胃痛の原因は一体何?自宅で出来る対処法とピロリ菌除去の効果について医師535名に聞いてみました

お腹を押さえる男性
「胃痛が起こる原因として多いものは何ですか」という質問に対し、「神経性胃炎」、「急性胃炎」がほぼ同数で最も多い結果となりました。医師のコメントを見ると、ストレスによって胃痛を患うとした声が多くあがりました。なかには食事が原因の場合はもたれやムカムカすることが多く、きりきりと痛む場合は神経性胃炎だとの見解もありました。自宅で出来る胃痛の対処法については、「消化に良い食べ物をとる」が最も多く、次に「食事を控える」が並びました。胃に優しいことや胃を休ませることが効果的だということが窺えます。また、「ピロリ菌の除去は胃痛改善に効果がありますか」という質問では、医師の74%が「効果がある」との考えを示しました。医師のコメントでは、胃痛の原因がピロリ菌による胃炎や胃潰瘍である場合は効果があるとの意見が共通して見られます。しかし、反対に除菌後は逆流性食道炎が起きて逆に痛みが出るとの指摘あり、すべての方に必ずしも効果的というわけではないようです。
胃痛・腹痛
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なんだか胃が痛い・・・。
急な胃痛に苦しめられた経験がある方も多いのではないでしょうか。
胃痛の原因はさまざまなものが考えられますが、一体どんな原因が多いのでしょうか。そして、胃痛が起きた場合に自宅で出来る対処法があれば知っておきたいですよね。
さらに、テレビやインターネットの情報では改善策としてピロリ菌を除去するなんて方法もあるようですが、果たして効果はあるのでしょうか。

そこで今回は、胃痛の原因と自宅で出来る対処法、およびピロリ菌除去の効果について、一般内科、消化器内科医、計535名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年5月4日〜5月7日にかけて行われ、一般内科医、消化器内科医の計535名から回答を頂きました。

胃痛の原因は、「神経性胃炎」「急性胃炎」が多い

「胃痛が起こる原因として多いものは何ですか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらいコメントを頂きました。

  • 神経性胃炎
  • 胃・十二指腸潰瘍
  • 胃がん
  • 急性胃炎
  • 慢性胃炎
  • 食べ過ぎ・飲み過ぎ
  • その他

以下が結果となります。

  • 30代女性 一般内科 神経性胃炎
    近年はストレスが多いように思います。20代の若い方も、器質的異常がないにも関わらず、慢性的な胃痛をお持ちの方も多く、仕事を始めてから、などストレスが原因かと思います。
  • 50代男性 一般内科 神経性胃炎
    ストレスによる胃痛の頻度が一番多いです。
  • 40代男性 一般内科 神経胃炎
    何らかの要因で胃酸が出過ぎること、胃粘液の働きが低下すること等が影響して胃痛の症状へとつながります。
  • 40代女性 消化器内科 神経胃炎
    食事に関連した胃痛ももちろんありますが、食事の場合はどちらかというと痛みより、もたれ、ムカムカが多いように思います。きりきりと痛む場合は神経性胃炎が多いかと。
  • 60代男性 一般内科 急性胃炎
    原因は多くあると思いますが、胃痛があれば胃炎と診断が多いです。
  • 70代男性 一般内科 急性胃炎
    ストレスがらみの急性胃腸炎が多いかと思います。潰瘍などは意外と少ないものです。
  • 40代男性 消化器内科 胃・十二指腸潰瘍
    ストレスからの胃潰瘍などが多いです。
  • 50代男性 一般内科 胃・十二指腸潰瘍
    様々な原因がありますが、実は"原因不明"のままうやむやになるものが1番多いように思います。あと膵炎や胆石も胃痛になることもあり、心筋梗塞もあり得ますね。
  • 60代男性 消化器内科 食べ過ぎ・飲み過ぎ
    胃痛の原因として病気ではなく一般的なものは食べ過ぎや飲みすぎのものが多いような気がします。
  • 60代男性 一般内科 食べ過ぎ・飲み過ぎ
    飲みすぎで、急性胃炎をおこして痛くなるのでしょう。

