水ぶくれができた場合に自宅でできる対処法とは?皮膚科医 207名に聞いてみました

水ぶくれの手
本調査では、「水ぶくれができた場合に自宅でできるおすすめの対処法は何ですか」という質問に対し、「軟膏を塗る」との回答が最も多く、理由として、感染の防止や局所の保護などのコメントが見られました。次に支持された「湿潤療法を行う」については、ほとんどは湿潤療法で治癒するといったコメントが寄せられましたが、自身で行う場合は感染などに気を付ける必要があるようです。このため、水ぶくれができたときは自身での対処のみに留まらず、状況に応じて病院受診も念頭に置いた方がよさそうです。
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水ぶくれができてしまい、対処法に困った経験のある方はいらっしゃるでしょうか。
こんな時は病院を受診するのが最も良い方法なのかもしれませんが、何か自宅でできるような対処法はないのかも気になるところです。

そこで今回は、皮膚科医207名に水ぶくれができた場合に自宅でできるおすすめの対処法は何か聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年6月25日〜6月27日にかけて行われ、皮膚科医207名から回答を頂きました。

水ぶくれができた場合に自宅でできる対処法とは?

「水ぶくれができた場合に自宅でできるおすすめの対処法は何ですか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらいコメントを頂きました。

  • 水疱を取り除く
  • 軟膏を塗る
  • 絆創膏を貼る
  • 湿潤療法を行う
  • 消毒する
  • 通気性をよくする
  • 患部を乾燥させる
  • その他

以下が結果となります。

集計の結果、水ぶくれができた場合に自宅でできるおすすめの対処法は、「軟膏を塗る」との回答が最も多く、次に「湿潤療法を行う」、「絆創膏を貼る」が続きました。

それでは、それぞれの回答をした医師のコメントを見ていきましょう。

感染防止、上皮再生のため軟膏を塗るといった意見

  • 40代女性 皮膚科 「軟膏を塗る」
    バリアがなくなるので、感染防止のためです。
  • 60代男性 皮膚科 「軟膏を塗る」
    なるべく保護して、上皮再生の時間を稼ぎます。
  • 70代女性 皮膚科 「軟膏を塗る」
    応急処置としてはキズパッドを貼付。水疱が破れていれば軟膏処置です。
  • 40代男性50代男性 皮膚科 「軟膏を塗る」
    軟膏を外用し皮膚科受診すべきと思います。
  • 50代男性 皮膚科 「軟膏を塗る」
    二次感染をしっかり予防することです。
  • 40代男性 皮膚科 「軟膏を塗る」
    何もしないか、保護的に軟膏を塗ります。
  • 50代男性 皮膚科 「軟膏を塗る」
    ステロイド軟膏+サトウザルベMIX外用を行います。
  • 70代男性 皮膚科 「軟膏を塗る」
    水疱の大きさや感染の有無によります。
  • 50代男性 皮膚科 「軟膏を塗る」
    可能な限り自身の皮膚を被覆材として用います。
  • 50代男性 皮膚科 「軟膏を塗る」
    内溶液を抜いて、水疱蓋は温存して、軟膏を塗布してガーゼで被覆が良いです。
  • 50代男性 皮膚科 「軟膏を塗る」
    内容を抜いて、蓋はそのまま残しておくのが良いかと思います。

「軟膏を塗る」と回答した医師からは、その理由として感染を防ぐ、上皮再生の時間を稼ぐといったことが挙げられました。
また、「内溶液を抜いて、水疱蓋は温存して、軟膏を塗布してガーゼで被覆が良いです。」と具体的なアドバイスも寄せられました。
水疱蓋については残しておく方が良いと考える医師もいらっしゃり、中の液体は抜いてしまっても蓋の部分は取り除かない方が良いようですね。また、軟膏を外用して皮膚科を受診すべきとのコメントも頂きました。
自身での対処のみに留まらず、状況によっては病院を受診することも念頭に置いた方がよさそうです。

感染の恐れのない場合、湿潤環境は効果的

  • 40代女性 皮膚科 「湿潤療法を行う」
    湿潤療法で大概治癒します。感染の兆候が現れたら、ガーゼまたは絆創膏を交換します。
  • 60代男性 皮膚科 「湿潤療法を行う」
    感染の恐れのない場合の湿潤環境は一番良いと思います。
  • 70代男性 皮膚科 「湿潤療法を行う」
    水道水で洗浄し、その後湿潤療法を行います。
  • 50代男性 皮膚科 「湿潤療法を行う」
    清潔を保つのが重要であり、消毒は不要です。水洗で十分です。
  • 60代男性 皮膚科 「湿潤療法を行う」
    湿潤療法といってもびちゃびちゃは逆効果ですが。
  • 50代男性 皮膚科 「湿潤療法を行う」
    水ぶくれの中身を抜いて 湿潤にするのが良いです。
  • 50代男性 皮膚科 「湿潤療法を行う」
    乾燥させるのは良くありません。
  • 50代男性 皮膚科 「湿潤療法を行う」
    湿潤療法が現在では主流であると考えています。
  • 50代男性 皮膚科 「湿潤療法を行う」
    針等で水を抜いてハイドロコロイド等のドレッシング剤を貼付します。
  • 50代男性 皮膚科 「湿潤療法を行う」
    軟膏で湿潤化させ保護します。

