運動不足は生活習慣病の発病に影響はあるの?運動不足が原因で引き起こされる代表的な病気は何?医師527人に聞いてみました

運動不足の人形
本調査では、「運動不足は生活習慣病の発病に影響はありますか?」という質問をしたところ「大いにある」との回答が一番多く、次に「多少ある」、「あまりない」が続きました。「多少ある」「大いにある」との回答を合わせると、全体の約9割にも上っています。医師のコメントによれば、運動不足が原因で肥満になってしまうと糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病のリスクが高まるとのことでした。続いて、運動不足が原因となり引き起こされる病気として代表的なものについて聞いたところ、「単純性肥満」と回答している医師が一番多く、次に「糖尿病」、「高血圧」が続きました。第一に考えられるのが単純性肥満であり、運動不足が原因で起こりうる病気では代表的なものとして挙げられています。そして、単純性肥満から派生して起こりうる疾患として糖尿病などが挙げられており、更にそこから心筋梗塞や脳梗塞へと繋がると言われています。運動不足から病気を発症する可能性はあるようですし、これを機会に、軽めの運動から取り組んでみてはいかがでしょうか。
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「最近、運動不足でお腹が出てきた…」とお困りの方はいるのではないでしょうか。
太ってくるとスタイルが崩れ、女性は特に気になってしまいますよね?
しかし、心配するのはボディーラインだけでいいのでしょうか。
もし、運動不足が病気の引き金になるとしたら、どのような病気が考えられるのか気になりますよね。
それを知っておくことで、早い段階で予防策を考えることができるかも知れません。

そこで今回は、一般内科、総合診療、代謝・内分泌科、健診・予防医学医527人に、運動不足は生活習慣病の発病に影響はあるのか、運動不足が原因となり引き起こされる病気として代表的なものは何か聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年11月25日~2018年11月26日にかけて行われ、一般内科、総合診療、代謝・内分泌科、健診・予防医学医527人から回答を頂きました。

運動不足は生活習慣病の発病に影響あるの?

まずは、「運動不足は生活習慣病の発病に影響はありますか?」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。    

  • 大いにある
  • 多少ある
  • あまりない
  • ほとんどない

以下のグラフが結果となります。

集計結果では、「大いにある」との回答が50%と一番高く、次に「多少ある」、「あまりない」が続きました。
「多少ある」・「大いにある」の回答を合計すると、実に93%の医師が運動不足は生活習慣病の発病に影響すると考えていることが分かります。
それでは、医師のコメントを見ていきましょう。

運動不足は、生活習慣病に影響する1番の要因

  • 50代男性 一般内科 「大いにある」
    多くのエビデンスが存在します。
  • 60代男性 一般内科 「大いにある」
    逆に、生活習慣病の殆どが運動不足にあります。また、睡眠も関係しています。
  • 60代男性 一般内科 「大いにある」
    栄養・運動・休養は健康の3要素であり、運動不足は、直ちに生活習慣病に影響する重要な要因です。
  • 50代男性 一般内科 「大いにある」
    運動不足から肥満になり、メタボリックシンドロームの各種疾患が発病します。
  • 50代女性 一般内科 「大いにある」
    「肥満は万病のもと」です。
  • 50代男性 一般内科 「大いにある」
    糖尿病は代表的と考えます。
  • 60代男性 一般内科 「大いにある」
    運動不足は肥満・高血圧・糖尿病・高脂血症・骨粗鬆症・認知症などの疾患にかかりやすくなります。
  • 50代男性 一般内科 「大いにある」
    糖尿病、高血圧、脂質異常症のリスクを上げます。
  • 50代男性 一般内科 「大いにある」
    高血圧、糖尿病などから脳卒中や心筋梗塞などを引き起こしやすくなります。
  • 30代女性 一般内科 「大いにある」
    肥満のみならず、うつ病なども関係してきます。
  • 30代男性 一般内科 「大いにある」
    運動は、認知症をはじめ全身の体力低下につながります。
  • 40代男性 一般内科 「大いにある」
    健康の基本は運動だと思います。
  • 50代男性 一般内科 「大いにある」
    生活習慣病の治療の一つに運動療法があります。
  • 50代男性 一般内科 「大いにある」
    運動が体の免疫力もアップさせます。しかし、やりすぎると逆効果です。
  • 30代男性 代謝・内分泌科 「大いにある」
    コンピューター関係やドライバーが生活習慣病になりやすいです。

