風邪の症状に伴う鼻づまりがひどい際に考えられる疾患は?医師524名に聞いてみました

鼻をかむ女性
医師524名に風邪で鼻づまりが続く時に自宅でも出来る対処法を聞いたところ、「蒸しタオルで鼻を温める」と回答した医師が38%と一番多く、次に「鼻うがい」、「入浴する」が続きました。鼻の保湿や保温ができるような対処法が上位に選出されています。また、鼻づまりを伴う風邪の症状が長引いている時に考えられる病気は、「急性副鼻腔炎」との回答が74%と一番多く、次に「慢性副鼻腔炎(鼻茸)」、「肥厚性鼻炎(アレルギー性鼻炎を含む)」が続きました。鼻づまりが長引いている時は、急性副鼻腔炎など他の病気にかかっている可能性もあり、早めの病院の受診を検討した方がいいかもしれません。鼻づまりを長引かせて他の病気を併発しないように、引き始めの段階から今回挙げられた対処法を取り入れてみてはいかがでしょうか。
風邪
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鼻づまりを伴う風邪の症状に悩まされていませんか?
風邪の際は、熱が出たり咳が出たり関節が痛かったり、人によって様々な症状に苦しめられると思います。
中には鼻づまりがひどく、長引いてしまって対処に困っている方もいるのではないでしょうか。また、こんなときは何か別の病気にかかっていないか、気になりますよね。

そこで今回は、一般内科医、総合診療科医524名に、風邪で鼻づまりが続く際に自宅でも出来る対処法と、鼻づまりの症状が長引いている場合に考えられる病気は何か聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年5月20日~2018年5月21日にかけて行われ、一般内科医、総合診療科医524名から回答を頂きました。

鼻づまりが長引く際に自宅でできる対処法は?

「自宅で出来る風邪の際の鼻づまりの解消に適切な方法はなんですか。」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 蒸しタオルで鼻を温める
  • 鼻うがい
  • 入浴する
  • 市販の点鼻薬を使う
  • 市販の内服薬を使う
  • 鼻づまりのツボを押す
  • 氷や飴、ガムなどを食べる
  • その他

以下のグラフが結果となります。

集計では、「蒸しタオルで鼻を温める」と回答した医師が38%と一番多く、次に「鼻うがい」、「入浴する」が続きました。
鼻を温めるような対処法が、上位に来ていることが分かります。
それでは、医師のコメントを見ていきましょう。

鼻づまりへの対処は、蒸しタオルで鼻を温めること

  • 50代男性 一般内科 「蒸しタオルで鼻を温める」
    保温・加湿が有効だと思います。
  • 60代男性 一般内科 「蒸しタオルで鼻を温める」
    アレルギー性鼻炎でも推奨されています。
  • 60代男性 一般内科 「蒸しタオルで鼻を温める」
    循環をよくする事が一番効きます。
  • 50代男性 一般内科 「蒸しタオルで鼻を温める」
    血管を拡張させます。
  • 40代男性 一般内科 「蒸しタオルで鼻を温める」
    温めるのが副作用なく良く効きます。
  • 40代男性 一般内科 「蒸しタオルで鼻を温める」
    温めて加湿するのがよいです。
  • 40代女性 一般内科 「蒸しタオルで鼻を温める」
    一時的ですが、蒸しタオルは良いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「蒸しタオルで鼻を温める」
    内服できない妊婦にも勧めています。

一番多く見られたコメントは、蒸しタオルで鼻を温めることを推奨するものでした。
どうやら蒸しタオルは、保温・加湿効果があり、循環を良くすることで、鼻づまりの解消が期待できるようです。
また、薬と違って副作用がない点も安全性が高く評価でき、妊婦の方にも勧められる方法のようです。
蒸しタオルは、自宅で手軽に出来ますし、ご存じなかった方は試してみてはどうでしょうか。

鼻うがいも試してみる価値あり

  • 60代男性 一般内科 「鼻うがい」
    鼻うがいを毎日すると良いです。
  • 40代男性 一般内科 「鼻うがい」
    鼻の洗浄が効きます。
  • 60代男性 一般内科 「鼻うがい」
    鼻に水を通して鼻を洗うことがよいです。
  • 30代男性 一般内科 「鼻うがい」
    鼻を直接洗うなり吸引するなりが、一時的ではありますが最も効果的です。
  • 50代男性 一般内科 「鼻うがい」
    温水で鼻うがいが良いです。
  • 60代男性 一般内科 「鼻うがい」
    慣れるまでは大変ですが効果は抜群です。
  • 50代男性 一般内科 「鼻うがい」
    鼻腔のクリーニングが有効です。
  • 50代男性 一般内科 「鼻うがい」
    鼻うがいは、最初きついですが、慣れれば気持ち良くなります。

