高血圧の合併症で多いものって何?医師500人に聞いてみました

血圧測定の様子
本調査では、高血圧の合併症として多い疾患および症候は何か聞いたところ、「脳出血・くも膜下出血」との回答が一番多く、次に「脳梗塞」、「動脈硬化」が続きました。これら上位3つはどれも過半数を占める医師の支持があり、高血圧の合併症として代表的なものであると考えられます。疾患によっては重い症状があらわれるようなので、なるべく早めの予防した方がよさそうです。
全身の不調の悩み
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多くの人が健康で悩む原因の一つに、高血圧が挙げられると思います。
日々の生活に気を遣っていても、なかなか適正な血圧にならず苦労している方もおられるのでは?
血圧を改善せずにそのままにしてしまうと、怖いのが合併症です。
人によって色々な合併症を思い浮かべるかもしれませんが、代表的なものには何があるのでしょうか。

そこで今回は、一般内科、総合診療、循環器内科医500人に、高血圧の合併症で多いものは何か聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年10月3日~2018年10月4日にかけて行われ、一般内科、総合診療、循環器内科医500人から回答を頂きました。

高血圧の合併症で多いものは何?

「高血圧の合併症として多い疾患および症候はなんですか。」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 脳出血・くも膜下出血
  • 脳梗塞
  • 動脈硬化
  • 狭心症・心筋梗塞
  • 心不全
  • 心肥大
  • 腎不全
  • 蛋白尿
  • 大動脈瘤
  • 眼底出血
  • その他

以下のグラフが結果となります。

集計結果では、「脳出血・くも膜下出血」との回答が70%と一番多く、次に「脳梗塞」、「動脈硬化」が続きました。
これら上位3つはどれも過半数を占める医師の支持があり、高血圧の合併症として代表的なものであると考えられます。
まず上位の病気の概要をおさえてから、医師のコメントを見ていきましょう。

脳出血とは

症状は出血した部位により異なりますが、出血によって脳内の圧力が高まるため頭痛や吐き気が見られ、時間の経過とともに半身が麻痺したり、意識がもうろうとすることもあります。出血が少なければ症状は軽く薬物療法で対応することも可能ですが、根本的には高血圧体質を改善する必要があります。日中に起こることが多く、仕事中や運動中、入浴時などに起こります。

引用:脳出血|日本医師会

くも膜下出血とは

くも膜下出血は、脳を覆う3つの膜(硬膜、クモ膜、軟膜)のうち、脳脊髄液で満たされているくも膜と軟膜の間に出血が起こる病気です。いったん発症すると約3割の方は亡くなり、約3割の方は半身麻痺などの後遺症が残ります。(中略)特徴的な頭痛は、突然に発症した「今まで経験したことのないような」激しい頭痛で、嘔吐、嘔気を伴うことが多く、後頭部をハンマーで殴られた様な激しい頭痛とよく表現されます。また頭痛とともに意識を失ったり、激しく嘔吐したりすることが多くあります。

引用:くも膜下出血|一般社団法人 加古川医師会

脳梗塞とは

脳梗塞とは、脳血管が閉塞し、血流が少なくなることで、脳神経細胞が機能障害をおこし、様々な神経症状を出す病気です。左右どちらかの半身の麻痺や感覚障害、ろれつ困難がでます。失語症、意識障害、視野の半分が見えにくい(同名半盲)、体のバランスがとれない(失調)などの症状がでることもあります。

引用:脳梗塞|京都大学医学部附属病院

脳出血のリスクが高い

  • 40代女性 一般内科 「脳出血・くも膜下出血」
    最も危惧すべき疾患です。
  • 50代男性 一般内科 「脳出血・くも膜下出血」
    実際に脳出血で運ばれるケースが多いです。
  • 30代男性 一般内科 「脳出血・くも膜下出血」
    鑑別も大変重要です。
  • 30代女性 一般内科 「脳出血・くも膜下出血」
    やはり脳出血のリスクは上がると思います。
  • 50代男性 一般内科 「脳出血・くも膜下出血」
    肥満も伴えば脳出血が多いです。
  • 50代男性 一般内科 「脳出血・くも膜下出血」「心肥大」「動脈硬化」
    脳出血は後遺症が残る場合があります。
  • 40代女性 一般内科 「脳出血・くも膜下出血」
    中には突然死する例もあります。
  • 50代男性 一般内科 「脳出血・くも膜下出血」「脳梗塞」
    若い人は意外に脳卒中が多い印象です。先日、45歳の同僚も片麻痺になってしまい、実は高血圧だった事を隠していた例があります。

