どの程度の高血圧なら病院の受診を検討した方がいい?高血圧の場合はどの診療科に行けば良いの?医師500人に聞いてみました

診察をする医師
本調査では、まず病院の受診を推奨する血圧の分類の境界線はどこか聞いたところ、「I度高血圧(収縮期血圧140~159 かつ/または 拡張期血圧90~99)」との回答が一番多く、次に「正常高値血圧(収縮期血圧130~139 かつ/または 拡張期血圧85~89)」、「II度高血圧(収縮期血圧160~179 かつ/または 拡張期血圧100~109)」が続きました。特に、I度高血圧と比較的早期の段階で、医療機関の受診を勧める医師が多くいました。高血圧への対応は早い方がいいようですね。続いて、高血圧の場合に病院を受診する際は何科を受診すればいいかという質問については、「一般内科」と回答している医師が一番多く、次に「循環器内科」、「腎臓内科」が続きました。中でも過半数の医師は「一般内科」を受診すべきと考えていることが分かりました。病院で受診する診療科に悩んだ際は、まず一般内科を受診し、基礎疾患や合併症によっては専門医に診てもらうという流れでよさそうです。
高血圧
イシコメ運営事務局

今まであまり血圧は気にしなかった方でも、健康診断で急に高血圧を指摘されたというケースもあると思います。
いきなり血圧に気をつけようと思っても、日々の慣れ親しんだ生活のスタイルを改善させるのは一苦労ですし、対処法も困りますよね。
病院に相談しようにも、血圧がどの程度なら受診を検討すべきなのでしょうか。
どの診療科へ行けばいいかも悩ましいところです。

そこで今回は、一般内科、総合診療、循環器内科医500人に、どの程度の高血圧の場合に病院の受診を検討した方がいいか、高血圧の場合はどの診療科に行けば良いか聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年10月3日~2018年10月4日にかけて行われ、一般内科、総合診療、循環器内科医500人から回答を頂きました。

どの程度の高血圧なら病院の受診を検討すべき?

まずは、「病院の受診を推奨する血圧の分類の境界線はどこだとお考えですか。」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。 

  • III度高血圧(収縮期血圧 ≧180 かつ/または 拡張期血圧 ≧110)
  • II度高血圧(収縮期血圧160~179 かつ/または 拡張期血圧100~109)
  • I度高血圧(収縮期血圧140~159 かつ/または 拡張期血圧90~99)
  • 正常高値血圧(収縮期血圧130~139 かつ/または 拡張期血圧85~89)
  • 正常血圧(収縮期血圧120~129 かつ/または 拡張期血圧80~84)

以下のグラフが結果となります。

集計結果では、「I度高血圧(収縮期血圧140~159 かつ/または 拡張期血圧90~99)」との回答が59%と一番高く、次に「正常高値血圧(収縮期血圧130~139 かつ/または 拡張期血圧85~89)」、「II度高血圧(収縮期血圧160~179 かつ/または 拡張期血圧100~109)」が続きました。
過半数を占める医師は「I度高血圧(収縮期血圧140~159 かつ/または 拡張期血圧90~99)」であれば病院の受診を検討すべきと考えていることが分かります。
まずはいくつかの言葉おさえてから、医師のコメントを見ていきましょう。

血圧値の分類とは

一般に高血圧は表1に示すように診察室での血圧が140/90mmHg以上である場合診断されます。さらに血圧値の程度によりI-III度に重症度が分類されます。しかしその前の段階から合併症が進行することやその前の段階の方は高血圧へ移行することが多いことを考え、140/90mmHg未満の段階から至適血圧、正常血圧、正常高値血圧に分類し注意を喚起しています。なおこれらの値は診察室での血圧を指しており、家庭血圧、24時間自由行動下血圧測定の値に対してはさらに低い基準がもうけられております。