次にコメントで多かったのは、「鼻うがい」を勧める意見です。

普段あまり鼻うがいをされていない方だと、最初は慣れるまで大変のようですが、慣れれば、効果が期待できるようです。
温水を使用するとよい、とした医師のコメントも見られました。
鼻うがいなんてしたことがない、という方もおられるかもしれませんが、長引く鼻づまりの症状で悩まれている場合は、試す価値がありそうです。

さて、上記に挙げられた自宅での対処法を行っても鼻づまりがあまり改善されない場合や症状がひどくなる場合は、どのような病気が考えられるのでしょうか。
次に鼻づまりに関連する疾患について、医師に聞いてみました。

鼻づまりに関連する病気は?

「風邪の症状に伴って鼻づまりがひどくなり、長引いている際に、どのような疾患の発症が考えられますか。」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 急性副鼻腔炎
  • 慢性副鼻腔炎(鼻茸)
  • 肥厚性鼻炎(アレルギー性鼻炎を含む)
  • 鼻中隔弯曲症
  • 好酸球性副鼻腔炎
  • アデノイド
  • 副鼻腔真菌症
  • その他

以下のグラフが結果となります。

集計では、「急性副鼻腔炎」との回答が74%と一番多く、次に「慢性副鼻腔炎(鼻茸)」、「肥厚性鼻炎(アレルギー性鼻炎を含む)」が続きました。
これら上位三つの病気は特に医師から支持を集めており、風邪を引いて鼻づまりがひどく、長引いている際に可能性のある病気として考えられそうです。
まずは上位の疾患の概要をおさえ、その後医師のコメントを見ていきましょう。

急性副鼻腔炎とは

鼻の構造は、いわゆる鼻の穴に相当する鼻腔と、鼻腔に隣接する副鼻腔からなっています。鼻腔と副鼻腔は自然口という小さな穴で連絡しています。副鼻腔には、上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞があり、これらの副鼻腔に急性の炎症が起こることを急性副鼻腔炎といいます。急性副鼻腔炎はかぜに引き続いて細菌感染が副鼻腔に起こり発症します。細菌が副鼻腔で繁殖し、急性の炎症を起こし、結果として副鼻腔内にうみがたまります。慢性化すると慢性副鼻腔炎と呼ばれ、手術治療が必要になる場合があります。

引用:急性副鼻腔炎|土浦協同病院

慢性副鼻腔炎とは

一般に急性副鼻腔炎が治らずに慢性化したものを慢性副鼻腔炎といいます。慢性化する理由は、鼻と副鼻腔をつないでいる小さな穴(自然口)が細菌感染により生じる粘膜のはれにより閉じられてしまい、副鼻腔にたまったうみが鼻腔に排泄されにくくなることにあります。たまったうみにより、さらに粘膜のはれがひどくなり、鼻のなかに鼻茸(はなたけ)が発生します。別名、”蓄膿症”と呼ばれることもある病気です。

引用:慢性副鼻腔炎|土浦協同病院

アレルギー性鼻炎とは

アレルギー性鼻炎では、原因となる物質が鼻粘膜に浸入すると、アレルギー反応を起こし、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状が現れます。その原因となる物質には、さまざまなものがあります。花粉もその中のひとつです。花粉症の中で最も多いのは、スギ花粉による「スギ花粉症」です。ただし、これは日本だけの話しです。杉は、日本固有の植物であるため、ほかの国ではほかの植物アレルギーのほうが重要になります。カモガヤやハルガヤなどのイネ科植物、ブタクサやセイタカアワダチソウなどのキク科植物等々、季節によってさまざまで、国や地方によっても重要度が変わってきます。花粉症以外のものとして、ヤナヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニなどのダニやカビ、室内のチリつまりハウスダストなどもアレルギーを引き起こします。