「湿潤療法を行う」との回答では、感染の恐れのない場合の湿潤環境は一番良いというコメントのほか、湿潤療法で大概治癒すると考える医師がいらっしゃいました。このコメントから、湿潤療法の効果が期待されていることがうかがえますね。
なかには、湿潤療法といってもびちゃびちゃは逆効果と指摘もあり、やりすぎは禁物なようです。
ほかにも、清潔を保つのが重要で消毒は不要、水洗で十分と述べた医師もいらっしゃいました。その理由としては、下の引用文に記載がある通り、消毒してしまうと必要な細胞まで殺してしまうことがあるからだそうです。
また、感染の兆候が現れたらガーゼまたは絆創膏を交換するとの声が寄せられました。
ご自身で湿潤療法をお試し頂く場合は、感染の危険性に十分注意しなければならないですね。
ちなみに湿潤療法とは、以下のように説明されています。ご存じないという方は是非ご一読ください。

湿潤療法

『モイストヒーリング』は別名を閉鎖療法または湿潤療法ともいわれ、患部を湿ったまま密封する傷ケア方法です。これは、細胞の成長や再生を促す成分が含まれる体液(傷口から出てくる透明な液体)を傷口に保持することで、人間が本来持っている自然治癒力を引き出すという療法です。
また『モイストヒーリング』では、消毒薬による傷口の殺菌も最小限に抑えることを推奨しています。医療現場で使うような強力な消毒薬は皮膚再生に必要な細胞増殖因子の働きを阻害したり、傷口の細胞を殺してしまう恐れがあるからです。

引用:一般社団法人 日本衛生材料工業連合会 | 絆創膏

絆創膏を貼ると良いものの、貼り続けるのは良くないとの声も

  • 50代男性 皮膚科 「絆創膏を貼る」
    破れないようにカバーをした方が良いです。
  • 60代男性 皮膚科 「絆創膏を貼る」
    消毒はしてはいけないというのが、今の皮膚科の常識です。
  • 60代男性 皮膚科 「絆創膏を貼る」
    湿潤療法は良い方法ですが、家庭での処置は感染を起こすことが多く、勧められません。
  • 60代男性 皮膚科 「絆創膏を貼る」
    抗生剤軟膏をつけて絆創膏を貼れば良いと思います。
  • 30代女性 皮膚科 「絆創膏を貼る」
    基本絆創膏で大丈夫です。
  • 50代女性 皮膚科 「絆創膏を貼る」
    絆創膏を貼り続けないようにしましょう。
  • 60代男性 皮膚科 「絆創膏を貼る」
    局所を保護することが大切です。
  • 50代男性 皮膚科 「絆創膏を貼る」
    安静保持が基本と思います。

「絆創膏を貼る」との回答では、水ぶくれが破れないようカバーする、抗生剤軟膏をつけて絆創膏を貼る、とさまざまな意見が見られました。
しかしながら、保護する目的というコメントが多いように感じられます。
さらには、湿潤療法は良いが家庭での処置は感染を起こすことが多く勧められないといった見解も見られ、自宅での対処法において湿潤療法は、前項にもあったように感染の危険があるようです。

水ぶくれができたら感染防止、上皮再生のため軟膏を塗って対処。湿潤療法、絆創膏という声も。

本調査によれば、水ぶくれができた場合に自宅でできるおすすめの対処法としては、「軟膏を塗る」が最多で支持される結果となりました。
このように回答した医師からは、理由として感染の防止や上皮再生の時間稼ぎとのコメントがありました。
続いて回答された「湿潤療法」では、ほとんどは湿潤療法で治癒するといったコメントが寄せられ、期待値が高いことがうかがえます。しかし、自身で行う場合は感染などに気を付ける必要があるようです。
3つ目に回答された「絆創膏を貼る」では、局所の保護との意見が散見されました。
水ぶくれの対処法に悩んでいる方は、この調査結果を参考に試してみるとよいのかもしれません。
しかし、水ぶくれは、患部からの感染の危険があるため、その点には注意が必要です。もし、自身での処置に不安がある方は皮膚科の受診を検討されることをお勧めします。

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