7割が妊娠中にも性行為します!どこまでOKなのか、何がNGなのかまとめてみた

妊娠中の性行為はいけないことではありません!
7割の夫婦が妊娠中にも性行為をおこなっています。性行為は赤ちゃんを作るためだけでなく、円満な夫婦関係を維持する上でもとても大切なことです。妊娠中の生活について夫婦でよく話し合っておくことをおすすめします!
妊娠・妊娠前
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妊娠すると、女性は身体の変化を実感するようになります。
特に初産の場合、変わっていく自分の体に戸惑ってしまう人も多いです。

変わっていくのはわかりつつも、今までの夫婦関係を続けたい……
そんな人に聞けない悩みである「妊娠中の性行為」について、実際はしても大丈夫なのか調べてみました!

妊娠中に性行為するのは変なこと?

妊娠初期の不安定な時期に、夫に性行為を求められて困った……
そんな経験がある方もいらっしゃると思います。

また「妊娠中だけれどもっと触れあいたい!」と、不満を感じる方もいることでしょう。

妊娠中は子宮の中で赤ちゃんを育てている時期です。
そのため、性行為を行うことに不安や違和感、抵抗を感じ、戸惑ってしまいますよね。

では、妊娠中に性行為するのは本当に変なことなのでしょうか?

妊娠中に性行為をする夫婦の割合って?

7割近い夫婦が妊娠中にも性行為を体験する

2014年に行われた調査によると、妊娠中性行為があったと答えた人は何と68.8 %にも登りました!

7割近い夫婦が、妊娠中にも性行為をしているんですね。
性行為を行わなかったのは残りの31.2 %で、このアンケートでいえば少数派なようです。

ただし「妊娠前に比べて回数が減った」という回答が56.7 %ですから、さすがに回数は妊娠前と比べて減る傾向があるようです。

参考リンク:妊婦さんの「妊娠中の仲良し(セックス)に関する調査2014」

注目すべきは、「減ってしまった」「行わなかった」と答えた夫婦の多くが、罪悪感や不安を理由にあげている点です。

夫婦生活において性行為の有無はとっても大切

妊娠の有無にかかわらず、性行為については夫婦によって違いが出るものです。
それでも、夫婦として生活を共にする上で、性行為はとても大切なコミュニケーションの一つといえます。

カナダのトロント大学では、実際に研究者たちが性行為に関する研究をおこなわれました。
その研究により、お互いが合意の上で行われる性行為は二人の間の満足度を高める、という結果も発表されています。

妊娠中であっても、それは変わりません。

ただしどちらかが前向きでないままでの性行為は、関係が良くなるどころか不満をため込む原因にもなりかねません!
長い妊娠生活中、性行為をどうしていくのかは夫婦間でしっかりと話をする必要がある問題です。

気になる赤ちゃんへの影響は?

妊娠中の性行為は赤ちゃんに直接影響はない

結論から言えば、経過が順調な場合赤ちゃんへの影響はありません。
赤ちゃんは子宮と羊水で守られているためです。
性行為によって赤ちゃんを傷つけることはありません。

実際、アメリカでは感染症などがなければ性行為によって早産や流産は引き起こされない、という調査結果が報告されています。
不安に思っている方は安心して大丈夫ですよ!

ただし、膣炎などの感染症を起こしていたり、子宮頚管が短いなどの場合は話が別です。
早産・流産のリスクが高まりますので、そういった状態の場合は性行為を控えましょう。

性欲の変化はあって当然!

妊娠というのは不思議なものです。
日々の生活の中で生まれる感情でさえも変化することがあります。

性欲もその一つです。
性欲が減る妊婦さんもいれば、反対に性欲が増す妊婦さんもいます。

お腹に赤ちゃんがいるのに性欲を感じる事に対し、罪悪感を感じるママも多いようです。
原因はホルモンバランスの変化や、性器に流れる血流量の増加などと考えられています。

妊娠によって性欲が変わることは当たり前のことです。
「自分は変なのだろうか?」と悩まず、「妊娠による影響だから当たり前!」と変化を受け入れるようにしましょう。

ストレスを感じないことが一番!

妊娠中のストレスは妊婦さんの大敵です。

性行為をしないことでストレスを感じてしまうくらいなら、遠慮せずにパートナーとの時間を楽しむことが大切ですよ!

