寒気の原因としてよく見られるものは?医師519人に聞いてみました

寒気を感じる女性
本調査では、「寒気の原因としてよく見られるものは?」という質問を行ったところ、「ウイルス・細菌等の感染症」との回答が最も多く、次に「体温低下」、「甲状腺疾患」が続きました。医師のコメントでは、「寒気の原因は感染症が多い」との声が多数あがっていました。また、体温低下については、体質的に冷え性の人の場合は特に多くみられるといった意見もありました。感染症を支持する声が多かったものの、寒気という症状は他のものが原因の可能性もあるようで、寒気の原因が気になる場合は、病院受診を検討するのも大事そうです。
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寒気を感じた時に、ふと「風邪をひいたかな?」と思う方は多いかもしれません。
しかし、寒気を感じたからといって、風邪をひいたと軽く済ませていいのでしょうか。
自己判断で放っておくと危険な疾患が隠れているかもしれません。では、寒気の原因には、主にどんなものがあるのでしょうか。

そこで今回は、一般内科、総合診療科医519人に『寒気の原因としてよく見られるもの』について聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年11月4日~2018年11月5日にかけて行われ、一般内科、総合診療科医519人から回答を頂きました。

寒気の原因としてよく見られるものは何?

「寒気の原因としてよく見られるものはどれですか?」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 薬剤性
  • 熱傷・放射線等の物理的刺激
  • 悪性腫瘍
  • 膠原病・血管炎症候群など
  • 甲状腺疾患
  • 体温低下
  • ウイルス・細菌等の感染症
  • その他

以下のグラフが結果となります。

集計結果では、「ウイルス・細菌等の感染症」との回答が82%と一番多く、次に「体温低下」、「膠原病・血管炎症候群など」が続きました。
圧倒的に「ウイルス・細菌等の感染症」が原因と考えられているようですね。
まずは、選択肢にあるいくつかの用語をおさえてから、医師のコメントを見ていきましょう。

感染症とは

感染症とは、ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入して増殖し、発熱や下痢、咳等の症状がでることをいいます。感染症には、人から人にうつる伝染性の感染症のほかに、破傷風やツツガムシ病などのように人から人にはうつらず、動物や昆虫から、あるいは傷口から感染する非伝染性の感染症も含まれています。感染してもほとんど症状がでずに終わってしまうものもあれば、一度症状がでるとなかなか治りにくく、時には死に至るような感染症もあります。

引用:感染症|三重県感染症情報センター

甲状腺機能低下症とは

疲れやすい、寒さに弱い、むくみがち、体重が増える、声がかすれる、動作が緩慢、肌が乾燥しやすい、毛が抜ける、便秘、生理が不規則、不妊・流産しやすいなど、その症状はきわめて多岐にわたります。また認知症や「うつ」のような精神症状をみることがあり、甲状腺機能低下症と気づかずに心療内科などで治療を受けているケースもあるようです。

引用:甲状腺機能低下症|慶應義塾大学病院

血管炎症候群とは

血管炎症候群は全身に張りめぐらされている血管の壁に炎症を起こし、さまざまな臓器障害を引き起こす疾患群です。

引用:血管炎症候群|膠原病リウマチ痛風センター

膠原病とは

「膠原病」は、真皮・靱帯・腱・骨・軟骨などを構成する蛋白質であるコラーゲンに全身的に障害・炎症を生じる様々な疾患の総称です。関節リウマチは代表的な膠原病ですが、関節リウマチ単独でその他の膠原病すべて合わせたよりも患者数が多いこと、その他の膠原病に比べると皮膚・内臓病変が少なく、関節症状が主体になること、従って本邦においては比較的最近までは整形外科医が治療の中心にあったことなどから、他の膠原病とは区別されることが多いです。関節リウマチとその他の膠原病は、共に自己免疫が病態背景にあるため、合併することはまれではありません。

引用:膠原病|膠原病リウマチ痛風センター

急激な発熱の際に寒気が起こる

  • 60代男性 一般内科 「ウイルス・細菌等の感染症」
    寒気の原因としてよく見られるものはウイルス・細菌等の感染症です。
  • 40代男性 一般内科 「ウイルス・細菌等の感染症」
    感染症を先ずは疑います。
  • 50代男性 一般内科 「ウイルス・細菌等の感染症」
    頻度は圧倒的にこれが多いでしょう。
  • 50代男性 一般内科 「ウイルス・細菌等の感染症」
    やはり感冒などの疾患が考えられると思います。
  • 60代男性 一般内科 「ウイルス・細菌等の感染症」
    急性上気道感染が多いでしょう。
  • 50代男性 一般内科 「ウイルス・細菌等の感染症」
    基本的には発熱前の悪寒か、低血糖などの代謝障害がほとんどだと思います。
  • 50代男性 一般内科 「ウイルス・細菌等の感染症」
    悪寒ということでいえば、急激な発熱の体温上昇時に伴ってみられることが多いです。
  • 60代男性 一般内科 「ウイルス・細菌等の感染症」
    高熱の前触れや菌血症がみられることもあります。
  • 60代男性 一般内科 「ウイルス・細菌等の感染症」
    高熱ではよくみかけます。
  • 30代男性 一般内科 「ウイルス・細菌等の感染症」
    感染症にかかって発熱する時が多いと思います。
  • 30代男性 一般内科 「ウイルス・細菌等の感染症」
    女性の場合はほかのこともあります。
  • 30代男性 一般内科 「ウイルス・細菌等の感染症」
    湿度管理が大事だと思います。

