患者さんが自分でできる頭痛の対処法とは?523名の医師に聞いてみました

おでこに手を当てる女性
患者さんが自分でできるおすすめの頭痛の対処法は何かと質問したところ、「首、肩をまわして血行を良くする」との回答が41%と最も多く、次に「ストレス解消をする」が39%、「適度な運動をする」が37%と僅差で並びました。しかし、頭痛の種類によって対処法が異なるとのコメントもみられたことから、これらの対処法を行う際は自身の頭痛のタイプを見極めてから行うようにしましょう。
頭痛
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多くの人を悩ませる頭痛。あまりにひどいと病院へ行く方が良いとはわかっていても、なかなか行く時間がないときもありますよね。
このようなときのために、自分でできる頭痛の対処法があれば知っておきたいところだと思います。

そこで今回は、「患者さんが自分でできるおすすめの頭痛の対処法」について脳神経外科医、一般内科医、神経内科医、計523名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年6月19日〜6月22日にかけて行われ、脳神経外科、一般内科、神経内科医の計523名から回答を頂きました。

患者さんが自分でできる頭痛の対処法は何?

「患者さんが自分でできるおすすめの頭痛の対処法は何ですか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらいコメントを頂きました。

  • 冷たいタオルなどで頭を冷やす
  • 光が当たらない部屋で休む
  • カフェイン飲料(コーヒー、緑茶)を飲む
  • こめかみを押すなどマッサージをする
  • 蒸しタオルなどで肩から首筋を温める
  • 首、肩をまわして血行を良くする
  • 適度な運動をする
  • ストレス解消をする
  • その他

以下が結果となります。

集計の結果、「首、肩をまわして血行を良くする」との回答が41%と最も多く、次に「ストレス解消をする」が39%、「適度な運動をする」が37%と僅差で並びました。

それでは、医師のコメントを見ていきましょう。

首、肩をまわして血行を良くすることが効果的

  • 60代男性 一般内科 「首、肩をまわして血行を良くする」
    頭痛の多くを占める筋緊張性頭痛には、筋緊張の解除や精神的な安定が重要です。
  • 60代男性 脳神経外科 「首、肩をまわして血行を良くする」
    片頭痛と緊張型頭痛では対応が異なります。
  • 50代男性 一般内科 「首、肩をまわして血行を良くする」
    休養、睡眠、血行改善などが良いでしょう。
  • 30代男性 一般内科 「首、肩をまわして血行を良くする」
    ストレッチなど適度な運動や、頭頚部の血行をよくすることが重要だと思います。
  • 50代男性 脳神経外科 「首、肩をまわして血行を良くする」
    最も多い緊張性頭痛を和らげるのに効果があると思います。
  • 60代男性 一般内科 「首、肩をまわして血行を良くする」
    肩こりを改善するのが一番だと思います。
  • 50代男性 一般内科 「首、肩をまわして血行を良くする」
    首肩を回してストレッチやマッサージをして血行を良くすることです。
  • 50代男性 一般内科 「首、肩をまわして血行を良くする」
    血流を改善する方法が主です。

「首、肩をまわして血行を良くする」と答えた医師では、首、肩を回してストレッチやマッサージ、適度な運動をして頭頚部の血行をよくすることが頭痛の対処法として効果的としたコメントが寄せられました。
また、「片頭痛と緊張型頭痛では対応が異なる」と述べた医師もおり、頭痛の種類によって対処法が変わることがあるようです。

続いて、「ストレス解消をする」と回答した医師のコメントを見ていきましょう。

ストレス解消をすることがおすすめ

  • 60代男性 一般内科 「ストレス解消をする」
    リラックスするようにすればかなり効果があると思います。
  • 40代女性 一般内科 「ストレス解消をする」
    瞬間になくなるものではなく日頃の予防が大切です。
  • 60代男性 一般内科 「ストレス解消をする」
    ストレスを感じるものから遠ざかることです。
  • 30代男性 脳神経外科 「ストレス解消をする」
    緊張性頭痛の解消法はストレス解消と適度な運動の二つです。
  • 50代男性 一般内科 「ストレス解消をする」
    ストレス解消を心がけることが大切と思います。
  • 50代男性 一般内科 「ストレス解消をする」
    ストレス解消と水分補給ですね。
  • 50代男性 一般内科 「ストレス解消をする」
    緊急性のない頭痛に関しましては、睡眠が一番だと考えております。
  • 50代男性 一般内科 「ストレス解消をする」
    緊張型頭痛はストレス発散です。
  • 40代男性 一般内科 「ストレス解消をする」
    ご本人が解消方法を熟知している事が多いです。

