保育士が見た、本当にあった親が子どもに与えた悪影響の話

子供への悪影響
親が子どもに与える影響は非常に大きいです。 親である自覚をしっかり持って、子どものために何が大切か、必要かを考えて行動しましょう。
医療の現場
イシコメ運営事務局 イシコメ運営事務局

保育園は親の仕事・病気などの理由から、日中にお子さんを預かり保育する場所です。

子どもにとっては毎日を過ごす大切な環境です。
場合によっては家庭より長い時間過ごす子もいるので、保育士は日々、発達を考えた支援・しつけを心がけています。

認可保育園に通うお子さんのご家庭は、忙しい親が一生懸命に仕事と子育てを両立しているをしているところが大半です。

しかし、なかには保育士が心配になるような悪影響を子供に与えてしまう親御さんもいらっしゃいます

保育士の視点から、実体験を踏まえて子どもたちにどんな悪影響があるかについてご紹介したいと思います。

仕事が忙しすぎる親 → ごはんを異常に食べる子に

ある男の子は2歳児クラスに中途で入園してきました。

その子は父子家庭ですが親と一緒に住んでおらず、父親の友人が預かっているという特殊な環境下での入園でした。

園としてもそういった環境にある子を預かった経験はありません。
保育士たちもどういった対応をしたらよいのかと、最初から戸惑っていました。

体が同じ年齢の子達より小さめで、しばしば泣きわめくことがありました。

しかし保育園は初めてでしたし、最初はどの子もそういうものです。
環境に慣れていないだけで、問題はないと感じていました。

基本的に元気だったので安心してみていたのですが、給食の時間になってとても驚くことになりました。

給食を配り終わるのを待てず、すべて手で鷲づかみをして口に詰め込むのです。
その様子は誰かにとられまいと慌てているような感じでした。

喉につまりそうな勢いで食べていたので、主任保育士が危険を感じていったんその場からその子を離したくらいです。

2歳くらいだとだいたいスプーンを使って食べられます。
でもその子は全く身についていないようでした。

食事が食べられなかったトラウマ

「この異常な食べ方はなにかある」
ということになり、その子を預かっているという父親の友人と面談をすることにしました。

すると、その子の父親が仕事で忙しすぎて家に帰れず、その間子どもを放置していたとのこと。
それを見かねた友人が預かることにしたというのです。

そう、いわゆる育児放棄されていた子どもだったのです。

きっと父親は何日も子供を家において、食事を与えていなかったのでしょう。
そのときの辛い思いから、食べ物をみると異常に口に詰め込むようになっていったのだと思います。

数週間後、その子は児童養護施設に入所することになり食事の心配はなくなりました。
とりあえずわたしたち保育士はほっとしたのでした。

自分のことで精一杯 → 情緒が不安定な子に

5歳児クラスにいた女の子の話です。

比較的しっかりした子だったのですが、突然わけもなく泣き出したり、友達とぶつかることが増えてきました。

その子は母子家庭で母親は30代、年齢にくらべて若々しい母親です。
明るくて、わたしたち保育士ともよく話をする、特に心配のないような方でした。

しかしある日、連絡ノートに母親から告白がありました。

「私、彼氏ができたので結婚したいと考えてます」

独身の方ですので、交際するのは全然かまいません。

ですが
「ネットで知り合ってまだ会ったことはない。
相手が住んでいるのは県外で、飛行機じゃないと会いに行けない」
などと書いていたのです。

ママは私をみていない

お迎えにきた母親に詳しく聞くと、もう恋愛のことしか考えられていない様子でした。

今すぐにでも飛んでいきそうな母親に園長と面談をしました。
もう少し時間をとってみましょうと説得したのです。

母親はしぶしぶ了承した様子でした。

そのあと、最近情緒不安定だった子に
「○○ちゃん、おうちでお母さんと遊んでる?」
と聞いてみました。

「ママ、ずっとスマホみてるの。遊んでくれない。
カレシが一番好きなんだって」

無表情でそういったのをみて、とても胸が痛みました。

愛情が自分に注がれていないと感じる子供は情緒が安定しません。

母親にとっては大事な恋愛かもしれません。
しかしその時の接し方によって、子どもは自分を「のけもの・邪魔者」と感じてしまうこともあります。

 

自分が母親なのだという自覚を持って、冷静な判断をしてほしいと思いました。

その後、母親は彼氏に会いに行ったりしていました。
しかしすぐに別れてしまったようです。

子供はサインを出す

保育園では様々な親子をみてきました。

「子は親を映す鏡」と言われますが、子供になにかしら変化があって親が原因だったということは本当によくあります。

親自身は気づいていなかったり、
保育士に気づかれないだろうと思っていたり・・・

しっかり子供はサインを出します
それだけ親の影響力が強いことを自覚してほしいと願います。

そして、親もひとりで抱え込まず、保育士にちょっとでも話してくれたら気持ちが楽になるかもしれません。

保育士も子供たちのために精一杯援助をします。
それでも親の愛情にはやはり太刀打ちできないのです。

少しでも親の悪影響が減って健やかに育つ子供たちが増えたらいいなと思っています。

医師のコメント

  • 眞鍋 歩
    こういった危ないサインを見逃さずに見つけた時点で早期に介入することが何より大切ですね。もちろん親にも問題がありますが、社会全体で見守ることができるネットワークが必要かと思います。
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