日常生活でめまいの原因として多いものって何?医師538人に聞いてみました

目頭を押さえる女性
本調査では、日常生活におけるめまいの原因として多いものは何か聞いたところ、「ストレスなどによる自律神経の乱れ」との回答が一番高く、次に「内耳の炎症や障害」、「血圧の低下(起立性低血圧)」が続きました。上位2つはどちらも過半数を占める医師の支持があり、特に代表的な原因と言えそうです。医師のコメントによれば、ストレス、疲労や過労、睡眠不足、運動不足、頭痛、肩こりなど、多くの要因から自律神経に影響があり、めまいの症状が現れるようです。また、内耳の炎症や障害がめまいの原因になる事も多いようでした。懸念される具体的な疾患として、良性発作性頭位めまい症(BPPV)などの名前が挙がっており、緊急性が高い病気ではないみたいですが、気になる場合は病院の受診も検討しましょう。
めまい
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立ち上がる時や荷物を降ろす時など、いきなりめまいは現れます。
では、日々の生活の中で起こるめまいは何を主な原因としているのでしょうか。
意外と原因を知らない人が多いのではないかと思います。原因がわかれば、生活習慣の改善など、症状への対策もできるはずです。

そこで今回は、一般内科、耳鼻咽喉科、神経内科、脳神経外科医538人に、日常生活におけるめまいの原因として多いものは何か聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年3月8日~2018年3月9日にかけて行われ、一般内科、耳鼻咽喉科、神経内科、脳神経外科医538人から回答を頂きました。

めまいの原因として日常生活で多いものは何?

「日常生活におけるめまいの原因として多いものは何ですか」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。           

  • ストレスなどによる自律神経の乱れ
  • 内耳の炎症や障害
  • 血圧の低下(起立性低血圧)
  • 脱水
  • アルコール
  • 喫煙
  • その他

以下のグラフが結果となります。

集計結果では、「ストレスなどによる自律神経の乱れ」との回答が67%と一番高く、次に「内耳の炎症や障害」、「血圧の低下(起立性低血圧)」が続きました。
上位2つはどちらも過半数を占める医師の支持があり、特に代表的な原因と言えそうです。
それでは医師のコメントを見ていきましょう。

ストレスによる疲労や睡眠不足で、自律神経が乱れてめまいが起こる

  • 50代男性 耳鼻咽喉科 「ストレスなどによる自律神経の乱れ」
    ストレスや疲れが原因になります。
  • 50代男性 一般内科 「ストレスなどによる自律神経の乱れ」
    更年期の女性に多いように感じます。
  • 60代男性 脳神経外科 「ストレスなどによる自律神経の乱れ」
    一過性の自律神経症状としてのめまいが多いです。
  • 50代女性 耳鼻咽喉科 「ストレスなどによる自律神経の乱れ」
    春先に多い印象です。
  • 70代男性 一般内科 「ストレスなどによる自律神経の乱れ」
    肩こり、緊張型頭痛によるめまいが多いです。
  • 60代男性 一般内科 「ストレスなどによる自律神経の乱れ」
    現代は睡眠不足などが多いです。
  • 50代男性 一般内科 「ストレスなどによる自律神経の乱れ」
    過労とストレスだと思います。
  • 50代男性 一般内科 「ストレスなどによる自律神経の乱れ」
    睡眠不足と運動不足がないかどうかがポイントです。
  • 40代女性 一般内科 「ストレスなどによる自律神経の乱れ」
    天気の悪い日の朝に多い気がします。
  • 60代男性 一般内科 「ストレスなどによる自律神経の乱れ」
    自律神経の影響が強いと思われます。
  • 60代男性 一般内科 「ストレスなどによる自律神経の乱れ」
    最も多いのが疲れ、ストレス、肩こりです。

