不安神経症の薬に副作用はあるの?精神科医、心療内科医210名に聞いてみました

不安神経症の薬
本調査では、肯定的な回答(「大いにある」、「多少はある」を合計)が84%、否定的な回答(「あまりない」、「ほとんどない」を合計)が16%という結果になり、多くの精神科医、心療内科医が副作用を懸念していることがわかりました。このような薬の副作用として、依存、離脱症状、消化器症状、注意力の減退やふらつき、眠気などがコメントから挙げられました。しかし、少量である場合や短期間の服用では副作用はあまりないと考える医師もいるようです。また、適切な処方や使い方を誤らなければ副作用はないとのコメントもありました。薬を処方された際は、乱用せず医師の指示を守り服用するのが大事そうです。
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不安神経症を治せるものなら治したい。けれど、薬の服用となると副作用が怖いと感じる方もおられるのではないでしょうか。
インターネット上などでもこういった薬は依存性がこわいなどと噂されていることもあり、不安に感じる方もいらっしゃるかと思います。

そこで今回は、不安神経症に使われる抗不安薬や抗うつ薬には懸念すべき副作用はあるのか、精神科医、心療内科医の計210名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年4月28日〜5月1日にかけて行われ、精神科医、心療内科医の計210名から回答を頂きました。

抗不安薬、抗うつ薬には副作用がある?

「不安神経症に使われる抗不安薬や抗うつ薬には懸念すべき副作用はありますか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらい、コメントを頂きました。

  • 大いにある
  • 多少はある
  • あまりない
  • ほとんどない

以下が結果となります。

今回の調査では、肯定的な回答(「大いにある」、「多少はある」の合計)が84%、否定的な回答(「あまりない」、「ほとんどない」の合計)が16%という結果になりました。
多くの医師が薬の副作用はあると考えていることがわかります。

それでは、各回答をした医師のコメントを見ていきましょう。

肯定的な回答をした理由とは

  • 60代男性 精神科 「多少はある」
    有効な場合は多いですが、注意は必要です。
  • 50代男性 心療内科 「多少はある」
    常用量でも依存が形成されるので注意が必要です。
  • 30代男性 精神科 「多少はある」
    嗜癖になることや、注意力の減退が問題です。
  • 60代男性 精神科 「多少はある」
    薬物依存に陥る例が時折あります。
  • 40代男性 心療内科 「多少はある」
    薬物療法にはメリット、デメリットはつきものです。
  • 40代男性 心療内科 「多少はある」
    ふらつき、眠気などの副作用があります。
  • 40代男性 精神科 「多少はある」
    眠気には注意すべきだと思います。
  • 40代男性 精神科 「多少はある」
    依存形成でやめられなくなる事例は多いです。
  • 40代女性 心療内科 「多少はある」
    短期の頓服的使用には問題ないですが、長期間の使用には精神依存、身体依存が憂慮されます。
  • 40代男性 精神科 「多少はある」
    多量に乱用すれば、抗不安薬依存に陥る危険性もあります。ただ少量であればほとんどないです。
  • 50代女性 精神科 「大いにある」
    依存症、離脱症状、消化器症状等などがあります。
  • 50代男性 心療内科 「大いにある」
    アルコールと類似の副作用があります。
  • 50代女性 心療内科 「大いにある」
    依存性が生じやすいです。
  • 50代男性 精神科 「大いにある」
    依存性が出やすく長期にわたる場合の副作用も懸念があります。
  • 60代男性 精神科 「大いにある」
    やはり乱用と依存でしょう。

肯定的な回答した医師からは、副作用として依存、離脱症状、消化器症状、注意力の減退やふらつき、眠気といったことが挙げられました。

特に依存に関するコメントが散見されており、抗不安薬等を服用する際は注意が必要そうです。
なかでも、長期的に服用する場合や多量に服用する際に副作用が懸念されるといったコメントもあり、特に気をつけなければいけないことがうかがえます。
しかし、短期の頓服的使用には問題ない、少量であれば副作用はほとんどないと考える医師もいらっしゃったことから、必ずしも副作用がでるというわけではないようです。
このように副作用を懸念する医師がいる一方、薬の副作用に対して否定的な回答をした医師もおられました。

続いては、そのコメントを見ていきましょう。

否定的な回答をした理由とは

  • 50代男性 精神科 「あまりない」
    経験上あまりありません。
  • 50代男性 心療内科 「あまりない」
    依存性はありますが副作用はあまりないです。
  • 40代女性 心療内科 「あまりない」 
    使い方です。間違わなければほぼないと思います。
  • 50代男性 精神科 「あまりない」
    どの薬剤も同じで、特別視はおかしいと思います。
  • 50代女性 精神科 「あまりない」
    依存が問題になっていますが、あまり経験しません。
  • 60代男性 精神科 「ほとんどない」
    少量、適切な処方が重要です。残薬管理も必須です。
  • 60代男性 精神科 「ほとんどない」
    最近言われているほど、副作用はないと思っています。
  • 30代男性 心療内科 「ほとんどない」
    個人的な経験から言ってほとんどないと思います。
  • 40代男性 精神科 「ほとんどない」
    ほとんどないと思います。ただし安易に大量に用いるものではないと思います。
  • 40代男性 心療内科 「ほとんどない」
    最近の薬は安全性が高いです。

否定的な回答をした医師からは、ご自身の経験に基づいたコメントが散見されました。
また、依存性と副作用は別と考えている医師や、どの薬剤にも副作用はあるためこれらの薬だけ特別視はおかしいとの考えもあり、なかには最新の薬は安全性が高いためとの見解もみられました。
加えて前項でもあったように、少量であれば副作用はほとんどないとのコメントや、使い方を間違わなければ副作用はほぼないと考える医師もおられました。
このような薬を服用する際は、医師の指示に従いしっかりと用量を守るようにしましょう。

84%の医師が副作用を認める回答。服用する際は用量を守り、医師の指示に従うようにしましょう。

本調査では、84%もの医師が抗不安薬や抗うつ薬に懸念すべき副作用があると回答しました。
具体的には、依存性、注意力の減退、眠気といった様々な副作用があるようです。
特に薬物依存について危惧するコメントが多く、服用する際には注意が必要なことがわかります。

しかしながら少量である場合や、短期間の服用であれば問題ないと考える医師もおられたことから、これらの薬を服用すると必ず副作用が出るということではないようです。
これらの薬を処方された際は、しっかりと医師の指示に従い用量を守って服用するようにしましょう。

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