まずは、コメントに出てきたいくつかの用語の概要に触れてから、医師のコメントをみていきましょう。

メタボリックシンドロームとは

内蔵肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさり、心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患をまねきやすい病態です。単に腹囲が大きいだけではメタボリックシンドロームにはあてはまりません。

引用:メタボリックシンドローム|厚生労働省

糖尿病とは

糖尿病は、インスリンというホルモンの不足や作用低下が原因で、血糖値の上昇を抑える働き(耐糖能)が低下してしまうため、高血糖が慢性的に続く病気です。

引用:糖尿病|厚生労働省

高血圧とは

高血圧とは、血圧の値が収縮期血圧/拡張期血圧のどちらか一方、 あ
るいは両方が 140/90mmHg 以上になる病気で、そのままにしておく
と脳卒中や心臓病、腎臓病など重大な病気になることがあります。

引用:高血圧|日本高血圧学会

脂質異常症/高脂血症とは

血液中の脂肪値が高い状態を脂質異常症(高脂血症)と呼びます。
(中略)
脂質異常症の診断基準では、空腹時の血液中にLDLコレステロール値が140mg/dl以上、HDLコレステロール値が40mg/dl未満、中性脂肪値が150mg/dl以上の場合に、脂質異常症と診断されます。

引用:脂質異常症|厚生労働省

一番多くの支持を得たのは、「大いにある」との回答でした。

医師のコメントでは、健康の3要素は栄養・運動・休養であるという考えから、運動不足は生活習慣病の一番の原因となり得ると言われていました。
また、「運動不足→肥満→メタボリックシンドロームの各種疾患」の流れで発病するとの意見もありました。
生活習慣病の中でも特に発症しやすい疾患として、高血圧・糖尿病・高脂血症・骨粗鬆症・認知証・うつ病などが挙げられ、中でも糖尿病は代表的な疾患とされています。
さらに、運動不足からくる生活習慣病にかかりやすい職業として、コンピューター関係や、ドライバーが挙げられており、座り仕事の方などが陥りやすいといった指摘もみられました。
「運動は健康の基本」という考え方もあることから、あまり動く機会がない仕事の方も、生活習慣病予防の為に日々の生活で運動を取り入れてみてはいかがでしょうか?

運動不足による肥満は、ほぼ全ての生活習慣病の原因となり得る

  • 50代男性 一般内科 「多少ある」
    当然カロリー消費が少ないので肥満になると思います。
  • 30代女性 一般内科 「多少ある」
    肥満は各種疾患のリスクになります。
  • 60代男性 一般内科 「多少ある」
    やはりメタボリックシンドローム関連でしょうか。
  • 50代男性 一般内科 「多少ある」
    ほぼ全ての生活習慣病の原因になると思います。
  • 40代男性 一般内科 「多少ある」
    脂質異常症や糖尿病になるなど多く見られます。
  • 40代男性 代謝・内分泌科 「多少ある」
    サルコペニア、フレイルに繋がると思います。
  • 70代男性 一般内科 「多少ある」
    血流障害の一因と考えます。
  • 40代男性 一般内科 「多少ある」
    高血圧の原因でしょうか。
  • 40代男性 一般内科 「多少ある」
    運動不足は、糖尿病、脂質異常、高血圧、肥満などの生活習慣病の発症リスクを増大させ、心筋梗塞や脳卒中などの命の危険のある疾患にもかかりやすくなり、死亡リスクをも増大させます。
  • 50代男性 一般内科 「多少ある」
    うつ病などの精神疾患のリスクを高めます。
  • 40代男性 一般内科 「多少ある」
    肥満で更に運動不足になる感じです。
  • 40代男性 一般内科 「多少ある」
    ストレス解消とダイエットくらいがちょうど良いでしょう。
  • 50代男性 一般内科 「多少ある」
    スポーツでなくても、なるべく歩いたりなど少しは負荷をかけたほうがいいと思います。

