動悸と吐き気があってつらい…どんな病気の可能性があるの?受診を急いだほうがいい?医師506名にアンケート調査

口に手を当てる女性
今回の調査では、動悸と吐き気がある場合に考えられる疾患として、5割の医師が心臓疾患、4割の医師が消化器疾患、3割の医師が精神疾患、更年期障害、甲状腺疾患と回答しました。もし心臓疾患が原因であった場合、心不全や心筋梗塞など重症疾患の可能性もあるとのことなので、早めに受診した方が良さそうです。また、胸痛や冷や汗、失神などの随伴症状がある場合は、受診すべきとの意見も見られました。
吐き気
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一見、別の病気に思えそうな動悸と吐き気。同時に起こっている場合、実は同じ病気が原因となっていることもあるようです。
動悸と吐き気を起こす病気には、どのようなものがあるのでしょうか。また、重大な病気である可能性は高いのでしょうか。

そこで今回は、一般内科医、循環器内科医、心療内科医506人に、動悸と吐き気で病院にかかる場合、どんな病気が考えられるか、その際はどの診療科が最も適しているかを聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年4月19日〜4月20日にかけて行われ、一般内科医、循環器内科医、心療内科医506人から回答を頂きました。

動悸と吐き気がある場合、どんな病気が考えられる?

まずは、「『動悸』と『吐き気』がある場合、どんな病気が多いですか」という質問に対して、以下の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 心臓疾患
  • 甲状腺疾患
  • 消化器疾患
  • 更年期障害
  • 精神疾患
  • 低血糖
  • 貧血
  • その他

以下のグラフが結果となります。

集計の結果、心臓疾患と答えた医師が約5割、消化器疾患と答えた医師が約4割、精神疾患、更年期障害、甲状腺疾患と答えた医師がそれぞれ3割程度という結果となりました。
動悸と吐き気が現れる原因は、いろいろな疾患が考えられるようです。

それぞれの回答をした医師のコメントを見ていきましょう。

心臓が原因なら重大疾患の可能性もあり

  • 30代男性 心療内科 「心臓疾患」
    心臓疾患が最も多いと思います
  • 50代男性 循環器内科 「心臓疾患」
    循環器疾患が疑われます。
  • 70代男性 一般内科 「心臓疾患」
    いずれの場合も心臓疾患を念頭に置きます。
  • 50代男性 循環器内科 「心臓疾患」
    心臓なら危ない疾患です。
  • 40代男性 一般内科 「心臓疾患」「甲状腺疾患」
    心疾患が一番怖いので要注意と思います。
  • 60代男性 一般内科 「心臓疾患」
    心疾患が合併していれば何が起きても不思議ではありません。
  • 40代男性 一般内科 「心臓疾患」
    心筋梗塞が結構あります。
  • 60代男性 一般内科 「心臓疾患」
    まず、心筋梗塞などを疑わないといけません。
  • 60代男性 循環器内科 「心臓疾患」
    心不全症などが多いです。
  • 40代男性 心療内科 「心臓疾患」「消化器疾患」「更年期障害」「精神疾患」
    心不全による消化器症状もあります。
  • 60代男性 一般内科 「心臓疾患」
    吐き気があるとき循環不全があります。
  • 40代男性 一般内科 「心臓疾患」
    不整脈が多いように思います
  • 50代男性 一般内科 「心臓疾患」
    不整脈による頻拍発作を考えます。
  • 40代男性 一般内科 「心臓疾患」
    不整脈などの心臓疾患が疑われます。
  • 80代男性 一般内科 「循環器疾患」
    まず心電図をとります。
  • 40代女性 一般内科 「心臓疾患」
    心臓病は除外したほうがよいかと思います。
  • 50代男性 一般内科 「心臓疾患」
    心臓が原因の時は命にかかわるので急いでいった方がよいかと思います。
  • 30代男性 一般内科 「心臓疾患」「精神疾患」
    精神的なものと対処され、実は心疾患だったこともあります。

