めまいがある時に受診すべき診療科はどこ?医師538人に聞いてみました

目頭を押さえる女性
本調査では、めまいが主訴の場合に、まずかかるべき診療科として最も適していると思う科を聞いたところ、「耳鼻咽喉科」との回答が一番高く、次に「一般内科」、「神経内科」が続きました。過半数の医師は、耳鼻咽喉科をまず受診すべきと考えており、めまいの種類を鑑別するための検査も行って頂けるようです。また、「一般内科」についても同様に病気の鑑別もしていただけるので、最初に受診するべき診療科に当てはまるようです。「神経内科」については、めまいの症状が重い時や脳卒中など他の疾患に心当たりがある場合は、受診を検討した方が良いとのことでした。めまいが起こり、病院に行こうと思った際は、まずは「耳鼻咽喉科」か「一般内科」を受診して、症状の原因究明をして頂きましょう。
めまい
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日々の生活のふとした瞬間に現れて困る症状に、めまいがあると思います。
朝起きた時、頭を上げた時、物を取る時など、突然にめまいは襲ってきます。
一過性のもので、直ぐに症状が良くなれば安心もできますが、繰り返し症状が出てしまうとどう対処したらいいか心配になりますよね。
病院に行こうにも、一体どこの診療科を受診すればいいのでしょうか。疑問に思っている方も多いはずです。

そこで今回は、一般内科、耳鼻咽喉科、神経内科、脳神経外科医538人に、めまいの症状がある際はどの診療科に行けば良いのか聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年3月8日~2018年3月9日にかけて行われ、一般内科、耳鼻咽喉科、神経内科、脳神経外科医538人から回答を頂きました。

めまいがある時はどの診療科に行けば良いの?

「めまいが主訴の場合に、まずかかるべき診療科として最も適していると思う科は何ですか」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 耳鼻咽喉科
  • 一般内科
  • 神経内科
  • 脳神経外科
  • 救急科
  • 心療内科
  • 整形外科
  • その他

以下のグラフが結果となります。

集計結果では、「耳鼻咽喉科」との回答が57%と一番高く、次に「一般内科」、「神経内科」が続きました。
過半数の医師は「耳鼻咽喉科」をまず受診すべきと考えていることが分かります。
それでは医師のコメントを見ていきましょう。

耳鼻咽喉科疾患である場合が多い。耳鼻咽喉科では病気の鑑別もできる

  • 50代男性 耳鼻咽喉科 「耳鼻咽喉科」
    耳鼻科で聴力検査や平衡機能検査を行う必要があると思います。
  • 60代男性 一般内科 「耳鼻咽喉科」
    一般的に回転性眩暈が多いので、どれかひとつとなると耳鼻科が良いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「耳鼻咽喉科」
    頻度からすると耳鼻科関連の疾患が多いです。また、回転性めまいなら耳鼻科、非回転性なら内科や脳神経外科がファーストチョイスになると思います。
  • 60代男性 一般内科 「耳鼻咽喉科」
    90%以上が耳鼻科的な原因です。
  • 50代男性 一般内科 「耳鼻咽喉科」
    基本的には耳鼻科でいいです。但し、中には小脳梗塞など脳神経外科が望ましい疾患もあり、要注意です。
  • 50代男性 一般内科 「耳鼻咽喉科」
    めまいが主訴の場合は耳鼻咽喉科、頭痛や脱力などを伴う場合は脳神経外科、高血圧があれば内科、自覚症状が強いときは救急科を受診しましょう。
  • 60代男性 一般内科 「耳鼻咽喉科」
    メニエール病や良性発作性頭位めまい症(BPPV)などが多く、まず耳鼻科疾患の除外が必要です。
  • 50代男性 一般内科 「耳鼻咽喉科」
    浮動性めまいと回転性めまいがあることを皆さんが理解してくれればと思います。また耳鼻咽喉科を初診しても、脳神経外科的問題があれば紹介しなければならないでしょうから、診療時間ギリギリの受診は控えるべきです。
  • 50代男性 一般内科 「耳鼻咽喉科」
    中枢性めまいか末梢性めまいかの鑑別ができるので耳鼻科がいいです。
  • 50代男性 一般内科 「耳鼻咽喉科」
    最初に一般内科で診る事が実際には多いと思いますが、MRIで問題なかったり、明らかに内科的な問題がなければ耳鼻科に受診するように話します。一般外来で受診する患者は耳鼻科領域の事が多い気がするので、まずは耳鼻科でよさそうです。
  • 70代男性 一般内科 「耳鼻咽喉科」
    まずは耳鼻咽喉科に紹介して、末梢性(耳性)めまいかどうかを鑑別してもらい、必要があれば脳神経科にも紹介します。
  • 40代男性 一般内科 「耳鼻咽喉科」
    圧倒的に耳鼻咽喉科疾患であることが多いため、めまいが主訴の場合は耳鼻咽喉科を受診すべきだと思います。脳神経外科で頭蓋内病変の除外、循環器内科で不整脈等の除外が望ましいですが、まず第一には耳鼻咽喉科を受診すべきだと思います。
  • 40代男性 一般内科 「耳鼻咽喉科」
    確率、頻度でいえば末梢性めまいが多く、その点では耳鼻科が最短となります。一方で鑑別が問題で、頭蓋内疾患を念頭に脳神経外科の確認が必要な場合もあります。その他に浮動感など、症状によっては血圧や貧血など内科疾患の可能性もあります。臨床現場ではまず急性期疾患を除外し、次に症状、頻度に応じた対応を考えるべきかと思われます。
  • 60代男性 一般内科 「耳鼻咽喉科」
    年齢にもよりますが、まずは耳鼻咽喉科だと思います。高齢者で脳血管性が疑われる場合には神経内科、外科などになろうかと思います。

