動悸とめまいがある場合、どんな病気の可能性がある?どんなときに受診を急いだほうがいい?医師506人アンケート調査

頭を押さえる女性
今回の調査では、動悸とめまいがある場合に考えられる病気として、「心臓疾患」と答えた医師が6割強と最多で、続いて「更年期障害」、「精神疾患」、「耳鼻科疾患」、「甲状腺疾患」、「脳疾患」と答えた医師がそれぞれ3割という結果でした。また、受診するタイミングとしては、随伴症状がある場合は急いで受診したほうが良い、症状がつらいのであれば早めの受診を勧めるといった医師のコメントが見られました。調査結果を踏まえ、受診する診療科の選択や、受診のタイミングについて参考にしてもらえればと思います。
めまい
イシコメ運営事務局

動悸とめまいがある場合、どのような病気が考えられるのでしょうか。
動悸といえば心臓の病気を思い浮かべる方もおられると思いますし、めまいだと脳や耳鼻科の病気の可能性もありそうですよね。
治療が必要なのか、急いで病院へ行ったほうがいいのか、など心配になってしまう場面もあるかと思います。

そこで今回は、一般内科医、循環器内科医、心療内科医506人に、動悸とめまいがある場合にどんな病気が考えられるか、またどんな時に受診を急ぐべきか聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年4月19日〜4月20日にかけて行われ、一般内科医、循環器内科医、心療内科医506人から回答を頂きました。

動悸とめまいがある場合、さまざまな疾患の可能性が考えられる

「『動悸』と『めまい』がある場合、どんな病気が多いですか」という質問に対して、以下の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。(複数回答可)

  • 心臓疾患
  • 脳疾患
  • 甲状腺疾患
  • 耳鼻科疾患
  • 更年期障害
  • 精神疾患
  • 低血糖
  • 貧血
  • その他

以下のグラフが結果となります。

集計の結果、「心臓疾患」と答えた医師が6割強と最多で、続いて「更年期障害」、「精神疾患」、「耳鼻科疾患」、「甲状腺疾患」、「脳疾患」と答えた医師がそれぞれ3割程度という結果となりました。
動悸とめまいがある場合に考えられる疾患としては、心臓疾患がもっとも可能性が高いようですが、そのほかの疾患に関しては回答にばらつきがあるようですね。

では、それぞれの回答をした医師のコメントを見ていきましょう。

動悸とめまいが現れた場合、さまざまな疾患が考えられる

  • 60代男性 一般内科 循環器内科 「心臓疾患」「脳疾患」「甲状腺疾患」「耳鼻科疾患」「更年期障害」
    さまざまな原因が考えられます。
  • 50代男性 一般内科 「すべて」
    多種類の疾患があてはまると思います。
  • 50代男性 循環器内科 「心臓疾患」「脳疾患」「精神疾患」「低血糖」「貧血」
    めまいは多くの疾患が鑑別にあげられます。
  • 50代男性 一般内科 「脳疾患」「甲状腺疾患」「耳鼻科疾患」「精神疾患」
    何の病気が絞るのが難しいです。
  • 30代男性 一般内科 「心臓疾患」「更年期障害」「精神疾患」「低血糖」「貧血」
    どれもある一定数以上いる気がします。
  • 60代男性 一般内科 「心臓疾患」「脳疾患」「甲状腺疾患」「耳鼻科疾患」「更年期障害」
    まず受診してみないとわかりません。
  • 30代男性 循環器内科 「心臓疾患」「耳鼻科疾患」
    動悸があってめまいも伴っているのか、めまいがあってそのせいで動悸も出現したのか、でも違います。
  • 50代男性 一般内科 「心臓疾患」「甲状腺疾患」「耳鼻科疾患」「更年期障害」「精神疾患」
    めまいは、回転性なのかどうかなど症状の詳細も大事です。
  • 50代男性 一般内科 「心臓疾患」「甲状腺疾患」「耳鼻科疾患」「更年期障害」
    年齢も考慮して、ひとつとは絞れません。
  • 50代男性 循環器内科 「甲状腺疾患」「耳鼻科疾患」
    動悸とめまいですが、めまいに優位性があるように感じます。頭と心臓と耳と並行で考えます。
  • 50代男性 一般内科 「心臓疾患」「更年期障害」「低血糖」
    めまいの種類にもよりますが、回転性めまいと動悸が随伴する場合は少ないと思います。
  • 40代男性 一般内科 「心臓疾患」「脳疾患」「甲状腺疾患」「更年期障害」
    心臓や甲状腺や脳や更年期等の疾患が多いと思います。
  • 30代女性 一般内科 「甲状腺疾患」「低血糖」
    甲状腺や低血糖はよくみます。
  • 40代男性 一般内科 「脳疾患」「耳鼻科疾患」
    めまいが中心だと思うので、脳もしくは耳鼻科疾患が多いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「甲状腺疾患」「貧血」
    精神的な症状も十分考えられます。
  • 30代男性 一般内科 「心臓疾患」「脳疾患」「貧血」
    多くの患者さんが訴えますが、検査で異常の見つかるものは少ないです。
  • 40代男性 循環器内科 「心臓疾患」「甲状腺疾患」「耳鼻科疾患」「更年期障害」「精神疾患」
    耳鼻科が最も多いかと思いますが、結局原因が特定できないことが多いかと思います。
  • 50代男性 一般内科 「精神疾患」
    意外と一番多いのは精神的なものです。
  • 50代男性 一般内科 「脳疾患」「耳鼻科疾患」
    めまいがふらつきのことなら貧血も考えられます。

