コレステロール値を下げる薬で起こる副作用とは?医師527名に聞いてみました

薬を飲む男性
本調査では、コレステロール値を下げる薬で起こる副作用について質問したところ、「筋肉痛」との回答が最も多く、次いで「肝機能障害」、「副作用の経験はない」との結果となりました。全体の半数以上の医師が「筋肉痛」と回答しており、主な理由として、経験上多いことや、スタチン系薬剤による筋肉痛が挙げられていました。また、「肝機能障害」と答えた方々のコメントを見ても、先生方自身の経験をもとに回答した方が多かったです。コレステロール値を下げる薬を服用される方は、このような副作用があることを頭の片隅に置いてもらえればと思います。
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みなさんは自身のコレステロール値を気にした経験はありますか?
食事や運動を頑張ってもコレステロール値が高い状態が続くと薬剤を使って数値を低下させることもあるようです。しかし、薬によって起こる副作用が心配…という方も少なくはないでしょう。
では、そうしたコレステロール値を下げる薬によって、何か副作用は発生するのでしょうか。

そこで今回は、コレステロール値を下げる薬の副作用としてよくみられるものについて、一般内科医、総合診療医、循環器内科医、代謝・内分泌科医、健診・予防医学医の計527名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年10月6日~2018年10月9日にかけて行われ、一般内科医、総合診療医、循環器内科医、代謝・内分泌科医、健診・予防医学医の計527名から回答を頂きました。

コレステロール値を下げる薬で起こる副作用とは?

医師の方々には「これまでの先生のご経験から、コレステロール値を下げる薬による副作用として、よくみられるものは何ですか」という質問を行い、以下の選択肢から選んでもらい、コメントをいただきました。

  • 筋肉痛
  • 吐き気・胃部不快感
  • 食欲不振
  • 便通異常(下痢・便秘)
  • 腹痛
  • 発熱
  • 発疹
  • 肝機能障害
  • 副作用の経験はない
  • その他

以下が結果となります。

  • 30代男性 代謝・内分泌科 「筋肉痛」
    筋肉痛が良く見られると思います。
  • 70代男性 代謝・内分泌科 「筋肉痛」
    筋肉痛の患者を時々見かけます。
  • 50代男性 循環器内科 「筋肉痛」
    筋肉痛がダントツで多いものです。
  • 50代男性 循環器内科 「筋肉痛」
    最近筋肉痛の症例を経験しました。
  • 40代男性 一般内科 「筋肉痛」
    経験上多いのは筋肉痛です。
  • 30代男性 循環器内科 「筋肉痛」
    筋肉痛や体の倦怠感を訴える人がいます。
  • 40代男性 一般内科 「筋肉痛」
    筋肉痛を訴える患者さんがいますが、その場合は中止、他の薬剤を検討します。
  • 60代男性 一般内科 「筋肉痛」
    スタチンで筋肉痛は経験したことがあります。
  • 30代男性 循環器内科 「筋肉痛」
    スタチンは筋痛、CK上昇があると思われます。
  • 60代男性 循環器内科 「筋肉痛」
    スタチンでは一定割合で筋肉痛を生じます。
  • 50代男性 一般内科 「筋肉痛」
    スタチンの代表的な副作用は筋肉痛ですね。
  • 50代男性 一般内科 「筋肉痛」
    スタチンによる筋肉障害はかなり有名です。
  • 50代男性 代謝・内分泌科 「筋肉痛」
    コレステロール値はよく下がりますが、筋肉痛やCPK値上昇でスタチンを中止しないといけない患者さんは多いです。
  • 40代男性 一般内科 「肝機能障害」
    肝機能障害の人を見たことがあります。
  • 50代男性 総合診療科 「肝機能障害」
    肝機能障害が起こる方が一定数いるように感じています。
  • 40代女性 一般内科 「肝機能障害」
    肝機能障害が心配です。
  • 40代男性 一般内科 「肝機能障害」
    副作用として肝機能障害の経験があります。
  • 40代男性 一般内科 「肝機能障害」
    肝機能の異常は稀にみます。
  • 50代男性 一般内科 「肝機能障害」
    実体験は肝機能障害のみです。
  • 40代女性 一般内科 「副作用の経験はない」
    大きな副作用はほとんどありません。
  • 60代男性 代謝・内分泌科 「副作用の経験はない」
    症例が少ないのでわからないです。
  • 50代男性 一般内科 「副作用の経験はない」
    幸か不幸か、これまで明らかな副作用の経験はありません。