また、反対にパートナーからの要求にストレスを感じてしまうのであれば、自分の気持ちをしっかりと伝えて理解してもらうことが重要です。
気乗りしないままの性行為は、のちに自分を責めてしまうきっかけに変わりかねませんよ。

する・しないにかかわらず、自分にとってストレスがない方法を選択しましょう!

妊娠中の性行為は安全に気を付けよう!

妊娠中の性行為は悪いことではありません。
ただし、妊娠前よりもより配慮が必要です。

体調や妊娠の経過を重視!

体調がすぐれない・切迫早産などで経過が順調でないときは、「したい」気持ちがあったとしても性行為は控えましょう。

性行為によって子宮は収縮しやすくなります
体調不良での性行為の結果、強い張りにつながるなど影響が生じやすくなりますよ。

妊娠の時期による性行為の違い

妊娠中は大きく3つの時期に分類されます。

妊娠初期(1〜3ヶ月)

妊娠初期は受精し、子宮が大きくなりはじめ胎盤が作られる重要な時期です。
そのため、つわりなど体調に変化が現れやすい時期でもあります。

この時期は身体的にも精神的にも不安定になりやすい時期なので、できるだけ性行為は控えましょう
(つわりが強い方の場合は「それどころじゃない!」って感じだと思いますが…)

また、妊娠すると急に母性が強くなります。
それにより性行為自体に対し嫌悪感を抱いてしまうこともあります。

しかし、これは本能として仕方がないことです。

今この記事を読んでいるあなた!!
もしあなたが男性で、断られて悩んでいたとしても、受け入れてあげてほしいです。
「避けられてしまった!」
と感じるかもしれませんが、嫌いになったり避けているわけではないんです。

妊娠中期(4〜7ヶ月)

妊娠中期は安定期とも呼ばれます。
妊娠中で一番身体的にも精神的にも安定している時期です。

経過が順調であれば、性行為は問題ありませんよ!

妊娠後期(8〜10ヶ月)

妊娠後期はお腹も初期とは比べものにならないほど大きくなります。
妊婦さんにとっては体の負担がとても大きくなる時期です。

妊娠32週~36週は特に、子宮収縮が起きやすいとされています。
36週5日目までの出産は早産となりますので、お腹が張りやすいのであれば性行為は控えたほうが良いでしょう。

出産はゴールではなく、スタートです。
なるべく体の負担を減らし、良い状態で出産に臨めるように調整してくださいね!

これってどうなの? 妊娠中の性行為を安全にするために

妊娠中の性行為、やっぱり気になることは多いですよね。
妊娠中にみんなが感じている疑問についてまとめてみました!

体位

体位によって流産や早産しやすい、ということはありません

ただ、特に妊娠後期になるとお腹が大きくなることで妊婦さんの体の負担は増えます。

正常位など女性が仰向けになる体位は、お腹による圧迫で妊婦さんが苦しかったり、激しい腰痛につながったりします。
ときには仰臥位低血圧症候群という怖い病気に陥ってしまうこともありますので注意が必要です。

※ 仰臥位低血圧症候群については「妊娠中、仰向けで寝ないほうがいい理由と対策」をご参考ください。

体に負担がない体位で行うことを心がけるとお互いに満足できますよ!

頻度

基本的には妊婦さんの体調次第です。
妊娠前よりも増えるのはNG、ということはありません。

ただ、妊娠中の性行為は体に大きな負担がかかりやすいです。
頻度を増やすのではなく、満足度を高い行為を心がけるとよいのではないでしょうか。

オーラルセックス

女性から男性に行うオーラルセックスは問題ありません

性行為は気持ち的にNGだけど、オーラルセックスなら…という場合もありますよね。
夫婦として気持ちが通い合っていれば、積極的に行って大丈夫ですよ。

ただし、男性からのオーラルセックスは控えたほうが良いです。
膣の中に空気が吹き込まれたことで「塞栓症」を引き起こした事例がアメリカで報告されています。
その点はパートナーに配慮してもらいましょうね。

オーガズムに達しても大丈夫?

オーガズムに達すると子宮収縮が引き起こされます。
しかしこの子宮収縮は一時的なものですので、性行為が終われば元に戻ります。

経過が順調であれば、性行為による子宮収縮が早産につながることはないので大丈夫ですよ。

必ず守ろう!妊娠中の3つのNG行為

妊娠中の性行為で絶対やっちゃいけないこと

妊娠中には絶対避けた方がいいNG行為がいくつかあります。
お互い満足いく性行為のためにも、ルールを守りましょう!