まず多く見られたのは、「ウイルス・細菌等の感染症」という意見です。

医師の回答を見ると「寒気の原因は感染症が多い」との声が多数挙がっていました。
感冒や他の感染症の発熱前に「寒気」の症状がでるようですが、一方、女性の場合は、他の病気も視野に入れて診察するとのコメントもありました。
また、ウイルスや細菌性の感染の具体的な対策として、「湿度管理が大事」という意見もあがっていました。乾燥しやすい冬場などは特に、部屋の湿度管理に気をつけましょう。

体温が低下すると寒気が起こる

  • 60代男性 一般内科 「体温低下」
    寒気の原因としてよく見られるものは 体温低下によるものです。
  • 50代男性 一般内科 「体温低下」
    体質的に冷え性の人が多いです。
  • 30代男性 一般内科 「体温低下」
    低体温で認めることが多いです。
  • 60代男性 一般内科 「体温低下」
    体温低下と急激な体温上昇の場合があります。
  • 60代男性 一般内科 「体温低下」
    睡眠不足だと思います。
  • 60代男性 一般内科 「体温低下」
    寒気の原因としてよく見られるものは 体温低下です。
  • 50代男性 一般内科 「体温低下」
    疾患名をつけられない寒気が多いです。
  • 50代男性 一般内科 「体温低下」
    寒くて体感温度が下がれば寒気を感じますが、感染症はまたメカニズムが違います。
  • 50代男性 一般内科 「体温低下」
    温めても、温めても寒気を感じる方がいますが、その後、熱発が見られることがあります。
  • 70代男性 一般内科 「体温低下」
    自律神経なども関係していると思います。

次に寒気の原因は、「体温低下」によるものという意見が多く見られました。

医師のコメントによれば、疾患名をつけられない寒気は多くみられるようです。体質的に冷え性の人の場合は、特に多いといった意見もありました。
また、温めても寒気がおさまらない場合は、「発熱による体温上昇の前触れ」という意見もあり、見極めが必要なようです。
体温低下の意見の中には、「自律神経が関係していると思う」という意見もみられました。
寒気と言っても必ずしも感染症というわけではなさそうです。

甲状腺低下症により、低代謝になると寒気を引き起こす

  • 40代男性 一般内科 「甲状腺疾患」
    甲状腺疾患が多いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「甲状腺疾患」
    意外とこれが多いと思っています。
  • 40代男性 一般内科 「甲状腺疾患」
    甲状腺機能低下症に低代謝のため寒気が起こります。
  • 50代男性 一般内科 「甲状腺疾患」
    甲状腺機能低下症だと思います。ただし、高齢者だからかもしれません。
  • 60代男性 一般内科 「甲状腺疾患」
    甲状腺クリーゼの症例が考えられます。

次に、コメントで気になったのは「甲状腺疾患」です。

意外と多くみられる疾患例のようで、特に「甲状腺機能低下による低代謝のため、寒気が起こる」という意見が多くみられました。
前述の概要にある通り、甲状腺機能低下症の症状は多岐にわたることから、寒気が見られることもあるようです。

寒気の原因は感染症が多いが、体温低下や甲状腺疾患のことも

本調査によれば、寒気の原因としてよく見られるものとして、「ウイルス・細菌等の感染症」との回答が最も多く、次に「体温低下」、「甲状腺疾患」という結果になりました。
「感染症」は頻度が高く、「急性上気道感染が多い」、「感冒などの疾患が考えられる」との意見が挙がっていましたが、医師のコメントによれば、発熱前に「寒気」の症状がでるようです。
次に、「体温低下」も寒気の原因としては主要なもののようです。「疾患名をつけられない寒気が多い」、「自律神経なども関係している」などのコメントもみられました。
「甲状腺疾患」を挙げた医師からは、甲状腺機能低下症といった病名が挙げられていました。低代謝になることから寒気が起こるとされています。
医師のコメントを見ると、寒気の原因は様々あることがみてとれたと思います。
単純な体温低下によるものであればいいですが、中には疾患も隠れているようで、症状が心配に感じられる場合は、一度病院を受診することをおすすめします。

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