タンパク質を多く摂ると肝臓への負担リスクはある?医師524名に聞いてみました

焼き鳥を持つ男性
本調査では、タンパク質を多く摂ることは肝臓への負担リスクがあるかという質問に対し、53%の医師が否定的な意見(「あまりない」と「ほとんどない」の合計)、47%の医師が肯定的な意見(「多少はある」と「大いにある」の合計)を示し、ほとんど同率でありながらも、わずかに否定派が優勢な結果となりました。否定的な意見には、脂肪肝や肝炎などの肝臓にまつわる病気を起こしていなければ問題はない、慢性肝疾患の場合はタンパク質の摂取が必要などの声が見られました。肯定的な意見には、高カロリーになる、脂肪肝や肝性脳症、肝硬変が悪化するといった声が多かったです。
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インターネット上のサイトを見てみると、タンパク質を多く摂ることは肝臓の負担を増してしまうという情報を目にします。
果たしてそれは本当なのでしょうか?医師の意見を聞いてみたいところですよね。

そこで今回は、タンパク質を多く摂ると肝臓への負担リスクはあるか、一般内科医、総合診療医、代謝・内分泌科医、健診・予防医学医、計524名の医師に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https:/ /medpeer.jp/)にて、2018年11月23日〜11月26日にかけて行われ、一般内科医、総合診療科医、代謝・内分泌科医、健診・予防医学医の計524名から回答を頂きました。

タンパク質を多く摂ると肝臓への負担リスクはある?

医師の方々には、「タンパク質を多く摂ることは肝臓への負担リスクがあると思いますか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらい、コメントを頂きました。

  • 大いにある
  • 多少はある
  • あまりない
  • ほとんどない

以下が結果となります。

調査をしたところ、タンパク質を多く摂ることは肝臓への負担リスクがあるかという質問に対し、53%の医師が否定的な意見(「あまりない」と「ほとんどない」の合計)、47%の医師が肯定的な意見(「多少はある」と「大いにある」の合計)を示し、ほとんど同率でありながらも、わずかに否定派が優勢な結果となりました。
それでは、否定派・肯定派のコメントをそれぞれ見ていきましょう。

否定的な意見

  • 30代男性 一般内科 「あまりない」
    タンパク質を摂りすぎて肝臓が悪くなった人は見たことがないです。
  • 50代男性 一般内科 「あまりない」
    肝障害がなければあまり問題ないと思います。
  • 60代男性 代謝・内分泌科 「あまりない」
    脂肪肝になるほどでなければないです。
  • 50代男性 一般内科 「あまりない」
    総カロリーが同じで肝炎などなければ問題ないと思います。
  • 60代男性 総合診療科 「あまりない」
    高度の肝機能低下ならあると思いますが、そうでなければ影響はないです。
  • 40代男性 一般内科 「あまりない」
    むしろタンパク摂りすぎて肝臓への負担が増しにくいです。
  • 70代男性 一般内科 「あまりない」
    むしろ慢性肝疾患の人はタンパク質が必要です。
  • 60代男性 一般内科 「あまりない」
    ただし良質のたんぱく質を取る事が重要です。
  • 50代男性 一般内科 「あまりない」
    脂肪を多く取る方が問題だと思います。
  • 50代男性 一般内科 「あまりない」
    やはりカロリーの摂りすぎの方が問題だと思います。
  • 60代男性 一般内科 「ほとんどない」
    そういった患者さんと出会った経験がほとんどありません。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんどない」
    良質なタンパク質を摂ることが重要です。
  • 70代男性 一般内科 「ほとんどない」
    逆にタンパク質不足は問題になると思います。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんどない」
    肝臓にはほとんど影響しないと思います。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんどない」
    肝臓にとっては、むしろプラスになります。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんどない」
    健常者であれば、特にないと思います。
  • 60代男性 総合診療科 「ほとんどない」
    良質なタンパク質であれば肝臓に好影響を与えてくれます。

否定的な意見を回答した医師の方々のコメントには、タンパク質を多く摂って肝臓を悪くしたという患者さんに出会った経験がないという実体験をもとにした意見や、脂肪肝や肝炎など肝臓にまつわる病気を起こしていない限り問題はない、タンパク質不足の方が問題という声が目立ちました。
また、慢性肝疾患の場合は、逆にタンパク質の摂取が必要であるという意見もみられたから、タンパク質制限をするべき場合と、むしろタンパク質を摂るべき場合があるようです。

肯定的な意見

  • 60代男性 一般内科 「多少はある」
    肝臓が健康なら問題なしだと思います。
  • 40代男性 代謝・内分泌科 「多少はある」
    肝硬変患者においては大いにあります。
  • 50代男性 一般内科 「多少はある」
    肝臓機能が低下していれば、働かせることになるのではないでしょうか。
  • 50代男性 一般内科 「多少はある」
    かなりの高カロリーになるとあると思います。
  • 40代女性 一般内科 「多少はある」
    カロリーがそれなりにあるので心配です。
  • 50代男性 総合診療科 「多少はある」
    タンパク摂取の程度によりますが、相対的にカロリー過多となり肝臓にも負荷がかかる可能性が十分あります。
  • 50代男性 一般内科 「多少はある」
    アルコールの同時摂取は良くないです。
  • 60代男性 一般内科 「多少はある」
    脂肪肝になることがあるので要注意です。
  • 50代男性 一般内科 「多少はある」
    肝性脳症の状態を増悪させます。
  • 50代男性 総合診療科 「大いにある」
    肝硬変では悪化しそうです。
  • 60代男性 一般内科 「大いにある」
    脂肪肝など大いにあると考えます。
  • 40代女性 健康・予防医学 「大いにある」
    長期に多く摂りすぎるとあり得ます。
  • 40代男性 一般内科 「大いにある」
    脂肪肝などの関与を考えます。

肯定的な意見を回答した医師の方々のコメントには、肝機能に何かしらの病気をかかえていない健康な方はタンパク質を多く摂っても弊害はないと考える方がいる一方、タンパク質過多によって高カロリーになることを心配する医師もいました。

また、タンパク質を多く摂ることで、脂肪肝や肝性脳症、肝硬変が悪化するのではないかと懸念する声もあります。
さらに長期的にタンパク質を多く摂り続けると、肝臓への負担があるとの意見もありました。
やはり状況によっては、タンパク質も摂りすぎは良くないかもしれませんね。

脂肪肝、肝性脳症、肝硬変などがある場合は、タンパク質の摂りすぎが病気を悪化させる可能性も

今回の調査では、タンパク質を多く摂ることは肝臓への負担リスクがあるのか尋ねたところ、53%の医師が否定的な意見(「あまりない」と「ほとんどない」の合計)、47%の医師が肯定的な意見(「多少はある」と「大いにある」の合計)と回答する結果となりました。
否定的な意見のコメントには、脂肪肝や肝炎などの肝臓にまつわる病気を起こしていない限り問題はない、慢性肝疾患の場合はタンパク質の摂取が必要といった声が目立ちました。
一方、肯定的な意見のコメントには、高カロリーになる、脂肪肝や肝性脳症、肝硬変が悪化するといった声が多かったです。
今回の調査結果を見る限り、肝臓に病気がある方で特に肝性脳症、肝硬変などを患っている方がタンパク質を”過剰摂取”すると、何かしらの悪影響を及ぼす可能性があるようでした。
このため、該当される方は、医師および栄養士の方にしっかり相談するのが大事そうです。

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