医師の回答を見ると、「脳出血・くも膜下出血」との声が多数挙がっていました。
最も危惧するべき疾患だとの意見もあり、高血圧の合併症のなかでも発病すると怖い疾患であることが伺えます。また、これらの病気は後遺症が残る、場合によっては突然死に繋がるケースもあるとのことでした。
そんな脳出血ですが、肥満の方はなりやすい傾向があるようです。自身の食生活や生活習慣が気になる方は一度、医師に相談してみた方がよいかもしれません。
さらに若い方の場合でも、脳卒中は意外に多いみたいです。「脳出血・くも膜下出血」を発病する背景には高血圧である場合も珍しくないようなので、日頃から自身の血圧には気を配るようにしましょう。

脳卒中の1つである脳梗塞も多い

  • 40代男性 一般内科 「脳梗塞」
    色々な症状が認められていますが、断然、脳梗塞が多いです。
  • 50代男性 一般内科 「脳梗塞」
    隠れ脳梗塞をふくめ、多い気がします。
  • 40代男性 一般内科 「脳梗塞」「脳出血・くも膜下出血」「狭心症・心筋梗塞」「心不全」
    放置すると様々な疾患の原因になります。
  • 50代男性 一般内科 「脳梗塞」「脳出血・くも膜下出血」
    やはり脳卒中だと思います。
  • 50代男性 一般内科 「脳梗塞」
    急性期から血圧は結構上がります。
  • 60代男性 一般内科 「脳梗塞」「脳出血・くも膜下出血」
    脳血管障害は致死的または後遺症が残ることがあります。
  • 70代男性 一般内科 「脳梗塞」「脳出血・くも膜下出血」
    やはり一番の問題は脳血管障害です。

次に多かったのは、「脳梗塞」との意見です。
医師のコメントによれば、「脳梗塞」を患う頻度も高いとのことでした。「脳出血・くも膜下出血」と同様に、病気の症状は致死的だったり、後遺症が残ったりする場合もあるみたいです。また、隠れ脳梗塞という言葉も出ていました。
高血圧は脳卒中以外にも、放置すると様々な疾患の原因になるそうなので、油断せずに対応するようにしましょう。
自身の血圧が少しでも気になる場合は、早めの病院の受診も検討するのも大事そうです。

動脈硬化から他の疾患に発展することも

  • 60代男性 一般内科 「動脈硬化」「脳梗塞」「脳出血・くも膜下出血」「狭心症・心筋梗塞」
    様々な合併症をきたしますが、それまでに自覚症状があまりない事が問題です。
  • 30代男性 一般内科 「動脈硬化」「脳梗塞」「脳出血・くも膜下出血」「狭心症・心筋梗塞」
    高血圧が長年ある場合には血管系の合併症の考慮が必要です。
  • 50代男性 一般内科 「動脈硬化」「脳梗塞」「脳出血・くも膜下出血」「蛋白尿」
    動脈硬化を促進するため、血管病変を合併しやすいです。
  • 60代男性 一般内科 「動脈硬化」「脳梗塞」「脳出血・くも膜下出血」「狭心症・心筋梗塞」
    高血圧は血管系を傷害するので、全身疾患になりやすいと考えています。
  • 50代男性 一般内科 「動脈硬化」「脳梗塞」「脳出血・くも膜下出血」
    動脈硬化から脳血管疾患が発症します。
  • 60代男性 一般内科 「動脈硬化」「脳梗塞」「脳出血・くも膜下出血」
    高齢者だと動脈硬化が多いです。

次にコメントで気になったのは、「動脈硬化」です。
まず動脈硬化は、高齢者に多いとのことでした。さらに、長年高血圧が続いている場合だと血管系の合併症にも注意が必要なようです。
この動脈硬化が起点となって、他の血管疾患も発症するそうなので、動脈硬化の疑いがある場合は、早めの対処が必要と言えそうですね。
また高血圧は今までに挙げたような、様々な合併症をきたすようですが、それまでに自覚症状があまりないのが問題のようです。

脳出血やくも膜下出血、脳梗塞などが高血圧の合併症として多い

本調査では、高血圧の合併症として多い疾患および症候は何か聞いたところ、「脳出血・くも膜下出血」との回答が一番高く、次に「脳梗塞」、「動脈硬化」が続きました。
「脳出血・くも膜下出血」と回答した医師のコメントによれば、後遺症が残る、場合によっては突然死に繋がるケースもあるようです。
肥満の方に多いようなので、自身の食生活や生活習慣が気になる方は一度、医師に相談してみるのも大事そうです。さらに、若い方でも脳卒中になる事はあるようなので、注意しましょう。
また、「脳梗塞」も同様に患う頻度が多いとの意見がありました。こちらも症状は致死的または後遺症が残る場合もあるみたいです。
最後に「動脈硬化」は、高齢者に多いようです。長年、高血圧である場合だと血管系の合併症にも考慮が必要との事でした。
年齢にかかわらず血圧に不安がある方は、これらの合併症を防ぐためにも早めに医師に相談するようにしましょう。

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