後頭部が痛む頭痛は、病院を受診すべき?考えられる疾患と危険な頭痛とは?500名の医師に聞いてみました

頭を抱える女性
本調査の結果、「後頭部が痛む頭痛がする場合、病院を受診すべきですか」という質問に対し、「症状が続くようであれば受診するべき」との回答が77%と大きな割合を占め、次に「すぐ受診するべき」が15%という結果でした。また、「後頭部が痛む頭痛の原因として多い疾患は何ですか」という質問では、「緊張性頭痛」との回答が最も多く、次に「後頭神経痛」、「慢性頭痛」が続きました。「後頭部が痛む頭痛の中で、すぐに病院を受診すべき危険な頭痛は何ですか」という問いでは、「脳腫瘍・脳出血にともなう頭痛」が最多となりました。後頭部が痛む頭痛は危険な頭痛であるケースが多いわけではないものの、症状が続くような場合やこれまでに経験したことがない頭痛の場合は、自己判断せず受診することが大事そうです。
頭痛
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後頭部が痛む頭痛になったことがある方はいらっしゃいますか?
このようなケースでは、一体どのような疾患が考えられるのでしょうか。もし命に危険のある疾患であれば一刻も早く病院を受診した方が良いかと思いますが、「自分は大丈夫だろう」となかなか行動に移せない方もいらっしゃるかと思います。

そこで今回は、後頭部が痛む頭痛の場合、病院を受診すべきか、その原因として多い疾患は何か、すぐに病院を受診すべき危険な頭痛は何かについて、脳神経外科、一般内科、神経内科の医師500名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年7月2日〜7月3日にかけて行われ、脳神経外科医、一般内科医、神経内科医の計500名から回答を頂きました。

後頭部が痛む頭痛、病院を受診すべき?

「後頭部が痛む頭痛がする場合、病院を受診すべきですか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらいコメントを頂きました。

  • すぐ受診するべき
  • 症状が続くようであれば受診するべき
  • どちらでも良い
  • 受診しなくても良い

以下が結果となります。

  • 50代男性 一般内科 「症状が続くようであれば受診するべき」
    症状悪化があれば脳神経外科への受診を勧めます。
  • 50代男性 一般内科 「症状が続くようであれば受診するべき」
    痛みの部位ではなく強さや経過で判断します。
  • 40代男性 神経内科 「症状が続くようであれば受診するべき」
    これまでにないパターンの場合や症状が強い場合はすぐに受診を。
  • 50代男性 一般内科 「症状が続くようであれば受診するべき」
    急にきた頭痛は危険な場合が多いです。
  • 40代男性 一般内科 「症状が続くようであれば受診するべき」
    嘔気を伴う状態が続けば受診が良いかと思います。
  • 40代男性 一般内科 「症状が続くようであれば受診するべき」
    神経障害があれば、すぐに受診を勧めています。
  • 40代女性 一般内科 「症状が続くようであれば受診するべき」
    症状が1日以上続くなら受診を。
  • 50代女性 一般内科 「症状が続くようであれば受診するべき」
    後頭神経痛はすぐでなくても良いですが、解離はすぐ受診しなければならないと思います。ただ、自分では判断できないので、程度に寄ります。姿勢などに関係なく激痛が続く場合はすぐ受診しましょう。
  • 30代男性 一般内科 「すぐ受診するべき」
    症状の程度や発症形式によりますが自己判断は危険だと思います。
  • 50代男性 一般内科 「すぐ受診するべき」
    初めての発作ならば、くも膜下出血の恐れがあるので即受診を。これまでに何度もあるならば、経過観察で充分だと思います。
  • 50代男性 脳神経外科 「どちらでもよい」
    他の症状を伴っていればすぐに受診を
  • 60代男性 一般内科 「受診しなくてよい」
    後頭部だから特にということはありません。部位より程度だと思います。

集計の結果、「症状が続くようであれば受診するべき」との回答が77%と大きな割合を占め、次に「すぐ受診するべき」が15%という結果でした。
医師のコメントを見ると、どこの部位が痛むかよりも痛みの経過が重要であるとしたうえで、症状悪化や症状が強い、嘔気や神経症状などの随伴症状がある、姿勢などに関係なく激痛が続くといった場合は病院を受診した方が良いと考えられているようです。

さらに、急に来た頭痛は危険な場合が多いとの声や、初めての発作ではくも膜下出血の恐れがあり受診すべき、これまでに何度もあるならば経過観察で充分との見解も頂きました。
このように、症状が初めてなのか、慢性的なものかで受診するかを判断して良いかもしれません。
しかし、なかには自己判断は危険との意見もあることから、迷う場合は医師に相談した方が安心かもしれませんね。

後頭部が痛む頭痛の原因で多い疾患とは?

