頭痛の種類と危険性の高い頭痛について医師523名に聞きました

頭を押さえる男女の人形
今回は、「患者さんに最も多い頭痛の種類」と「頭痛の種類の中で最も危険な頭痛」について調査しました。その結果、頭痛の種類として多いものは「緊張性頭痛」と回答する医師が最も多く、次いで「片頭痛」との結果となりました。また、頭痛の種類の中で最も危険な頭痛については、「脳腫瘍・脳出血をともなう頭痛」との回答が83%と最も多く、命にかかわるこれらの疾患は早期発見・早期治療が重要と考える医師が多数という結果となりました。
頭痛
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日常生活で突然起こる頭痛。
頭痛は、緊張性頭痛や片頭痛といったようにいくつかの種類に分けられます。
そのなかで、どのような頭痛が多いのでしょうか?
さらに、頭痛は人によって程度が異なります。なかには日常生活に支障をきたすほどの痛みを感じる方もいるようです。頭痛の種類だけでなく、どの種類が危険なのか知っておきたいところですよね。

そこで今回は、頭痛の種類と危険性の高い頭痛について、脳神経外科医、一般内科医、神経内科医の計523名に聞いてみました。

※本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年6月19日〜6月22日にかけて行われ、脳神経外科医、一般内科医、神経内科医の計523名から回答を頂きました。

頭痛の種類として多いものは?

様々な場面でみられる頭痛。私たちに見られる頭痛の種類として最も多いものは何なのでしょうか。医師の方にお聞きしました。

  • 50代男性 一般内科 「緊張性頭痛」
    ストレスや過労から来る緊張性頭痛が多いと考えます。
  • 50代男性 神経内科 「緊張性頭痛」
    明らかに多いです。生活指導を行っています。
  • 60代男性 脳神経外科 「緊張性頭痛」
    脳外科の外来では緊張性の頭痛が多いように思います。
  • 60代男性 一般内科 「緊張性頭痛」
    神経内科医として、8割は一般的な筋緊張性頭痛であり、そこに混じる他の頭痛の鑑別が重要であると思います。
  • 40代女性 一般内科 「緊張性頭痛」
    片頭痛との混合型もみられます。
  • 30代男性 一般内科 「緊張性頭痛」
    緊張型頭痛と片頭痛は併存すると思います。
  • 50代男性 一般内科 「緊張性頭痛」
    多くは緊張型頭痛と診断しますが実際のところはっきり診断できるわけではありません。
  • 60代男性 一般内科 「片頭痛」
    患者さんに最も多いのは片頭痛です。
  • 40代男性 一般内科 「片頭痛」
    難治性という点で複数の医療機関で相談される疾患として、片頭痛が多い印象です。
  • 70代男性 一般内科 「片頭痛」
    女性の頭痛はほとんどそうであると思います。
  • 60代男性 一般内科 「片頭痛」
    とくに女性に多いと思います。
  • 60代男性 一般内科 「慢性頭痛」
    疲労等による慢性頭痛が多いです。
  • 60代男性 一般内科 「慢性頭痛」
    特に原因の分からない頭痛が多い印象です。

集計の結果、「緊張性頭痛」との回答が58%と半数以上を占め、続いて「片頭痛」と回答する医師が24%となりました。
緊張性頭痛と回答した医師からは、「ストレスや過労から来る緊張性頭痛が多いと考える」とのコメントが寄せられました。
そのため、緊張性頭痛の場合は、生活習慣の指導を行うという医師もいました。

また、緊張性頭痛と片頭痛が併存するといったコメントもいくつか見られました。
どちらかひとつではなく、両方が現れることもあるようです。

片頭痛と回答した医師のコメントでは、女性に多く見られるとの意見が挙げられました。
どの頭痛を発症するかは、性別によっても違いが出ると考える医師もおられるようです。

それでは、「緊張性頭痛」「片頭痛」とはそれぞれどのような疾患なのでしょうか?
緊張性頭痛と片頭痛について、以下のように説明されています。ぜひご一読ください。

緊張性頭痛とは

“緊張型頭痛では、頭をベルトで締めつけられるような感じがして、頭全体が痛みます。緊張型頭痛には反復性のものと慢性のものがあります。

反復性緊張型頭痛は、頭痛の頻度が月に15日未満の場合です。痛みの強さは軽度から中等度であることが多く、持続時間は30分から数日です。典型的には、目覚めてから数時間後に頭痛が始まり、時間が経つにつれてひどくなります。眠っていて目が覚めてしまうほどの痛みはめったに起こりません。

慢性緊張型頭痛は、頭痛の頻度が月に15日以上の場合です。回数が多いほど、頭痛が強くなる傾向があります。1日の中で痛みの強さが変動することがありますが、ほぼずっと痛みが続きます。”

