病院を受診したほうが良い便秘の症状とは?どの診療科目がいい? 525名の医師に聞いてみました

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どのような便秘の症状が出た場合、病院を受診したほうが良いか質問したところ、61%の医師が「お腹が張って苦しいとき」と回答しました。受診のタイミングとしては、日常生活に支障を及ぼす場合、または、お腹が張って苦しくて食欲低下などが起きている場合などが推奨されるようです。さらに医師のコメントでは、「腸閉塞の場合もあるので、受診された方がよい」、「大腸がんの可能性について念頭に置いておくべき」と危惧するような意見も見受けられました。続いて、便秘の症状で受診する場合の診療科目は、「消化器内科」との回答が45%以上、次に「一般内科」との回答が35%を超える結果となりました。消化器内科と答えた医師では、「消化器系の疾患の鑑別は大事なので、消化器内科」などのコメントが寄せられました。
便秘・血便
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便が出ない、お腹が張るなどの症状に苦しむ便秘。
「便秘で悩む方は多い」とインターネット上でよく見かけますが、受診したほうが良い便秘というのはあるのでしょうか。もしあるのならば、その基準を知りたいところですよね。
また、様々な診療科目があるため、どの診療科目を受診すべきか迷う方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、「どのような便秘の症状が出た場合、病院を受診したほうが良いか」「便秘で病院を受診する場合、どの診療科目が良いか」について、一般内科医、消化器内科医、消化器外科医、一般外科医、計525名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年5月18日〜5月21日にかけて行われ、一般内科医、消化器内科医、消化器外科医、一般外科医、計525名から回答を頂きました。

まずはどのような症状が出たら、受診したほうが良いのか聞いてみました。

便秘でお腹が張って苦しい場合は、病院で受診を

  • 60代男性 一般内科 お腹が張って苦しい
    腸閉塞の場合もあるので、受診された方がよいと思います。
  • 50代男性 消化器内科 お腹が張って苦しい
    大腸がんの可能性について念頭に置いておくべきです。
  • 50代男性 消化器内科 お腹が張って苦しい
    辛いなら何れの症状でも受診した方がよいです。
  • 40代男性 一般内科 お腹が張って苦しい
    お腹が張って苦しいなど日常生活に支障を及ぼしたら受診すべきです。
  • 30代女性 一般内科 お腹が張って苦しい
    お腹が張って苦しいときと、そのために腹部膨満や食欲低下が起きる時です。
  • 50代女性 一般外科 お腹が張って苦しい
    腸管が拡張している症状や腸管蠕動が空回りしている状態と思うので、受診した方がいいと思います。
  • 50代男性 消化器内科 排便してもすっきりしない
    残便感に加えて、体重の増減など自覚症状が継続すれば医療機関で対応(投薬や検査診断)を図る必要があると思います。
  • 30代男性 消化器内科 数日排便がない
    4、5日排便がない場合は受診がよいです。
  • 60代男性 一般内科 下剤が増えてきている
    (下剤の)習慣性が一番怖いです。早めの対処を。
  • 50代男性 一般内科 いずれの場合も受診する必要はない
    いずれの選択肢の場合でも、受診の必要はないと考えます。血便、体重減少等があれば受診すべきと考えます。
  • 60代男性 一般内科 便が硬い状態が続く
    朝に腸内の水分や繊維分の減少が長期間持続していることが推定されます。
  • 50代男性 消化器外科 その他(いずれの場合も程度によって病院受診が勧められる)
    器質性便秘、すなわち、癌などを見逃さないようにしなければなりません。
  • 50代男性 一般内科 ぽっこりお腹が出てしまう
    程度の問題だと思います。

「どのような便秘の症状が出た場合、病院を受診したほうが良いですか」と質問したところ、61%の医師が「お腹が張って苦しい」ときと回答しました。

このように回答した医師からは、「お腹が張って苦しいなど日常生活に支障を及ぼしたら受診すべき」といった受診のタイミングについてのコメントのほか、腸閉塞や大腸がんといった重篤な疾患を危惧するようなコメントが寄せられています。
ただの便秘と思っていても疾患が隠れている可能性があるようですね。

また、「残便感に加えて体重の増減など自覚症状がある場合」や「4、5日排便がない場合」に受診を検討した方がよいといった意見もいただきました。
このような考えを示す医師もいることから、お腹の張り以外の受診の基準として参考にしてみてはいかがでしょうか。