「胃痛が起こる原因として多いものは何ですか」という質問に対し、「神経性胃炎」「急性胃炎」がほぼ同数で多い結果となりました。その後に、「胃・十二指腸潰瘍」が続く結果となりました。

医師のコメントを見ると、ストレスによって胃痛がする疾患を患う場合が多いようですね。さらに、ストレスから急性胃腸炎、胃炎、胃潰瘍になるといった声も寄せられました。

また、飲み過ぎ・食べ過ぎによっても胃痛や急性胃炎が引き起こすようです。
なかには食事が原因の場合はもたれやムカムカすることが多く、きりきりと痛む場合は神経性胃炎だとの医師の見解もありました。

さて、こうした様々な原因がある胃痛ですが、症状が出た時に自宅で出来るような対処法ってあるのでしょうか。こちらも聞いてみました。

自宅で対処するなら、消化に良い食べ物をとるか食事を控えること

「胃痛が起こった際、自宅で出来る症状緩和に効果的な対処法何ですか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらいコメントを頂きました。

  • 楽な姿勢をとる
  • 体を温める
  • 消化の良い食べ物をとる
  • リラックスできる方法を試す
  • 食事を控える
  • 市販の胃薬を服用する
  • その他

以下が結果となります。

  • 40代男性 一般内科 消化に良い食べ物をとる
    絶食はお勧めしませんが、軽い食事と胃粘膜保護剤を服用して安静にするのが良いと思います。
  • 50代男性 一般内科 消化に良い食べ物をとる
    消化の良い食べ物が効果的と思います。
  • 40代男性 一般内科 消化に良い食べ物をとる
    何らかの要因で胃酸が出過ぎること、胃粘液の働きが低下すること等が影響して胃痛の症状へとつながります。
  • 30代女性 一般内科 食事を控える
    本来は、食事は取らない方が粘膜に刺激を与えないので良いと思います。食欲が湧いて来れば、おかゆなど消化に良いものを摂取しても良いと思います。
  • 50代男性 一般内科 食事を控える
    あまり食事にこだわらず、水分(白湯等)を多めにとって休めば多くは良くなりますね。
  • 40代女性 一般内科 食事を控える
    食べ続けていると胃が休まりません。
  • 40代男性 一般内科 楽な姿勢を取る
    楽な姿勢や消化の良いものを摂ることや、市販の胃薬も有効です。
  • 50代男性 一般内科 楽な姿勢を取る
    まず、食べないで安静で様子をみたいです。
  • 50代男性 一般内科 楽な姿勢を取る
    疼痛部位に物理的刺激や機能的な負担をかけないことが良いと思います。
  • 50代男性 消化器内科 リラックスできる方法を試す
    ほとんどがストレス。リラックスが一番だと思います。
  • 30代男性 消化器内科 リラックスできる方法を試す
    実際に起こってしまった場合には、リラックスさせる、緊張を取る方法がよいと思います。
  • 50代男性 消化器内科 リラックスできる方法を試す
    胃痙攣のようなときには、背部から、指圧のように、押してもらうと、楽になることもあります。

本調査では、「消化に良い食べ物をとる」が最も多く、次に「食事を控える」が続きました。

医師のコメントを見ると、食事を控える、消化に良いものを食べるなど、胃に優しいことや胃を休ませることが効果的のようです。

また、リラックスすることや水分を多めにとって休むことも良いとのアドバイスも頂きました。「胃痙攣のようなときには、背部から、指圧のように、押してもらうと、楽になることもあります。」とのアドバイスも寄せられており、このような方法を試してみてもいいかもしれませんね。

