有酸素運動は心拍数の高い方が脂肪燃焼効果がある?医師506名に聞いてみました

汗を拭く男性
本調査では、有酸素運動では心拍数の高い方が脂肪燃焼効果がありますかと質問したところ、医師の55%が肯定的な回答をし、否定的な回答が26%、「わからない」との回答が19%となりました。肯定的な回答をした医師からは、心拍数が高い方がカロリー消費が多くなるといったコメントがありました。また、1分間110回前後のペースが有効とのアドバイスも。しかし、心拍数の高い方が効果があるが心臓に良くないといった懸念もあるようです。一方、否定的な回答をした医師からは、人によって心拍数が変わるためあまり関係ない、心拍数が高くなりすぎると無酸素運動になる、心拍数が高いとむしろ脂肪燃焼しにくいとの理由が挙げられました。
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ダイエットとして脂肪を燃焼させるため、有酸素運動を日常的に行っている方も少なくないのではないでしょうか。
有酸素運動と言ってもランニングやウォーキングなど様々なものがありますが、インターネット上では、心拍数が高い方が効果的との情報も目にすることがあります。本当のところどうなのか気になりますよね。

そこで今回は、有酸素運動では心拍数の高い方が脂肪燃焼効果があるのか、一般内科医、総合診療科医、代謝・内分泌科医、健診・予防医学医、計506名の医師に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https:/ /medpeer.jp/)にて、2019年1月9日〜1月10日にかけて行われ、一般内科医、総合診療科医、代謝・内分泌科医、健診・予防医学医の506名から回答を頂きました。

有酸素運動では心拍数の高い方が脂肪燃焼効果は高い?

「有酸素運動では心拍数の高い方が脂肪燃焼効果がありますか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらいコメントを頂きました。

  • 大いにある
  • 多少はある
  • わからない
  • あまりない
  • ほとんどない

以下が結果となります。

 

集計の結果、有酸素運動では心拍数の高い方が脂肪燃焼効果があるのかについて、医師の55%が「ある」との肯定的な回答(「多少はある」43%、「大いにある」12%の合計)をし、「ない」との否定的な回答が26%(「あまりない」22%、「ほとんどない」4%の合計)、「わからない」との回答が19%となりました。
それでは、医師のコメントを見てみましょう。

心拍数の高い方が脂肪燃焼効果が「ある」と回答した医師

  • 60代男性 一般内科 「多少はある」
    心負荷が強まるからです。
  • 50代男性 健診・予防医学科 「多少はある」
    運動は代謝の活性化につながると思います。
  • 40代男性 一般内科 「多少はある」
    ある程度の運動負荷が必要と思うので。
  • 40代男性 代謝・内分泌科 「多少はある」
    ある程度の負荷は必要です。
  • 50代男性 一般内科 「多少はある」
    1分間110回前後のペースが最も有効と思います。
  • 50代男性 一般内科 「多少はある」
    負荷と効果は比例すると思います。
  • 50代男性 総合診療科 「多少はある」
    しかし、限度を超えることは逆効果をもたらすと思います。
  • 40代男性 一般内科 「多少はある」
    適度な上昇は必要です。
  • 50代男性 一般内科 「多少はある」
    心拍数が高ければ良いというわけではありませんが、心拍数が上がっていなければ運動になりません。
  • 50代男性 代謝・内分泌科 「多少はある」
    心拍数は運動量と比例して上がります。
  • 60代女性 健診・予防医学科 「多少はある」
    適度な心拍数が安全性と効果を見合わせて一番良いです。
  • 50代女性 一般内科 「多少はある」
    その方が、カロリーが消費されると思います。
  • 50代男性 総合診療科 「大いにある」
    脈拍を1分間120回くらいにしないと有酸素運動にはなりません。
  • 40代男性 代謝・内分泌科 「大いにある」
    通常、心拍数の高い方がカロリー消費は多くなります。
  • 60代男性 一般内科 「大いにある」
    心拍数の高い方が効果がありますが、心臓に良くないです。

