タンパク質の摂りすぎによる悪影響とかかりやすい病気とは?医師524名に聞いてみました

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本調査では、「タンパク質を摂りすぎるとどのような悪影響が考えられますか」という質問をしたところ、「腎臓負担」「体重増加」の順で回答を集めました。「腎臓負担」と答えた医師からは、タンパク質に多いアミノ基の排泄のため腎臓負担が生じることが理由としてコメントされました。体重増加と考える医師からは、中性脂肪に変化する、骨格筋量が増えて体重が増加するなどが理由として挙げられました。続いて、「タンパク質を摂りすぎるとどのような病気になりやすいですか」と質問したところ、「腎疾患」との回答が最も多く、次に「特にない」「肥満症」が回答を集めました。「腎疾患」との回答では、腎臓の病気は悪化するという意見が寄せられています。「特にない」と考える医師からは、負担にはなってもそれ自体が病気の原因になることはないという見解がありました。
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筋トレのために積極的にタンパク質を摂取しているという方もなかにはいるかと思います。
いくら筋肉のためとは言え、タンパク質を摂りすぎると何か身体に悪影響はないのでしょうか。また、病気などにかかりやすくなるのではないかと心配することもありますよね。

そこで今回は、タンパク質の摂りすぎによる悪影響とかかりやすい病気は何か、一般内科医、総合診療科医、代謝・内分泌科医、健診・予防医学医の計524名の医師に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https:/ /medpeer.jp/)にて、2018年11月21日〜11月22日にかけて行われ、一般内科医、総合診療科医、代謝・内分泌科医、健診・予防医学医の計524名から回答を頂きました。

タンパク質を摂りすぎた場合の悪影響とは?

まずは、「タンパク質を摂りすぎるとどのような悪影響が考えられますか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらいコメントを頂きました。

  • 腎臓負担
  • 脱水症状
  • 体重増加
  • 便秘
  • 口臭
  • 特にない
  • その他

以下が結果となります。

 

  • 50代男性 一般内科 「腎臓負担」
    腎機能低下の患者は、尿タンパクが増加します。
  • 40代男性 一般内科 「腎臓負担」
    タンパク負荷は腎臓には負担になります。ですので、糖尿病などで腎不全になると、タンパク質摂取は厳密に制限されます。糖尿病にならないために野菜と肉をバランスよく摂取することが大切です。
  • 40代男性 代謝・内分泌科 「腎臓負担」
    動物性タンパク質の摂取過多は悪い影響があります。
  • 70代男性 一般内科 「腎臓負担」
    タンパク質に多いアミノ基の排泄のため腎臓負担が生じます。
  • 50代男性 一般内科 「体重増加」
    特にないと思いますが、強いて言うなら摂りすぎによるカロリーアップで体重増加するかもしれません。
  • 70代男性 代謝・内分泌科 「体重増加」
    中性脂肪に変化します。
  • 70代男性 一般内科 「体重増加」
    骨格筋量が増えて体重増加が生じます。
  • 60代男性 総合診療科 「特にない」
    腎機能異常や高尿酸血症は予想されるほどでもありません。
  • 60代男性 一般内科 「特にない」
    多少の過剰な状態では代謝されるので、糖質ほど影響はありません。
  • 30代男性 代謝・内分泌科 「特にない」
    正常の腎機能の方であれば問題ないと思います。

調査の結果、タンパク質を摂りすぎた場合の悪影響は「腎臓負担」との回答が最も多く、次に「体重増加」、「特にない」が続きました。
「腎臓負担」と答えた医師からは理由として、タンパク質に多いアミノ基の排泄のため腎臓負担が生じることが挙げられました。
ほかには、「動物性タンパク質の摂取過多は悪い影響がある」との声も。タンパク質の中でも動物性のものの摂りすぎは良くないようですね。
また、「腎機能低下の患者は、尿タンパクが増加する」、「タンパク負荷は腎臓には負担になるので、糖尿病などで腎不全になるとタンパク質摂取は厳密に制限される」といったコメントも頂いています。
特に腎臓機能に異常がある方は、タンパク質の摂りすぎは良くないと考えらえているようです。
次に「体重増加」と考える医師からは、理由として中性脂肪に変化するため、骨格筋量が増えて体重増加が生じるためといった意見が挙がりました。
また、「摂りすぎによるカロリーアップで体重増加する」と述べた医師もいらっしゃいました。タンパク質の摂り過ぎにより摂取カロリーが増え、それが体重増加の原因となるといった見解のようです。
一方で「特にない」との回答では、「多少の過剰な状態では代謝されるので、糖質ほど影響はない」との考える医師も。
なかには、「正常の腎機能の方であれば問題ない」との声もあり、元々腎臓が健康で正常な方の場合は、タンパク質を摂りすぎても悪影響が起こる可能性はあまりないのかもしれませんね。

タンパク質を摂りすぎるとどんな病気になる?