表1 血圧値の分類

血圧ステージ

収縮期血圧    拡張期血圧

至適血圧

<120mmHg かつ <80mmHg

正常血圧

120-129mmHg かつ/または 80-84mmHg

正常高値

130-139mmHg かつ/または 85-89mmHg

I 度 高血圧

140-159mmHg かつ/または 90-99mmHg

II 度 高血圧

160-179mmHg かつ/または 100-109mmHg

III 度 高血圧

≧180mmHg かつ/または ≧110mmHg

引用:血圧値の分類|慶應義塾大学病院

I度高血圧に該当したら早めに医師に相談しよう

  • 60代男性 一般内科 「I度高血圧(収縮期血圧140~159 かつ/または 拡張期血圧90~99)」
    年齢にもよりますが、I度からと考えます。
  • 50代男性 一般内科 「I度高血圧(収縮期血圧140~159 かつ/または 拡張期血圧90~99)」
    すぐに薬を飲まないにしても、このぐらいから受診して管理を受けるようにした方が良いと思います。
  • 30代女性 一般内科 「I度高血圧(収縮期血圧140~159 かつ/または 拡張期血圧90~99)」
    まずは受診して生活習慣について相談するのが良いと思います。
  • 40代男性 一般内科 「I度高血圧(収縮期血圧140~159 かつ/または 拡張期血圧90~99)」
    年齢や合併症によっても変わってくると思います。
  • 40代男性 循環器内科 「I度高血圧(収縮期血圧140~159 かつ/または 拡張期血圧90~99)」
    I度高血圧が続いた際だと思います。
  • 60代男性 一般内科 「I度高血圧(収縮期血圧140~159 かつ/または 拡張期血圧90~99)」
    この位の値であれば、薬剤以外の対応で改善する場合もあります。
  • 50代男性 一般内科 「I度高血圧(収縮期血圧140~159 かつ/または 拡張期血圧90~99)」
    年齢や合併症によっても、判断を変える必要があります。
  • 50代女性 一般内科 「I度高血圧(収縮期血圧140~159 かつ/または 拡張期血圧90~99)」
    気になる時は血圧ノートをつけると良いでしょう。
  • 40代男性 一般内科 「I度高血圧(収縮期血圧140~159 かつ/または 拡張期血圧90~99)」
    受診イコール治療とはならないですが、指導するためには早くからの受診が必要です。
  • 50代男性 一般内科 「I度高血圧(収縮期血圧140~159 かつ/または 拡張期血圧90~99)」
    安静時に自己測定した血圧が、しばしば140/90を超えるようなら受診をお勧めします。
  • 50代男性 一般内科 「I度高血圧(収縮期血圧140~159 かつ/または 拡張期血圧90~99)」
    朝・夕の時間帯でも影響があります。
  • 50代男性 一般内科 「I度高血圧(収縮期血圧140~159 かつ/または 拡張期血圧90~99)」
    血圧異常は早めに対処するのが良いです。若者は特に注意が必要です。

医師の回答を見ると、「I度高血圧(収縮期血圧140~159 かつ/または 拡張期血圧90~99)」との声が多数挙がっていました。
高血圧はなるべく早期のうちに対応した方が良いとの医師の意見が目立ちました。特に、若年者の高血圧は注意が必要なようです。
また、病院に行くことで、医師より生活習慣において気を付けるべきことを指導して頂けるようです。I度高血圧であれば、薬剤以外の対応で改善する場合もあるとのコメントもありました。
まずは医師に生活習慣について相談することも推奨されており、日々の努力で血圧も改善するかもしれません。血圧ノートをつけるのも良いみたいですね。
病院の受診の基準となる血圧は年齢や合併症によっても変わるようなので、血圧が気になる方は一度医師に相談してみても良いでしょう。