症状が出ているときは無理に食事を摂ろうとせず、安静にして、悪化しないよう注意しましょう。

74%の医師が「ピロリ菌除去は胃痛改善に効果がある」

続いて、テレビやインターネット、一般雑誌等でもしばしば取り上げられているピロリ菌ですが、これを除去することで胃痛の改善につながることはあるのでしょうか。こちらについても医師に聞いてみました。

  • 40代女性 一般内科 多少は効果がある
    若いうちに除菌すれば効果というよりは胃痛の予防になると思います。
  • 50代女性 一般内科 多少は効果がある
    胃痛の原因が胃炎や胃潰瘍である場合は効果が期待できるのではないでしょうか。
  • 30代男性 一般内科 多少は効果がある
    ピロリ菌が病態と関わっている場合は効果があると思います。
  • 30代男性 一般内科 多少は効果がある
    患者さんからは少し楽になったという意見を聞きます。
  • 50代男性 一般内科 消化器内科 効果がある
    ピロリ菌による胃炎や潰瘍の場合は効果あります。除菌後、逆流性食道炎が起きて逆に胃痛がでることもありますが。
  • 60代男性 一般内科 効果がある
    今まで少しのストレスで胃痛が出ていた人が痛まなくなったと言っています。
  • 50代男性 一般内科 効果がある
    胃潰瘍の防止になるため、効果はあると思います。
  • 50代男性 一般内科 あまり効果はない
    ピロリ除菌により消化性潰瘍抑制という点ではありと思いますが、頻度的にはむしろ胃酸増加に伴って逆流性食道炎や胃痛が増える場合もあり、なんとも言えないように思います。
  • 50代男性 一般内科 あまり効果はない
    胃炎が良くなって楽になる人もいるでしょうし、逆流食道炎症状が強くなってかえって悪くなる人もいるのではと思います。
  • 50代男性 一般内科 消化器内科 ほとんど効果はない
    胃潰瘍や十二指腸潰瘍が再発しなくなると胃痛を起こす病気にならないという意味では効果ありますが、質問の意味ではありません。

「ピロリ菌の除去は胃痛改善に効果がありますか」という質問に対し、医師の74%が「効果がある」との見解を示しました。

医師のコメントでは、胃痛の原因がピロリ菌による胃炎や胃潰瘍である場合は効果があるとの意見が共通して見られました。なかには、若いうちに除菌すれば胃痛の予防になるという声もありました。
しかし、除菌後に逆流性食道炎が起きて逆に胃痛が出るとの指摘も頂きました。

まとめると、胃痛の原因がピロリ菌の場合は効果があるものの、逆に除菌することで逆流性食道炎を発症して胃痛になることもあるようでした。
胃痛を改善する、または胃痛予防のためにピロリ菌の除去を考えた際は、本記事を参考に医師に相談してもらえればと思います。

胃痛は、ストレスを避け、消化に良い食べ物を心がけるようにしましょう

本調査によれば、胃痛が起こる原因として、「神経性胃炎」、「急性胃炎」が多くの支持を集めました。医師のコメントを見ると、ストレスによって胃痛を患うとした声が多くあがりました。なかには食事が原因の場合はもたれやムカムカすることが多く、きりきりと痛む場合は神経性胃炎だとの見解もありました。

また、胃痛が起こった際、自宅で出来る症状緩和に効果的な対処法は「消化に良い食べ物をとる」、「食事を控える」がすすめられていました。食事を控える、消化に良いものを食べるなど、胃に優しいことや胃を休ませることが効果的のようです。

さらに、ピロリ菌の除去が胃痛に効果があるのか聞いたところ、7割以上の医師が胃痛改善に効果があると回答しました。一方で、胃痛の原因がピロリ菌の場合は効果があるものの、逆に除菌することで逆流性食道炎を発症し、胃痛になることもあるとのことでした。
胃は食べ物を消化する大事なところ。胃痛が起きて辛い方は、本記事を参考に対処を検討してみてはいかがでしょうか。

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