医師のコメントを見ると、ストレス解消が良いとする一方、リラックスすることや、水分補給などを推奨するコメントもいただきました。
また、「ストレスを感じるものから遠ざかる」とのコメントも寄せられており、溜まってしまったストレスを解消することもそうですが、ストレスが溜まる原因を取り除くことも大事なようです。
なかには本人が解消方法を熟知しているとのコメントもあり、ストレスの解消方法はこれといったものではなく、個人に合ったものを行うとよいようです。
ほかにも、緊急性のない頭痛は睡眠、緊張性頭痛の場合はストレス解消、適度な運動が良いとの意見も寄せられました。

最後に、「適度な運動をする」と回答した医師のコメントを見てみましょう。

適度な運動をすることで解消を

  • 50代男性 一般内科 「適度な運動をする」
    筋肉をほぐすことが大事だと思います。
  • 40代男性 一般内科 「適度な運動をする」
    運動するようになってからは減った気がします。
  • 50代男性 一般内科 「適度な運動をする」
    ストレッチと保温だと思います。
  • 60代女性 一般内科 「適度な運動をする」
    選択肢にある対処で改善なければ、片頭痛あるいは鎮痛剤誘発性頭痛などを考えていきます。
  • 40代男性 神経内科 「適度な運動をする」
    上半身の運動・ストレッチが一番です。
  • 50代男性 一般内科 「適度な運動をする」
    緊張性頭痛が多いので運動は有用です。
  • 40代男性 脳神経外科 「適度な運動をする」
    筋収縮性であれば、運動です。
  • 50代男性 脳神経外科 「適度な運動をする」
    頸部の筋緊張の緩和をはかります。
  • 50代男性 一般内科 「適度な運動をする」
    40分以上のランニングです。
  • 40代男性 脳神経外科 「適度な運動をする」
    一番は全身運動だと思います。

適度な運動をすると答えた医師からは、「運動するようになってから頭痛が減った気がする」と実体験を基にしたコメントを頂きました。
また、具体的な運動例としては上半身の運動・ストレッチ、40分以上のランニング、全身運動が挙げられました。
なにをすればいいか分からないという方は、これらのことを試してはどうでしょうか。

さらに、緊張性頭痛や筋収縮性のものであれば運動が良いとする声も見られ、このような頭痛であれば特に効果が期待できるかもしれません。

しかし、他の回答に寄せられたコメントにもあるように、頭痛の種類によって対処法が変わるようですが、今回は、主に緊張型頭痛の対処法についてコメントが多かったように思います。緊張型頭痛の詳細については、以下を参照してください。

緊張型頭痛

緊張型頭痛では、頭をベルトで締めつけられるような感じがして、頭全体が痛みます。緊張型頭痛には反復性のものと慢性のものがあります。
反復性緊張型頭痛は、頭痛の頻度が月に15日未満の場合です。痛みの強さは軽度から中等度であることが多く、持続時間は30分から数日です。典型的には、目覚めてから数時間後に頭痛が始まり、時間が経つにつれてひどくなります。眠っていて目が覚めてしまうほどの痛みはめったに起こりません。

慢性緊張型頭痛は、頭痛の頻度が月に15日以上の場合です。回数が多いほど、頭痛が強くなる傾向があります。1日の中で痛みの強さが変動することがありますが、ほぼずっと痛みが続きます。
緊張型頭痛が重度であることはまれで、日常生活に支障をきたすことは普通ありません。
片頭痛とは異なり、緊張型頭痛は吐き気や嘔吐を伴わず、身体活動、光、音、匂いによって痛みが悪化することもありません。
軽度の片頭痛には、緊張型頭痛と似ているものもあります。

引用:緊張型頭痛 - 09. 脳、脊髄、末梢神経の病気 - MSDマニュアル家庭版

自身の頭痛がどのようなタイプであるのか、一度確認してから対処法を考えることが大事そうですね。

自分でできるおすすめの頭痛の対処法は、血行改善、ストレス解消、適度な運動

本調査によれば、患者さんが自分でできるおすすめの頭痛の対処法は、「首、肩をまわして血行を良くする」が最も多く支持を集め、その後を「ストレス解消をする」、「適度な運動をする」が続く結果となりました。
具体的な方法としては、首・肩を回して(上半身の運動)ストレッチやマッサージ、ストレスを感じるものから遠ざかる、リラックスする、水分補給する、40分以上のランニング、全身運動などのアドバイスを頂きました。
また、緊張性頭痛や筋収縮性のものであれば運動、ストレス解消であり、緊急性のない頭痛は睡眠が対処法として挙げられていました。
一方で頭痛の種類によって対処法が変わることがあるようで、これらの対処法は、自身の頭痛がどのタイプなのかを見極めてから行った方が良いかもしれませんね。

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