物忘れで考えられる病気って?受診する際はどの診療科がいい?医師525名に聞いてみました

考え込むシニア女性
本調査では、物忘れで多い病気は何か聞いたところ、「アルツハイマー型認知症」、「脳血管性認知症」、「レビー小体型認知症」の順に回答されました。しかし他の認知症と併発することがあるとのコメントもあり、必ず1つだけを発症するということではないようです。続いて、物忘れで受診する際の診療科について聞いたところ、「神経内科」が群を抜いて選ばれました。「適切に認知症の程度を判断することが、適切な治療・対応の第一歩」というコメントをいただいており、専門家のもとでしっかりと診てもらうことの大事さがうかがえます。ご家族の物忘れでお悩みの方は、本記事を参考にしてみてください。
全身の不調の悩み
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「物忘れ」と聞いて、皆さんはどのようなイメージを持ちますか?
年を重ねたことによるものだと考える人もいれば、アルツハイマーのような病気によるものかもしれないと心配する方もいるかと思います。
実際のところ、物忘れで多い病気は何なのでしょうか。また、物忘れで受診をするにしても、どの診療科がいいのか迷ってしまいますよね。

そこで今回は、

  • 物忘れで多い病気は何なのか
  • ひどい物忘れで病院へ行く場合、どの診療科を受診すべきか

について、一般内科医、総合診療科医の計525名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https:/ /medpeer.jp/)にて、2018年10月9日〜10月11日かけて行われ、一般内科医、総合診療科医の計525名から回答を頂きました。

物忘れで多い病気は”アルツハイマー型認知症”が最多で回答

  • 70代男性 一般内科 「アルツハイマー型認知症」
    アルツハイマーは関連あると思います。
  • 50代男性 一般内科 「アルツハイマー型認知症」
    アルツハイマー型認知症は多いですね。
  • 60代男性 一般内科 「アルツハイマー型認知症」
    やはり加齢+アルツハイマーが多いと思います。
  • 30代女性 一般内科 「アルツハイマー型認知症」
    アルツハイマー病は多いですが、他の認知症と併存することもあります。
  • 50代男性 一般内科 「アルツハイマー型認知症」
    選択肢の全てが認知症につながりますが、頻度として多いのはアルツハイマー型認知症と思います。
  • 50代男性 一般内科 「脳血管性認知症」
    高齢者はやはりアルツハイマー型認知症及び脳血管性認知症の合併が多いと思われます。
  • 50代男性 一般内科 「脳血管性認知症」
    頻度的には脳血管障害とアルツハイマーだと思います。
  • 40代男性 一般内科 「脳血管性認知症」
    脳血管障害から機能低下を誘発し、その結果、認知機能が低下するという感じで、多いと思います。AD(アルツハイマー型認知症)は気をつけているとある感じです。うつは問診をしっかりしないと見落とす可能性が高いと思っています。
  • 50代男性 一般内科 「レビー小体型認知症」
    脳ダメージが最も大きい影響と思います。
  • 40代男性 一般内科 「レビー小体型認知症」
    レビーやアルツハイマー、脳血管障害性が多いと考えます。

集計結果では、「アルツハイマー型認知症」が最も多く回答され、次いで「脳血管性認知症」、「レビー小体型認知症」の順で支持を集めていました。

最多で回答されているということだけあり、「アルツハイマー型認知症」を選択した医師からはこの病気が多いとのコメントが散見されました。

しかしながら他の認知症と併存することもあるというコメントも寄せられ、病気は1つに限らないということが指摘されていました。
「脳血管性認知症」を回答した医師からも、「高齢者はやはりアルツハイマー型認知症及び脳血管性認知症の合併が多い」との見解をいただいており、この両者が併存する可能性は少なくないことがうかがえます。

また、加齢に関するコメントもいくつか見られ、年齢が要因となることも考えられそうです。
「レビー小体型認知症」と回答した医師からは、「脳ダメージが最も大きい影響と思います。」とのコメントをいただきました。

上位3つに回答された病名は、以下のように説明されています。ご存じないという方はぜひご覧ください。

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー病とは、進行性の脳の病気で、現在の治療では治癒することができません。記憶や思考能力がゆっくり障害され、最後には単純な作業もできなくなります。全認知症の約半数がアルツハイマー型認知症です。多くの方が亡くなるまでの10年以上、認知症の症状が続きます。

