アルコールを大量に飲んでから寝ると脱水になる?飲酒時にスポーツドリンクを飲むのは危険?医師525名に聞いてみました

酔って寝ている男性
アルコールを大量に飲んでから寝ると危険な脱水状態になると思うか聞いたところ、肯定的な意見(「多少はある」と「大いにある」の合計)が全体の88%となり、「あまりない」との回答が10%、「ほとんどない」はわずか2%となりました。主なコメントとして、「アルコールには利尿作用がある」、「お酒が体に残っていると脱水状態にかかりやすい」、「口渇状態を感じる場合、脱水気味の可能性」などがありました。また、飲酒時の水分補給にスポーツドリンクは危険だと思うかについては、肯定的な意見(「危険である」と「やや危険である」の合計)が32%、否定的な意見(「危険ではない」と「あまり危険ではない」の合計)が68%という結果になりました。否定派が上回ったものの、「飲みすぎると血糖が上がり、肥満を助長する可能性があります。」といったコメントもあり、スポーツドリンクで水分補給をする際は摂取量に注意が必要のようです。
全身の不調の悩み
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忘年会や新年会、歓迎会など楽しい宴会がある時はついついお酒を飲みすぎてしまうものです。
それによって体調を崩したなんて経験がある人も多いのではないでしょうか。

また、お酒をたくさん飲んでからそのまま寝てしまい、翌朝体がだるくて力が入らない、なんて経験もありませんか?これって危ないことなのか気になりますよね。
だからといって、寝る前にきちんと水分を摂ってから翌日に備えようと水分補給をするも、何を飲むのが正解なのかいまいち分からないという方もいるかと思います。
ましてや、運動時の水分補給にはもってこいのスポーツドリンクは飲酒時の水分補給に飲んでも大丈夫なのか、不安の声もあるかと思います。

そこで今回は医師525名に、

  • アルコールを大量に飲んで寝ると危険な脱水になると思うか
  • 飲酒時の水分補給にスポーツドリンクは危険だと思うか

について聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年10月8日~2018年10月11日にかけて行われ、一般内科医、総合診療医の計525名から回答を頂きました。

9割弱の医師が「アルコールを大量に飲んでから寝ると脱水になる」と回答

まずは、「アルコールを大量に飲んで寝ると危険な脱水状態になることはありますか」という質問に対して、以下の選択肢から選んでもらい、コメントをいただきました。

  • 大いにある
  • 多少はある
  • あまりない
  • ほとんどない

以下が結果となります。

  • 50代男性 一般内科 「多少はある」
    アルコールは利尿作用があるため脱水には注意が必要です。
  • 30代女性 総合診療科 「多少はある」
    アルコールの利尿作用と、水分摂取不足の相乗効果があります。
  • 50代女性 一般内科 「多少はある」
    多量飲酒の翌日は、尿比重が高いです。
  • 60代男性 一般内科 「多少はある」
    利尿作用があるのと嘔吐などを起こすことがあるので、リスクはあると思います。
  • 60代男性 一般内科 「多少はある」
    アルコールを飲むと意外と喉が渇きますし、尿量が少なくなるような気がします。
  • 50代男性 一般内科 「多少はある」
    口渇感を感じる状態があります。
  • 50代男性 一般内科 「多少はある」
    朝の口渇が強くなることがあるため脱水気味と思います。
  • 40代男性 一般内科 「多少はある」
    危険かどうかはともかく、アルコール分解に水が必要ですし、アルコール自体に利尿作用があるので、脱水にはなりやすいと思います。
  • 50代男性 一般内科 「大いにある」
    大酒して利尿がかかれば朝には梗塞が起こりやすいです。
  • 60代男性 一般内科 「大いにある」
    アルコール自体に利尿効果があるため、脱水になりやすいかと思います。
  • 50代女性 一般内科 「大いにある」
    ビールは利尿作用があるので脱水になるかと思います。
  • 60代女性 一般内科 「大いにある」
    ビールは飲んだ量の1.1倍の尿が出るといわれています。
  • 70代男性 一般内科 「大いにある」
    利尿作用、不感蒸泄、アルコール分解など、水分を喪失することは多いです。
  • 50代男性 一般内科 「大いにある」
    二日酔いも脱水が関係していると思います。脳にもかなり悪いです。
  • 50代男性 一般内科 「大いにある」
    アルコールを摂取すれば利尿効果があるので、脱水になりやすいのは当然ですし、ビグアナイドなどを使用中の方は危険な状態にも至ると考えられます。
  • 40代男性 一般内科 「大いにある」
    翌日にはかなり喉が渇いていることが多いです。
  • 60代男性 一般内科 「あまりない」
    アルコールで脱水症になった患者さんを診たことはありません。
  • 40代男性 一般内科 「あまりない」
    度数の高いアルコールなら考えられるのかもしれませんが、そういうケースを診療した経験はありません。
  • 50代男性 総合診療科 「ほとんどない」
    脱水は必ず起きますが、危険なほどはありません。