医師の回答を見ると「ストレスなどによる自律神経の乱れ」との声が多数挙がっていました。
ストレスに関連して主に過労や睡眠不足、運動不足がめまいの原因になってしまうことが多いようです。他にも頭痛や肩こりによってめまいが引き起こされることもあるとのことでした。
また季節としては春先に多い傾向があるようで、天気の悪い日の朝に多いとの医師の意見もありました。

内耳の障害が原因の末梢性めまいも多い

  • 40代男性 一般内科 「内耳の炎症や障害」
    耳の異常が原因として多いです。
  • 50代男性 一般内科 「内耳の炎症や障害」
    良性発作性頭位めまい症(BPPV)が一番多いです。
  • 50代男性 一般内科 「内耳の炎症や障害」
    回転性めまいが多いです。
  • 40代男性 一般内科 「内耳の炎症や障害」
    内耳の影響が多いと思います。
  • 40代男性 神経内科 「内耳の炎症や障害」
    末梢性めまいが多いと思います。
  • 60代男性 一般内科 「内耳の炎症や障害」
    良性発作性頭位性のものが多いです。
  • 40代男性 脳神経外科 「内耳の炎症や障害」
    前庭神経炎も時々見られます。
  • 50代男性 一般内科 「内耳の炎症や障害」
    メニエール病が多いと思います。
  • 50代女性 一般内科 「内耳の炎症や障害」
    良性発作性頭位めまい症(BPPV)が多いです。今時分の季節の変わり目は特に多いです。
  • 50代男性 一般内科 「内耳の炎症や障害」
    良性発作性頭位めまい症(BPPV)が最も多いです。高齢者では尿路感染症が多い印象があります。
  • 40代男性 一般内科 「内耳の炎症や障害」
    頻度でいえば末梢性めまいが多い印象です。めまいと自覚がないふらつきであれば、高血圧や貧血などの内科疾患の可能性も考えます。
  • 40代男性 脳神経外科 「内耳の炎症や障害」
    高齢者の内耳機能低下によるものが多いと思います。

次にコメントで多かったのは、「内耳の炎症や障害」との意見です。
めまいの出る病気としては、良性発作性頭位めまい症(BPPV)の場合が目立つようです。あまり聞いたことがないという方は、以下の概要を一読ください。

良性発作性頭位めまい症(BPPV)とは

良性発作性頭位めまい症とは、その名前の通り、発作的に突然、頭の位置を変えた時におこる良性のめまいのことです。生命の危険がなく、後遺症も残らず、治療をしなくても自然と軽快することも多く、ぐるぐるまわるようなめまいの原因として一番多いとされています。

引用:良性発作性頭位めまい症|長寿科学振興財団

自然に軽快するとのことで、そこまで重い病気ではなさそうですが、症状が気になる場合は医師に相談するようにしましょう。
その他、医師のコメントのなかには、病気として以下のものが挙げられていました。

  • 末梢性めまい
  • 良性発作性頭位めまい症(BPPV)
  • メニエール病
  • 前庭神経炎
  • 尿路感染症

これらの病気についても、概要をおさえておきましょう。

末梢性めまいとは

主に内耳の障害(耳鼻咽喉科)。めまいは強く、グルグルまわることが多い。めまいとともに、耳鳴り、難聴、耳がふさがった感じがすることが多い。

引用:末梢性めまい|日本医師会

メニエール病とは

典型的なメニエール病は(1)回転性めまい(2)難聴(3)耳鳴りが 連動して起こるもので、一回のめまい発作が約30分から6時間程度続きます。30歳から50歳に多く、子供では稀です。めまい発作は不定期に繰り返し、往々にして精神的ストレスや過労時が発作の誘因となります。