(引用:緊張型頭痛 MSDマニュアル家庭版

片頭痛とは

“片頭痛では、脈打つような痛みやズキズキする痛みが通常は頭の片側に起こりますが、両側に起こることもあります。痛みの程度は中等度のこともありますが、多くの場合は、何もできなくなるほど強い痛みが起こります。身体活動、明るい光、大きな音、特定の匂いによって頭痛が悪化することがあります。(中略)頭痛は吐き気を伴うことが多く、ときに実際に嘔吐したり、光、音、匂いに敏感になったりします。”

(引用: 片頭痛 MSDマニュアル家庭版

続いて最も危険な頭痛について、医師の回答をみていきましょう。

脳腫瘍や脳出血をともなう頭痛は危険大

  • 30代男性 一般内科 「脳腫瘍・脳出血にともなう頭痛」
    脳腫瘍・脳出血にともなう頭痛だと思います。
  • 50代男性 一般内科 「脳腫瘍・脳出血にともなう頭痛」
    くも膜下出血に伴う頭痛は、見逃しは許されません。
  • 50代男性 脳神経外科 「脳腫瘍・脳出血にともなう頭痛」
    命に関わる危険な頭痛の筆頭です。
  • 40代女性 一般内科 「脳腫瘍・脳出血にともなう頭痛」
    予後にかかわる頭痛なので早期治療が必要です。
  • 60代男性 一般内科 「脳腫瘍・脳出血にともなう頭痛」
    頭痛で危険なのはくも膜下出血であり早期に治療を開始すれば救命が可能です。
  • 30代女性 一般内科 「脳腫瘍・脳出血にともなう頭痛」
    命に係わる頭痛は脳内の器質的病変からくるものだと思います。
  • 60代男性 一般内科 「脳腫瘍・脳出血にともなう頭痛」
    少しでも危険性があれば精密検査の方向で考えます。
  • 30代男性 一般内科 「片頭痛」
    片頭痛が一番多いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「片頭痛」
    色々な原因があると思います。
  • 40代男性 一般内科 「片頭痛」
    自律神経の乱れを考えます。
  • 40代男性 脳神経外科 「その他」
    くも膜下出血、脳出血は手術が必要となることが多いですし、命に関わることが多いです。
  • 50代男性 一般内科 「その他」
    突然のくも膜下出血です。
  • 50代男性 一般内科 「その他」
    頭痛椎骨動脈かい離など脳血管障害による頭痛です。

集計の結果、83%もの医師が「脳腫瘍・脳出血にともなう頭痛」と回答しました。
回答を寄せた医師からは、「命に関わる危険な頭痛の筆頭です。」とのコメントを頂いており、このような頭痛は生命に関わるものだということがうかがえます。

また、「脳腫瘍・脳出血にともなう頭痛」に寄せられたコメントの中で、「くも膜下出血」という疾患の名前が目立ちました。
くも膜下出血とは、以下のように説明されています。

くも膜下出血

“くも膜下出血は、脳を覆っている組織(髄膜)の内側層と中間層(くも膜)との間にあるすき間(くも膜下腔)への出血です。(中略)くも膜下出血を起こした人のほぼ半数は、病院に着く前に亡くなっています。動脈瘤は、激しい頭痛を引き起こす大きな破裂の前に、神経を圧迫したり、少量の血液を漏らしたりすることがありますが、それ以外の場合は、通常、破裂まで何の症状も起こしません。警戒すべき徴候には以下のものがあります。

・頭痛(極めて突如で激しい場合があり、ときに雷鳴頭痛と呼ばれることがある)

・顔面や眼の痛み

・複視

・周辺視力の低下

これらの徴候は、破裂の数分から数週間前に起こる可能性があります。異常な頭痛が起こった場合は、すぐに医師に相談すべきです。”

(引用:くも膜下出血:MSDマニュアル家庭版

こちらの解説によれば、くも膜下出血は、ほぼ半数近くの人が病院に着く前に亡くなっているとのことで、とても危険性が高い疾患であることが分かります。
しかし、「頭痛で危険なのはくも膜下出血であり早期に治療を開始すれば救命が可能です。」といったコメントも頂いており、早めの治療が生死を左右するようです。
特徴として「突然の激しい頭痛」が挙げられており、このような頭痛の場合はすぐに受診されたほうがよいでしょう。

緊張性頭痛が最多で回答。危険な頭痛は“脳腫瘍・脳出血にともなう頭痛”。突然の激しい頭痛は受診を

今回は、「患者さんに最も多い頭痛の種類」と「頭痛の種類の中で最も危険な頭痛」について調査しました。
患者としてみられる頭痛として多いものは、「緊張性頭痛」が最も多く、「片頭痛」がその後を続きました。
しかし、この2つが併存するとの意見もあり、どちらか一方のみとは限らないようです。
また、「脳腫瘍や脳出血を伴う頭痛」の場合は危険性がとても高いと考える医師が83%という結果となりました。特にくも膜下出血について指摘する医師が多く、突然の激しい頭痛が特徴のようです。
生死にかかわるような疾患の場合は、早めの治療が救命の鍵となるようで、このような頭痛はすぐに医師の診察を受けることを推奨します。

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