カリウムの摂取量を抑える工夫として適しているものは何?特に摂取を控えた方がよい食品とは?医師480人に聞いてみました

食事する女性
本調査では、「カリウムの摂取量を抑える工夫として適しているものは何ですか?」という質問をしたところ、「カリウムの少ない食べ物を選ぶ」との回答が一番多く、次に「野菜は茹でる」、「カリウム値を低下させる薬剤を使用する」が続きました。医師からは、カリウムの含有量が少ない食材を選ぶことが推奨されており、それでも食生活に必要な野菜は、茹でるという調理法の工夫が必要なようです。続いて、「カリウムの摂取量を抑える場合、特に摂取を控えた方がよい食品は何ですか?」という質問については、「果物類」と回答している医師が一番多く、次に「野菜類」、「芋類」が続きました。控えた方が良い具体的な果物としては、「バナナ」「柑橘類」などが挙げられていました。野菜と回答した医師からは、具体的な野菜の名前を挙げる意見は少なかったものの、「新鮮野菜・生野菜を控える」「茹でる」など、食べ方・調理法に言及したものが多く挙がりました。
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健康管理のために医師から食事制限を受けるケースってありますよね。「カリウムの摂取量を抑えるように」と、医師から指導を受けたことがある方も中にはいるかも知れません。
中でも、様々な理由からカリウムの摂取を控えるように言われている方もいるのではないでしょうか。
そんな方は、カリウムの摂取量を抑えるためにどういった工夫が適しているのか気になると思います。
また、控えたほうが良いとされる食べ物として何が挙げられるのか知っておきたいですよね。

そこで今回は、一般内科、総合診療科医480人に、カリウムの摂取量を抑える工夫として適しているものは何か、カリウムの摂取量を抑える場合、特に摂取を控えた方がよい食品は何か聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年11月16日~2018年11月19日にかけて行われ、一般内科,総合診療科医480人から回答を頂きました。

カリウムの摂取量を抑える工夫として適しているものは何?

まずは、「カリウムの摂取量を抑える工夫として適しているものは何ですか?」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。    

  • カリウムの少ない食べ物を選ぶ
  • カリウム値を低下させる薬剤を使用する
  • 野菜は細かく切って水にさらす
  • 野菜は茹でる
  • その他

以下のグラフが結果となります。

集計結果では、「カリウムの少ない食べ物を選ぶ」との回答が60%と一番多く、次に「野菜は茹でる」の55%、「カリウム値を低下させる薬剤を使用する」の36%が続きました。
そもそもカリウムの含有量が少ない食材を積極的に選ぶことが推奨されているようです。
それでは医師のコメントを見ていきましょう。

バナナや柑橘系の果物は避けましょう

  • 50代男性 一般内科 「カリウムの少ない食べ物を選ぶ」
    カリウムの含有量が少ない食事がいいのではないでしょうか。
  • 60代男性 一般内科 「カリウムの少ない食べ物を選ぶ」
    カリウムの少ない食べ物を勧めています。
  • 50代男性 一般内科 「カリウムの少ない食べ物を選ぶ」
    カリウムの摂取制限が大事です。
  • 40代男性 一般内科 「カリウムの少ない食べ物を選ぶ」
    カリウム制限食事を指導します。
  • 50代男性 一般内科 「カリウムの少ない食べ物を選ぶ」
    果物をひかえさせます。
  • 40代男性 一般内科 「カリウムの少ない食べ物を選ぶ」
    バナナなどは食べないようにします。
  • 50代男性 一般内科 「カリウムの少ない食べ物を選ぶ」
    柑橘系の果物などを避けます。
  • 50代男性 一般内科 「カリウムの少ない食べ物を選ぶ」
    緑色野菜を摂り過ぎないよう指導しています。
  • 50代男性 一般内科 「カリウムの少ない食べ物を選ぶ」
    腎障害の方に対するのに準じます。
  • 40代男性 一般内科 「カリウムの少ない食べ物を選ぶ」
    指導はそれだけです。流したら他の栄養素も流れてしまいます。
  • 50代男性 一般内科 「カリウムの少ない食べ物を選ぶ」
    調理で除去できるのは一部です。
  • 70代女性 一般内科 「カリウムの少ない食べ物を選ぶ」
    あえて摂取量を抑制する必要はないが、塩分を取りすぎないようにはするべきです。