正常高値血圧から注意した方が良い

  • 50代男性 一般内科 「正常高値血圧(収縮期血圧130~139 かつ/または 拡張期血圧85~89)」
    早期からの治療が必要です。
  • 50代男性 一般内科 「正常高値血圧(収縮期血圧130~139 かつ/または 拡張期血圧85~89)」
    血圧が130を超えたら一応受診勧めています。
  • 50代男性 一般内科 「正常高値血圧(収縮期血圧130~139 かつ/または 拡張期血圧85~89)」
    ただし、年齢と基礎疾患、生活習慣の有無によります。
  • 50代男性 一般内科 「正常高値血圧(収縮期血圧130~139 かつ/または 拡張期血圧85~89)」
    正常高値血圧の早めの受診がいいです。
  • 50代男性 一般内科 「正常高値血圧(収縮期血圧130~139 かつ/または 拡張期血圧85~89)」
    年齢に大いに関係すると思います。
  • 50代男性 一般内科 「正常高値血圧(収縮期血圧130~139 かつ/または 拡張期血圧85~89)」
    実際に健診の時には130/85を超えていれば高血圧と言っています。
  • 50代男性 一般内科 「正常高値血圧(収縮期血圧130~139 かつ/または 拡張期血圧85~89)」
    なるべく若いうちから気をつけてほしいです。
  • 50代女性 循環器内科 「正常高値血圧(収縮期血圧130~139 かつ/または 拡張期血圧85~89)」
    生活習慣の改善について正しく理解して頂きたいです。
  • 30代男性 一般内科 「正常高値血圧(収縮期血圧130~139 かつ/または 拡張期血圧85~89)」
    年齢によります。高齢者は血圧を下げ過ぎたくないです。
  • 30代女性 一般内科 「正常高値血圧(収縮期血圧130~139 かつ/または 拡張期血圧85~89)」
    鑑別が大変重要です。

次にコメントで多かったのは、「正常高値血圧(収縮期血圧130~139 かつ/または 拡張期血圧85~89)」との意見です。
なるべく早い段階から、血圧には気を配った方が良いという意見が多くありました。
さらにこちらでも、年齢や基礎疾患の有無、生活習慣によって病院の受診基準は左右されるという声がありました。
高齢者の場合だと、血圧を下げ過ぎたくないとの医師の方のコメントもありましたが、一方で若年者の場合は高血圧に気を付けてほしいとの意見も多くありました。
生活習慣の改善について理解を深めることが大切なようなので、血圧が気になる方は日頃の生活を振り返ってみましょう。

高血圧の場合はどの診療科に行けば良い?

続いて「高血圧の場合に病院を受診する際、何科を受診すればいいですか。」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 一般内科
  • 循環器内科
  • 腎臓内科
  • 神経内科
  • 糖尿病内科
  • その他

以下のグラフが結果となります。

こちらの調査では、「一般内科」と回答している医師が62%と一番多く、次に「循環器内科」、「腎臓内科」が続きました。
中でも過半数を占める医師は「一般内科」を受診すべきと考えているのが分かります。
それでは医師のコメントを見ていきましょう。

迷ったら一般内科で鑑別して頂こう

  • 60代男性 一般内科「一般内科」
    まずは一般内科受診よりスタートです。
  • 50代男性 一般内科 「一般内科」
    特殊な例を除けば、一般内科で宜しいのではないでしょうか。
  • 40代男性 一般内科 「一般内科」
    二次性高血圧の除外などが含まれます。
  • 40代男性 一般内科 「一般内科」
    高度の高血圧でなければ一般内科で十分だと思います。
  • 40代女性 一般内科 「一般内科」
    循環器内科が専門ですが、一般内科で良いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「一般内科」
    鑑別は一般内科で十分です。
  • 40代男性 一般内科 「一般内科」
    まずは一般内科で、難治性なら専門科に行きましょう。
  • 40代男性 一般内科 「一般内科」
    まずは一般内科が治療もしくは振り分けてくれるでしょう。
  • 60代男性 一般内科 「一般内科」
    一般内科で良いです。重症、合併症のある時は循環器内科が良いです。
  • 30代男性 一般内科 「一般内科」
    まずは内科でスクリーニングだと思います。
  • 60代男性 一般内科 「一般内科」
    まずは一般内科からで十分と思います。専門的なら腎臓内科が多くなると思いますが、基礎疾患によると思います。
  • 30代男性 一般内科 「一般内科」
    まずは一般内科で充分です。二次性高血圧が疑われる場合は循環器内科や内分泌内科、腎臓内科などです。

一番多く見られたコメントは、「一般内科」というものでした。
まずは一般内科を受診してスクリーニングしてもらい、今後の流れを決めるようです。
また、重症の高血圧の場合や合併症がある場合は、専門医に診てもらうことが推奨されていました。適した診療科は基礎疾患によって異なるようですが、循環器内科、腎臓内科、内分泌内科が挙げられていました。
さらに二次性高血圧が疑われる場合も、専門医のいる診療科を受診した方が良いそうです。二次性高血圧について知らなかったという方は、以下を参考にしてみてください。

