イシコメ

学生時代の成績と医者としての出来は?

医者に聞いた、学生時代の成績と医師としての実力の相関関係
今回の調査の結果、医学生時代の成績と医者としての出来には関係がある、と答えた医師が半数以上を占める結果となりました。
医療の現場
イシコメ運営事務局 イシコメ運営事務局

真面目な人はずっと真面目?半数以上「関係ある」と回答

 6年間の医学部生活の過ごし方は、コツコツと勉強していい成績をおさめた人もいれば、大学受験から解放されて遊びまくって留年したという人もいて、それぞれ。とは言うものの医学生時代の成績は、医師になってからの出来・不出来に関係してくるものなのでしょうか。そこでMedPeerでは「学生時代の成績と医者としての出来」についてのアンケートを実施したところ、4058件の回答が寄せられました。

 最も多かったのは「ある程度は関係ある」という回答で、47.4%(1922人)に上りました。「大いに関係ある」の3.1%(128人)と合わせると、“関係ある”とする回答は半数強の50.5%を占めています。どのように関連しているのかについては、「学生時代のやる気は医師になっても継続する」「もともと頭がいい人はやはり仕事もできる」「真面目な人はずっと真面目」「勉強嫌いは変わらない」など、個々の資質を挙げたコメントが目立ちました。

 また「基礎学力があってこその臨床」「知識がなければ応用はきかない」など、学生時代の勉強の蓄積が将来のベースとして重要とする意見もありました。

図 全体(n=4,058)

医者に聞いた、学生時代の成績と医師としての実力の相関関係

「関係ない」も半数近く学生時代とは違う能力が必要?

 一方、“関係ない”と感じている人も多く、「まったく関係ない」とした10.9%(443人)と、「ほとんど関係ない」という36.5%(1480人)を合わせると、全体の半数近くを占めました。コメントからは「医師になってからのモチベーションの方が影響は大きい」「医師として重要なのは、学生時代にはそれほど要求されないコミュニケーションスキルだと思う」など、医師になると違う能力が求められると感じている人が多いようです。“関係ある”と回答した人の中にも「ただし医師になってからの勉強や経験のほうが重要」というコメントが目立ちました。

 また2.1%(85人)は、「学生時代に目立たなかった人がすごく業績を上げている」「学生時代に部活や校外活動を積極的にして講義に来てなかった人のほうが大成している気がする」など「むしろ逆相関している」と回答しています。

 調査は2015年5月18日 から24日までの1週間行いました。

 主なコメントは以下の通り。

「大いに関係がある」「ある程度関係がある」と回答

  • ある程度は関係あるが、医者になっての出来は人間関係をうまく作れるかにかかっていると思います。(50代、一般内科)
  • 学生時代に習得した知識は大切な基礎になります。とはいえ医者になってからの経験の方がもっと大切だと思います。(40代、産婦人科)
  • 学生時代に優秀だった人が必ずしも医師として優秀とは限りませんが、学生時代にできなかった人が優秀な医師になっていることはありません。(40代、一般内科)
  • 講義への出席態度や勉強への意欲は、医師になってからの出来不出来に関係あると思います。(50代、一般内科)

「関係ない」「むしろ逆相関している」と回答

  • 学生時代の成績はあくまでペーパーテストでのもの。運転免許試験の成績と運転のうまさは関係ありません。(50代、一般内科)
  • バイトに熱心で、試験は追試にならない程度に要領良く切り抜けていた人の方が、結果的に要領がいいと思う。(30代、老年科)
  • 学生時代に遊び人で留年した人たちが続々教授になっています。その反面、学生時代に真面目だったのに卒業後はうまくいかなかった人もいます。その時々何に集中していたかの問題だと思います。(50代、産婦人科)
  • 自分自身の経験でいうと、医学生時代よりも医師になってから巡り合った恩師や同僚の影響が大きいように思います。(60代、循環器内科)
  • 学生時代に部活や校外活動を積極的にして講義に来てなかった人のほうが大成している気がします。(50代、一般内科)
  • 患者さんの満足度を仕事の出来とするなら、全く関係ないと思います。(40代、産婦人科)

参考サイト

ツイート
この記事の著者

関連する記事