目の見え方がおかしい原因は、加齢黄斑変性症かも。おすすめの予防法って何かある?眼科医198人に聞いてみました

虫眼鏡を覗く男性
まず加齢黄斑変性症を予防するために、日常生活において患者自身ができるおすすめの対処法を聞いたところ、「禁煙」と回答している医師が一番多く、次に「ビタミンや亜鉛などの摂取」、「サングラスや帽子をつける」が続きました。特に「禁煙」は得票率がとても高い結果になっています。もし喫煙されていて目の見え方がおかしいなどの症状に悩まされているという方は、禁煙を検討されても良いかもしれません。日常生活で病気を予防できる対策で実施できることは心がけていきたいですね。
目の不調
イシコメ運営事務局

最近、目の見え方がおかしくて悩んでいるという方はいませんか。読もうとする文字が読みにくい、線がゆがんで見える、視野の中心が黒くなったという症状があれば、加齢黄斑変性症の可能性も考えられます。
聞きなれない病名かもしれませんが、最近増えている病気のようです。できることならしっかり予防しておきたいですよね。

そこで今回は、眼科医198人に、日常生活でできるおすすめの加齢黄斑変性症の予防法を聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年8月15日~2018年8月16日にかけて行われ、眼科医198人から回答を頂きました。

加齢黄斑変性症を予防するために出来ることは?

「加齢黄斑変性症を予防するために、日常生活において患者自身ができるおすすめの対処法はありますか。」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 禁煙
  • ビタミンや亜鉛などの摂取
  • サングラスや帽子をつける
  • 食生活の改善
  • 適度な運動
  • 禁酒
  • 目を酷使しないよう心掛ける
  • 市販の目薬の使用
  • その他
  • 効果的な方法はない

以下のグラフが結果となります。

「禁煙」と回答している医師が75%と一番多く、次に「ビタミンや亜鉛などの摂取」「サングラスや帽子をつける」が続きました。「禁煙」との回答が飛び抜けて多く医師より支持されているのが分かります。

まず、加齢黄斑変性症についての概要を解説した後に、医師のコメントを見ていきましょう。

加齢黄斑変性症とは

加齢黄斑変性症は、人や物を見分けるのに戸惑ったり、文字が読みにくかったりなどが特徴の目の病気です。眼底の網膜の中央にある黄斑部が傷害されるもので、網膜はフィルムに例えられますが、場所によって見え方が異なり、一番良く見えるのが眼底の中央にある黄斑部です。年を取って黄斑部の障害が起き、ゆがみ・視力低下を生じるのが加齢黄斑変性症で最近増加しています。

引用:加齢黄斑変性症|上尾市医師会

禁煙をすすめる声が多い

  • 40代男性 眼科 「禁煙」
    喫煙との因果関係は指摘されていて、特に禁煙をしてもらう事は大切だと思います。
  • 30代女性 眼科 「禁煙」
    リスク因子なので、禁煙を勧めます。
  • 50代男性 眼科 「禁煙」・「サングラスや帽子をつける」
    タバコはいいことはありません。
  • 40代男性 眼科 「禁煙」
    禁煙は、加齢黄斑変性症予防のエビデンスもあるので重要です。
  • 50代女性 眼科 「禁煙」
    禁煙は非常に大切です。
  • 20代男性 眼科 「禁煙」
    まずは禁煙からはじめましょう。
  • 40代男性 眼科 「禁煙」
    喫煙者は禁煙、他は特にありません。
  • 40代男性 眼科 「禁煙」
    最低限禁煙しましょう。他の事の予防にもなります。
  • 40代女性 眼科 「禁煙」
    たばこを吸う習慣のある人は、吸わない人に比べて発病の危険が高いです。禁煙が予防の一歩になります。

一番多く見られたコメントは、「禁煙」を勧めるものでした。
医師のコメントによれば、喫煙と加齢黄斑変性症の発病との因果関係は指摘されているとのことです。喫煙する習慣があって、目の症状に悩まされている方は、禁煙を試みてもいいかもしれません。

