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医師の歯科受診 「痛みが出てから」が6割

歯科検診
医師が歯科に受診する場合、「痛みが出てから」が6割を占める結果となりました。
医療の現場
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「予防で通う」のは3人に1人

 症状がなくても歯科を受診し、検診や歯石除去などのメンテナンスを行うかどうか。また、その頻度は? 

 MedPeer会員医師を対象とした調査では、「痛みなどの自覚症状がなければ受診しない」とする回答が60%を占め、「予防のために受診する」との回答を上回りました。1年に1回や6カ月に1回など、「予防のために受診する」と答えた医師は合わせて約35%でした。自由コメントから「予防のために定期受診する」「しない」について、それぞれの背景を探りました。

定期受診で「先手必勝」!

 調査は会員医師からの投稿をもとに4月3日から9日まで行い、4,054人から回答を得ました。その結果、最も多かったのは「痛みなどの自覚症状がなければ受診しない」で60.4%でした。「1年に1回程度、予防のために受診する」は12.7%、「6カ月に1回程度」は12.5%、「3カ月に1回程度」は10.2%が選択し、この3つを合わせると35.4%となりました。(図)。

図 歯のメンテナンスについて(n=4,054)

医者が行う歯のメンテナンス

 定期的に受診している医師からは「"歯を失うのは、虫歯ではなくて歯周病です"と言われてから定期的に、症状がなくても受診しています」(50代、消化器内科)、「痛みが出て歯科に行ったため、2本かなり悪くなっていて、長期間治療にかかりました。それから3カ月に1回受診しています」(40代、代謝・内分泌科)、「急に痛くなって治療が必要になってもなかなか受診できないので、先手必勝です」(50代、産婦人科)との声が上がりました。

わかっていても受診できず

 その一方、定期受診の必要性は理解していてもなかなか行けない現状もありそうです。「患者さんには3〜6カ月に一度歯科受診が必要と説明しているものの、自分のことまでなかなか気が回らず、実際はこの(1年に1回)くらいになってしまう」(30代、代謝・内分泌科)、「ビスホスホネート製剤投与の患者さんには勧めているのですが、自分は放置状態です」(50代、整形外科・スポーツ医学)といった書き込みからそれがうかがえます。

 そこで理由をコメントから探ってみました。まず、ネックになるのが時間です。「私の診療時間と歯科の診療時間が重なっているので、なかなか受診できない」(60代、小児科)、「予約日に限って急患が来る」(30代、一般外科)といった経験談にはMedPeer会員の先生方もうなずけるのではないでしょうか。

「いい歯科医が見つからない」も理由の一つ

 もう一つ考えられるのが、どの歯科医にかかるのがよいか迷うこと。歯科医院の数はコンビニエンスストアよりも多いと言われますが「腕のいい歯科医が見つからず困っています」(40代、精神科)、「どこに行ったらベストか迷いつつ、結局行かずじまいです」(40代、一般内科)、「ネットで検索しても名医か否か判断できない」(40代、一般内科)といった書き込みが目立ちました。

 一方でよい歯科医にめぐり会えたり、実際にメンテナンスを受けたりすると、「結構きれいになりますよ。歯周病予防にも良いです。歯科受診は大事」(40代、リハビリテーション科)との思いが強くなるようです。

「きちんと歯磨きすれば不要」の声も

 他方、症状がなければ受診しない理由として、予防的な受診は必要ないという意見も数多くありました。「先日7年ぶりに受診しましたが、う歯はなく、歯磨きをきちんとしていれば毎年受診する必要はないと思いました」(50代、代謝・内分泌科)といったコメントが代表的です。

 確かに、個人個人の口腔ケアの必要度・達成度は異なるでしょうから、これも説得力のあるコメントだと言えます。この他にも、通院回数や費用負担に関する漠然とした印象から歯科への足が遠のいている、との声も散見されました。

口腔外科医の回答は…

 口腔外科医4名からも回答がありました。結果は「自覚症状がなければ受診しない」が3名、「その他」が1名でした。3名のコメントは「痛くなくても歯周炎は進むので行った方が良いと思いつつ、行っていません」(40代)、「怠っているのはわかっていますが」(40代)、「積極的に受診しにくいです」(50代)との内容。「その他」を選んだ医師(40代)は「自分でメンテしています」とのことでした。

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