肯定的な回答をした医師からは、心拍数が高い方がカロリー消費が多くなる、ある程度適度な負荷が必要とのコメントが目立ちました。
さらに、1分間110回前後のペースが有効との具体的なアドバイスも頂いています。
しかしなかには、限度を超えることは逆効果、心拍数の高い方が効果があるが心臓に良くないとの声も散見されました。「適度な心拍数が安全性と効果を見合わせて一番良い」というコメントもあり、心拍数が高すぎるものはかえって体に良くないようで、注意が必要そうです。

心拍数の高い方が脂肪燃焼効果が「ない」と回答した医師

  • 60代男性 一般内科 「あまりない」
    心拍数の上げ過ぎはよくありません。
  • 30代男性 一般内科 「あまりない」
    心拍数が高くなりすぎると、有酸素から無酸素の領域に移行するため、単に心拍数が高ければ良いというわけではないと理解しています。
  • 60代女性 代謝・内分泌科 「あまりない」
    その人の心機能で心拍数も変わるので、あまり関係ないように思います。
  • 50代男性 代謝・内分泌科 「あまりない」
    関連があるとは思えません。
  • 50代男性 一般内科 「あまりない」
    適正心拍数の方が良いです。
  • 40代男性 一般内科 「ほとんどない」
    例えば、長距離走になれば人間は走っても心拍数はあまり増えません。しかし熱量の消費は十分出来ています。また心拍数が多すぎると無酸素運動の要素も多く混じってくると思うので、心拍数は増えすぎないくらいが良いはずです。
  • 60代男性 一般内科 「ほとんどない」
    心拍数は、当人の安静時心拍数などを基準として考えるべきです。一般には、50%の運動量を目標とします。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんどない」
    心拍数が高いとむしろ脂肪燃焼しにくいという印象です。
  • 50代男性 総合診療科 「ほとんどない」
    関連性はないと思います。

心拍数が高い方が脂肪燃焼効果があるかについて、否定的な回答をした医師からは、人によって心拍数が変わるためあまり関係ない、心拍数が高くなりすぎると無酸素運動になるとの見解が見られました。
また、心拍数が高いとむしろ脂肪燃焼しにくい、長距離走では心拍数はあまり増えなくても熱量の消費は出来ているとの声も。
さらに、適正心拍数が良いとの意見もあり、心拍数が高ければ良いというわけではない、関連はないという考えがうかがえました。

「わからない」と回答した医師

  • 30代男性 代謝・内分泌科 「わからない」
    有酸素運動と心拍数による脂肪燃焼効果との関係は不明です。
  • 50代女性 一般内科 「わからない」
    心拍数には個人差もあるのでわかりません。
  • 50代女性 代謝・内分泌科 「わからない」
    心拍数に限らず効果はあると思っていました。
  • 30代男性 総合診療科 「わからない」
    基礎代謝の上昇が大事です。
  • 50代女性 代謝・内分泌科 「わからない」
    心拍数は運動量の目安にはなると思いますが、心拍数と直接的な関係は不明です。

「わからない」との回答をした医師からは、心拍数と脂肪燃焼効果の関係は不明、心拍数に限らず効果はあるといったコメントがあります。
また、心拍数よりも基礎代謝の上昇が大事と考える医師もいるようです。

有酸素運動では心拍数の高い方が脂肪燃焼効果が「ある」が支持を集める結果に

本調査において、有酸素運動では心拍数の高い方が脂肪燃焼効果があるのか聞いたところ、医師の55%が「ある」との肯定的な回答をし、否定的な回答が26%、「わからない」との回答が19%という結果になりました。
肯定的な回答をした医師からは、心拍数が高い方がカロリー消費が多くなる、ある程度適度な運動負荷が必要と考えられていました。
目安として、1分間110回前後のペースが有効とのこと。しかし、限度を超えると逆効果となるようなので注意しましょう。
一方、否定的な回答をした医師は、心拍数と脂肪燃焼効果は関連ない、人によって心拍数が変わるためあまり関係ない、心拍数が高くなりすぎると無酸素運動になるといった声が寄せられています。
また、心拍数が高いとむしろ脂肪燃焼しにくいとのコメントもありました。
調査をまとめると、有酸素運動では心拍数が高い方が脂肪燃焼効果は高いと考える医師が過半数を占めていましたが、高くなりすぎると逆効果になる等の懸念点も挙げられており、一概に心拍数が高い方が良いというわけでもなさそうです。

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