また、喫煙は目の病気以外にも他の病気の発端にもなりえるので、健康面で気になることがある場合も禁煙を目指してみるのが大事そうです。

ビタミンや亜鉛の摂取を心がけよう

  • 50代男性 眼科 「ビタミンや亜鉛などの摂取」
    ルテイン製剤の摂取がよいと思います。
  • 40代男性 眼科 「ビタミンや亜鉛などの摂取」
    サプリメントの使用が有効と思われます。
  • 40代男性 眼科「ビタミンや亜鉛などの摂取」
    ルテイン含有のサプリメントは発症予防にも有効です。
  • 40代男性 眼科「ビタミンや亜鉛などの摂取」
    加齢が原因で個人差もあるのでなかなか予防は困難ですが、予防のエビデンスがあるサプリメント(亜鉛など)は摂取すると良いです。
  • 30代男性 眼科 「ビタミンや亜鉛などの摂取」
    ビタミンや亜鉛を摂取するのがいいと思います。
  • 40代男性 眼科 「ビタミンや亜鉛などの摂取」
    文献にルテイン摂取はAMD予防になるとの記述があります。
  • 30代女性 眼科 「ビタミンや亜鉛などの摂取」
    有効性が示されているサプリメントがあります。

次にコメントで多かったのは、「ビタミンや亜鉛などの摂取」とする意見です。
さらにルテインも有効だとする意見も多く見られました。

ルテインという名前はあまり聞きなれない方もいらっしゃると思いますが、いったいどのようなものなのでしょうか。
日本薬学会が発行する機関誌「ファルマシア」にルテインについての記載がありますので、ご紹介します。

ルテインとは

ルテインおよびゼアキサンチンは,ほうれん草などの濃い緑の野菜などに含まれるカロテノイド色素であるが,体内で合成することができないため,食事やサプリメントで摂取する必要がある.サプリメントの原料として使用されるルテインとゼアキサンチンは,一般にマリーゴールドの花(Tagates erectaL.)から抽出精製されたものである.

引用:橋本正史 (2016). 機能性表示食品におけるルテインとゼアキサンチンの科学的根拠 ファルマシア,52,534

ビタミンや亜鉛などと併せてルテインを適量、バランスよく摂取すると、病気の予防にもつながるかもしれません。
日々の食事の献立もこれらの栄養素を意識して組み立てると、無理なく続けられるかと思います。

サングラスや帽子の着用も検討してみよう

  • 50代男性 眼科 「禁煙」・「食生活の改善」・「適度な運動」・「サングラスや帽子をつける」
    外的、内的ストレスのできる限りの軽減除去が大切かと考えます。
  • 40代男性 眼科 「サングラスや帽子をつける」
    薄暗いところで過ごすほうがなりにくいです。
  • 40代女性 眼科 「サングラスや帽子をつける」
    やはり紫外線は良くないです。
  • 40代男性 眼科 「禁煙」・「サングラスや帽子をつける」
    紫外線やブルーライトを避けましょう。
  • 40代男性 眼科 「サングラスや帽子をつける」
    紫外線対策が非常に重要です
  • 50代男性 眼科 「サングラスや帽子をつける」
    光障害は避けましょう。

さらに、「サングラスや帽子をつける」という方法を勧める声も挙がっていました。コメントを見る限り、直に紫外線を浴びてしまうと、目への影響はあまり良いとは言えないようです。
日差しの強い日に長時間外出する際などは、サングラスをつける、帽子をかぶるなどして、しっかり対策するようにしましょう。

また、パソコンの画面などからでるブルーライトも避けた方がいいとのコメントがありました。
液晶画面を見るときは適度に目を休ませる、など併せて対策することが大事かもしれません。

加齢黄斑変性症の予防は、禁煙や有効な栄養素の摂取が支持を集める

本調査によると、加齢黄斑変性症を予防には、「禁煙」と回答している医師が一番多く、次に「ビタミンや亜鉛などの摂取」、「サングラスや帽子をつける」が続きました。
これら3つの対処法は、日常でも十分に実践できそうなものですので、普段の生活に取り入れられそうなことから始めてみるといいかもしれません。
ヒトは常に両目で物を見ているので、片目のみの異常には気がつきにくい場合があります。
目をチェックする際には、必ず片目を隠して交互に見え方をチェックすることもポイントです。
特に、喫煙者の方で目の不具合を感じている方は、自分でできる対策としてまずは禁煙を目指してみてはいかがでしょうか。
また、煙草を吸わない方も、この記事を参考に自分でできることから試していただければと思います。

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