胃もたれがするのは病気のせい?医師553人に聞いてみました

具合が悪いシニア男性
本調査では、胃もたれがする場合、何かの病気にかかっている可能性があるか聞いたところ、「多少はある」との回答が一番多く、次に「あまりない」、「大いにある」が続きました。医師のコメントによれば、胃もたれが頻繁に起こる場合、病気の可能性は否定できないそうです。しかし、胃もたれはほとんど一過性のもので、それは食生活や暴飲暴食が要因のようでした。これらの要因について身に覚えがないにもかかわらず、胃もたれが起こるなら、上部消化管の疾患が考えられるため、一度検査を受けた方が良いのかもしれません。本記事を参考までに、胃もたれが起こったときの対処法を考えてみてください。
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生活していると、たまに起こることがある「胃もたれ」。
多くの人は、胃もたれしても、そこまで深刻に考えないと思います。しかし、そんな胃もたれが頻繁に起こるなら、何かの病気なのではと疑ってしまいますよね。では、胃もたれは病気の可能性があるのでしょうか。

そこで今回は、一般内科、消化器内科、消化器外科、総合診療科553人に、胃もたれがする場合、何かの病気にかかっている可能性があるか、聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2019年6月17日~2019年6月18日にかけて行われ、一般内科、消化器内科、消化器外科、総合診療科553人から回答を頂きました。
 

胃もたれがするのは病気のせい?

「胃もたれがする場合、何かの病気にかかっている可能性はありますか?」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 大いにある
  • 多少はある
  • あまりない
  • ほとんどない
  • わからない
     

以下のグラフが結果となります。


 

集計結果では、「多少はある」との回答が62%と多く、次に「あまりない」17%、「大いにある」15%が続きました。
肯定的な意見が、全体の半数以上を占める結果となりました。胃もたれは、病気との関連性が高いのかもしれません。

それでは医師のコメントを見ていきましょう。
 

食べすぎが原因ではない胃もたれなら、検査の必要あり

  • 50代男性 一般内科 「多少はある」
    胃がんや胃潰瘍や慢性胃炎や急性胃炎などの症状の可能性があります。
  • 50代男性 一般内科 「多少はある」
    機能性ディスペプシアなどが関係している可能性があります。状況によりますが精査が必要な場合があります。
  • 40代女性 一般内科 「多少はある」
    逆流性食道炎や胃炎の可能性があると思います。
  • 50代男性 一般内科 「多少はある」
    食べ過ぎでなければ、何らかの疾患である可能性はあると考えています。
  • 30代女性 一般内科 「多少はある」
    単なる消化不良、胃排出能の低下が原因のことが多いですが、胃がんなど悪性腫瘍の可能性は考えないといけないと思います。
  • 50代男性 一般内科 「多少はある」
    症状があるということは何かがあるということです。ただし食べ過ぎの場合は除外ですが。
  • 50代女性 リウマチ科 「多少はある」
    単なる過食などの可能性もありますが、「胃もたれ」が一過性でなく慢性もしくは反復性に起こるのであれば、器質的疾患の可能性を考えて対応すべきだと思います。
  • 50代男性 一般内科 「多少はある」
    一度は胃カメラ検査を勧めます。
  • 60代男性 血管外科 「多少はある」
    胃カメラを行わないと、正確な診断はできません。
  • 40代女性 一般内科 「多少はある」
    胃カメラで病気がないとわかるだけで、症状が気にならなくなることもよくあります。
  • 30代女性 一般内科 「多少はある」
    食生活によるものが多いです。
  • 40代男性 腫瘍外科 「多少はある」
    暴飲暴食がやはり胃もたれの原因かと思います
     

まず、コメントに新しく出てきた言葉の概要をおさえてから、医師のコメントに触れていきましょう。
 

機能性ディスペプシア

「機能性ディスペプシア」とは胃の痛みや胃もたれなどの症状が慢性的に続いているにも関わらず、内視鏡検査などを行っても、胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胃がんなどのような異常がみつからない病気のことを示します。
引用:お薬のしおり No.137 - 機能性ディスペプシアについて(H25.7) |東京医科大学病院


一番多く回答を集めたのは、「多少はある」との意見でした。
胃もたれの際に可能性のある病気として挙げられていたものを以下に示します。

  • 胃潰瘍
  • 慢性胃炎
  • 急性胃炎
  • 胃がん
  • 逆流性食道炎
  • 機能性ディスペプシア
     

医師のコメントによると、食べすぎが原因ではない胃もたれは、病気の可能性があるかもしれないそうです。特に、胃もたれが慢性的反復的に起こる方は、一度検査を受けた方が良いのかもしれません。また、胃カメラを勧めるといった意見も多く見られたことから、胃もたれの原因について正確に知りたい人は胃カメラ検査を行い、正確な診断を受けるのが大事そうです。

一方で、胃もたれは食生活暴飲暴食が原因、といった意見も見られました。生活習慣の乱れを自覚している方は、まず食生活の改善や暴飲暴食を控えるといった対策をしてみて、胃もたれが改善するかどうか試してみても良いのかもしれません。
 

