便秘に多い随伴症状はなに?医師525名に聞いてみました

おしりを押さえる女性
今回は、便秘の随伴症状として多くみられるものについて調査しました。その結果、「お腹の張り」が最も医師の支持を集めました。コメントによれば、腸管の動きが悪くなり、ガスがたまることで、お腹の張りにつながるようです。一方、お腹の張り以外にも、「腹痛・胃痛」、「食欲不振」、「肛門の痛みや出血」など様々な症状が随伴症状としてみられるといった結果も得られました。しかし、挙げられた症状は、便秘だけでなく他の疾患でも起きる可能性があるようで、本当に便秘が原因なのか注意深く観察する必要がありそうです。
便秘・血便
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便が出なくなってしまう便秘。
便秘では、便が出ないだけでなく、お腹が張っている感じがしたり、なんとなく気持ち悪さを感じたり、食欲がなくなってしまったり…と人によってさまざまな症状を感じることもありますよね。
また 、いくつもの症状を同時に感じた経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
では実際、どのようなものが便秘の随伴症状としてみられるのでしょうか。

そこで今回は、便秘の随伴症状において多くみられるものは何か、一般内科医、消化器内科医、消化器外科医、一般外科医、計525名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年5月20日〜5月23日にかけて行われ、一般内科医、消化器内科医、消化器外科医、一般外科医、計525名から回答を頂きました。

そもそも便秘とは、どのような症状のことをいうのでしょうか。
国立がん研究センターのHPで、以下のように説明されていました。

便秘

“便秘とは一般的に、排便が順調に行われない状態のことをいいます。1日1回排便があっても、量が少ないとき、便がすっきり出た感じがないとき、便がかたくなかなか排便できないとき、あるいは数日以上も排便がないとき、排便の間隔が不規則なときなどがあります。”

(引用:便秘:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]

つまり、便が何日も出ないというだけでなく、量が少ないときやすっきり出た感じがないときも便秘というようですね。

さて、この便秘には色々な随伴症状があるようですが、どんな症状が多いのか、医師に聞いてみました。

便秘に多い随伴症状は?

「便秘の随伴症状で多いものはなんですか」という質問について、以下の選択肢から選んでもらい、コメントを頂きました。

  • お腹の張り
  • 胃痛・腹痛
  • 食欲不振
  • 肛門の痛みや出血
  • 吐き気
  • 腰痛
  • 口臭
  • 発熱
  • その他

以下が結果となります。

今回の調査では、「お腹の張り」が最も多く、次いで「胃痛・腹痛」が選択される結果となりました。

まずは、アンケートで最も回答数が多かった「お腹の張り」に関する医師のコメントをみていきましょう。

お腹の張りとの回答が最多

  • 50代男性 一般内科 「お腹の張り」
    腹満が一番多いのではないでしょうか。
  • 60代男性 「胃痛・腹痛」「お腹の張り」「吐き気」
    比較的多いのは、お腹の張りや痛みだと思います。
  • 50代男性 一般内科 「お腹の張り」
    腹満を訴える患者さんは多いですね。
  • 50代女性 一般内科 「お腹の張り」
    中身が出ないから張るのはあります。
  • 40代女性 「胃痛・腹痛」「お腹の張り」「肛門の痛みや出血」「食欲不振」
    腹部膨満感が最も多いと思います。
  • 40代男性 「お腹の張り」
    やはり腹満が症状として多いと思います。
  • 70代男性 消化器内科 「お腹の張り」「食欲不振」
    腹部膨満感を訴える患者が一番多いです。
  • 50代男性 一般外科 「お腹の張り」「吐き気」
    おなかがはって苦しいと訴える患者さんが多い気がします。
  • 50代女性 一般内科 「お腹の張り」
    腸管の動きが悪いため、ガスもたまり、張ってくると思います。
  • 50代男性 一般内科 「お腹の張り」
    (便秘解消のため)食物繊維を多く摂るようにお伝えします。

お腹の張りと回答した医師のコメントには、「比較的多いのは、お腹の張りや痛みだと思います」という意見や、「腸管の動きが悪いため、ガスもたまり、張ってくる」といった意見もみられました。
確かに、便秘と聞くとお腹が張ってしまうような印象があります。便秘のテレビCMなどでお腹をさすっている場面を見たことがある方も多いのではないでしょうか。

また、医師からは便秘を解消するために、食物繊維を多く摂るようアドバイスするとのコメントも頂きました。便秘に悩んでいる方は、食物繊維を積極的に摂取してみてもいいかもしれませんね。

では次に、お腹の張り以外の症状について言及した医師のコメントをみていきましょう。

胃痛・腹痛・食欲不振など様々な症状が見られる

  • 40代男性 一般内科 「胃痛・腹痛」
    腹痛が一番ではないかと思います。
  • 40代男性 一般内科 「胃痛・腹痛」
    胃痛・腹痛が多いと思います。
  • 40代男性 一般内科 「胃痛・腹痛」「お腹の張り」「食欲不振」
    発熱や腰痛、吐き気は経験上あまり起きないように思います。
  • 60代男性 一般内科 「胃痛・腹痛」「お腹の張り」「食欲不振」「口臭」
    食欲が低下し、口臭に便臭が混じります。
  • 50代男性 一般外科 「お腹の張り」「その他」
    個人差はあると思います。
  • 50代男性 一般内科 「吐き気」
    吐き気や実際に吐いたら便秘が増悪していると考えます。
  • 50代男性 一般外科 「胃痛・腹痛」「お腹の張り」「肛門の痛みや出血」「食欲不振」「発熱」「吐き気」「口臭」
    80代の方で38度の熱発が治まらず受診され、便秘しかなく、浣腸・排便誘導にて解熱、炎症反応も改善し、帰宅された例もある。
  • 50代女性 一般外科 「胃痛・腹痛」「お腹の張り」「肛門の痛みや出血」「吐き気」「口臭」
    他の疾患でもありうる症状なので、きちんと排便習慣をつけ、症状が消失するのを確認したほうがいいと思います。
  • 50代女性 一般外科 「胃痛・腹痛」「お腹の張り」「食欲不振」「吐き気」「その他」
    そのほか、肌荒れにも関係していると思います。

医師のコメントからも分かるように、便秘での随伴症状は1つに限らず様々な症状があるようです。
また、「個人差はある」と答えた医師もいるように、人によって違いがみられるようですね。
さらに、「他の疾患でもありうる症状なので、きちんと排便習慣をつけ、症状が消失するのを確認したほうがいい」とコメントした医師もいましたが、挙げられた随伴症状は、便秘だけでなく他の疾患でも起きる可能性があるようです。
本当に便秘が原因でこのような症状が引き起こされているのか、注意深く観察する必要がありそうですね。

便秘に伴う症状は人それぞれ

今回は、便秘で多くみられる随伴症状について、医師の方々にアンケート調査を行いました。
結果、症状としてよく見られるのは「お腹の張り」とする回答が最も多く支持を集めました。理由としては、腸管の動きが悪くなることでガスがたまり、それがお腹の張りにつながるようです。
また、便秘の随伴症状は1つだけではなく、食欲不振や腹痛・胃痛などさまざまな症状がみられることも分かりました。さらに、どのような症状を感じるかは個人差があり、人それぞれで異なってくるという見解も見られました。
しかし、挙げられた症状は、便秘だけでなく他の疾患でも起きる可能性があるようで、本当に便秘が原因なのか注意深く観察する必要がありそうです。

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