「カリウムの少ない食べ物を選ぶ」を選択した医師からは、「カリウムの含有量が少ない食事がいい」「カリウムの摂取制限が大事」といったコメントが挙げられていました。
また、理由としては、「調理では一部のカリウムしか除去できない」、「水にさらしてしまうと、他の栄養素も流れてしまう」など、調理でカリウム量を下げる方法と比較した際の意見が挙がりました。
具体的なカリウム制限の指導内容については、バナナや柑橘系の果物、緑色野菜などのカリウムを多く含む食材は避けるべきといったコメントがあり、これらは摂りすぎないよう心がけると良いかもしれませんね。

カリウムが水に溶ける性質を利用する

  • 40代男性 一般内科 「野菜は茹でる」
    野菜を茹でるのは、有名な方法と思っています。
  • 60代男性 一般内科 「野菜は茹でる」
    お湯を通すことを指導しています。
  • 40代男性 一般内科 「野菜は茹でる」
    生野菜、生の果物は避けていただくと良いです。
  • 40代男性 一般内科 「野菜は茹でる」
    茹でることにはカリウム摂取量低減の効果があります。
  • 30代男性 一般内科 「野菜は茹でる」
    野菜は茹でるとカリウムが減ると思います。
  • 50代女性 一般内科 「野菜は茹でる」
    水に溶ける性質を利用します。
  • 60代男性 一般内科 「野菜は茹でる」
    野菜を茹でて、茹で汁は捨てて食べましょう。
  • 40代女性 一般内科 「野菜は茹でる」
    茹でるのが一番簡単で効果的だと思います。透析患者の家族が、そうしていた気がします。
  • 50代男性 一般内科 「野菜は茹でる」
    慢性腎機能障害患者ではそうしています。
  • 30代男性 一般内科 「野菜は茹でる」
    茹でるのが腎不全患者にも効果があります。
  • 30代女性 一般内科 「野菜は茹でる」
    茹でることが有効ですが、他の栄養素も失います。
  • 60代男性 一般内科 「野菜は茹でる」
    電子レンジでの加熱ではだめです。
  • 50代男性 一般内科 「野菜は茹でる」
    果物を煮て食べるなどの工夫も必要です。

次に多く見られたのは、「野菜は茹でる」という意見です。
カリウムは水に溶ける性質があり、茹でることでその性質を利用し、野菜そのもののカリウムの含有量を減らせると考えているようでした。そのため、茹で汁は捨てることが推奨されています。
この方法は、透析患者さんや、慢性腎機能障害の患者さんにも適用されているようなので、積極的に取り入れても良いかもしれません。
一方で、「茹でることで、他の栄養素も失う」というデメリットの意見も挙がっていました。

カリウムの摂取量を抑える場合、特に摂取を控えた方がよい食品は?

続いて、「カリウムの摂取量を抑える場合、特に摂取を控えた方がよい食品は何ですか?」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 果物類
  • 野菜類
  • 芋類
  • 海藻類
  • お菓子
  • 肉類
  • 魚介類
  • 調味料
  • 乳製品
  • 穀物類
  • その他

以下のグラフが結果となります。

こちらの調査では、「果物類」と回答している医師が75%と一番多く、次に「野菜類」56%、「芋類」13%が続きました。
前の調査と同様、果物類や野菜類を控える方が良いとの回答が特に多い結果になりました。
それでは医師のコメントを見ていきましょう。

バナナや、柑橘系の果物を控えると良い

  • 60代男性 一般内科 「果物類」
    やはり果物を制限していることが多いです。
  • 70代男性 一般内科 「果物類」
    果物はカリウム含有量が多いです。
  • 30代男性 一般内科 「果物類」
    果物の摂取を控えることは一般的な指導です。
  • 30代男性 一般内科 「果物類」
    果物はカリウムに影響します。
  • 40代男性 一般内科 「果物類」
    野菜は削れないだけに、果物の摂取を控えたほうが良いでしょう。
  • 60代男性 一般内科 「果物類」
    生の果物は避けるべきでしょう。
  • 50代男性 一般内科 「果物類」
    柑橘系の果物には、カリウムが多く含まれています。
  • 40代男性 一般内科 「果物類」
    バナナを中心に、指導します。
  • 60代男性 一般内科 「果物類」
    バナナ、イチゴ等でしょうか。
  • 40代女性 一般内科 「果物類」
    バナナやキウイなどは避けましょう。
  • 50代男性 一般内科 「果物類」
    バナナとスイカに気をつけてください。
  • 50代男性 一般内科 「果物類」
    やはりオレンジジュースなどは要注意です。
  • 50代男性 一般内科 「果物類」
    ドライフルーツは致命的です。
  • 50代男性 一般内科 「果物類」
    干し柿を食べ過ぎて、ものすごいカリウム値が上がった患者をみたことがあります。
  • 40代男性 一般内科 「果物類」
    特に特定のものは禁止していません。調理方法を指導しています。
  • 30代女性 一般内科 「果物類」
    透析患者でなければ余り厳しく制限はしていません。