続いて、「タンパク質を摂りすぎるとどのような病気になりやすいですか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらいコメントを頂きました。

  • 腎疾患
  • 肝疾患
  • 尿路結石
  • 悪性腫瘍
  • ケトーシス
  • 骨粗鬆症
  • 肥満症
  • 特にない
  • その他

以下が結果となります。

 

  • 50代男性 総合診療科 「腎疾患」
    タンパク質の過剰摂取の程度が問題となると思いますが、常識的範囲であれば腎臓や肝臓への負担が問題かと思います。
  • 40代男性 一般内科 「腎疾患」
    腎機能不良の症例は腎機能悪化するリスクが高いです。
  • 70代男性 一般内科 「腎疾患」
    腎機能低下例はタンパク制限が必要です。
  • 50代男性 一般内科 「腎疾患」
    動物性では様々な疾患が考えられます。植物性ではそれほどなさそうです。
  • 40代女性 健診・予防医学 「腎疾患」
    腎臓の病気は悪化します。
  • 50代男性 一般内科 「特にない」
    今までにタンパク質の摂りすぎで疾病になった人に出会ったことはありません。
  • 50代男性 一般内科 「特にない」
    基礎疾患があってタンパク摂取が負担になることはあっても、それ自体が病気の原因になることはありません。
  • 40代男性 代謝・内分泌科 「特にない」
    タンパク質は直接原因ではありませんが、肉などは脂質も一緒に摂りすぎことがあるので注意が必要です。
  • 60代男性 一般内科 「特にない」
    相当大量でないとあまり症状としては出ないことが多いです。
  • 50代男性 代謝・内分泌科 「肥満症」
    タンパク質だけを摂るのは難しくほかの栄養成分も食べることになるため、肥満が多いです。
  • 50代男性 一般内科 「肥満症」
    カロリーの問題が大きいと思います。
  • 60代男性 代謝・内分泌科 「肥満症」
    肥満になり内臓脂肪がたまると思います。

集計の結果、タンパク質を摂りすぎるとどのような病気になりやすいかについて、「腎疾患」との回答が最も多く、次に「特にない」、「肥満症」が続きました。
「腎疾患」との回答をした医師からは、「腎臓の病気は悪化します」といった意見があり、もともと腎臓の病気がある方は、タンパク質を多く摂ると病状を悪化させる危険があるようです。
続いて、「特にない」と考える医師からは、理由として「基礎疾患があってタンパク摂取が負担になることはあっても、それ自体が病気の原因になることはない」、といったことが挙げられました。
あくまでタンパク質摂取が原因で病気になることはないとした見解のようですね。しかし、「肉などは脂質も一緒に摂りすぎことがあるので注意が必要」との指摘も頂きました。
「肥満症」と答えた医師からは、「タンパク質だけを摂るのは難しくほかの栄養成分も食べることになるため、肥満が多い」、「カロリーの問題が大きい」との理由が見られました。
タンパク質を摂るなかで総摂取カロリー量が増えることが原因とする見解が得られています。
何にせよ摂りすぎには注意した方が良さそうでした。

タンパク質を摂りすぎた場合の悪影響は、腎臓負担、体重増加。病気では腎疾患や肥満症が考えられる

本調査によれば、タンパク質を摂りすぎた場合に考えられる悪影響は、「腎臓負担」との回答が最も多く、次に「体重増加」、「特にない」が続きました。
「腎臓負担」と回答した医師からは、タンパク質に多いアミノ基の排泄により腎臓負担が生じることなどの見解が挙がっています。
また、「タンパク負荷は腎臓には負担になるため、糖尿病などで腎不全になると、タンパク質摂取は厳密に制限される」というコメントもありました。
次に「体重増加」と考える医師からは、「中性脂肪に変化するため」、「骨格筋量が増えて体重増加が生じる」との理由が挙がりました。
さらに、タンパク質を摂りすぎることによってカロリーアップとなり体重が増加すると考える医師も。
一方で「特にない」との回答では、多少の過剰な状態では代謝されるので糖質ほど影響はなく、正常の腎機能の方であれば問題ないとのことでした。
続いて、「タンパク質を摂りすぎるとどのような病気になりやすいですか」という質問では、「腎疾患」が最多で回答され、「特にない」、「肥満症」が続きました。
「腎疾患」との回答では、もともと腎臓の病気がある方は、タンパク質を多く摂ると病状を悪化させる危険があるといった懸念がうかがえました。
「特にない」と考える医師からは、あくまでタンパク質摂取が原因で病気になることはないとのこと。しかし、肉などは脂質も一緒に摂りすぎことがあるので注意が必要なようです。
最後に「肥満症」との回答では、タンパク質を摂るなかで総摂取カロリー量が増えることが原因とする見解が得られます。
タンパク質の摂りすぎに関して、悪影響やなりやすい病気についてともに腎臓に関する回答が最多で選ばれており、腎臓が悪い方は、日頃のタンパク質の摂りすぎに注意した方がよさそうです。

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