今回の調査では、アルコールを大量に飲んで寝ると危険な脱水状態になることはあるとの肯定的な意見(「多少はある」と「大いにある」の合計)が88%、「あまりない」との回答が10%、「ほとんどない」はわずか2%となりました。

医師の方々の回答を見てみると、「利尿」について言及するコメントが多く、アルコールには利尿作用があるため、身体から水分が排出され脱水になりやすいといった見解がうかがえました。
さらに、肯定的な意見の中で目立ったコメントに「口渇」というキーワードがあります。
お酒を飲んだ翌朝に口渇を感じる場合、脱水気味の可能性が高いという指摘も見受けられました。
このような症状がある方は、寝る前に十分水分補給するなど対応が必要そうです。

一方、数少ない否定的な意見には、先生自身の経験上、アルコールで脱水になった患者さんを診た経験がないというコメントがみられました。

飲酒時にスポーツドリンクを飲んでも大丈夫?

続いて、「飲酒時の水分補給にスポーツドリンクは危険ですか」という質問に対して、以下の選択肢から選んでもらい、コメントをいただきました。

  • 危険である
  • やや危険である
  • あまり危険ではない
  • 危険ではない

以下のグラフが結果となります。

  • 40代男性 総合診療科 「あまり危険ではない」
    危険性はあまり高くないですが、アルコールと合わせて血糖値は上がりそうです。
  • 50代女性 総合診療科 「あまり危険ではない」
    急に血糖値があがりすぎるかもしれないです。
  • 50代男性 一般内科 「あまり危険ではない」
    血糖値の上昇が問題になるかと思います。
  • 60代男性 一般内科 「あまり危険ではない」
    飲みすぎると血糖が上がり、肥満を助長する可能性があります。
  • 40代男性 一般内科 「あまり危険ではない」
    危険ではありませんが糖分が過剰なので、脱水の補正には経口補水液の方が良いでしょう。
  • 50代男性 総合診療科 「やや危険である」
    糖分過剰から脱水をきたす恐れがあります。
  • 40代男性 総合診療科 「やや危険である」
    脱水状態を脱しようとして急激に糖分摂取となり得ます。
  • 70代男性 一般内科 「やや危険である」
    糖代謝には注意が必要です。
  • 30代女性 一般内科 「やや危険である」
    脱水や高血糖を誘発しやすいと思います。
  • 50代男性 一般内科 「危険ではない」
    ブドウ糖が入っているものでなければそんなに問題ないと思います。
  • 70代男性 総合診療科 「危険ではない」
    適度な水分とブドウ糖の補給ができます。
  • 60代男性 一般内科 「危険ではない」
    飲み方によりますが、過剰なスポーツドリンク摂取は高血糖を招来し、危険であると思います。
  • 50代男性 一般内科 「危険である」
    普通に水を飲んでいたほうがいいです。
  • 50代男性 一般内科 「危険である」
    塩分と糖分の過剰摂取になる可能性があります。

集計したところ、飲酒時の水分補給にスポーツドリンクは危険だと思うとの肯定的な意見(「危険である」と「やや危険である」の合計)が32%、否定的な意見(「危険ではない」と「あまり危険ではない」の合計)が68%という結果になりました。

しかしながら選んだ回答を問わず、飲酒時にスポーツドリンクを飲むことによって「血糖値が上がる」ことと「糖分過剰」になることが多く挙げられました。
「飲み方によりますが、過剰なスポーツドリンク摂取は高血糖を招来し、危険であると思います。」というコメントもあるように、摂取量には注意したほうが良さそうです。

また、糖分以外にも塩分の過剰摂取が起こる可能性を指摘する意見もありました。さらにスポーツドリンクよりも普通に水や経口補水液を摂取した方がよいとのコメントもみられます。
調査結果をふまえると飲酒時のスポーツドリンクは、危険ではないかもしれませんが、飲みすぎには気をつけたいですね。

お酒の飲み過ぎは脱水につながるリスクが高い

本調査では、アルコールを大量に飲んでから寝ると危険な脱水状態になると思うか聞いたところ、肯定的な意見(「多少はある」と「大いにある」の合計)が全体の88%を占め、「あまりない」との回答が10%、「ほとんどない」はわずか2%となりました。
肯定的な意見を示した医師からは、アルコールの利尿作用により脱水になりやすいというコメントが散見されました。
また、飲酒した翌朝に口渇を感じる場合、脱水気味である可能性が高いとの指摘もあり、このような症状を感じる方は注意が必要そうです。
続いて、飲酒時の水分補給にスポーツドリンクは危険だと思うかについて、肯定的な意見(「危険である」と「やや危険である」の合計)が32%、否定的な意見(「危険ではない」と「あまり危険ではない」の合計)が68%という結果になりました。
危険ではないという回答が多いものの、血糖値の上昇や糖分の過剰摂取を懸念するコメントが散見されるため摂取量には注意が必要のようです。
肯定的な回答をした医師からは水を飲んだ方がいいとのアドバイスもあり、糖分の過剰摂取を気にされる方はお水の方がいいかもしれませんね。
みなさんもお酒を嗜む際には、脱水状態にならないよう、ほどほどに楽しく飲めるよう心がけてみてください。

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