高校生時代の得意科目は?

医者が高校時台に得意だった科目
医師への調査の結果、数学が得意だったという回答が最多となりました。
医療の現場
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「数学が得意」という回答が最多、英語は2位だが半数以下に

 医学部入試では、数学などの理系科目が不可欠です。また「生物が得意だったから医学部を目指した」などという人もいるのではないでしょうか。さらに高校時代の得意科目が医学部時代や医師になってからどう影響しているかも気になるところです。

 MedPeerが会員医師を対象に行った、高校生時代の得意科目を尋ねるアンケートでは、3869件の回答が寄せられました。結果は「数学」を得意科目に挙げた人が最も多く35.5%(1372件)を占めましたが、「受験の時は得点源になったものの、今はあまり役に立っていない」「現在、仕事で使えるのは統計学くらい」など、将来使えるわけではないというコメントが目立ちました。

 第2位の「英語」は数学の半数以下の15.8%(611件)にとどまりましたが、数学とは逆に「論文の読み書き、海外の学会では役に立つ」など、医師になってから助けられているという意見が数多く見られました。第3位は10.1%(392件)と数は少ないながらも「社会科系科目(日本史、世界史、地理など)」で、「好きな科目なので成績が良かった」「受験で必要な(勉強しなければならない)科目と得意な科目は別」というコメントもありました。

図1 全体(n=3,635)

医者が高校時台に得意だった科目

男女間で大きな差! 女子は英・国に自信

 男女別に分析をした結果では、得意科目にはっきりとした違いが見られました。男性は理系寄りの傾向で、数学を得意とする人の割合が36.2%で、女性の30.4%を上回り、さらに物理、化学、生物を合算した理科が得意と回答した割合も女性より多くなりました。ただし理科の中でも、男性は物理と化学、女性は生物に得意科目が分かれました。

 また、女性は、英語や国語を合わせた言語系科目に自信があるという回答が多く、36.3%を占めました。特に「英語が得意」という回答は22.2%で、男性の14.8%を大きく引き離す結果となりました。

 特に男性は英語を苦手とする人が多いようですが、「医師になってから最も役に立つのは、数学や理科よりも英語」というコメントもたくさん寄せられました。学会や論文などにおいて、「読む・書く・聞く・話す」といった英語のスキルは不可欠で、コメント欄を見ると「あとあとになって英語の習得に苦労している」という医師も少なくありません。

男女別の医者が高校時台に得意田だった科目

 調査は会員からの回答をもとに2015年9月28日から10月4日1週間行いました。主なコメントは以下の通りです。

【男性のコメント】

  • 患者さんとのコミュニケーションで歴史の話題は役に立ちます。(60代、産婦人科)
  • 数学は得意でしたが、今は全く役立っていない。必要なのは統計ぐらいでしょうか。(40代、呼吸器内科)
  • 数学が得意で英語が苦手。特にリスニングは大の苦手でした。(50代、放射線科)
  • 英語は論文を読み書きするのに役に立っています。(50代、循環器内科)
  • 美術です。家が裕福なら美大に進学したかったのですが…。(30代、形成外科)
  • 医学部入学後の授業で役立ったのは、化学と世界史と漢文でした。世界史は感染症の授業で、漢文は医学用語の理解に利用できました。一方、生物はほとんど使えませんでした。(50代、老年内科)
  • 数学が得意だと思っていましたが、周囲はもっとレベルが高かった。(30代、一般内科)

【女性のコメント】

  • 数学、化学、物理が得意でした。数学が得意なため即座に計算ができて適量などの早期判断に役立ちましたが、英語をもっとしっかりしておけばよかったと思います。(60代、小児科)
  • 地歴が好きで明らかに文系の人間でした。医学部に入ってから、物理、生化学、生理学などで苦労し、進級できないかと真剣に悩みました。医者になってからはあまり関係ないですが、統計学は必要です。(50代、耳鼻咽喉科)
  • 物理が好きでした。知識は、現在の仕事(放射線腫瘍科医)にほとんど役に立っていませんが。(50代、放射線腫瘍科医)
  • 国語が得意で、患者さんとのコミュニケーション力という面では役に立っています。(40代、一般内科)
  • 国語。医療は文系の面も大いにあるので、何かに役立っていると思います。(40代、一般内科)

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