引用:アルツハイマー病 | 健康長寿ネット

 

脳血管性認知症

脳血管性認知症とは、脳の血管障害でおきる脳梗塞や脳出血によって起こる認知症です。脳梗塞とは脳の血管が詰まって、脳の一部に血が流れなくなってその部分の脳の働きが消えてしまう病気です。脳出血は脳の血管が破れて出血し、その部分の脳細胞が溜まった血液によって押されて様々な症状が現れます。
脳血管性認知症は認知症全体の約20%を占め、男性の方が多く発症しています。

引用:脳血管性認知症 | 健康長寿ネット

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症とは、老年期に認知症を呈する病気の一つで、変性性(脳の神経細胞が原因不明に減少する病態)の認知症では、アルツハイマー型認知症についで多い病気です。高齢者の認知症の約20%を占めています。早い方では40歳ころから発症する人もいます。
記憶障害を中心とした認知症と、動作が遅くなり転びやすくなるパーキンソン症状、繰り返す幻視がみられます。しかし、患者自身には病気であるという認識がありません。男性の方が女性の約2倍発症しやすく、他の認知症と比べて進行が早いのが特徴です。

引用:レビー小体型認知症 | 健康長寿ネット

物忘れで受診する際は”神経内科”がおすすめ

  • 60代男性 一般内科 「神経内科」
    ひどい物忘れで病院を受診する場合、神経内科を受診すべきです。
  • 60代男性 一般内科 「神経内科」
    認知症のスクリーニングとしては神経内科か精神科だと思います。
  • 60代男性 一般内科 「神経内科」
    神経内科がある病院なら神経内科が一番です。
  • 40代男性 一般内科 「神経内科」
    若年認知症などみてもらいたいので。
  • 60代男性 一般内科 「神経内科」
    神経内科または精神科の受診が望ましいです。適切に認知症の程度を判断することが、適切な治療・対応の第一歩であると思います。
  • 40代男性 一般内科 「神経内科」
    似たような疾患が多いですので、専門家に見てもらったほうが良いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「一般内科」
    一般内科を受診、スクリーニングをして必要ならば専門家に紹介するのがいいと良いと思います。
  • 30代女性 一般内科 「一般内科」
    まずは内科で器質的な異常がないか調べるべきかと思います。
  • 60代男性 一般内科 「一般内科」
    いきなり神経内科受診は難しいので一般内科からの紹介が多いと思います。
  • 60代男性 一般内科 「精神科」
    物忘れの内容次第ですが、主に精神科がよいと思います。
  • 30代男性 一般内科 「精神科」
    酷い、の程度によりますが、手を付けられない程なら精神科一択です。

集計では、「神経内科」が65%と最も多く回答。続く「一般内科」、「精神科」は両方30%という結果になりました。

「神経内科」が選ばれた理由として、「適切に認知症の程度を判断することが、適切な治療・対応の第一歩」というコメントをいただきました。
まずは認知症の程度判断および診断を行うために、専門である神経内科が薦められているようですね。

「一般内科」を回答した医師からは、一般内科でのスクリーニング後に必要であれば専門家に紹介といった内容が挙げられていました。

「精神科」を選んだ医師からは、「物忘れの内容次第」、「手を付けられない程なら精神科一択」といった見解がありました。

物忘れでは”アルツハイマー型認知症”が考えられる。受診は神経内科がおすすめ!

本調査では、物忘れで多い病気は何か質問したところ、「アルツハイマー型認知症」が最も多く回答され、その後を「脳血管性認知症」、「レビー小体型認知症」が続きました。
医師のコメントでは、アルツハイマー型認知症は多いという見解が散見されたものの、他の認知症を併発することもあるといった指摘もあり、発症する際は必ずしも1つに限らないようです。
続いて、ひどい物忘れで病院へ行く場合、どの診療科を受診すべきか聞いたところ、「神経内科」が最多で支持される結果となりました。
「適切に認知症の程度を判断することが、適切な治療・対応の第一歩」というコメントも寄せられており、専門家のもとで診察を受けることが推奨されているようです。
次に多く回答された「一般内科」では、スクリーニング後に必要であれば専門家へ紹介、3番目に多く回答された「精神科」と回答した医師からは、物忘れの内容次第といったコメントが挙げられていました。
ご家族の物忘れでお悩みだという方は、本調査結果を参考にしてみてください。

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