肩こりは頭痛を引き起こす?スマートフォンやパソコンの使用時間増加と頭痛との関係とは?525名の医師に聞いてみました

肩を気にする女性
本調査の結果、「肩こりが頭痛につながることはあるか」と質問したところ、「大いにある」が59%と最も多く、次に「たまにある」が31%と続きました。「スマートフォンやパソコンを使用する時間の増加は頭痛に関係があるか」との質問では、「多少は関係がある」との回答が44%、次に41%の医師が「大いにある」と答えました。スマートフォンやパソコンの使用など、普段から頭痛の原因となる肩こりにつながりそうな行動をしている場合は、肩こりにならないよう姿勢を整える、長時間の使用を避けるなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか。
頭痛
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「肩こりからくる頭痛」というのをインターネット上でよく目にします。
しかし、本当に肩こりと頭痛は関係があるのでしょうか。
また、スマホやパソコンが普及している現代、これらを長時間使うことによって肩がこる、頭痛がする、といった方も多いかと思います。もし肩こりと頭痛が関係するのなら、これらの使用時間も関係するのでしょうか?

そこで今回は、肩こりが頭痛につながることはあるか、スマートフォンやパソコンを使用する時間の増加は頭痛と関係があるのか、脳神経外科、一般内科、神経内科医、計525名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年6月19日〜6月22日にかけて行われ、脳神経外科医、一般内科医、神経内科医の計525名から回答を頂きました。

「肩こりは頭痛につながる」9割の医師が回答

「肩こりが頭痛につながることはありますか」という質問に対し、以下の選択肢から1つ選んでもらいコメントを頂きました。

  • 大いにある
  • たまにある
  • あまりない
  • ほとんどない

以下が結果となります。

  • 70代男性 一般内科 「大いにある」
    肩こりと頭痛は密接な関連がありますよね。
  • 50代男性 一般内科 「大いにある」
    自分自身の経験や実臨床上での経験から。
  • 50代男性 一般内科 「大いにある」
    緊張性頭痛をしばしば引きおこします。
  • 60代男性 脳神経外科 「大いにある」
    肩こりの次に頭痛になるというより、肩こりの原因が続くと「頭も」痛くなってきます。
  • 50代男性 一般内科 「大いにある」
    緊張性頭痛の典型症状です。
  • 60代男性 一般内科 「大いにある」
    頭痛を訴える患者の大半が肩の張りを感じており、肩こりの患者の随伴症状のほとんどが頭痛です。
  • 70代男性 一般内科 「大いにある」
    肩こりの改善が頭痛の改善につながると思います。
  • 50代男性 一般内科 「大いにある」
    肩の筋肉は頭に繋がっているため、引っ張っています。
  • 60代男性 一般内科 「たまにある」
    緊張性頭痛が疑われます。
  • 50代男性 一般内科 「たまにある」
    肩から頸部の筋肉疲労が原因となることはあります。
  • 40代男性 一般内科 「たまにある」
    よく経験します。漢方薬は効果があります。
  • 40代男性 一般内科 「たまにある」
    肩こりがひどいと頭痛、嘔気もあります。
  • 30代男性 一般内科 「たまにある」
    デスクワークが多い職業の方に多い印象があります。
  • 50代男性 一般内科 「あまりない」
    自身の経験上ではそのように思います。
  • 70代男性 一般内科 「ほとんどない」
    自分の経験で、肩こりはひどいが頭痛はないので。

集計の結果、肩こりが頭痛につながることは「大いにある」が59%と最も多く、次に「たまにある」が31%と続きました。合わせると、実に9割の医師が肩こりは頭痛につながるといった見解であることがわかります。
医師のコメントでは、「肩こりの患者の随伴症状のほとんどが頭痛」「肩こりの改善が頭痛の改善につながる」といった関連性が深いことがうかがえるコメントが見られたほか、自身の経験や臨床上の実体験をもとに関係性を指摘する意見もいただきました。
また、緊張性頭痛の症状という指摘が散見されます。緊張性頭痛については、以下のサイトの説明を参考にしてください。

緊張性頭痛

 “緊張性頭痛は、頭痛の中で最も頻度が高い疾患です。この頭痛では、頭全体か後頚部(こうけいぶ)に鈍い締め付け感、圧迫感のある頭痛が出現します。〔中略〕頭痛の頻度も時々から毎日と個人差があります。この頻度により、「反復性緊張性頭痛」(頭痛が時々)、「慢性緊張性頭痛」(頭痛がほぼ毎日)と2つのタイプに分類されます。頭痛頻度が時々の「反復性緊張性頭痛」は、肩こりなど肩や後頚部、頭部の筋肉の緊張が原因で起こることが多く、パソコン作業など長時間同じ姿勢で作業を続けていると頸部、肩の筋肉の緊張が高まり、頭痛が起こりやすくなります。”

(引用:緊張性頭痛 (きんちょうせいずつう) 病名から探す| 社会福祉法人 恩賜財団 済生会

「デスクワークが多い職業の方に多い印象があります。」というコメントのように、緊張性頭痛はデスクワークなど、長時間同じ姿勢で作業をしていると発症しやすいようです。
さて、なにかとスマートフォンやパソコンを使用することが多い昨今、これらの長時間使用も頭痛の発生と関係があるのでしょうか?こちらも聞いてみました。

スマートフォンやパソコンの使用時間の増加は頭痛に関係する?

