寝不足、寝すぎによって頭痛になることはある?医師525名に聞いてみました

眠る女性
「寝不足で頭痛が起こることはありますか」と質問したところ、90%もの医師が肯定的な見解を示しました。また、睡眠不足は頭痛だけでなく、眼精疲労や高血圧、うつ病も引き起こす可能性があると指摘するコメントもありました。「寝すぎで頭痛が起こることはありますか」という質問に対しては、肯定的な意見が67%、否定的な意見が33%でした。寝すぎによる頭痛の場合、寝過ぎてしまう原因そのものが頭痛を引き起こしている可能性があり、まずはそこを対処する必要がありそうです。寝不足・寝過ぎによって頭痛が起きてしまう方は、普段の生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。
頭痛
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前の日の夜が十分に眠れず、翌朝頭が痛くなる経験をしたことはありませんか?
また、逆に休日などで長時間寝てしまい、起きたら頭痛がするという経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
果たしてこれは、寝不足や寝すぎが原因なのでしょうか。

そこで今回は、寝不足や寝すぎが原因で頭痛が起こることはあるのか、脳神経外科医、一般内科医、神経内科医、計525名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年6月19日〜6月22日にかけて行われ、脳神経外科医、一般内科医、神経内科医、計525名から回答を頂きました。

寝不足で頭痛が起こることはあるの?

まずは、「寝不足で頭痛が起こることはありますか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらいコメントを頂きました。

  • 大いにある
  • たまにある
  • あまりない
  • ほとんどない

以下が結果となります。

集計の結果、「たまにある」が49%、「大いにある」が41%となり、合わせると90%もの医師が肯定的な考えを示しました。

それでは、医師のコメントを見ていきましょう。

寝不足による頭痛に肯定的な意見

  • 60代男性 神経内科 「たまにある」
    睡眠不足は血管を収縮させて、片頭痛を誘発します。
  • 40代女性 一般内科 「たまにある」
    寝不足は高血圧、うつ病などと関連が深いです。
  • 60代男性 一般内科 「たまにある」
    自身の経験はありませんが、患者の訴えではあります。ただし、睡眠導入剤の副作用の頭痛もあるので、間違う可能性があります。
  • 60代男性 一般内科 「たまにある」
    睡眠不足による頭重感から頭痛になる可能性はあるかと思います。
  • 60代男性 一般内科 「たまにある」
    睡眠不足により、眼精疲労や頭痛の原因となることがあります。
  • 50代男性 脳神経外科 「たまにある」
    睡眠不足で疲労となり筋緊張性頭痛を引き起こります。
  • 60代男性 一般内科 「大いにある」
    交感神経の緊張が関与しています。
  • 50代男性 一般内科 「大いにある」
    血圧上昇や眼精疲労などによります。
  • 50代男性 一般内科 「大いにある」
    生活習慣の乱れがほとんどの原因です。
  • 30代男性 一般内科 「大いにある」
    睡眠はすべての神経活動に影響を与えるため、頭痛も例外ではありません。
  • 40代男性 一般内科 「大いにある」
    疲れや不眠で頭痛は出やすいです。

寝不足で頭痛が起こることがあるとした医師からは、「睡眠不足により血管が収縮し、片頭痛を誘発する」「睡眠不足による疲労の蓄積で筋緊張性頭痛が引き起こされる」「睡眠不足による頭重感から頭痛になる」といった意見が挙げられました。
なかには、睡眠導入剤の副作用の頭痛もあるといった、睡眠不足だけでなく薬剤も関与すると考えるコメントや、睡眠不足は頭痛だけでなく高血圧、うつ病などと関連が深いとの指摘も寄せられました。

さらには、「睡眠はすべての神経活動に影響を与える」との意見もあり、睡眠不足は頭痛だけでなく、さまざまな悪影響を及ぼす可能性がありそうです。
やはり、十分な睡眠は大切であると改めて認識させられる結果となりました。

寝不足による頭痛に否定的な意見

  • 40代男性 一般内科 「あまりない」
    極端に睡眠時間が短いときはあります。
  • 40代男性 一般内科 「あまりない」
    睡眠時無呼吸症候群の人ではよくあります。
  • 70代男性 一般内科 「あまりない」
    頭痛と言うよりはぼんやり感が出るのではないでしょうか。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんどない」
    ぼんやりするので気づきにくいです。
  • 40代男性 一般内科 「ほとんどない」
    頭痛の原因に寝不足を考えたことはありません。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんどない」
    自身の経験では、あまり頭痛を感じたことはございません。

否定的な見解を示した医師からは、あまり関係ない、頭痛よりはぼんやり感が出るとのコメントが散見されました。また、実体験で「あまり頭痛を感じたことはない」とのコメントもいただいております。
しかし、寝不足で頭痛になることはないとの回答をしている一方で、極端に睡眠時間が短いときや、睡眠時無呼吸症候群の人は頭痛になる可能性はあるとコメントしている医師もいました。
また、ぼんやりしているため気づきにくいとの声もありました。

以上をまとめると、その人の持病の有無や生活習慣などによって、頭痛になる可能性はあるようです。

寝すぎで頭痛が起こることはある?

