水ぶくれは破っても良いの?皮膚科医207名に聞いてみました

疑問に思う女性
本調査では、「水ぶくれは破っても良いですか」という質問に対し、「場合による」が29%と最多の回答でしたが、肯定的な回答は27%、否定的な回答は44%という結果でした。いずれの回答でも、コメントからケースバイケースであることがうかがえます。水ぶくれは破ってしまうと感染などの危険性にさらされる恐れがあるようですが、大きい水ぶくれや既に感染している場合、疼痛を伴うといった水ぶくれは破った方がいいとのコメントを頂きました。しかし、なかなか一般の方では判断が難しい面もありそうで、もしも水ぶくれで記事中にあるような特徴があり、破ってしまいたいという状況のときは、皮膚科を受診した方が良さそうです。
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水ぶくれができたとき、思わず破いたり潰したりしたくなる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、本当に破いたりしても良いものなのか心配することもあるかと思います。

そこで今回は、水ぶくれは破っても良いのか皮膚科医207名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年7月2日〜7月8日にかけて行われ、皮膚科医207名から回答を頂きました。

水ぶくれは破っても良いの?

「水ぶくれは破っても良いですか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらいコメントを頂きました。

  • 良い
  • 多少は良い
  • あまり良くない
  • 良くない
  • 場合による

以下が結果となります。

集計の結果、水ぶくれは破っても良いかは「場合による」との回答が29%、否定的な見解が(「あまり良くない」「良くない」を合わせて)44%、肯定的な見解が(「良い」「多少は良い」を合わせて)27%という結果になりました。

それぞれの医師のコメントを見ていきましょう。

破いた方が良い場合と破かない方が良い場合がある?

  • 30代女性 皮膚科 「場合による」
    大きくて(中の液体を)抜いた方が良い時は、破るというよりも内容物を出した方が良いです。
  • 60代男性 皮膚科 「場合による」
    感染の恐れのある場合は破らなければなりません。
  • 60代男性 皮膚科 「場合による」
    後の処置ができるならば、破っても良いです。
  • 40代男性 皮膚科 「場合による」
    大きいものは潰した方が良いです。
  • 60代男性 皮膚科 「場合による」
    滲出液による圧痛が無ければ、破らない方が良いでしょう。
  • 40代男性 皮膚科 「場合による」
    熱傷の場合は、大きい水疱は内容吸引した方が良いですが、表皮は残します。
  • 40代男性 皮膚科 「場合による」
    破ったり穿刺しても良いですが、水疱蓋はつけておきます。
  • 60代男性 皮膚科 「場合による」
    大型のもの、汚染したもの、疼痛を伴うものなどは、内容を排出させた方が良いと考えます。
  • 70代男性 皮膚科 「場合による」
    水疱(水ぶくれ)が小さい場合は、放置する方が良いと考えます。

場合によると答えた医師では、そのままにしておいた方が良い場合として、水ぶくれのサイズが小さいものや、滲出液による圧痛がないときなどを挙げてくださいました。
一方、破っても良い水ぶくれは、特に大きいものについての指摘が散見されます。さらに、疼痛を伴うもの、感染の恐れがあるような水ぶくれも破った方が良いと考える医師が多いようです。
また、破ったあとは表皮を残す、水疱蓋はつけておくとのコメントもあり、皮まで取り除かないことがポイントとなるようですね。

治癒期間を考えると自然吸収を待つのが望ましい?

  • 60代女性 皮膚科 「あまり良くない」
    破っては絶対にいけないというわけではないのですが、細菌性感染症を起こす可能性があるので、できれば破らない方が良いです。
  • 50代女性 皮膚科 「あまり良くない」
    大きな水疱は潰しても良いですが、感染のリスクが上がるのであまりおすすめしません。
  • 20代男性 皮膚科 「あまり良くない」
    内容液が混濁していなければ破らないのが良いというのが一般的な国際標準です。
  • 40代男性 皮膚科 「あまり良くない」
    その後の清潔が保てるなら破っても良いのではと思いますが、早めに処置すると再度水ぶくれができますのでタイミング次第でしょう。
  • 60代男性 皮膚科 「あまり良くない」
    巨大な水疱で痛みがあるものは穿刺して内容物を減らします。
  • 30代女性 皮膚科 「あまり良くない」
    水疱があることで日常生活を著しく阻害しているようなら破きますが、原則、感染リスクや傷跡の残り方、治癒期間を考えると自然吸収を待つのが望ましいと思います。
  • 50代男性 皮膚科 「良くない」
    天蓋は表皮や真皮がむき出しにならないよう保存すべきです。
  • 50代男性 皮膚科 「良くない」
    自分で破るのは良くないため、皮膚科で処置すべきです。
  • 70代女性 皮膚科 「良くない」
    なるべく水疱被膜は温存します。天疱瘡で緊満した水疱は、一部被膜を穿刺して内容を出すこともあります。