胃もたれの原因は、食べすぎやストレスによるものが多い

  • 50代 男性 一般内科 「あまりない」
    単なる食べ過ぎのことが多いと思います。
  • 30代 男性 血液内科 「あまりない」
    食べ過ぎや飲みすぎが多いと思います。
  • 30代 男性 精神科 「あまりない」
    多くは食べすぎや軽いストレスと思います、年齢によりますが。
  • 60代 男性 一般外科 「あまりない」
    油物を食べすぎると胃もたれします。可能性はゼロではないが、少ないのでは?
  • 50代 男性 一般内科 「あまりない」
    精神心理的要因が大きいと思います。
  • 50代 男性 一般内科 「あまりない」
    自覚症状で身体の疾患以外に、精神疾患や単なるストレスでもおこりえます。
  • 60代 男性 一般内科 「あまりない」
    単に胃もたれの場合には一過性の症状が多いでしょう。病気ではないかも。
  • 50代 男性 一般内科 「あまりない」
    一時的な機能障害のことが多い印象です。
  • 40代 男性 一般内科 「あまりない」
    自然に治ってしまうことが多いです。
  • 60代 男性 一般内科 「あまりない」
    いわゆる「胃もたれ」感は、特異的な症状・感覚ではなく、食べすぎなどによっても普通に起こりえることから、かならずしも疾患の有無に直ちに結びつくことがないです。継続する場合や過去に無いほど症状が強い場合などには検討を要します。
     

次に回答を集めたのは、「あまりない」との意見でした。
医師のコメントによると、胃もたれは食べすぎ飲みすぎが原因で起こることが多く、病気が原因である可能性は低いとのことでした。また、胃もたれは一過性の症状であるといった意見も見られたことから、自然に治るのを待ってみるのも良いのかもしれません。
しかし、胃もたれの症状が続く場合症状が強い場合は、一度医師の診断を受けた方が良いでしょう。

ほかにも、胃もたれはストレス精神疾患が原因で起こるといった意見も見られました。胃もたれは、身体的な要因だけでなく、精神的な要因でも起こることがあるようです。
 

胃もたれの原因は、上部消化管の疾患の可能性あり

  • 60代 男性 一般内科 「大いにある」
    上部消化管疾患をまず考えます。
  • 50代 男性 循環器内科 「大いにある」
    上部消化管に器質的疾患が存在する可能性が示唆されます。
  • 60代 男性 一般内科 「大いにある」
    上部消化器疾患のすべてと関係があります。
  • 50代 男性 消化器内科 「大いにある」
    少なくとも上部消化管内視鏡検査はします。
  • 50代 男性 消化器内科 「大いにある」
    器質的疾患の場合も機能的疾患の場合もあると思います。
  • 40代 男性 消化器内科 「大いにある」
    機能性胃腸症の頻度が多いかと思います。
  • 60代 男性 一般内科 「大いにある」
    胃の機能性に問題があることが結構あります。
  • 50代 男性 一般内科 「大いにある」
    器質的疾患としては、やはり胃がんです。その他機能性疾患としては、機能性ディスペプシアでしょうか。
  • 50代 男性 アレルギー科 「大いにある」
    逆流性食道炎、GERD、NERD、胃癌 胃潰瘍、胃炎、等々。中には心筋梗塞の症状をそのように訴えて受診してきた患者さんもいました。
     

まず、コメントに新しく出てきた言葉の概要をおさえてから、医師のコメントに触れていきましょう。
 

GERD(胃食道逆流症)

「胃食道逆流症(Gastroesophageal reflux disease : GERDと略されます)」とは、胃酸や食べ物が食道に逆流することで内視鏡で分かるような食道粘膜障害と胸焼けなどの煩わしい症状のいずれかもしくは両方が起きる病気です。内視鏡で食道粘膜障害を認めるGERDは逆流性食道炎やびらん性GERDと呼ばれます。
引用:胃食道逆流症(GERD)(消化器内科)|KOMPAS


次に回答を集めたのは、「大いにある」との意見でした。
医師のコメントによると、胃もたれが起こるのは、上部消化管に疾患がある可能性があると言われています。また、胃もたれに関係する疾患には、器質的疾患機能的疾患があるようで、器質的疾患としては、「逆流性食道炎」「GERD」「胃潰瘍」「胃炎」「胃がん」などが、機能的疾患としては、「機能性ディスペプシア」が挙げられていました。

一方で、「胃もたれと思って受診したら心筋梗塞だった患者さんがいた」といったコメントも見られました。胃もたれが場合によっては深刻な病気の可能性もあるので、症状がひどい場合は、早めに医師に相談した方が良いかもしれません。
 

胃もたれが頻繁に起こるなら、一度検査を

本調査では、胃もたれがする場合、何かの病気にかかっている可能性があるか聞いたところ、「多少はある」との回答が一番多く、次に「あまりない」、「大いにある」が続きました。

医師のコメントによれば、胃もたれが頻繁に起こる場合、病気の可能性は否定できないそうです。一方で胃もたれは、生活習慣の乱れや暴飲暴食が原因なことが多く、大抵の場合、一過性のものであるという医師の見解もありました。また、胃もたれはストレスや精神疾患が原因で起こることもあるそうです。

もし、このような原因に身に覚えがないにもかかわらず、胃もたれが頻繁に起こったり、症状がひどかったりする場合は、病気がないか一度検査を受けて調べた方が良いのかもしれません。さらに、胃もたれの原因について詳しく知りたい人は、胃カメラ検査を行うことでより正確な診断を受けることができるそうです。

本記事を参考までに、胃もたれが起こったときの対処法を考えてみてください。

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