体重減少を招く原因で多いものとは?医師504名に聞いてみました

頬を押さえる女性
本調査では、体重減少を招く原因で多いものについて聞いたところ、1位が「癌」(76%)、2位が「糖尿病」と「ストレス」(44%)という結果となりました。「癌」と回答した医師からは、癌にかかるとまず体重減少が起こる可能性が高い、がん末期患者は体重減少しやすいなどのコメントが見られました。また、「糖尿病」を選んだ医師からは、悪化時やコントロール不良時などは体重が減少するといった意見がある一方、糖尿病はむしろ太ると指摘するコメントもありました。さらに、「ストレス」を選択した医師からは、ストレスを抱えることで食欲が低下し、それによって体重が減少するといったコメントが寄せられました。
全身の不調の悩み
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体重が増えることよりも、減ることの方が嬉しい!と感じる人は多いでしょう。
しかし、ダイエットや食生活の改善などをしていないにも関わらず、体重が減少していくことは、もしかすると病気のサインかもしれません。
体重が減少していく原因には一体どのようなものが挙げられるのでしょうか。

そこで今回は、体重減少を招く原因で多いものについて、一般内科医、総合診療医、代謝・内分泌科医、健診・予防医学医の計504名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https:/ /medpeer.jp/)にて、2018年12月9日〜12月12日にかけて行われ、一般内科医、総合診療医、代謝・内分泌科医、健診・予防医学医の504名から回答を頂きました。

体重減少を招く原因で多いものとは?

「体重減少を招く原因で多いものは何ですか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらい、コメントを頂きました。

  • ストレス
  • 糖尿病
  • 副腎機能不全
  • 慢性関節リウマチ
  • うつ病
  • 寄生虫
  • 躁状態
  • 認知症
  • 神経性食欲不振症
  • アルコール依存症
  • 発熱・炎症性疾患の持続
  • 慢性心不全
  • 尿毒症
  • 慢性閉塞性肺疾患
  • その他

以下が結果となります。

  • 30代男性 一般内科 「癌」
    癌による体重減少はやはり多いです。
  • 60代男性 一般内科 「癌」
    癌を患うとまず体重が減ります。
  • 70代男性 代謝・内分泌科 「癌」
    やはり癌による体重減少が一番多いです。
  • 50代男性 一般内科 「癌」
    癌にかかると体重減少をきたします。
  • 50代男性 一般内科 「癌」
    がんも末期になれば痩せます。
  • 50代男性 総合診療科 「癌」
    がんの末期患者が多いように思います。
  • 60代男性 健康・予防医学科 「癌」
    癌、特に胃がんは体重減少の経験が多いです。
  • 50代男性 一般内科 「癌」
    胃がんや膵臓癌は特に多いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「癌」
    すい臓がんの際に著明な体重減少が見られます。
  • 40代男性 一般内科 「癌」
    体重減少を主訴に来院した患者が食道癌だったことがあります。
  • 50代男性 一般内科 「糖尿病」
    糖尿病で体重が減少します。
  • 60代男性 代謝・内分泌科 「糖尿病」
    糖尿病の悪化により体重低下を来します。
  • 60代男性 代謝・内分泌科 「糖尿病」
    糖尿病はコントロール不良時に体重が減少します。
  • 60代男性 一般内科 「糖尿病」
    コントロールのついていない糖尿病でしょう。
  • 50代男性 一般内科 「糖尿病」
    糖尿病の場合は太る人も多いです。
  • 30代男性 代謝・内分泌科 「糖尿病」
    むしろ体重増加の方が多いです。
  • 50代男性 代謝・内分泌科 「糖尿病」
    糖尿病はインスリンが出なくなると高血糖で痩せていきます。
  • 70代男性 一般内科 「ストレス」
    ストレスによるものが多いかもしれません。
  • 40代女性 一般内科 「ストレス」
    ストレスが一番多いかと思います。
  • 50代男性 一般内科 「ストレス」
    ストレスで食欲不振になります。
  • 50代男性 一般内科 「ストレス」
    ストレスにかかると食べられなくなります。
  • 30代男性 代謝・内分泌科 「ストレス」
    ストレスによる食欲低下が多いです。
  • 40代男性 一般内科 「ストレス」
    ストレスにかかると食欲がなくなり体重が減ります。

集計したところ、体重減少を招く原因で多いものは「癌」との回答が最も多く、続いて「糖尿病」、「ストレス」という結果となりました。
回答のなかで最も多かった「癌」を選んだ方からは、癌にかかると体重減少が起こる可能性が高いことを示唆したコメントが見られました。
また、癌のなかでも、胃がんや膵臓癌の場合は特に体重減少が多く見られると指摘されています。
実際、癌を患った際に起こる症状の一つに体重減少が挙げられています。

一般的に、がんの患者では体重減少と疲労がみられ、これらはがんが進行するにつれて悪化することがあります。食欲は旺盛であるにもかかわらず、体重が減少しているのに気づく人もいます。食欲がなくなり、食べものによって吐き気を催したり、食べものを飲み込むのが困難になることさえあります。

(引用:がんの症状 - 14. がん - MSDマニュアル家庭版 - The MSD Manuals

癌を患っている最中は食欲があったとしても、体重が減少してしまうようです。さらに、がんの末期患者で体重が減る人が多いとコメントした医師もいました。
2番目に多かった「糖尿病」と回答した方のコメントを見る限り、糖尿病の悪化時やコントロール不良時などは、体重が減少する可能性が高いようです。
また、糖尿病はインスリンが出なくなると高血糖で痩せていくと考える方もいました。
一方、糖尿病だとむしろ太ることもあるとの指摘もあり、必ずしも体重減少するわけではないようです。
3番目に多かった「ストレス」を選んだ方のコメントからは、”食欲不振”というキーワードが圧倒的に多く見られました。
ストレスを抱えることによって、食欲が低下し、その結果体重が減少するといったプロセスにつながるとのことでした。
事実、ストレスを抱えると、食欲不振になる可能性はあるといいます。

精神的もしくは肉体的なストレスがかかると自律神経のバランスが崩れて食欲がなくなることがあります。

(引用:食欲不振 | 健康長寿ネット - 公益財団法人 長寿科学振興財団

ストレスで自律神経のバランスを崩してしまい、それが食欲を低下させてしまう要因となる場合もあるようです。

意図しない体重減少に気づいた時は一度受診を

今回の調査では、体重減少を招く原因で多いものを尋ねたところ、「癌」との回答が最も多く、続いて「糖尿病」、「ストレス」という結果となりました。
全体の76%の医師が「癌」を選んでおり、そのなかでも胃がんや膵臓癌などは特に体重減少を起こしやすいとのコメントがありました。
「糖尿病」を選んだ方のコメントを見ると、糖尿病の悪化時やコントロール不良時には、体重が減少する可能性が高いと考える医師が多かった一方、糖尿病ではむしろ太ることがあると考える方もいました。
また、「ストレス」を選択した方からは、ストレスによる食欲不振が原因で、体重が減少するのではという意見が多く寄せられました
ダイエットや食生活の改善など、努力の末に体重が減るのはのぞましいことです。
しかし、何もしていないにも関わらず、体重が減っていく現象は、体に不調を来しているサインなのかもしれません。
前述のコメントにもある通り、体重減少を主訴に来院した患者さんが食道癌だったというケースもあるため、体重が減ることが必ずしも良いということではありません。
このため、意図しない体重減少に気づいた際は、一度病院を受診し、何かしらの病気が隠れていないかチェックすることが大事そうです。

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