次に回答で多かったのは、「多少ある」との意見でした。

こちらの回答でも「大いにある」と回答した医師と同じようなコメントが見られました。
まず、運動しないことにより、カロリー消費が少なくなることから肥満が懸念されています。
さらに、肥満からくるメタボリックシンドロームに関係する各種疾患のリスクが高まるそうです。
運動不足からくる疾患の例としては脂質異常症・糖尿病・サルコペニア・フレイル・高血圧・肥満・うつ病が挙げられており、それらの一部は心筋梗塞や脳卒中などの命に関わる疾患のリスクも増大させるそうです。
サルコペニア・フレイルの用語の概要については、以下を参考にしてください。

サルコペニアとは

筋肉の量が減少していく老化現象のことです。25~30歳頃から進行が始まり生涯を通して進行します。筋線維数と筋横断面積の減少が同時に進んでいきます。主に不活動が原因と考えられていますが、そのメカニズムはまだ完全には判明していません。

引用:サルコペニア|厚生労働省

フレイルとは

フレイルとは,加齢に伴う様々な機能変化や予備能力 低下によって健康障害に対する脆弱性が増加した状態と 理解される.

引用:フレイルの意義 -日本老年医学会

ほかにも運動不足から肥満になってしまうと、更に運動不足になるという悪循環も指摘されていました。
そうならないためにも、予防として、或いは肥満の改善として、軽めの運動から意識してみてはいかがでしょうか?

運動不足が原因となる病気で代表的なものは何?

続いて、「運動不足が原因となり引き起こされる病気として代表的なものは何ですか?」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 単純性肥満
  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 高脂血症
  • 動脈硬化
  • 高尿酸血症・痛風
  • 狭心症・心筋梗塞
  • 腰痛症
  • 脳梗塞・脳出血
  • 変形性膝関節症
  • 自律神経失調症
  • 低血圧
  • 腎結石・尿管結石
  • 胃・十二指腸潰瘍
  • その他

以下のグラフが結果となります。

こちらの調査では、「単純性肥満」と回答している医師が75%と一番多く、次に「糖尿病」、「高血圧」が続きました。
これら上位3つへの医師からの支持はどれも過半数を占めており、運動不足が原因となる病気の中でも特に代表的なものと言えそうです。

それでは、医師のコメントを見ていきましょう。

代表的な病気は単純性肥満

  • 40代男性 一般内科「単純性肥満」
    エネルギー消費量低下により単純性肥満になると思います。
  • 50代男性 一般内科「単純性肥満」
    運動不足は結果的にカロリーの余りを生じます。
  • 50代男性 一般内科「単純性肥満」
    肥満、メタボリックシンドロームには影響します。
  • 50代男性 一般内科「単純性肥満」
    それから生活習慣病に波及します。
  • 30代女性 一般内科「単純性肥満」
    肥満を介して各種疾患のリスクになります。
  • 40代男性 一般内科「単純性肥満」
    肥満、サルコペニア、フレイルにつながると思います。
  • 20代男性 一般内科「単純性肥満」
    うつ病などの精神疾患のリスクを高めます。
  • 50代女性 一般内科「単純性肥満」
    飽食の現代では、肥満は起こると思います。
  • 50代男性 一般内科「単純性肥満」
    肥満防止に運動はいいと思います。
  • 50代男性 一般内科「単純性肥満」
    運動不足でも、食生活に問題がなければ気にしなくていいと思います。
  • 30代男性 一般内科「単純性肥満」
    やはり肥満が万病のもとです。

一番多く支持を得たのは、「単純性肥満」との回答でした。

運動不足によりエネルギー消費が減ることで、カロリーの摂取量と消費量のバランスが崩れ、結果的に余りを生じ単純性肥満に至ってしまうようです。
また、単純性肥満を介し生活習慣病や各種疾患に波及し、うつ病などの精神疾患のリスクも高めてしまうようです。
「肥満は万病のもと」とした医師の意見もあり、動く機会が少ないとわかっているからこそ、意識して運動したり、食生活に気をつけたり工夫が必要なのかも知れません。

