中性脂肪の値の増加にアルコールは影響する?医師527名に聞いてみました

お酒を持つ男性
「中性脂肪の値の増加とアルコールには関係がありますか」という質問に対し、医師の92%(「大いに関係ある」55%、「多少関係ある」37%の合計)が関係あると回答しました。否定的な回答はわずか8%にとどまり、多くの医師はこれらの関係を認めているようです。肯定的な回答をした医師からは、中性脂肪の値の増加にアルコールが関係する理由として、「アルコールを摂取すると中性脂肪の吸収能が高まる」、「アルコールによる直接の影響、及び、糖質・脂質摂取量の増加」などが挙げられました。また、おつまみに関するコメントも寄せられており、アルコールだけが原因ではないようです。否定的な考えを述べた医師からも、おつまみが原因とのコメントをいただいています。中性脂肪が気になる方は、アルコールもそうですがおつまみも注意してみるといいかもしれません。
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「中性脂肪」と聞いて、ギクッとする方もなかにはいるのではないかと思います。お腹周りが出てくると気になりますよね。
よくインターネット上では、お酒を飲むと太るといった情報が見られますが、お酒によって中性脂肪の値が上がるようなことはあるのでしょうか。医師の意見を聞いてみたいところです。
そこで今回は、中性脂肪の値の増加にアルコールは影響するのか、一般内科医、総合診療科医、循環器内科医、代謝・内分泌科医、計527名の医師に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https:/ /medpeer.jp/)にて、2018年10月5日〜10月6日にかけて行われ、一般内科医、総合診療科医、循環器内科医、代謝・内分泌科医の527名から回答を頂きました。

中性脂肪の値の増加にアルコールは影響するのか

「中性脂肪の値の増加とアルコールには関係がありますか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらいコメントを頂きました。

  • 大いに関係ある
  • 多少関係ある
  • あまり関係ない
  • ほとんど関係ない

以下が結果となります。

 

調査の結果、中性脂肪の値の増加とアルコールには関係があるかについて、医師の92%(「大いに関係ある」55%、「多少関係ある」37%を合わせて)が関係あると回答しました。
また、否定的な回答をした医師は、全体のわずか8%のみという結果です。

それでは、各回答をした医師のコメントを見ていきましょう。

中性脂肪の値の増加とアルコールは関係があると考える医師

  • 50代男性 一般内科 「大いに関係ある」
    酒を飲むと食欲が亢進しますので、食べ過ぎます。
  • 50代男性 一般内科 「大いに関係ある」
    多数の患者さんで確認済のため、あると思います。
  • 50代男性 代謝・内分泌科 「大いに関係ある」
    中性脂肪高値の多くがアルコールです。
  • 40代男性 一般内科 「大いに関係ある」
    減酒・禁酒をすると明らかに中性脂肪が低下する患者がいます。
  • 40代男性 一般内科 「大いに関係ある」
    肝臓内での中性脂肪合成が飲酒後48時間でピークとなります。動物実験、細胞培養の実験などさまざまな研究結果で中性脂肪合成シグナルが活性化されることが証明されており、ヒトでの報告もまた同様に多数あります。
  • 40代男性 一般内科 「大いに関係ある」
    代謝の関係でそうなるのと、過食の原因にもなります。
  • 50代男性 代謝・内分泌科 「大いに関係ある」
    アルコールを摂取すると、中性脂肪の吸収能が高まります。
  • 30代男性 一般内科 「大いに関係ある」
    アルコールによる直接の影響、及び、糖質・脂質摂取量の増加等があります。
  • 30代男性 循環器内科 「多少関係ある」
    アルコール摂取する場合にはカロリー摂取も同時にすることが多いと考えられ、その結果が関係していると思います。
  • 50代男性 循環器内科 「多少関係ある」
    アルコールとともに、つまみなども増加に寄与していると思います。
  • 50代女性 循環器内科 「多少関係ある」
    酩酊すると食事の摂取量がわからなくなる上、アルコールは食欲を増進させますから。
  • 70代男性 一般内科 「多少関係ある」
    アルコールの摂取は、胃や腸管の血流を良くするので、脂質の吸収に影響するかもしれません。しかし、おつまみの方が悪者かもしれません。

肯定的な回答をした医師からは、中性脂肪の値の増加にアルコールが関係する理由として、飲酒したことにより食欲が増すためや代謝の関係、アルコールを摂取すると中性脂肪の吸収率が高くなるためなど様々なことが挙げられました。

また、「肝臓内での中性脂肪合成が飲酒後48時間でピークとなります。動物実験、細胞培養の実験などさまざまな研究結果で中性脂肪合成シグナルが活性化されることが証明されており、ヒトでの報告もまた同様に多数あります。」という研究結果をもとにしたコメントもいただきました。
ほかにも挙げられていた理由は、アルコールだけでなくおつまみなど、その他の食べ物による糖質、脂質といったものの摂取量の増加でした。
「アルコール摂取する場合にはカロリー摂取も同時にすることが多いと考えられ、その結果が関係している」というコメントのように、やはりおつまみの影響は大きそうです。

また、「アルコールの摂取は、胃や腸管の血流を良くするので、脂質の吸収に影響するかもしれません。」と考える医師もいらっしゃり、通常の食事より脂質などが吸収されやすい恐れが考えられます。
酒のお供に欠かせないおつまみなどの食べ物ですが、中性脂肪増加の要因にもなりそうなので、食べる際は量に気をつけていきたいですね。

中性脂肪の値の増加とアルコールは関係がないと考える医師

  • 50代男性 一般内科 「あまり関係ない」
    アルコールと中性脂肪は直接の影響はないと考えます。アルコールとともに摂取するものに原因があると考えます。
  • 30代男性 一般内科 「あまり関係ない」
    飲酒量や状況にもよると思います。
  • 40代男性 一般内科 「あまり関係ない」
    お酒のおつまみが大いに関係しています。
  • 40代男性 一般内科 「ほとんど関係ない」
    肝障害とは関係があります。
  • 50代男性 循環器内科 「ほとんど関係ない」
    アルコール自体より、おつまみが問題と思います。

一方で否定的な回答をした医師からは、「アルコールとともに摂取するものに原因がある」、「アルコール自体より、おつまみが問題」との理由が寄せられました。

アルコールは直接的には関係ないものの、おつまみなどが大きく関わっているといった考えがうかがえます。おつまみについての指摘は、肯定的な回答をした医師と同じ見解ですね。
そのほかに、飲酒量が関係しているとコメントした医師もおられました。
やはり飲酒の絶対量を少なくすること、おつまみを食べすぎないことは中性脂肪を高くしないためには重要みたいです。

中性脂肪の値の増加とアルコールは関係する可能性が高い

本調査によれば、中性脂肪の値の増加とアルコールには関係があるかについて、医師の92%(「大いに関係ある」55%、「多少関係ある」37%を合わせて)が関係あると回答しました。
肯定的な回答をした医師からは、理由として、アルコールを摂取すると中性脂肪の吸収能が高まることや、アルコールによる直接の影響、及び、糖質・脂質摂取量の増加といったことが挙げられました。
さらに、おつまみに関する指摘もいくつかありました。酒の席で欠かせないおつまみですが、こういったものから糖質、脂質を摂取し影響が出るということが懸念されています。
調査結果をまとめると、飲酒の機会は中性脂肪の値の増加に大きく関係していると言えそうです。
中性脂肪が気になる方は、アルコール、またおつまみなども控える工夫をしてみてはいかがでしょうか。

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