集計したところ、コレステロール値を下げる薬による副作用として、よくみられるものは「筋肉痛」との回答が最も多く、次いで、「肝機能障害」、「副作用の経験はない」という結果となりました。

59%もの医師が「筋肉痛」を選んでおり、主な理由として、経験上多いことや、スタチン系薬剤による筋肉痛が挙げられていました。
コレステロール値を低下させる薬剤のなかでも処方機会が多いとされるスタチン系薬剤ですが、副作用には筋肉痛が伴われるケースが多かれ少なかれあるようです。

スタチン系薬剤の説明については、以下の説明を参考にしてください。

スタチン系薬剤はLDLコレステロールを低下させる薬剤で,おそらくは第1選択のLDL低下治療であり,心血管死亡率を確実に低下させる。

引用:脂質異常症 - 10. 内分泌疾患と代謝性疾患 - MSDマニュアル ...

また、厚生労働省が平成18年度に発表した『重篤副作用疾患別対応マニュアル』によると、スタチン系薬剤の副作用については、以下のように説明されています。

米国における調査ではスタチン服用者において筋肉痛は、2~7%で生じ、CK 上昇 や筋力低下は 0.1%~1.0%で認められる。重篤な筋障害は 0.08%程度 で生じ、100 万人のスタチン服用者がいた場合には、0.15 名の横紋筋 融解による死亡が出ていることになるという。 

引用:横紋筋融解症 - 厚生労働省

横紋筋融解症という怖い病名も出てきましたが、確率的には少ないにしろ、やはりスタチン系薬剤を服用することによって筋肉痛を引き起こすことはあるみたいです。
また、筋肉痛の他に倦怠感が出てしまうとのコメントもありました。
それらの副作用が見られた場合は投薬を中止するとの声もあり、上記で挙がった症状が出た場合はすぐに医師に相談するのがよさそうです。

筋肉痛に次いで多かった「肝機能障害」と回答した方のコメントを見ると、こちらも先生方自身の経験をもとにした意見が多くありました。
「副作用の経験はない」と回答した医師からは症例が少ないというコメントも寄せられており、経験した数によって考え方が異なっていることが伺えます。

スタチン系薬剤では副作用が起こるケースがある

今回の調査では、コレステロール値を下げる薬で起こる副作用について質問したところ、「筋肉痛」との回答が最も多く、次いで「肝機能障害」、「副作用の経験はない」との結果となりました。
59%と半数以上もの医師が「筋肉痛」と回答しており、主な理由として、実際に先生方の経験上によるものや、LDLコレステロールを下げる効果のあるスタチン系薬剤による筋肉痛などが多く挙げられました。
また、「肝機能障害」と答えた方々のコメントを見ても、先生方自身の経験をもとに回答した方が多かったです。
一方で、今回の調査で回答していただいた医師の方々のうち、17%は「副作用の経験がない」を選んでいることから、コレステロール値を下げる薬を服用したところで、必ずしも副作用が発生するというわけではないようです。
しかし、筋肉痛や肝機能障害のように、副作用が起こるケースも確かにあることから、薬を服用する際はこのようなことがあることは頭の片隅に置いた方がよさそうです。
また、副作用が出た場合は投薬を中止するとの声もあり、もし服薬中に上記のような症状が出たら、すぐに医師に伝え、指示を仰ぐようにしましょう。

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