  • 40代男性 一般内科 「多少は関係がある」
    パソコン操作で肩こりはありますので。
  • 60代男性 一般内科 「多少は関係がある」
    肩こり、眼精疲労は頭痛の原因です。
  • 60代男性 一般内科 「多少は関係がある」
    同じ姿勢は明らかに良くありません。猫背になるのも一因でしょう。
  • 30代男性 一般内科 「多少は関係がある」
    ストレートネックや筋緊張が亢進すると思います
  • 40代男性 神経内科 「多少は関係がある」
    姿勢が悪くなりがちなので、頸部や後頭部の筋緊張が高くなると思われます。
  • 60代男性 脳神経外科 「多少は関係がある」
    同じ姿勢で、眼精疲労などが加わり、頭痛発現に大いに関係があります。
  • 60代男性 一般内科 「大いに関係がある」
    スマートフォンやパソコンを使用する時間の増加は頭痛に関係があるし、認知機能にも影響があると思います。
  • 60代男性 一般内科 「大いに関係がある」
    やはり血行障害が原因かと思います。
  • 60代男性 一般内科 「大いに関係がある」
    手を浮かし肩に負担がかかり、目にも負担がかかります。
  • 50代女性 一般内科 「大いに関係がある」
    小さい画面を、やや前傾姿勢で長時間見続けるのは、首や肩、更には頭部表面の筋肉を過緊張させるように思います。
  • 40代男性 一般内科 「大いに関係がある」
    腕を前に出して前かがみになる姿勢が頭痛を誘発します。
  • 50代男性 一般内科 「大いに関係がある」
    自分の経験でもパソコンをずっと同じ姿勢でしているとやられます。

集計の結果、スマートフォンやパソコンを使用する時間の増加と頭痛の関係について、「多少は関係がある」との回答が44%、次に「大いにある」との回答が41%となりました。
どうやら、スマートフォンやパソコンを使用する時間の増加は頭痛と関係があると捉えて良さそうです。

医師のコメントを見ると、スマートフォン、パソコンを使用する時間が増加することで、長時間の同じ姿勢(特に前傾姿勢など)となり、このことが要因で筋緊張、血行障害、肩こり、眼精疲労を引き起こし、頭痛が起こると考えられているようでした。
また、ストレートネックも関係するようなコメントがあり、さまざまな悪影響がうかがえますね。ストレートネックについては、総務省のサイトに以下のように書かれていました。

ストレートネックとは

“人の首はゆるやかにカーブしていて、重たい頭をクッションのように支えているのですが、うつむいた姿勢を長い時間続けることで首が直線に近い状態になることがあります。この結果、重たい頭をクッション無しで首の筋肉などで支えることになり、頭痛、肩こり、首の痛み、めまい、ひどい場合には吐き気などの症状も出ることがあります。”

(引用:総務省|東海総合通信局|コラムVol.39 使いすぎに注意!スマホの使用による健康への影響

ストレートネックになってしまうと、頭痛を発症するだけでなく、めまい、ひどいときには吐き気といった様々な症状まで現れてしまうようです。
裏を返せば、スマートフォンやパソコンを使用する際は、姿勢を正しく、長時間の使用を避けてこまめに休憩を挟む、肩と目などの筋肉に負担をかけないようにするなどの対策が大事かもしれませんね。

肩こりは頭痛につながることがある。スマートフォンやパソコンの使用時間の増加も関係

本調査によれば、「肩こりが頭痛につながることはありますか」と質問したところ、実に9割の医師がその関係性を認めていることがわかりました。
医師のコメントでは、肩こりの改善が頭痛の改善につながるとのコメントもあり、関係性は深いようです。また、このような頭痛が緊張性頭痛の特徴であるとの指摘も見られました。
続いて、「スマートフォンやパソコンを使用する時間の増加は頭痛に関係があるか」については、多くの医師が肯定的な見解を示しました。
これらを長時間に渡り使用しているという心当たりのある方は、肩こりや眼精疲労、頭痛などにならないよう、姿勢を正しくする、こまめに休憩を挟むなどの対策を意識することが大事そうです。

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