医師の回答を見ると「耳鼻咽喉科」との声が多数挙がっていました。
末梢性めまいか中枢性めまいの鑑別をまずは行う必要があり、診療科としては耳鼻咽喉科が適しているとの意見が目立ちました。
まずは、それぞれの用語をおさえましょう。

末梢性めまいとは

主に内耳の障害(耳鼻咽喉科)。めまいは強く、グルグルまわることが多い。めまいとともに、耳鳴り、難聴、耳がふさがった感じがすることが多い。頭の位置を変えるとめまいの程度が変わる。目をつぶったとき、体のバランスがとりにくい。症状は数時間(ときに数分のことも)から数日で軽快する。

引用:末梢性めまい|鹿児島県医師会

中枢性めまいとは

主に脳幹・小脳の障害(神経内科、脳神経外科)。めまいは軽く、フワフワ浮いた感じ、ふらつき、動揺感などがある。舌のもつれ、物が二重に見える、意識消失、強い頭痛などがある。頭の位置を変えてもめまいの程度は変わらない。目をあいていても体のバランスがとりにくい。症状の自然軽快は少なく、長引くことがある。

引用:中枢性めまい|鹿児島県医師会

医師のコメントによれば、末梢性めまいであれば耳鼻咽喉科が適した診療科といえるとのことでした。
また、病気の頻度としては、圧倒的に耳鼻咽喉科疾患である事が多いようです。
そのことからも、まずは耳鼻咽喉科を受診することに肯定的な医師がとても多い結果となっています。さらに耳鼻咽喉科では聴力検査や平衡機能検査が受けられるので、病気を鑑別してもらえるようでした。
代表的な疾患としては、良性発作性頭位めまい症(BPPV)やメニエール病の名前が挙がっていました。これらがどんな疾患なのかもおさえておきましょう。

良性発作性頭位めまい症(BPPV)とは

良性発作性頭位めまい症とは、その名前の通り、発作的に突然、頭の位置を変えた時におこる良性のめまいのことです。生命の危険がなく、後遺症も残らず、治療をしなくても自然と軽快することも多く、ぐるぐるまわるようなめまいの原因として一番多いとされています。

引用:良性発作性頭位めまい症|長寿科学振興財団

メニエール病とは

典型的なメニエール病は(1)回転性めまい(2)難聴(3)耳鳴りが 連動して起こるもので、一回のめまい発作が約30分から6時間程度続きます。30歳から50歳に多く、子供では稀です。めまい発作は不定期に繰り返し、往々にして精神的ストレスや過労時が発作の誘因となります。難聴は内耳性で特に低音部に障害があり、めまいに連動して変動します。

引用:メニエール病|京都大学医学部附属病院

「めまいが主訴の場合は耳鼻咽喉科、頭痛や脱力などを伴う場合は脳神経外科、高血圧があれば内科、自覚症状が強いときは救急科」とのコメントにもあるとおり、めまいの随伴症状の有無によってもかかるべき診療科が異なってくるようです。
他にも浮動感などの症状によっては血圧や貧血など内科疾患、高齢者の方で脳血管性が疑われる場合には神経内科が適していることもあるそうです。
めまいで受診を迷った際の参考にしてみるとよいかもしれませんね。

