どんな色の血便が危険?白っぽい便の原因は?医師525名に聞いてみました

お腹を押さえる人形
本調査では、血便は「いずれの色も全て危険」が半数の医師に回答されました。医師からは、血便はどんな場合でも要注意、肉眼的にわかるくらいの量なら問題などの意見が寄せられています。血便が出た場合は、癌など大きな疾患が隠れている可能性もあるため、病院の受診が推奨されるようでした。また、白っぽい便が現れたとき、原因として考えられる疾患は「ロタウイルス腸炎」が1位となりました。その後を「総胆管結石」「胆管癌」が続く結果となっています。子どもならロタウイルス腸炎が多く、成人では総胆管結石が多いとの指摘もあり、年齢によって考えられる疾患が異なってくるようでした。
便秘・血便
イシコメ運営事務局

名前の通り便に血が混じる「血便」ですが、血便でも鮮やかな赤であったり暗い赤であったりと色味が異なってくることがあるようです。このようなとき、どんな色が危険だと考えられるのでしょうか?
また、血便とは異なりますが白っぽい便が現れることがあるようです。通常の便とは違う色だと、大きな疾患を抱えているのではないかと不安に感じると思います。

そこで今回は、どんな色の血便が危険なのか、また白っぽい便はどのような疾患が考えられるのか、一般内科、消化器内科、一般外科、消化器外科医、計525名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年5月18日〜5月20日にかけて行われ、一般内科、消化器内科、消化器外科、一般外科の医師計525名から回答を頂きました。

まずはじめに、どのような色の血便が危険なのか医師に聞いてみました。

血便は“いずれの色も全て危険”が最多で回答

「どの色の血便が最も危険ですか」という質問に対し、50%と半数の医師が「いずれの色も全て危険」と回答しました。
どのような色をしていても、血便は危険と考えている医師が多いようです。

それでは、それぞれの回答をした医師のコメントを見ていきましょう。

いずれの色も全て危険

  • 40代男性 一般内科 「いずれの色も全て危険」
    血便はどんな場合でも要注意です。
  • 40代男性 一般内科 「いずれの色も全て危険」
    いずれにしても鑑別が必要です。
  • 40代男性 一般内科 「いずれの色も全て危険」
    油断はできません。痔が無ければ入院が望ましいです。
  • 50代男性 一般内科 「いずれの色も全て危険」
    様々な疾患が想定され、医療機関への受診を勧めます。
  • 50代男性 一般外科 「いずれの色も全て危険」
    いずれも消化管出血を示唆する所見で、危険です。
  • 50代男性 一般内科 「いずれの色も全て危険」
    出血は程度の問題が重要で、貧血があればすべてリスクありです。
  • 60代女性 一般内科 「いずれの色も全て危険」
    どれも消化管出血で肉眼的にわかるくらいの量なら問題です。
  • 50代男性 一般内科 「いずれの色も全て危険」
    色だけで一概に危険はわかりません。量とか程度によるでしょう。
  • 60代男性 一般内科 「いずれの色も全て危険」
    高齢者ではどれも命取りになりやすいです。
  • 70代男性 一般内科 「いずれの色も全て危険」
    消化管出血という意味ですべてが危険です。が、裂肛によるもののように新鮮血、且つ容易に出血源が同定できるものは対処しやすいです。

「いずれの色も全て危険」と回答した医師からは、血便はどのような場合でも要注意、鑑別が必要であるなどの声が寄せられました。
また、「どれも消化管出血で肉眼的にわかるくらいの量なら問題」との意見も頂いており、自分の目で確認した時に血便だとわかるレベルは危険と考えている医師もいるようです。
さらに「高齢者ではどれも命取りになりやすい」といった指摘もありました。様々な疾患が考えられる血便ですが、高齢者は特に注意と考えている医師もいるようです。

それでは次に「暗い赤」と回答した医師のコメントを見ていきましょう。

暗い赤と回答した医師

  • 50代男性 一般外科 「暗い赤」
    暗赤色は大腸からのフレッシュな出血です。
  • 60代男性 一般内科 「暗い赤」
    赤黒いのは急性に多量に出ている兆候と思われるからです。
  • 50代男性 消化器内科 「暗い赤」
    下部消化管からの慢性的な出血ですね。
  • 40代女性 一般内科 「暗い赤」
    大腸癌の可能性が高いので。
  • 50代男性 一般外科 「暗い赤」
    鮮やかな赤は痔疾患の可能性が高く、やや暗い赤は直腸よりも近位の疾患を示唆するので、特に大腸癌を疑う必要ありです。