「『動悸』と『吐き気』がある場合は、心臓疾患が多い」と回答した医師のコメントでは、

  • 心臓疾患でも吐き気が起こる場合はある
  • 心筋梗塞や心不全、不整脈などの重大疾患である可能性がある
  • まずは心臓疾患がないかどうかを疑うべき

という内容が多くみられました。

心臓疾患が原因で起こっている動悸や吐き気は、命に関わることもあるため、急いで診察すべきとのコメントもありました。
他にも原因は考えられるものの、重大性から考えると、最初に心臓疾患の有無を確認すべきとの意見が多いようです。

また、精神面が原因とされていた人でも、実は心臓疾患が隠れていたという事例を経験したというコメントもありました。
このように、重大な疾患が隠れていることもあるようなので、自己判断せず受診した方がよさそうですね。

吐き気があるなら消化器疾患の可能性もあり

  • 50代男性 一般内科 「消化器疾患」
    消化器疾患の可能性は高いです。
  • 50代女性 一般内科 「消化器疾患」
    消化器疾患が多いです。
  • 50代男性 循環器内科 「消化器疾患」
    吐き気を伴えば消化器をまず思い浮かべます。
  • 60代男性 一般内科 「消化器疾患」「更年期障害」「精神疾患」
    消化器も含め、精査します。
  • 60代男性 一般内科 「消化器疾患」
    上部消化管出血のリスクは無視できません。
  • 60代男性 一般内科 「心臓疾患」「消化器疾患」
    心筋梗塞、消化管穿孔が心配です。
  • 50代男性 一般内科 「甲状腺疾患」「消化器疾患」
    胃潰瘍などを真っ先に考えたいですね。
  • 50代男性 一般内科 「心臓疾患」「消化器疾患」
    逆流性食道炎もたまにあります。
  • 50代男性 一般内科 「消化器疾患」
    出血による貧血に留意が必要です。
  • 60代男性 一般内科 「消化器疾患」
    消化器疾患に貧血や脱水を伴っている場合に起こります。
  • 40代男性 循環器内科 「消化器疾患」
    腸閉塞や腹部膨満により上部消化管が圧迫されている場合もあります。

「『動悸』と『吐き気』がある場合は消化器疾患が多い」と回答した医師のコメントでは、「吐き気」というワードから、まずは消化器疾患を疑うという声が見られました。

具体的な疾患としては、上部消化管出血や消化管穿孔、胃潰瘍、逆流性食道炎などが考えられるとのことです。
また、消化器疾患に加えて脱水や貧血を起こした場合にも、動悸と吐き気が起こるとのコメントもありました。
動悸と合わせて吐き気がある場合、消化器疾患の可能性も否定はできないようです。

心臓疾患、消化器疾患以外が原因となっている可能性もあり

  • 40代男性 一般内科 「その他」
    どの病気が多いとは言えないと思います。      
  • 30代男性 一般内科 「すべて」
    どの疾患もあると思います。
  • 50代男性 心療内科 「消化器疾患」「精神疾患」
    不安障害でも結構この症状があります。 
  • 40代男性 一般内科 「精神疾患」
    メンタルな印象ですが、除外診断後しています。
  • 40代男性 一般内科 「甲状腺疾患」「精神疾患」
    パニック障害の方が精神科に来ます。
  • 60代男性 一般内科 「精神疾患」
    自律神経失調症が多いです。
  • 60代男性 循環器内科 「更年期障害」
    「動悸」と「吐き気」がある場合、 更年期障害が疑われます。
  • 50代男性 一般内科 「心臓疾患」「更年期障害」
    更年期障害・心不全が多いです。
  • 50代男性 一般内科 「甲状腺疾患」「消化器疾患」
    やはり甲状腺が多いでしょうが、たまに他の疾患もあります。
  • 40代女性 心療内科 「低血糖」
    低血糖になることもあるでしょう。
  • 60代男性 一般内科 「消化器疾患」
    消化器疾患やくも膜下出血等を考えます。
  • 50代男性 一般内科 「その他」
    妊娠を否定することから始めます。
  • 40代男性 一般内科 「その他」
    めまいでは血圧も上がりますし吐き気もあります。

「『動悸』と『吐き気』がある場合に多い疾患」について、それ以外の回答をした医師のコメントを見てみると、「どの疾患の可能性もある」「どの疾患が多いとは言い切れない」という意見が見られました。

動悸と吐き気だけでは、特定の疾患を挙げることは難しい場合もあるようです。
心臓疾患や消化器疾患以外に挙げられた疾患としては、精神疾患や貧血の他に、くも膜下出血などの脳の疾患、病気ではないけれど女性の場合は妊娠の可能性も考えるという意見もありました。
動悸や吐き気があるときは、さまざまな原因が想定されるということを知っておいた方が良いかもしれません。

どんな随伴症状がある場合、急いで受診するべき?