質問に回答した医師のコメントを見ると、

  • さまざまな原因が考えられる
  • めまいの種類や年齢などによっても考えられる疾患は異なる
  • 訴えはあるものの、検査しても異常が見られない場合もある

といった内容が多くみられました。

集計では心臓疾患がもっとも多かったものの、コメント内容を見ると「原因となる疾患はいろいろとあるため、一概に言うことはできない」との意見が多くみられています。

また、めまいの種類によっても考えられる疾患が異なり、「回転性めまいと動悸が随伴する場合は少ない」や「めまいがふらつきのことなら貧血も考えられる」などの指摘もありました。
受診の際は、どういっためまいなのかを医師に伝えることも重要そうですね。

さらに、精神的なものが原因となっていることも多く、検査をしても異常が見られない場合もあるといった医師のコメントもありました。
いずれにしても動悸とめまいが起こっている場合、まずは受診して原因を調べてもらったほうが良さそうです。

心臓疾患や脳疾患など重大な疾患が原因となることも

  • 40代男性 一般内科 「心臓疾患」「耳鼻科疾患」「更年期障害」「精神疾患」
    とりあえず循環器科から受診をすすめます。
  • 40代男性 一般内科 「心臓疾患」「耳鼻科疾患」
    耳鼻科系の疾患であることもありますが、まず心疾患を疑うべきではないでしょうか。
  • 40代男性 一般内科 「更年期障害」「精神疾患」
    更年期障害や心因性を疑いますが、循環器疾患も除外が必要です。
  • 60代男性 一般内科 循環器内科 「心臓疾患」
    心不全症による症状が多いです。
  • 50代男性 一般内科 「心臓疾患」
    不整脈の可能性も大いにあります。
  • 60代男性 一般内科 「心臓疾患」
    心房細動の患者さんが多いです。
  • 30代男性 一般内科 「心臓疾患」「甲状腺疾患」「更年期障害」
    心配なのは致死的な不整脈だと思います。
  • 50代男性 一般内科 循環器内科 「心臓疾患」
    心弁膜症などの心臓疾患が考えられます。
  • 50代男性 一般内科 「心臓疾患」
    老人内科では心臓が原因のことが多いです。
  • 30代男性 心療内科 「心臓疾患」「脳疾患」
    脳疾患か心臓疾患を疑うべきです。
  • 50代男性 一般内科 「脳疾患」「更年期障害」
    めまいが絡むなら脳血管は可能性があります。
  • 50代女性 一般内科 「脳疾患」
    脳疾患が多いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「脳疾患」「耳鼻科疾患」「更年期障害」
    メニエールの事もあるが、脳血管障害のこともあります。
  • 50代男性 一般内科 「甲状腺疾患」「耳鼻科疾患」「更年期障害」「貧血」
    貧血はよくあります。がんが発見されるときもあります。
  • 50代男性 一般内科 「心臓疾患」
    まず重篤な疾患を念頭において診察する必要があります。

「動悸」と「めまい」がある場合に考えられる疾患に関して、質問に回答した医師のコメントを見ると、心臓疾患や脳血管疾患などの重篤な病気である場合もあるという意見が多くありました。
中には、がんが発見されることもあるというコメントも見られました。
他の疾患ももちろん考えられるものの、まずは重篤な疾患が原因となっていないか医師に診てもらうことが大事なようです。