まず気になったのは、「果物類」という意見です。
医師のコメントを見ると、カリウムの摂取量を抑えるために果物を控える指導を行うことは一般的なようです。
理由としては、食生活で必要な野菜を控えるのは難しい面があること、果物にカリウムが多く含まれていることが挙げられていました。
具体例として、果物ではバナナ・イチゴ・キウイ・スイカ、加工品ではオレンジジュース・ドライフルーツ・干し柿などが挙げられていました。

新鮮な野菜・生野菜を控えると良い

  • 50代男性 一般内科 「野菜類」
    カリウムを抑えるのに大切です。
  • 40代男性 一般内科 「野菜類」
    特に野菜類が多いです。
  • 50代男性 一般内科 「野菜類」
    頻度が高いから制限が必要です。
  • 60代男性 一般内科 「野菜類」
    新鮮野菜が最もカリウム含量が高いためです。
  • 50代男性 一般内科 「野菜類」
    新鮮な野菜は極端に取りすぎないように言っています。
  • 60代男性 一般内科 「野菜類」
    野菜や果物の生食がよくないと思います。
  • 60代男性 一般内科 「野菜類」
    カリウムの摂取量を抑える場合は生野菜の制限です。
  • 40代女性 一般内科 「野菜類」
    野菜は茹でることが重要だと思います。
  • 40代女性 一般内科 「野菜類」
    野菜ジュースは注意しましょう。
  • 60代男性 一般内科 「野菜類」
    特に果物、葉物野菜は控えた方が良いと思います。
  • 60代女性 一般内科 「野菜類」
    バナナ、ほうれん草などは注意しましょう。
  • 50代男性 一般内科 「野菜類」
    腎不全患者にはそのように指導することがあります。
  • 60代男性 一般内科 「野菜類」
    バランスの良い食事療法をするべきでしょう。

次に多かったのは、「野菜類」という回答です。
理由としては、野菜類にカリウムは多く含まれ、食べる頻度が高いからこそ、野菜類の摂取を控えるべきというものでした。
特に、新鮮な野菜・生野菜にカリウムが多く含まれるようで、前項の回答でもあった通り「野菜は茹でることが重要」としていました。
また、葉物野菜の中ではほうれん草、加工品では野菜ジュースが具体的な食材として挙がっています。
カリウムの摂取を抑えるために野菜類を控えることは、腎不全患者にも指導することのようで、比較的有効な手段なのかもしれません。

カリウム含有量の多い食材の摂取を制限しつつ、調理による工夫も試してみよう

本調査では、「カリウムの摂取量を抑える工夫として適しているものは何ですか?」と質問したところ、「カリウムの少ない食べ物を選ぶ」との回答が一番多く、次に「野菜は茹でる」、「カリウム値を低下させる薬剤を使用する」が続きました。
最も支持を得た「カリウムの少ない食べ物を選ぶ」を選択した医師からは、「カリウムの含有量が少ない食事がいい」「カリウムの摂取制限が大事」といったコメントが挙げられていました。
「野菜は茹でる」という方法は、カリウムが水に溶ける性質を利用してカリウムの摂取量を制限するようです。
続いて、「カリウムの摂取量を抑える場合、特に摂取を控えた方がよい食品は何ですか?」という質問については、「果物類」と回答している医師が一番多く、次に「野菜類」、「芋類」が続きました。
果物の中で、注意が必要なものは「バナナ」「イチゴ」「キウイ」「スイカ」などのようです。
また、野菜類と回答した医師からは、特に「新鮮な野菜」や「生野菜」の制限が必要との意見が挙がりました。
カリウムの摂取量が気になる方は、カリウムの含有量が多い食べ物を避けつつ、茹でるなどの調理の工夫も組み合わせながら、摂取量の制限を目指してみてはいかがでしょうか。

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