次に「『動悸』と『吐き気』があるとき、どんな場合に受診を急ぐべきか」という質問に対して、以下の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 症状が長時間続く場合
  • 動悸が激しく、胸痛を伴う場合
  • 冷や汗やめまいなどの症状を伴う場合
  • 意識がぼんやりしたり、失神した場合
  • 冷や汗をかいているとき
  • その他

以下のグラフが結果となります。

  • 50代男性 一般内科 「すべて」
    いずれの症状でも受診すべきです。
  • 40代女性 循環器内科 「すべて」
    いずれも原因を特定しなくてはいけない、治療が必要と考えられる状態です。
  • 60代男性 一般内科 「すべて」
    まず受診してみないとわかりません。
  • 50代男性 循環器内科 「動悸が激しく、胸痛を伴う場合」
    胸痛ならすぐに受診をしてください。
  • 30代男性 心療内科 「すべて」
    特に意識障害のある時や胸痛があるときは急いだほうがいいと思います。
  • 50代男性 一般内科 「動悸が激しく、胸痛を伴う場合」「冷や汗やめまいなどの症状を伴う場合」「意識がぼんやりしたり、失神した場合」
    意識レベルの変化は緊急受診と関連すると思います。
  • 40代男性 一般内科 「症状が長時間続く場合」
    症状が持続するときは受診すべきだと思います。
  • 40代男性 循環器内科 「冷や汗やめまいなどの症状を伴う場合」「意識がぼんやりしたり、失神した場合」
    失神、冷や汗はまずいサインです。
  • 30代男性 一般内科 「冷や汗やめまいなどの症状を伴う場合」
    冷や汗やめまいなどの症状を伴う場合は受診したほうが良いです。
  • 70代男性 一般内科 「動悸が激しく、胸痛を伴う場合」「意識がぼんやりしたり、失神した場合」
    バイタルサインに異常があれば受診してください。
  • 40代男性 一般内科 「症状が長時間続く場合」
    症状が印象的であれば、誰もが早期受診を勧めますし、それで正しいと思います。しかし、実際受診させてみると、本当に急ぐ疾患かどうかとは別のようです。
  • 50代男性 一般内科 「すべて」
    重症度が高い時には受診が良いと思います。
  • 40代男性 循環器内科 「動悸が激しく、胸痛を伴う場合」
    症状が強い場合にはかかった方が良いです。
  • 40代男性 一般内科 「症状が長時間続く場合」「動悸が激しく、胸痛を伴う場合」「冷や汗やめまいなどの症状を伴う場合」
    動悸は気になったらすぐに受診すべきです。

回答をした医師のコメントを見ると、「どの選択肢もすべて受診が必要」「治療が必要な状態である可能性がある」といった意見が多数ありました。

その中でも胸痛、失神、冷や汗などがあるようならすぐに受診すべきという指摘もありました。
一方で、「動悸は気になったら受診すべき」「症状が強い場合は受診を」というコメントも見られました。
すべての動悸が危険なわけではないようですが、重大な病気が隠れている場合もあります。
動悸やそれに加えて気になる症状があるときは、一度受診してみたほうが良いのかもしれません。

動悸と吐き気がある場合、心臓疾患や消化器疾患の可能性も。気になったら早めの受診を

今回の調査では、動悸と吐き気がある場合に考えられる疾患として、心臓疾患と答えた医師が5割、消化器疾患と答えた医師が4割、精神疾患、更年期障害、甲状腺疾患と答えた医師がそれぞれ3割という結果でした。
もし心臓疾患が原因であった場合、心不全や心筋梗塞など重症疾患の可能性もあるようです。
また、動悸に加えて胸痛や冷や汗、失神などの随伴症状がある場合はもちろん、軽度でも気になる症状があれば早期の受診を勧めるとのことでした。
動悸・吐き気があり、おかしいと感じる方は、早めに医療機関へ受診した方が良いかもしれませんね。

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