日常的に飲酒をする人が飲酒量を減らすと、血圧は下がる?医師509人に聞いてみました

お酒を飲む男性
本調査では、「日常的に飲酒をする方が飲酒量を減らすと、血圧は下がりますか?」と質問をしたところ、「下がる」との回答が一番多く、次に「あまり下がらない」、「ほとんど下がらない」が続きました。全体的には、肯定的な回答と否定的な回答がほぼ半々に分かれる結果となりましたが、減酒が血圧を下げることに効果的とする医師は、「飲酒量にもよる」と前提を置いているものの、頻脈の改善とともに血圧が下がる可能性を示唆しています。一方、飲酒と血圧の関係には否定的な意見を挙げた医師からは、「減酒によるストレスの影響の方が大きい」「場合によっては逆効果」などの意見が挙がりました。
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定期検診などで、いつも血圧が高くて医師に注意されてしまう方も中にはいるのではないでしょうか?
特に、毎日の飲酒が日課になっている方は、お酒が原因で高血圧になっているのかもしれません。
では、飲酒量を減らせば、血圧は下がっていくのでしょうか。減酒で血圧の低下が期待できるなら、徐々に実行していきたいですよね。

そこで今回は、一般内科、総合診療、消化器内科医509人に、日常的に飲酒をする方が飲酒量を減らすと血圧は下がるのか聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年11月19日~2018年11月20日にかけて行われ、一般内科,総合診療,消化器内科医509人から回答を頂きました。

日常的に飲酒をする方が飲酒量を減らすと、血圧は下がる?

「日常的に飲酒をする方が飲酒量を減らすと、血圧は下がりますか?」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 大いに下がる
  • 下がる
  • あまり下がらない
  • ほとんど下がらない

以下のグラフが結果となります。

集計結果では、「下がる」との回答が42%と一番多く、次に「あまり下がらない」31%、「ほとんど下がらない」17%が続きました。
全体的には、「下がる」「大いに下がる」という肯定的な回答と「あまり下がらない」「ほとんど下がらない」という否定的な回答がほぼ半々に分かれる結果となっています。

飲酒と血圧の関係は、実際のところどうなのでしょうか?
それでは医師のコメントを見ていきましょう。

毎日大量に飲んでいた場合は、減酒で血圧が下がる可能性がある

  • 50代男性 一般内科 「下がる」
    大なり小なり下がるとは思います。
  • 40代男性 一般内科 「下がる」
    多少は関係するでしょう。
  • 30代女性 一般内科 「下がる」
    そういう患者は多くいます。
  • 50代男性 一般内科 「下がる」
    文献的には3〜4mmHg下がると言われています。
  • 40代女性 一般内科 「下がる」
    収縮期血圧は10mmHgは下がります。
  • 50代男性 一般内科 「下がる」
    日常的に飲酒をする方が飲酒量を減らすと血圧が下がるかどうかは、飲んでいる量によります。
  • 50代女性 一般内科 「下がる」
    毎日大量に飲んでいた人では影響があるかもしれません。
  • 40代女性 一般内科 「下がる」
    長期的に減らすと、下がる傾向にあります。
  • 50代男性 一般内科 「下がる」
    血圧が上がる要因が多少は少なくなるからです。
  • 30代男性 一般内科 「下がる」
    塩分量やカロリーも減ると思います。
  • 50代男性 一般内科 「下がる」
    体重が減ったら血圧も下がることが多いです。
  • 50代男性 一般内科 「下がる」
    塩分制限も加われば劇的に下がります。
  • 40代男性 一般内科 「下がる」
    血管拡張するから下がるでしょう。
  • 40代男性 一般内科 「下がる」
    人によって異なりますが、過度の交感神経緊張がとれるせいか、頻脈の改善とともに血圧も下がることが多いです。
  • 50代男性 一般内科 「下がる」
    学術的にも明らかにされている事実です。

一番多く回答を集めたのは、「下がる」との意見でした。
医師のコメントによれば、日常的に飲酒をしていた方が、減酒をすると大なり小なり血圧が下がる可能性があるようです。
しかし、下がるか否かは、日常的にどの程度の量を摂取していたかによって変わり、毎日大量に飲んでいた方であれば血圧が下がることが期待できるとのことでした。
また、「文献的には3〜4mmHg下がると言われている」「収縮期血圧は10mmHgは下がる」といった具体的な数値も挙げられています。
飲酒によって血圧が上がる要因としては、飲酒に伴う塩分摂取量・体重・過度の交感神経緊張などが挙げられていました。
毎日たくさんのお酒を飲んでいる方は、減酒によって血圧が下がる可能性があるようなので試みてはいかがでしょうか。