一般内科でも病気の鑑別ができる

  • 50代男性 一般内科 「一般内科」
    脳疾患の可能性を考えて、まず内科が良いと思います。
  • 60代男性 一般内科 「一般内科」
    先ず内科に受診して、必要なら神経内科、耳鼻科など受診させるべきです。
  • 60代男性 一般内科 「一般内科」
    一般内科ですのでよく来ますが、重症・緊急でなければ診ますが、症状続けば神経内科・耳鼻科で診てもらっています。
  • 50代男性 一般内科 「一般内科」
    めまいの原因は多様なので内科が見ます。
  • 40代男性 一般内科 「一般内科」
    患者のいう「めまい」には、回転性めまい、浮遊性めまい、前失神などいろいろな意味があるので、まずは一般内科で評価してその上で必要なら専門科振り分けが良いと思います。
  • 50代女性 一般内科 「一般内科」
    耳鼻科紹介は意外と少なく内科で対応します。脳卒中のこともあります。
  • 50代男性 一般内科 「一般内科」
    めまいにも、色々な疾患があるのでスクリーニングが必要です。
  • 50代男性 一般内科 「一般内科」
    めまいが主訴の場合だと脳血管疾患、不整脈などの心臓系、内耳系など幅広い疾患が考えられます。
  • 50代男性 一般内科 「一般内科」
    最初の段階では中枢由来か末梢性か分からないと思います。その後に神経内科か耳鼻科にふります。
  • 60代男性 一般内科 「一般内科」
    めまいはいろんな病気の症状の一つとして出てくるので、できるだけ除外診断をしてから専門医に紹介するのがいいと思います。
  • 50代男性 一般内科 「一般内科」
    一般内科で中枢神経系(脳)・感覚器系(眼・耳)・循環器系(心臓・不整脈)など原因にあたりをつけてから専門医に紹介できればと考えます。

次にコメントで多かったのは、「一般内科」との意見です。
一般内科でも病気の鑑別は行って頂けるようで、中枢神経系(脳)・感覚器系(眼・耳)・循環器系(心臓・不整脈)などの症状の原因にしっかりとあたりをつけてから専門医に紹介したいと考える医師が目立ちました。
最初の段階では中枢由来か末梢性か分からないと考える意見もあり、その場合は一般内科の受診で問題ないようです。
既にお伝えしているように、一口にめまいといっても末梢性めまいに中枢性めまいと様々な原因が考えられます。
中には脳卒中の場合もあるそうなので、様々な可能性を考慮して、まずは一般内科で検査して頂いてもよさそうです。

緊急性の高い疾患を考慮すると神経内科

  • 50代男性 一般内科 「神経内科」
    緊急性ある、見逃してはいけない疾患をまず除外する必要があるからです。
  • 60代男性 一般内科 「神経内科」
    一般的なめまいは内科で十分と思いますが、重症の場合は神経内科、耳鼻科を選ぶのが良いと思います。
  • 70代男性 一般内科 「神経内科」
    まず鑑別を行うには神経内科がいいでしょう。
  • 30代男性 一般内科 「神経内科」
    脳卒中の除外が必要ですね。
  • 40代男性 一般内科 「神経内科」
    結局内耳性めまいで耳鼻科紹介となるケースが多いですが、たまに中枢性もあるので悩ましいです。
  • 40代男性 一般内科 「神経内科」
    末梢性、中枢性などの多岐に渡る鑑別が可能だからです。
  • 30代男性 一般内科 「神経内科」
    耳鼻科疾患が多いとは思いますが、致命的なめまいは脳血管障害なので、神経内科が適していると思います。
  • 40代男性 神経内科 「神経内科」
    めまいが主訴で全例にMRIを撮っている施設では、たまに脳血管疾患があるそうです。基本的には耳性めまいなのでしょうが、ごくまれに脳血管疾患が紛れていることがあり、病歴や診察は大事だと思います。
  • 40代男性 神経内科 「神経内科」
    頻度的には耳鼻科でしょうが、スクリーニング的には神経内科が理想的ではあります。

次にコメントで気になったのは、「神経内科」との意見です。
一般的なめまいは内科で十分だそうですが、脳卒中(脳血管障害)などの緊急性のある疾患の可能性を考えると神経内科を受診するといいそうです。
頻度としてはまれなようですが、MRI検査などで脳卒中が見つかることもあるそうで、注意が必要です。
自身のめまいの症状に不安を感じる場合は、神経内科の受診も一つかもしれません。

めまいでかかるべき診療科は、耳鼻咽喉科・一般内科

本調査では、めまいが主訴の場合に、まずかかるべき診療科として最も適していると思う科を聞いたところ、「耳鼻咽喉科」との回答が一番高く、次に「一般内科」、「神経内科」が続きました。
医師のコメントをみてみると、めまいの症状の重さや頻度によって、適した診療科は変わってくると言えそうです。まず一般的には「耳鼻咽喉科」がめまいという症状で起こりやすい病気の種類を考えても、当てはまることが多く、病気の鑑別も行って頂けることから、第一候補として挙げられそうです。
「一般内科」についても同様に病気の鑑別もしていただけるので、最初に受診するべき診療科に当てはまるようです。「神経内科」については、めまいの症状が重い時や脳卒中など他の疾患に心当たりがある場合は、受診を検討した方が良いとのことでした。
めまいが起こり、病院に行こうと思った際は、まずは「耳鼻咽喉科」か「一般内科」を受診して、症状の原因究明をして頂きましょう。

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