さらに、「(下剤の)習慣性が一番怖いです。早めの対処を。」とコメントした医師もいらっしゃいました。便秘の解消方法として下剤を思い浮かべる方も多いかと思います。
しかし、下剤は習慣化してしまう可能性があるようです。
習慣化しないためにも、自己判断で対処するのではなく、一度医師に相談することをおすすめします。

それでは実際に病院を受診する際には、どの診療科目を受診すればいいのでしょうか。医師に聞いてみました。

便秘で病院を受診する場合は、消化器内科または一般内科へ

「便秘で病院を受診する場合、どの診療科目が良いですか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらいコメントを頂きました。

  • 消化器内科
  • 一般内科
  • 消化器外科
  • 一般外科
  • 肛門科
  • その他

以下が結果となります。

  • 50代男性 一般内科 「消化器内科」
    消化器内科が第一選択と考えますが、一般内科でもよいと思われます。
  • 50代男性 一般内科 「消化器内科」
    大抵は、消化器内科でよいと思います。腹痛が強く、急性腹症の状態なら、消化器外科を。
  • 60代男性 一般内科 「消化器内科」
    消化器系の疾患の鑑別は大事なので、消化器内科だと思います。
  • 70代男性 一般内科 「消化器内科」
    便秘の原因として、実際には痔疾や過敏性腸症候群が多いです。便潜血検査も必要ですが、最終的には大腸を中心とする消化管検査が必要です。
  • 60代男性 一般内科 「消化器内科」
    水分及び繊維分の減少によること以外の鑑別が必要です。
  • 50代男性 一般内科 「一般内科」
    消化器内科と言いたいですが、一般の便秘まで消化器内科は手が回らないのが実情でしょう。
  • 50代男性 一般内科 「一般内科」
    一般内科、場合により消化器内科に紹介でよいかと思います。
  • 30代男性 一般内科 「一般内科」
    まずは一般内科を受診して、必要があれば専門科へ振り分けます。
  • 30代男性 一般内科 「一般内科」
    まずは一般内科で良いと思いますが、カメラができる施設が望ましいです。
  • 50代男性 一般外科 「一般内科」
    基本は内科でしょう。 最初から外科受診の必要な患者は、術後フォローの患者や以前から病態の把握できている患者が該当します。

「便秘で病院を受診する場合、どの診療科目が良いですか」と質問したところ、「消化器内科」との回答が60%以上、次に「一般内科」との回答が50%弱という結果となりました。

消化器内科と答えた医師からは、「消化器系の疾患の鑑別は大事なので、消化器内科」、「大抵は、消化器内科でよいと思います。
腹痛が強く、急性腹症の状態なら、消化器外科」との意見が見られました。
基本は消化器内科の受診で、もし腹痛が強い場合や急性腹症の状態では、消化器外科も検討するようですね。

一方で、一般内科と答えた医師のコメントでは、「まずは一般内科を受診して、必要があれば専門科へ振り分け」との声が挙げられました。
一般内科で受診することでどの診療科目へ行くべきか、その必要があるかをある程度診断できるという考えからのようです。
また、「消化器内科が第一選択と考えますが、一般内科でもよいと思われます」との述べた医師もいることから、どちらか行きやすいほうで受診されても良いかもしれませんね。

便秘でお腹が張って苦しいときは、消化器内科または一般内科に受診を

今回の調査では、病院を受診したほうが良いと考える便秘の症状について「お腹が張って苦しい」が半数以上の医師に回答されました。
確かに、便秘と聞くとお腹が張ってしまうような印象がありますが、医師のコメントにもあるように、日常生活に支障を及ぼす場合、または、お腹が張って苦しくて食欲低下などが起きている場合は、単なる便秘と判断せずに一度受診を検討された方がよさそうです。
また、便秘の症状は腸閉塞、大腸がんが隠れている可能性もあり得るとのこと。
便秘はそのような疾患とも密接であることを忘れないでいてください。

そして、便秘で病院を受診する場合は、消化器内科、次に一般内科が良いという結果になりました。
消化器内科と答えた医師の意見では、便秘は消化器系の疾患であること、また他の消化器系の疾患を併発している可能性も考慮し、専門である消化器内科が良いようです。
一方、一般内科と答えた医師の意見では、一般内科を受診することでどの診療科目へ行くべきか、またその必要があるかを診断できるからということでした。
便秘に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

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