二次性高血圧とは

血圧を上昇させる原因が単独であり、因果関係が明らかな高血圧を二次性高血圧と呼びます。高血圧全体の約10%弱が二次性高血圧ではないかと言われています。原因としては、腎臓や内分泌の病気が多いようです。二次性高血圧の場合、原因となっている疾患の治療により高血圧の完治または軽症化が期待されます。

引用:二次性高血圧|東京女子医科大学 高血圧・内分泌内科

循環器の専門家に診てもらう方がいい

  • 50代男性 一般内科 「循環器内科」
    専門の方が良いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「循環器内科」
    循環器内科がある病院ならば専門家にみてもらった方が良いと思います。
  • 60代男性 一般内科 「循環器内科」
    心血管系はやっぱり循環器だと思います。
  • 50代男性 一般内科 「循環器内科」
    基礎疾患や合併症の有無をチェックするためにも循環器内科が望ましいです。
  • 60代男性 一般内科 「循環器内科」
    まずは循環器内科、腎障害があれば腎臓内科が良いです。
  • 30代男性 一般内科 「循環器内科」
    循環器もしくは腎臓内科で薬剤処方や検査が必要かと思います。
  • 50代男性 一般内科 「循環器内科」
    二次性高血圧のこともあるので、できれば、一度は循環器の先生をお勧めします。
  • 50代男性 一般内科 「循環器内科」
    鑑別原因をきちっと専門科で調べて、一般内科などで引き継ぐべきと思います。
  • 50代男性 一般内科 「循環器内科」
    心血管系の合併症の有無を明確にする必要あります。
  • 50代男性 一般内科 「循環器内科」
    臓器障害のスクリーニングには循環器がベストです。

次にコメントで気になったのは、「循環器内科」との意見です。
循環器内科を勧める意見としては主に以下が挙がっていました。

  • 基礎疾患や合併症の有無をチェックできる
  • 心血管系に強い
  • 臓器障害のスクリーニングを行える

循環器内科の方が一般内科に比べてより詳細に心血管系の病気を鑑別して頂けるそうなので、その点を推奨する医師が多くいました。
また、二次性高血圧の場合も考慮して循環器内科の受診を考えてみても良いそうです。
循環器内科がある病院ならば専門家にみてもらった方が良いとの意見もあるので、近隣の病院に循環器内科がある場合は、循環器内科を受診してみても良さそうですね。

I度高血圧に該当したら病院の受診も検討を。診療科は、まず一般内科から

本調査では、まず病院の受診を推奨する血圧の分類の境界線はどこか聞いたところ、「I度高血圧(収縮期血圧140~159 かつ/または 拡張期血圧90~99)」との回答が一番多く、次に「正常高値血圧(収縮期血圧130~139 かつ/または 拡張期血圧85~89)」、「II度高血圧(収縮期血圧160~179 かつ/または 拡張期血圧100~109)」が続きました。
高血圧は早期に対応した方がいいと考える医師がほとんどでした。早期であれば、薬剤以外の対応で改善する場合もあるそうです。血圧ノートを日頃からつけるなどして、血圧の変化に注意しておくと良さそうですね。
続いて、高血圧の場合に病院を受診する際は何科を受診すればいいかという質問については、「一般内科」と回答している医師が一番多く、次に「循環器内科」、「腎臓内科」が続きました。
一般内科に行けば病気の鑑別を行ってもらえるそうですし、まずは一般内科の受診でよさそうです。ただし、二次性高血圧が疑われる場合などは、専門医のいる診療科を受診した方が良さそうでした。
今回はどの程度の高血圧の場合に病院の受診を検討した方がいいか、高血圧の場合はどの診療科に行けば良いか、についてみてきました。
体に何か症状がない場合だと、高血圧と言っても実感が湧きにくいですが、多くの医師の方は高血圧に対して慎重でした。早めに自分の血圧の状態を把握して、適切な対処をするようにしましょう。

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