まず2型糖尿病をはじめとする生活習慣病、最終的には狭心症、心筋梗塞などにも 

  • 50代男性 一般内科 「糖尿病」「高血圧」
    肥満を招けば、多くの生活習慣病を招きます。
  • 30代女性 一般内科 「糖尿病」
    生活習慣病は直結しています。
  • 70代男性 一般内科 「糖尿病」
    原因になるというより増悪因子です。
  • 50代男性 一般内科 「糖尿病」「単純性肥満」「高脂血症」
    糖尿病、高血圧、脂質異常症のリスクを上げます。
  • 50代男性 一般内科 「糖尿病」「単純性肥満」
    脂肪の蓄積から肥満糖尿病を発症しやすくなります。
  • 70代男性 一般内科 「糖尿病」「単純性肥満」
    メタボ、肥満、2型糖尿病です。
  • 50代男性 一般内科 「糖尿病」
    代表的な疾患は糖尿病、特に難治性のものです。
  • 50代男性 一般内科 「糖尿病」
    カロリーの関係で大いにあると思います。
  • 60代男性 一般内科 「糖尿病」
    エネルギーの未消費の結果、糖尿病になりやすいです。
  • 50代男性 一般内科 「糖尿病」
    そして腎不全につながります。
  • 50代男性 一般内科 「糖尿病」
    狭心症、心筋梗塞、脳梗塞も最終的には繋がります。
  • 70代男性 一般内科 「糖尿病」
    摂取カロリーコントロールで、ある程度は抑制できます。
  • 70代男性 一般内科 「糖尿病」「単純性肥満」「腰痛症」
    運動を行うことが、肥満、糖尿病、腰痛を防ぎ、軽減します。

次に回答で多かったのは、「糖尿病」との意見でした。

こちらの回答でも、糖尿病などの生活習慣病は、運動不足による肥満を介して発症しやすいと言われています。そうすると糖尿病、高血圧、脂質異常症のリスクが高まり、中でも代表的なものとして2型糖尿病が挙げられていました。
さらに、慢性的な運動不足は最終的には狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・腎不全などにも繋がってくるようです。
医師のコメントによれば、糖尿病は、運動や、摂取カロリーコントロールで、ある程度抑制ができるとのことです。
ジムに通う、スポーツを始める、そのハードルが高いようなら一駅歩くなど、ご自身が手を付けやすい運動から始めてみてはいかがでしょうか?

運動不足は、肥満から各種疾患へと派生する危険性あり

本調査では、「運動不足は生活習慣病の発病に影響はありますか?」と聞いたところ、「大いにある」との回答が一番高く、次に「多少ある」、「あまりない」が続きました。
運動不足が生活習慣病の一番の原因になるという意見が見られましたが、さらに、生活習慣病に至る経緯として運動不足→肥満→メタボリックシンドローム関連や各疾患(生活習慣病)が考えられるようです。
主に発症しやすい疾患として脂質異常症・糖尿病・サルコペニア・フレイル・高血圧・肥満・うつ病が挙げられており、その一部は心筋梗塞や脳卒中に派生してしまうようです。
続いて、「運動不足が原因となり引き起こされる病気として代表的なものは何ですか?」という質問については、「単純性肥満」と回答している医師が一番多く、次に「糖尿病」、「高血圧」が続きました。
運動不足が原因で引き起こされる代表的な病気として、単純性肥満が挙げられていましたが、それを介して2型糖尿病を発症してしまう可能性が出てくるようでした。
これらの生活習慣病あるいは生活習慣病から派生する疾患は、医師のコメントによれば運動や摂取カロリーコントロールを行うことで抑制できると言われています。
このような病気にならないためにも、まずは肥満にならないよう日常的に体重管理や軽い運動などを行うことから始めてみてはいかがでしょうか?

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