「暗い赤」を回答した医師からは、大腸など下部消化管からの出血を疑うとの意見が見られました。
また、急性に多量に出ている兆候だったり、大腸癌の可能性があったりするとのコメントが寄せられています。このような考えから危険だと考えている医師がおられるようです。
さらに、「鮮やかな赤は痔疾患を示唆、暗い赤は腸の疾患」との指摘もあり、色によっても考えられる疾患が違うようです。
血便かなと思ったときは、その色をしっかり確認し医師に伝えることも大切そうです。

続いて、「黒」と回答した医師のコメントを見ていきましょう。

黒と回答した医師

  • 50代男性 一般内科 「黒」
    上部消化管出血は多量出血することが多いので。
  • 50代男性 消化器内科 「黒」
    胃や食道からの大量出血が示唆されます。
  • 50代男性 一般内科 「黒」
    やはり上部消化管大量出血を疑わせるので。
  • 50代男性 一般外科 「黒」
    痔ではなく、大腸癌の可能性が高いです。
  • 40代男性 一般内科 「黒」
    いわゆるタール便です。

「黒」と回答した医師からは、食道や胃など上部消化管の出血を懸念するコメントが散見されました。
また黒色の便はタール便とも呼ばれており、前回の調査で、タール便で疑われる疾患は「胃・十二指腸潰瘍」が最も多く回答されています。
その他にも「急性胃粘膜病変」や「胃癌」などが回答されており、タール便の危険性がわかります。

関連記事:血便の原因って何が多いの?タール便はどんな疾患が考えられる?医師525名に聞いてみました

前項では下部消化管からの出血が心配されていましたが、黒色の場合は食道や胃などの上部消化管からの出血の可能性があるようですね。

次に、「鮮やかな赤」と回答した医師のコメントを見ていきましょう。

鮮やかな赤と回答した医師

  • 40代男性 一般内科 「鮮やかな赤」
    出血量が多いことが多いので。
  • 50代男性 一般内科 「鮮やかな赤」
    鮮やかな赤は、現在も出血をしていること意味するので、緊急性が高いと思います。
  • 40代男性 消化器内科 「鮮やかな赤」
    危険の定義が出血量とするなら鮮血の場合は痔核でない場合多量出血を想起します。
  • 30代女性 一般内科 「鮮やかな赤」
    鮮やかな赤であるほど出血量がおおいです(痔以外)。
  • 50代男性 消化器内科 「鮮やかな赤」
    活動性出血が疑われるからです。

「鮮やかな赤」と回答した医師からは、出血量が多いことや出血し続けていることが多く、危険であるとのコメントが多く見られました。
ただし、「鮮やかな赤であるほど出血量がおおいです(痔以外)」というコメントのように痔でないことがポイントとなってくるようです。

最後に、「その他」と回答した医師のコメントを見ていきましょう。

その他と回答した医師

  • 60代男性 一般外科 「その他」
    色より量かと思います。量の多いものが危険です。
  • 40代男性 一般内科 「その他」
    色だけでは決められません。出血性ショックになるような出血が多い場合や、出血は多くなく緊急性はなくても進行癌であれば危険と言えると思います。
  • 50代男性 一般内科 「その他」
    血液量が多いものが最も危険です。

「その他」と回答した医師からは、色ではなく「量」を重視する意見が寄せられました。
今回の調査では、血便は大腸癌などの疾患の可能性や多量出血など、色々な危険が潜んでいることがわかりました。その色だけでなくその量も重要だと考えている医師もいるようです。
病院を受診される際は、色や量などを医師に伝えるようにしましょう。

ところで、血便のように血が混じった便ではありませんが、白っぽい便をする方がおられるようです。血便と同じく、通常と違う状態のものが出ると不安になりますよね。
そこで続いては、白っぽい便の原因となる疾患について医師に聞いてみました。

白っぽい便の原因は“ロタウイルス腸炎”が最多

「白っぽい便の原因となる疾患で多いものは何ですか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらい回答を頂きました。