引用:メニエール病|京都大学医学部附属病院

前庭神経炎とは

前庭神経炎(ぜんていしんけいえん)は、突然、強い回転性めまいと吐き気・嘔吐を生ずる疾患です。安静にしてもなかなか収まりませんが、動くとさらに悪化します。

引用:前庭神経炎|恩賜財団 済生会

尿路感染症とは

尿路感染症はおしっこの出口(尿道口)から細菌が膀胱内に進入することで生じます。したがって男の子に比べて尿道の短い女の子に尿路感染は起きやすいと言えます。

引用:尿路感染症|東京女子医科大学病院

また、めまいと自覚がないふらつきであれば、高血圧や貧血の場合もあるようです。さらに高齢者の場合だと内耳機能低下や尿路感染症も多くなる傾向があるそうなので、注意しましょう。

低血圧の方は立ちくらみにも注意しよう

  • 60代男性 一般内科 「血圧の低下(起立性低血圧)」
    起立性低血圧をめまいと言っている事が多いです。
  • 70代男性 一般内科 「血圧の低下(起立性低血圧)」
    立ちくらみが多いです。高齢者では特にそうです。
  • 40代男性 一般内科 「血圧の低下(起立性低血圧)」
    降圧剤内服時によく見られると思います。
  • 50代男性 一般内科 「血圧の低下(起立性低血圧)」
    加齢現象も大きな要因です。
  • 50代男性 一般内科 「血圧の低下(起立性低血圧)」
    一番多いのは、起立性めまいです。降圧薬(特にα1ブロッカー)を内服している方です。
  • 30代男性 一般内科 「血圧の低下(起立性低血圧)」
    いわゆる「貧血」が多いと思います。
  • 30代女性 一般内科 「血圧の低下(起立性低血圧)」
    お風呂上がりなどに多いです。
  • 30代男性 一般内科 「血圧の低下(起立性低血圧)」
    特に女性は起立性低血圧症によるものが多いです。
  • 30代男性 一般内科 「血圧の低下(起立性低血圧)」
    重症の貧血であった事はあります。
  • 30代男性 一般内科 「血圧の低下(起立性低血圧)」
    急に立ち上がる時に多いです。

次にコメントで気になったのは、「血圧の低下(起立性低血圧)」との意見です。

先に起立性低血圧症についておさえておきましょう。

起立性低血圧症とは

正常の人では、立ちあがったときにふらついたり、気を失ったりすることはありませんが、このような症状の出る時を起立性低血圧症といいます。(中略)起立性低血圧症の患者さんの多くは、元来血圧が低いことに加え下肢の筋力の弱い人が多いようです。心臓への血液の戻りが減少する結果、心臓から送り出される血液量が減少し、結局脳への血液循環も減るためこのような症状が起こるわけです。

引用:起立性低血圧症|一般社団法人 西彼杵医師会

低血圧の方や貧血の方、下肢の筋力の弱い人に起こりやすい事が分かりますね。医師のコメントにも、高齢者の方や女性の方に多いとありました。
さらに注意しなければならない点が、降圧薬を内服している際にも、起立性低血圧が起こりやすいとの意見です。
降圧薬を内服していてめまいを起こしやすいという方は、急に立ち上がったりしないよう、動作に注意しましょう。

ストレスで自律神経が乱れてめまいが起こることが多い。内耳の障害にも注意

本調査では、日常生活におけるめまいの原因として多いものは何か聞いたところ、「ストレスなどによる自律神経の乱れ」との回答が一番高く、次に「内耳の炎症や障害」、「血圧の低下(起立性低血圧)」が続きました。
医師のコメントによれば、ストレス、疲労や過労、睡眠不足、運動不足、頭痛、肩こりなど、多くの要因から自律神経に影響があり、めまいの症状が現れるようです。
また、内耳の炎症や障害が原因になることも多いようで、具体的には良性発作性頭位めまい症(BPPV)やメニエール病の名前が挙がっていました。
血圧の低下が原因となっている場合は、起立性低血圧症の場合が多いようで、降圧剤を服用している方は特に注意が必要みたいでした。
いずれも緊急性が高い病気ではないみたいですが、症状が気になる場合は病院の受診も検討しましょう。

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