飲酒と血圧は直接的な因果関係はあまりない

  • 30代男性 一般内科 「あまり下がらない」
    あまり因果関係はないと思います。
  • 50代男性 一般内科 「あまり下がらない」
    大きな変化が見られないことが多いです。
  • 50代男性 一般内科 「あまり下がらない」
    飲酒量にもよりますが、基本的に無関係です。
  • 50代男性 一般内科 「あまり下がらない」
    普段の飲酒が2合以上だと、減酒により血圧が下がる可能性あります。
  • 50代男性 一般内科 「あまり下がらない」
    多量飲酒していなければあまり変わらないです。
  • 40代男性 一般内科 「あまり下がらない」
    それ以外の影響もあるのであまり下がらないです。
  • 50代男性 一般内科 「あまり下がらない」
    既に動脈硬化が進んだ後では、特に影響は小さいです。
  • 60代男性 一般内科 「あまり下がらない」
    人それぞれですが、下がる方がおられるのは確かです。
  • 60代男性 一般内科 「あまり下がらない」
    個人差が大きく一概には言えないです。
  • 30代男性 一般内科 「あまり下がらない」
    塩分制限の方が、有効性が高いです。
  • 50代男性 一般内科 「あまり下がらない」
    やはり基本的には減塩と運動です。
  • 50代男性 一般内科 「あまり下がらない」
    日常的に飲んでいる人が減らすとストレスが増えるのではないでしょうか。
  • 40代男性 一般内科 「あまり下がらない」
    飲まなくなった分だけ食べる人が多いので、結果的に塩分摂取量は増加します。純粋にアルコールだけ止めれば下がると思います。

次に回答で多かったのは、「あまり下がらない」との意見です。
コメントで多かったのは「あまり関係ない」「個人差が大きく一概には言えない」といったものでした。
また、減酒により一律に血圧が大きく下がることは考えにくく、普段の飲酒が2合以上の多量飲酒の場合のみに限られるといった意見もみられています。
さらに、日常的に飲酒していた方が減酒をすると、逆にストレスが増えてしまったり、飲まなくなった分食べてしまったりすることから、結果的に塩分摂取量が増えてしまい、血圧低下に繋がらなくなる可能性も指摘されていました。
極端な減酒は、人によっては負担が生じる可能性があるのかもしれません。

人によっては減酒が逆効果の可能性もあり

  • 50代男性 一般内科 「ほとんど下がらない」
    特に変化ないと思います。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんど下がらない」
    ほとんど下がらないでしょう。
  • 40代男性 一般内科 「ほとんど下がらない」
    飲酒だけが要素ではないでしょう。
  • 70代男性 一般内科 「ほとんど下がらない」
    尿量、不感蒸泄が減少するので、血圧は下がりません。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんど下がらない」
    長時間作用は無いので、高血圧治療効果としては期待できません。
  • 30代男性 一般内科 「ほとんど下がらない」
    入院による断酒などでも、あまり変わった印象はありません。
  • 40代男性 一般内科 「ほとんど下がらない」
    飲む量によると思います。
  • 60代男性 一般内科 「ほとんど下がらない」
    その方の飲酒歴によります。
  • 50代男性 消化器内科 「ほとんど下がらない」
    血圧が上がる人も沢山います。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんど下がらない」
    お酒と血圧は直接関係ないでしょう。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんど下がらない」
    他の要因や飲酒量の減量によるストレスの方が大きいと思います。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんど下がらない」
    飲酒量が少量でない場合、今度は逆に上昇することになるので注意が必要だと思います。
  • 60代男性 一般内科 「ほとんど下がらない」
    塩分摂取量と関係するから、飲酒時につまみをとるか、塩辛いものを食べるかの方が大きいと思います。酒のつまみは大体塩分が高いからです。

次に回答で多かったのは、「ほとんど下がらない」との意見です。
こちらの選択肢を選んだ多くの医師が、飲酒と血圧の関係には否定的な意見を挙げていました。そればかりか、減酒のストレスなどで、逆に血圧上昇を招く可能性もあるとのことです。
また、減酒が血圧を下げるのに効果があるかは飲酒量・飲酒歴・飲酒時におつまみをとるかによっても変わってくるという意見も挙がっています。
他には、入院による断酒でも血圧が変わった印象がないとの経験談もありました。

減酒が血圧低下に適しているかは個人差がある

本調査では、「日常的に飲酒をする方が飲酒量を減らすと、血圧は下がりますか?」と質問したところ、「下がる」との回答が一番高く、次に「あまり下がらない」、「ほとんど下がらない」が続きました。
「下がる」「あまり下がらない」「ほとんど下がらない」など回答は分かれましたが、コメント内容で共通する部分は多くありました。
減酒により血圧が下がるかは、もともと大量に飲酒していたことが前提として挙げられていました。
また、血圧が上がる要因として塩分摂取量・体重などがあるため、一概に減酒のみで血圧が低下するとは言えないとしています。
どちらかというと、血圧の低下が期待できるのは、塩分制限の方が有効との意見もありました。
「ほとんど下がらない」という回答においては、「飲酒量が少量でない場合、今度は逆に上昇することになる」「減酒によるストレスのほうが大きい」と、減酒のリスクや、影響が指摘されていました。
以上を踏まえると、減酒が血圧低下に適しているかは個人差があると考えてよさそうです。

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