引用:アレルギー性鼻炎|土浦市医師会

急性副鼻腔炎が多い

  • 50代男性 一般内科 「急性副鼻腔炎」
    急性副鼻腔炎の症状で間違いないです。
  • 50代男性 一般内科 「急性副鼻腔炎」
    急性副鼻腔炎になると症状が悪化し長引く事があると思います。
  • 50代男性 一般内科 「急性副鼻腔炎」
    8割以上は、急性副鼻腔炎と思います。
  • 40代男性 一般内科 「急性副鼻腔炎」
    自分の経験からいっても副鼻腔炎は多いです。
  • 30代男性 一般内科 「急性副鼻腔炎」
    鼻をすすってばかりいると副鼻腔炎になりやすいです。
  • 40代女性 一般内科 「急性副鼻腔炎」
    アレルギー性鼻炎があると、風邪後に副鼻腔炎に移行しやすいです。
  • 40代男性 一般内科 「急性副鼻腔炎」
    鼻の吸い過ぎによる副鼻腔炎を考えます。
  • 40代男性 一般内科 「急性副鼻腔炎」
    鼻粘膜が腫れる事で、副鼻腔内に鼻汁がたまっていることが多いです。
  • 50代男性 一般内科 「急性副鼻腔炎」
    長く継続するなら画像的に副鼻腔の異常がないか調べます。
  • 50代女性 一般内科 「急性副鼻腔炎」
    黄色い鼻水に変わります。

医師の回答を見ると、「急性副鼻腔炎」を疑う声が多数挙がっていました。
コメントを見る限り、こうした状況では急性副鼻腔炎であることが非常に多いようです。また、鼻水を強くすすり過ぎていると副鼻腔炎になりやすいという医師からのコメントもあり、日頃からの注意が必要なところですね。
さらにアレルギー性鼻炎をもっていると風邪が治った後に副鼻腔炎に移行しやすいとの意見もあるので、持病をお持ちの方は特に気をつけるべきところかもしれません。

慢性副鼻腔炎の場合も

  • 30代男性 一般内科 「慢性副鼻腔炎(鼻茸)」
    慢性副鼻腔炎が日本人に多いです。
  • 50代男性 一般内科 「慢性副鼻腔炎(鼻茸)」
    慢性的に鼻水がでる時は要注意です。
  • 40代男性 一般内科 「慢性副鼻腔炎(鼻茸)」
    耳鼻科にかかってもらいます。
  • 50代男性 一般内科 「慢性副鼻腔炎(鼻茸)」
    長引く場合はこれでしょうか。
  • 50代女性 一般内科 「慢性副鼻腔炎(鼻茸)」
    副鼻腔炎を考え、耳鼻科受診を勧めます。
  • 30代男性 一般内科 「慢性副鼻腔炎(鼻茸)」
    鼻がたまっていることが多いです。
  • 50代男性 一般内科 「慢性副鼻腔炎(鼻茸)」
    蓄膿に伴うことが多いです。
  • 40代男性 一般内科 「慢性副鼻腔炎(鼻茸)」
    去痰剤を処方することが多いです。
  • 40代男性 一般内科 「慢性副鼻腔炎(鼻茸)」
    ひどい場合は耳鼻科受診を勧めます。
  • 60代男性 一般内科 「慢性副鼻腔炎(鼻茸)」
    鼻管の洗浄で鼻水を除去し、鼻づまりを解消します。また薬液を直接送り込むネブライザー吸引療法も効果的です。

次にコメントで多かったのは、「慢性副鼻腔炎」を疑う意見です。
特に症状が長引いていて慢性的に鼻水が出る場合は、慢性副鼻腔炎にかかっている可能性が高いようでした。
そのような場合には、多くの医師が耳鼻科の受診を推奨しています。また日本人に多い病気のようですので、比較的一般的な病気と言えるでしょう。
この場合は耳鼻科を受診すれば、様々な検査や対処法があるようなので、最適な方法で治療していただきましょう。

鼻づまりが長引く場合は急性副鼻腔炎の可能性も。自宅では鼻の保温や加湿を心がけよう。

本調査によると、風邪で鼻づまりが続く時に自宅でも出来る対処法は、「蒸しタオルで鼻を温める」と回答している医師が一番多く、次に「鼻うがい」、「入浴する」が続きました。
鼻をなるべく温かくし、保湿も高める方法が多く並んでいます。
さらに、より鼻の通りを改善させたいという方は、鼻うがいにチャレンジしてみても良いでしょう。
また、鼻づまりを伴う風邪の症状が長引いている時に考えられる病気は、「急性副鼻腔炎」との回答が一番多く、次に「慢性副鼻腔炎(鼻茸)」、「肥厚性鼻炎(アレルギー性鼻炎を含む)」が続きました。
どれも耳鼻科などで適切な治療が求められる病気だと言えますね。
鼻づまりを長引かせて他の病気を併発しないように、引き始めの段階から今回挙げられた対処法を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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