次に、「寝すぎで頭痛が起こることはありますか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらいコメントを頂きました。

  • 大いにある
  • たまにある
  • あまりない
  • ほとんどない

以下が結果となります。

集計の結果、寝すぎで頭痛が起こることは「大いにある」「たまにある」と回答した医師が合わせて61%「あまりない」「ほとんどない」との回答をした医師が合わせて39%となりました。

それぞれの医師のコメントを見ていきましょう。

寝すぎで頭痛が起こることに肯定的な理由とは?

  • 40代男性 一般内科 「たまにある」
    脱水の要素もあるような気がしますし、寝すぎの原因が過労ならなおさらです。
  • 60代男性 一般内科 「たまにある」
    寝過ぎによる頭痛は、筋緊張性頭痛が多い感触です。無理に寝た姿勢が長いのでそうなるのではと考えます。
  • 50代男性 脳神経外科 「たまにある」
    同じ姿勢で長く変わらなければ、やはり緊張性頭痛の原因になります。
  • 50代男性 脳神経外科 「たまにある」
    脳の血液鬱滞が関係していると思います。
  • 50代男性 一般内科 「たまにある」
    寝すぎは過度に副交感神経優位になる可能性がありますので、血管拡張性の頭痛は起こりえます。
  • 60代男性 一般内科 「たまにある」
    寝すぎと言っても、不規則な睡眠でトータルとしては十分な睡眠が取れていない状態と思われます。
  • 30代男性 一般内科 「たまにある」
    深く眠りすぎて血中CO2分圧が上がって脳血管拡張が起こり、頭蓋内圧が亢進するためと考えられます。
  • 40代男性 一般内科 「大いにある」
    自律神経の乱れを考えます。

肯定的な見解を示した医師からは、寝すぎによって頭痛が起こると考える理由として、脱水、同じ姿勢で長時間いること、自律神経の乱れ、脳の血液の鬱滞、深く眠りすぎて血中CO2分圧が上がって脳血管拡張が起こり頭蓋内圧が亢進するため、と様々なコメントが寄せられました。

寝すぎによる頭痛では筋緊張性頭痛が多く、長時間同じ姿勢で寝ることでそうなるとの意見もありました。さらに血管拡張性の頭痛にもなりえるようです。
また、寝すぎの原因が過労の場合や、不規則な睡眠によりトータルで十分に睡眠が取れていない場合など、そもそも寝すぎてしまうような無理のある生活自体が頭痛の要因と考える医師もいるようでした。

続いて、否定的な考えのコメントを見ていきましょう。

寝すぎても頭痛は起こらないと考える理由とは?

  • 60代男性 一般内科 「あまりない」
    寝過ぎで頭重感は起きることがありますが、頭痛はありません。
  • 50代男性 一般内科 「あまりない」
    寝過ぎにならなければいけない状況が問題です。
  • 50代男性 脳神経外科 「あまりない」
    寝ているときの姿勢に問題があれば別ですが。
  • 50代男性 一般内科 「あまりない」
    経験したことはありますが非常にまれです。怠け者で12時間も寝ている人には起こりえます。
  • 30代男性 一般内科 「ほとんどない」
    逆に頭痛は疲れから生じます。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんどない」
    熟睡できていれば、ほとんど無いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんどない」
    うつのような精神疾患でなければ、ないと思います。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんどない」
    あまりないと思います。反対に、片頭痛が解消することはあります。

医師のコメントからは、寝すぎて頭重感は起きるものの頭痛は起こらない、反対に片頭痛が解消することはあるとの意見が見られました。
一方で、あると考えている医師同様、「寝すぎにならなければいけない状況が問題」と考える医師もいらっしゃいました。

また、うつなどの精神疾患を患っている場合や寝ているときの姿勢に問題がある場合は起こり得るという意見もいただきました。
このような場合も、原因そのものに対処する必要がありそうです。

寝不足も寝すぎも頭痛が起こることはある!寝すぎの原因そのものに対処することが大事。

本調査によれば、9割の医師が寝不足で頭痛が起こることはあると考えていることがわかりました。
さらに、寝不足は頭痛だけでなく、高血圧、うつ病などと関連が深いと考えるコメントもありました。これらのことを鑑みると、寝不足にならないよう十分に睡眠を取ったほうが良さそうです。
続いて、寝過ぎで頭痛が起こるかについて調査したところ、肯定的な意見の医師が67%に及びました。
そもそも寝過ぎてしまうような生活上の原因が頭痛の要因になると考える医師もおり、まずはその原因に対処する必要がありそうです。
寝不足で頭痛が起きている方は十分な睡眠を、寝過ぎで頭痛を起こしている方は寝過ぎに注意するだけでなく、寝すぎてしまう原因そのものについて対処してみてはいかがでしょうか。

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