  • 総胆管結石
  • 胆管癌
  • 膵癌
  • 急性肝炎
  • ロタウイルス腸炎
  • 先天性胆管拡張症
  • その他

以下が結果となります。

  • 50代男性 一般内科 「ロタウイルス腸炎」
    よく経験するのはロタウイルスですね。
  • 50代男性 一般内科 「ロタウイルス腸炎」
    小児ではロタウイルスですが、高齢者は悪性疾患を第1に考えます。
  • 60代男性 一般内科 「ロタウイルス腸炎」
    冬季の小児のロタウイルス腸炎によるものが多いと感じます。
  • 40代女性 一般内科 「ロタウイルス腸炎」
    白色便と言えばロタウイルスが思い浮かびます。
  • 30代男性 一般内科 「ロタウイルス腸炎」
    高齢者では閉塞性黄疸、若年者ではロタウイルス感染が多いと思います。
  • 60代男性 消化器内科 「総胆管結石」
    急に灰白色便に気づけば胆管結石が多いと思います。
  • 30代男性 一般内科 「総胆管結石」
    子供ならロタウイルス、成人なら総胆管結石だと思います。
  • 60代男性 一般内科 「総胆管結石」
    白っぽい便の原因となる疾患で多いと思うものは総胆管結石です。
  • 40代男性 一般内科 「総胆管結石」
    総胆管結石が多いと思われます。
  • 50代男性 一般外科 「胆管癌」
    自験例では一番は胆管がんによるものです。

集計の結果、「ロタウイルス腸炎」が最も多く回答されました。そのあとを僅差で「総胆管結石」「胆管癌」が続きます。

医師からは、「子供ならロタウイルス、成人なら総胆管結石」「小児ではロタウイルスだが高齢者は悪性疾患を第1」というコメントが寄せられました。
年齢によって、原因となる疾患が異なると考えている医師もいるようです。
さらに、ロタウイルス腸炎は冬季に多いとのコメントもあり、季節によっても良く見られる疾患が変わってくるかもしれません。
前項の血便の色のように、便の状態は健康状態を示すものとなり得るようですね。いつもと違う便が出たら、状態をよく観察し、医師の診察を受けることをおすすめします。

血便はどの色でも危険。白っぽい便はロタウイルス腸炎や総胆管結石などの可能性あり

今回の調査では、血便はどのような色をしていても危険だと考える医師が半数を占めることが分かりました。
血便の色が暗い赤なら下部消化管出血、黒なら上部消化管出血など、色によって出血の箇所に違いが見られるようでした。また、出血の色だけでなくその量もポイントとなるようです。
それゆえ、血便が出た場合は、色や量などをしっかり確認し、受診の際には医師にそれを伝えることも大切ですね。
また、白っぽい便が出たとき原因として考えられる疾患は、「ロタウイルス腸炎」が最も多く回答され、その後を「総胆管結石」、「胆管癌」が続きました。
子どもならロタウイルス腸炎が多く、成人では総胆管結石が多いとの指摘もあり、年齢によって考えられる疾患が異なってくるようです。
このような便が出たときは、医師の診察を受けることをおすすめします。

ツイート
この記事の著者

関連する健康相談

関連する記事

閲覧数ランキング

  1. 風邪でかかるのは内科?耳鼻咽喉科?医師4200人アンケート調査

  2. 風邪で声が出ない場合の対処法って何?医師504人に聞いてみました

  3. 寒気を伴う吐き気がある場合、考えられる病気は?どう対処すればいいの?医師518人に聞いてみました

  4. 腹痛のない下痢、続くなら病院へ行くべき?523名の医師に聞いてみました

  5. 閉経後も妊娠の可能性はあるの??産婦人科医130名に聞いてみました

  6. 妊娠したら、いつ頃赤ちゃんの性別がわかるの?産婦人科医160人に聞きました

  7. 全部無駄だったの!? イチゴ鼻の治し方を皮膚科医200人にきいてみた

  8. 出産直前の兆候にはどんなものがあるの?産婦人科医150人に聞いてみました!

  9. 発熱で寝られない時の適した対処法って何?一体どんな原因が考えられるの?医師524人に聞いてみました

  10. 発熱だけの症状で考えられる病気って何?病院は受診した方がいいの?医師524人に聞いてみました