続いて「後頭部が痛む頭痛の原因として多い疾患は何ですか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらいコメントを頂きました。

  • 片頭痛
  • 群発頭痛
  • 緊張性頭痛
  • 後頭神経痛
  • 慢性頭痛
  • 脳腫瘍・脳出血にともなう頭痛
  • 脳動脈解離
  • 髄膜炎
  • 慢性硬膜下血腫
  • その他

以下が結果となります。

  • 40代男性 神経内科 「緊張性頭痛」
    緊張型頭痛、肩こり合併というパターンが目立ちます。
  • 60代男性 一般内科 「緊張性頭痛」
    筋肉の緊張によるものが多いです。
  • 50代男性 一般内科 「緊張性頭痛」
    大部分は肩凝りからでしょう。
  • 40代男性 一般内科 「緊張性頭痛」
    眼精疲労を含む緊張性頭痛です。
  • 60代男性 一般内科 「緊張性頭痛」
    緊張性の頭痛と肩こりの随伴症状としての後頚部痛がほとんどですが、脳出血の症状の可能性があるので診察が必要です。
  • 50代男性 一般内科 「緊張性頭痛」
    持続痛であれば緊張性頭痛のことが多いです。
  • 30代男性 一般内科 「後頭神経痛」
    後頭神経痛はピリピリくる頭痛として有名です。
  • 60代男性 一般内科 「後頭神経痛」
    首こりからくる後頭部神経痛が多いですね。
  • 60代女性 一般内科 「後頭神経痛」
    眼科や脳外科の受診をすすめます。
  • 90代男性 一般内科 「慢性頭痛」
    いわゆる、一般的な頭痛が多いと思います。

集計の結果、「緊張性頭痛」との回答が最も多く、次に「後頭神経痛」、「慢性頭痛」が続きました。
「緊張性頭痛」と回答した医師のコメントでは、持続痛であれば緊張性頭痛の場合が多く、筋肉の緊張、肩こりとの合併している場合、眼精疲労を含む場合もあるとしていました。

また、緊張性頭痛と肩こりの随伴症状としての後頚部痛がほとんどですが、「脳出血の症状の可能性があるので診察が必要」と注意を仰ぐ声もありました。

次に回答の多かった後頭神経痛は、「ピリピリとくる頭痛が特徴」「首こりからくる後頭部神経痛が多い」という意見もありました。後頭部神経痛かどうかは、このような症状がポイントとなるようです。
なかには、「眼科や脳外科の受診を勧めます」とのアドバイスもありました。
症状が辛い場合、まずはかかりつけの病院への受診でも良いと思いますが、眼科や脳外科などの受診の可能性も考えておくといいかもしれません。

後頭部が痛む頭痛、病院を受診すべき危険な頭痛とは?

最後に、「後頭部が痛む頭痛の中で、すぐに病院を受診すべき危険な頭痛は何ですか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらいコメントを頂きました。

  • 片頭痛
  • 群発頭痛
  • 緊張性頭痛
  • 後頭神経痛
  • 慢性頭痛
  • 脳腫瘍・脳出血にともなう頭痛
  • 脳動脈解離
  • 髄膜炎
  • 慢性硬膜下血腫
  • その他

以下が結果となります。

  • 30代女性 一般内科 「脳腫瘍・脳出血にともなう頭痛」
    危険を伴う頭痛は器質性のものです。
  • 60代男性 神経内科 「脳腫瘍・脳出血にともなう頭痛」
    出血性は手術の適応もあるので。
  • 40代男性 一般内科 「脳腫瘍・脳出血にともなう頭痛」
    神経障害があれば、緊急受診を勧めています。
  • 50代男性 一般内科 「脳腫瘍・脳出血にともなう頭痛」
    脳血管障害が最も見逃してはいけない頭痛です。
  • 50代男性 一般内科 「脳動脈解離」
    これまでに経験したことのない頭痛ならばすぐに救急車で脳神経外科の受診をすべきです。
  • 70代男性 一般内科 「脳動脈解離」
    意識障害を伴う場合はすぐ治療が必要です。
  • 40代女性 一般内科 「髄膜炎」
    頭痛時には原因はわからないとは思いますが、そういう疾患が隠れている可能性もあるので、続くときには受診が必要です。
  • 50代男性 一般内科 「髄膜炎」
    急に発症した頭痛や嘔気嘔吐・発熱を伴う頭痛は要注意です。
  • 50代男性 一般内科 「髄膜炎」
    脳血管障害は必ず除外しなければなりません。例えば、くも膜下出血の初期段階が軽い頭痛であった患者を知る医師は私を含め多いと思います。

集計の結果、「脳腫瘍・脳出血にともなう頭痛」との回答が最も多く、次に「脳動脈解離」、「髄膜炎」が続きました。

医師のコメントを見ると、なかでも意識障害、神経障害があるもの、脳血管障害、出血性、器質性のもの、急に発症した頭痛、嘔気嘔吐・発熱を伴う頭痛は危険だとする声が見受けられます。
なかには、これまでに経験したことのない頭痛ならばすぐに救急車で脳神経外科の受診をとの意見や、頭痛時には原因はわからないものの、これらのような疾患が隠れている可能性もあるため症状が続くときには受診が必要と述べた医師もいました。
上記を判断基準として、病院を受診すると良いかもしれませんね。

後頭部が痛む頭痛は、症状が続けば受診を視野に。これまでに経験したことのない頭痛は、すぐに受診を。

本調査によれば、後頭部が痛む頭痛がする場合は、症状が続くようであれば受診するべきという回答が最も支持を集めました。
続いて、後頭部が痛む頭痛の原因として多い疾患は、緊張性頭痛、後頭神経痛、慢性頭痛が上位を占める結果となりました。
さらに、すぐに病院を受診すべき危険な頭痛は、脳腫瘍・脳出血にともなう頭痛と考えている医師が多く、次に脳動脈解離、髄膜炎が続きました。
コメントでは、意識障害や嘔気といった様々な症状の有無がポイントとして挙げられ、随伴症状が危険性を見極めるうえで重要な判断基準となるようです。
後頭部が痛む頭痛は危険な頭痛であるケースが多いわけではないものの、症状が続くような場合やこれまでに経験したことがない頭痛の場合は、自己判断せず受診することが大事そうです。

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