ビタミン不足で起こる症状と疾患について医師480人に聞いてみました

肌を気にする女性
本調査によれば、「ビタミンが不足することで起こる主な症状は何ですか?」という質問に対し、「唇・口角の荒れ」との回答が一番多く、次に「皮膚の乾燥・掻痒」、「疲れやすい」が続きました。続いて、「ビタミン不足で患う疾患のなかで多いものは何ですか?」という質問については、「口内炎・舌炎」と回答している医師が一番多く、「皮膚炎」、「悪性貧血」が続きました。特に、口腔内の疾患を指摘する声が多く見られ、さらにビタミン不足が起こると皮膚炎の症状も出現する恐れが出てくるようです。日ごろから偏食気味の方は、野菜を意識的に摂るなどバランスの良い食事を心がけましょう。
全身の不調の悩み
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みなさんは、毎日きちんとビタミンが摂れていますか?
一人暮らしなどで、偏食気味だったり、十分野菜が摂れていなかったりすると、ビタミン不足になりがちですよね。
では、そのビタミン不足の状態を放置していると、身体にどういった症状が出てくるのでしょうか。また、ビタミン不足に伴って引き起こされる疾患とは何があるのでしょうか。

そこで今回は、医師480人にビタミンが不足することで起こる主な症状は何か、ビタミン不足で患う疾患のなかで多いものは何か聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年11月16日~2018年11月19日にかけて行われ、一般内科,総合診療科医480医人から回答を頂きました。

ビタミンが不足することで起こる主な症状は何?

まずは、「ビタミンが不足することで起こる主な症状は何ですか?」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 唇・口角の荒れ
  • 皮膚の乾燥・掻痒
  • 疲れやすい
  • 手足のしびれ
  • 食欲不振
  • ドライアイ
  • 内出血
  • めまい
  • 無症状
  • その他

以下のグラフが結果となります。

集計結果では、「唇・口角の荒れ」との回答が59%と一番多く、次に「皮膚の乾燥・掻痒」51%、「疲れやすい」50%が続きました。
上位2つは、皮膚に関係するものが挙がっています。

それでは医師のコメントを見ていきましょう。

唇・口角の荒れはビタミンB不足によるもの

  • 50代男性 一般内科 「唇・口角の荒れ」
    ビタミンBの不足でおこります。
  • 60代男性 一般内科 「唇・口角の荒れ」
    口角炎は頻発します。
  • 40代女性 一般内科 「唇・口角の荒れ」
    口内炎や口角炎は起こりやすいです。
  • 60代女性 一般内科 「唇・口角の荒れ」
    口角が切れやすくなります。
  • 50代男性 一般内科 「唇・口角の荒れ」
    アフタ性口内炎の症状は結構多いです。
  • 30代女性 一般内科 「唇・口角の荒れ」
    皮膚や口角などの炎症が多いかと思います。
  • 30代男性 一般内科 「唇・口角の荒れ」
    極端な不足でなければ症状はないと思います。
  • 40代男性 一般内科 「唇・口角の荒れ」
    程度によりますが、唇・口角の荒れが起こりやすいです。
  • 40代女性 一般内科 「唇・口角の荒れ」
    関係あるかもしれませんが、定かでないです。

医師の意見で目立ったのは、「口角や口腔内の炎症が多い」との声でした。
ビタミンの中でも、主にビタミンBが不足することによって、唇・口角に荒れや、口角炎などの炎症がみられるようです。さらに唇や口角だけでなく、口腔内にアフタ性口内炎という潰瘍も出来る恐れがあるようでした。
しかし、「ビタミン不足の程度による」という医師のコメントもあり、少し不足しがちだからと言って、すぐに「口角が切れやすくなってしまう」といった症状がでるという訳ではなさそうです。

冬は乾燥するので、皮膚の乾燥・掻痒がより目立つ

  • 40代女性 一般内科 「皮膚の乾燥・掻痒」
    肌荒れが、心配です。
  • 40代男性 一般内科 「皮膚の乾燥・掻痒」
    皮膚の乾燥はあると思います。
  • 60代男性 一般内科 「皮膚の乾燥・掻痒」
    乾燥肌や口角の荒れが多いです。
  • 50代女性 一般内科 「皮膚の乾燥・掻痒」
    冬は乾燥するのでより顕著でしょうか。
  • 60代男性 一般内科 「皮膚の乾燥・掻痒」
    ビタミンの種類にもよります。
  • 60代男性 一般内科 「皮膚の乾燥・掻痒」
    不摂生をすると現れます。
  • 60代男性 一般内科 「皮膚の乾燥・掻痒」
    バランスの良い食事療法をするべきでしょう。
  • 30代女性 一般内科 「皮膚の乾燥・掻痒」
    野菜はしっかり食べます。
  • 50代男性 一般内科 「皮膚の乾燥・掻痒」
    自覚することは少ないですが、強いて言えば皮膚の乾燥・掻痒です。
  • 30代男性 一般内科 「皮膚の乾燥・掻痒」
    皮膚粘膜症状が出る可能性があります。
  • 60代男性 一般内科 「皮膚の乾燥・掻痒」
    皮膚疾患は顕著に出現します。

次に多かった「乾燥肌や口角の荒れが多い」との意見から、ビタミン不足が皮膚に影響することがわかります。
また、一年の中でも特に冬場は、皮膚の乾燥が、より目立ってみられるようです。
他にも「ビタミンの種類にもよります」という意見もあり、ビタミン不足と一言に言っても、どのビタミンが身体に不足しているかで、皮膚の異常がみられるかは変わってくるのかもしれません。
いずれにしても、不摂生をすると皮膚の乾燥や掻痒が現れるため、改善には野菜をしっかりとるなどバランスの良い食事が大切そうです。

ビタミン不足で患う疾患のなかで多いものは何?