水ぶくれを破くのは良くないと考える医師は、「内容液が混濁していなければ破らない方が良い」、「感染リスクや傷跡の残り方、治癒期間を考えると自然吸収を待つのが望ましい」といったコメントが寄せられました。
特に感染のリスクを懸念するコメントが多く、安易に破る方ことは勧められないようです。
なかには、巨大な水疱で痛みがある場合は穿刺して内容物を減らすといった方法や、日常生活を著しく阻害するなら破るといった声も。
ただし、破るときは自分での処置は難しいので皮膚科の受診を勧めるという意見もありました。
基本的には破らない方が良いものの、上記のような例外もあるようですね。この点では「場合による」と回答した医師と同じ考えのようです。

破れるものは破って良いが痛みを伴いやすいとの声も

  • 40代女性 皮膚科 「多少は良い」
    破った方が良いですが、その後の処置がいずれにせよ必要なので受診をおすすめします。
  • 30代男性 皮膚科 「多少は良い」
    大きくて後々高確率で破れるものは破って良いです。小さくてそのまま水疱の下で上皮化が目指せそうなら水疱を保ったままの方が良いです。
  • 30代男性 皮膚科 「多少は良い」
    大きな水疱であれば穿刺して排液した方がきれいに治ると思います。水疱蓋は汚染したり挫滅していなければ極力温存します。いずれにしても経過をフォローすることが大事だと思います。
  • 60代男性 皮膚科 「多少は良い」
    化膿が怖いので、処置を行います。
  • 50代女性 皮膚科 「多少は良い」
    内容液を排除しますが、皮膚はそのまま切除しないでおきます。
  • 60代男性 皮膚科 「良い」
    破って構いません。よく洗っておいたほうが良いです。小さくて破れなければ1週間くらい放置しておいても良いでしょう。
  • 50代男性 皮膚科 「良い」
    薬の浸透が良くなるからです。
  • 40代女性 皮膚科 「良い」
    破った後に軟膏処置が必要です。
  • 60代男性 皮膚科 「良い」
    ある程度大きければ破りますが、痛みを伴いやすいです。

破っても良いとの回答では、破った後に軟膏処置が必要、大きくて後々高確率で破れるものは破って良いが痛みを伴いやすい、よく洗っておいたほうが良い、としたコメントが寄せられたほか、化膿が怖いため、薬の浸透が良くなるためといった理由も挙げられました。
さらに、その後の処置がいずれにせよ必要、受診をおすすめするとの声もあり、破るだけでなくその後には軟膏を塗る、病院受診を検討するなども必要なようですね。
また、大きな水疱であれば穿刺して排液した方がきれいに治る、内容液を排除するが皮膚はそのまま切除しないでおく、水疱蓋は汚染したり挫滅していなければ極力温存との意見も見られることから、なるべく水疱蓋は取らない方が良いというのは共通意見である模様です。
一方で、水ぶくれが小さい場合は破れなければ1週間くらい放置しておいても良いとの声も。破って良いと考えている医師にも、少なからず「場合による」とした考えを持った方もいらっしゃるようでした。

水ぶくれを破って良いかは「場合による」。感染リスクも考えると病院で適切な処置を

本調査によれば、水ぶくれを破って良いかについて、「場合による」が最多で回答される結果となりました。
破らない方が良い水ぶくれは、サイズが小さいものや、滲出液による圧痛がない場合と医師のコメントにて挙げられています。
また、サイズが大きいものや、疼痛を伴うもの、感染の恐れがあるものなどは破っても良いと考える医師もいらっしゃいました。
しかし、水ぶくれを破ることにより感染などのリスクが危惧されるため、適切な処置が必要となってくるようです。
もしも水ぶくれで上記のような特徴があり、破ってしまいたいという方は皮膚科を受診した方が良いかもしれません。

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