① 膣内射精はしない

妊娠中はさらなる妊娠の可能性はゼロなので、膣内射精しても大丈夫、と思われがちです。
しかし、精液には子宮収縮を促したり、子宮頚管を柔らかくしてしまう成分が含まれています。
正期産(出産に最も適した時期)をむかえる37週までは控えましょう

もちろん、膣内射精したからといって必ず早産につながるわけではありませんが、リスクはできるだけ回避するのが望ましいですよね。
お腹の赤ちゃんのためにもルールとして徹底しておくと安心です。

② コンドームは必ず使う

妊娠中、女性の抵抗力は大きく落ち込んでいます。

そのためちょっとしたことで膣炎などの感染症を引き起こしやすくなっています
一度かかってしまうと繰り返し感染してしまう妊婦さんも少なくありません。

コンドームを利用することで、性行為による感染症の可能性はぐっと低くなります
さらなる妊娠の可能性がないぶん開放的な気分になりがちですが、体のためにも必ずコンドームは使いましょう!

③ 経過を無視した行為をしない

ストレスは体に毒ですが、いくら「したい」という気持ちがあっても、経過を無視して性行為をするのはNGです。

既に出血があったり、子宮頚管が短く早産傾向にある妊婦さんもいるでしょう。
また、前置胎盤で安静を指示されることだってあります。
性行為中に急にお腹が強く張ってしまうことだってあるでしょう。

一番大切なのはお腹の命を守ることです。
無理はせず、異常を感じたら性行為中であってもストップすること、なによりも体調を考慮して行うこと、を忘れないでくださいね。

夫婦でよく話し合おう!

夫婦でよく話し合うことがいちばん大切です。

産後もしばらくはできないケースが多い

無事に出産を終えても、産後しばらくは性行為をすることができないケースがとても多いです。
その主な原因は体の不調や育児による多忙です。

また、出産を経て性行為事態に拒否感を感じるようになるケースも多々あるようです。
2人でゆっくり出来る最後の時間にできてよかった」
「妊娠中にしてたおかげで産後も拒否感がなかった
という声も耳にすることが多いです。

女性として見られていない、なんてことはない!

「妊娠したことでパートナーから誘われなくなった…」
「女として見られていないのかな」
「このままセックスレスになるのは嫌だ」
と悲しい気持ちになる妊婦さんもいます。

実際には、そんなことはありません
変わっていくあなたの体を受け止めようとしていたり、
あなたの体調を気遣っているからこそパートナーから誘わなくなっただけ、
ということがほとんどです。

これを読んでいるあなたが男性側でも女性側でも、自分の気持ちを正直に伝えることが何より大切です。

浮気が心配? それこそちゃんと話し合いを!

また、
「妊娠中に性行為をしたいという気持ちになれないけれど、夫の浮気が心配…」
という妊婦さんもいるでしょう。

浮気防止のために「自分がストレスを感じてでも受け入れる」という方も中にはいるかもしれません。

このような気持ちのすれ違いは、夫婦でよく話し合うことで解決できます
性行為について話し合うことは、決して恥ずかしいことではありません。

まとめ

いつまでも仲良し夫婦でいるために

性行為は子どもを授かるためだけの行為ではありません
夫婦のコミュニケーションとして、とても重要な手段です。

自分の気持ちを打ち明け、夫婦が同じ方向を向くための努力は、仲の良い夫婦でいるために必要です!
出産後も円満な夫婦関係を続けていくためにも、ぜひ2人一緒に取り組んでみてください。

これから幸せな家庭を作っていくためにも、お互いに努力していきましょう!

医師のコメント

  • 眞鍋 歩
    眼科
    妊娠中の性行為に関しては特に制限はないかと思いますので、その日の体調やお腹の張り具合などによってご夫婦で判断されればいいかと思います。
    一番のリスクは感染症でしょう。感染症にかかると早産や流産のリスクが高まりますので、必ずコンドームはつけるようにし、不潔な環境などは避けたほうがいいでしょう。
    それ以外であれば、基本的には自由にしていただいて構わないと思います。
    投稿日時:
    なるほど

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