続いて、「ビタミン不足で患う疾患のなかで多いものは何ですか?」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 口内炎・舌炎
  • 皮膚炎
  • 悪性貧血
  • 脚気
  • ウェルニッケ・コルサコフ症候群
  • 骨粗鬆症
  • 夜盲症
  • 胃炎
  • くる病
  • 壊血病
  • 特にない
  • その他

以下のグラフが結果となります。

こちらの調査では、「口内炎・舌炎」と回答している医師が55%と一番多く、次に「皮膚炎」33%、「悪性貧血」30%が続きました。
どうやらビタミン不足で患いやすい疾患は、前問と同様に口腔関係が多いようですね。

それでは、医師のコメントを見ていきましょう。

食生活が乱れていると起こりやすい

  • 60代男性 一般内科 「口内炎・舌炎」
    日常診療では口角炎が多いです。
  • 50代男性 一般内科 「口内炎・舌炎」
    一番多いのは口腔内アフタです。
  • 50代男性 一般内科 「口内炎・舌炎」
    口腔に影響が出やすいです。
  • 50代男性 一般内科 「口内炎・舌炎」
    ビタミンB不足によるものです。
  • 40代男性 一般内科 「口内炎・舌炎」
    ビタミンB12欠乏は症状が多彩です。
  • 50代男性 一般内科 「口内炎・舌炎」
    B2欠乏で口内炎が多いです。
  • 50代男性 一般内科 「口内炎・舌炎」
    ビタミンBを補充します。
  • 30代男性 一般内科 「口内炎・舌炎」
    粘膜修復力が低下します。
  • 30代男性 一般内科 「口内炎・舌炎」
    逆にビタミンを補充するとなくなります。
  • 40代男性 一般内科 「口内炎・舌炎」
    ビタミン不足による体への影響はあると思います。
  • 50代男性 一般内科 「口内炎・舌炎」
    食生活が乱れると経験します。

最も多かった「口内炎・舌炎」を回答した医師のコメントでは、全般的に「口腔に影響が出やすい」という意見が多く寄せられ、中でも、口腔炎・口角炎・舌炎・アフタ性口内炎が多いようです。
これらの疾患は、ビタミン不足によって粘膜修復力が低下することによって起こるという意見が挙げられています。
また、そういった口腔内の異常は、ビタミンB群の中でもビタミンB12あるいはビタミンB2が不足している為、起こる可能性が高いようです。
「逆にビタミンを補充すると口内炎・舌炎はなくなる」との意見もあり、ビタミンBを積極的に摂取すると口腔内の疾患を避けられるかもしれません。

極端な不足でなければ症状はない

  • 40代男性 一般内科 「皮膚炎」
    口内炎や皮膚炎が症例として多いです。
  • 60代男性 一般内科 「皮膚炎」
    皮膚炎は多い症状です。
  • 50代男性 一般内科 「皮膚炎」
    皮膚疾患の頻度が多いです。
  • 30代男性 一般内科 「皮膚炎」
    まずは皮膚の症状がわかりやすいのではないでしょうか。
  • 30代男性 一般内科 「皮膚炎」
    極端な不足でなければ症状はないと思います。
  • 70代男性 一般内科 「皮膚炎」
    偏食が増えているからだと思います。
  • 50代男性 一般内科 「皮膚炎」
    原因がはっきりしないものの、原因にビタミン不足もありそうです。
  • 60代男性 一般内科 「皮膚炎」
    皮膚粘膜症状が多いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「皮膚炎」
    食事療法が必要です。
  • 50代男性 一般内科 「皮膚炎」
    怖いのは合併症です。

次に多かったのは、「ビタミン不足による皮膚炎は多い」との意見です。
医師のコメントによれば、極端な不足でなければ症状はないようですが、著明なビタミン不足がみられると、皮膚炎などの皮膚疾患が起こる可能性が高まるようです。
さらに、皮膚炎が多く見られる要因として、偏食が増えていることが挙がっています。
もし皮膚炎などになってしまった場合は、食事療法が必要になってくるとの意見もありました。
そうならないためにも日頃から偏食気味の方は、野菜を積極的に摂るなど意識してみるとよさそうです。

日頃からバランスのとれた食生活を心がけましょう

本調査では、まず「ビタミンが不足することで起こる主な症状は何ですか?」という質問については、「唇・口角の荒れ」との回答が一番高く、次に「皮膚の乾燥・掻痒」、「疲れやすい」が続きました。
不摂生などでビタミンが不足すると、口角の荒れや、肌の乾燥などの症状がみられるようです。
また、そういった症状が出現する際、何のビタミンが不足しているかで症状が変わってくるといった意見もありました。
続いて、「ビタミン不足で患う疾患のなかで多いものは何ですか?」という質問については、「口内炎・舌炎」と回答している医師が一番多く、次に「皮膚炎」、「悪性貧血」が続きました。
医師の多くは、「ビタミンBが不足していると、口腔内に異常が起きやすい」とコメントしており、口腔内においては、ビタミンの中でもビタミンBの不足が影響を及ぼしやすいようです。
これらの症状や疾患は、食生活を改善することで予防出来るかもしれません。
日ごろから偏食気味の方は、野菜を意識的に摂るなどバランスの良い食事を心がけましょう。

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