めまいなら耳鼻科疾患の可能性もあり

  • 40代男性 一般内科 「脳疾患」「耳鼻科疾患」「貧血」
    頻度的には耳鼻科疾患が多い印象です。
  • 30代男性 一般内科 「耳鼻科疾患」
    耳鼻科のめまいは多いです。
  • 60代男性 一般内科 「耳鼻科疾患」
    耳鼻科系の疾患が疑われます。
  • 60代男性 一般内科 「心臓疾患」「耳鼻科疾患」
    循環器・耳鼻科が多いでしょう。
  • 60代男性 一般内科 「心臓疾患」「脳疾患」「甲状腺疾患」「耳鼻科疾患」「更年期障害」「精神疾患」「貧血」
    動悸にめまいが合併するときは内耳疾患が多かったです。
  • 50代女性 一般内科 「耳鼻科疾患」
    メニエール病が多いです。
  • 40代男性 一般内科 「心臓疾患」「耳鼻科疾患」
    耳鼻科もかかったほうがよいでしょう。

「『動悸』と『めまい』がある場合に多い疾患」について、メニエール病などの耳鼻科疾患も多いといったコメントもありました。
めまいの症状が強いときは、耳鼻科の受診も選択肢に入れておいたほうが良さそうです。

症状の持続や随伴症状がある場合は、急いで受診を

次に、「『動悸』と『めまい』があるとき、どんな場合に受診を急ぐべきか」という質問に対して、以下の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。(複数回答可)

  • 症状が長時間続く場合
  • 気分の悪さや息切れを伴う場合
  • めまいが強く立っていられない場合
  • 意識がぼんやりしたり、失神した場合
  • 冷や汗をかいているとき
  • その他

以下のグラフが結果となります。

  • 40代男性 一般内科 「症状が長時間続く場合」
    症状が持続する場合は受診すべきだと思います。
  • 40代男性 一般内科 「意識がぼんやりしたり、失神した場合」
    失神まであると、脳が心配です。
  • 40代男性 一般内科 循環器内科 「意識がぼんやりしたり、失神した場合」
    意識低下は命にかかわる場合があります。
  • 30代男性 一般内科 「気分の悪さや息切れを伴う場合」「めまいが強く立っていられない場合」「意識がぼんやりしたり、失神した場合」
    意識がぼんやりしたり、失神した場合は受診が必要です。
  • 40代男性 循環器内科 「めまいが強く立っていられない場合」
    めまいが強く立っていられない場合は急いで受診すべきです。
  • 30代男性 一般内科 「症状が長時間続く場合」「冷や汗をかいているとき」
    冷や汗は重症疾患のリスクが高いです。
  • 50代男性 一般内科 「すべて」
    いずれも重要な症候だと思います。
  • 30代男性 一般内科 「すべて」
    どれも緊急性の高いレッドフラグです。
  • 50代男性 一般内科 「すべて」
    ひとまず原因検索をすべきです。
  • 60代男性 一般内科 「すべて」
    まず受診して見ないとわかりません。
  • 40代男性 一般内科 「すべて」
    普段と違う動悸であればすぐに受診すべきだと思います。
  • 50代男性 一般内科 「すべて」
    しんどければ受診してよいと思います。
  • 60代男性 一般内科 循環器内科 「すべて」
    重症感がある場合は早期の受診をすすめます。
  • 50代男性 一般内科 「症状が長時間続く場合」「気分の悪さや息切れを伴う場合」「めまいが強く立っていられない場合」
    ひどい症状なら、救急車を呼ぶことをすすめます。

回答をした医師のコメントを見ると、「症状が続く場合は受診すべき」「意識低下や失神は急いで受診すべき」「冷や汗は重症の可能性がある」といったさまざまな意見がありました。
また、「どの随伴症状もリスクが高い」「重症感があるなら受診をすすめる」というコメントも見られました。
動悸やめまいに加えて、上記のような症状を伴うときは、早めに受診したほうが良さそうです。

症状がつらいときは、早めに医療機関を受診しよう

今回の調査では、動悸とめまいがある場合に考えられる疾患として、「心臓疾患」と答えた医師が7割弱と最多で、「更年期障害」、「精神疾患」、「耳鼻科疾患」、「甲状腺疾患」、「脳疾患」と答えた医師がそれぞれ3割程度という結果でした。
原因としてはさまざまな疾患が考えられるようですが、心臓疾患や脳疾患など重症な疾患の可能性もあるため、早めに医師に診てもらう必要があるようです。
なかには、メニエール病などの耳鼻科疾患や、精神的な要素が多いといったコメントもみられました。
また、受診するタイミングとしては、調査にあるような随伴症状がある場合は急いで受診したほうが良い、症状がつらいのであれば受診を勧めるとの声がみられました。
動悸やめまいでつらい場合は、早めに医療機関を受診したほうが良さそうです。

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