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床ずれ(じょくそう)の原因と 家庭で出来る対応策とは

介護を受けるベッドで寝たきりの男性
床ずれは、高齢者自身の体質にもよりますが、介護者の努力次第で防げることも可能です。家庭ではなかなか難しい対策ですが、介護用品を利用しながらなるべく家族にも負担がないように努めていくことが大切です。
医療の現場
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どうして床ずれができるのか?

家庭で介護したことがある人はご存知だと思いますが、動けなくなっていくと自力で体位を変えることができなくなるのです。こうなると、同じ場所に集中して圧がかかり、その部分の血流が悪くなるのです。その状態で湿気や栄養状態が悪くなると、床ずれという病気になってしまうのです。

床ずれになりやすい体質の方もいらっしゃいますが、介護方法の工夫でリスクを軽減させることもできるのです。

どのような介護方法でリスクを軽減できるのか?

まず、一番大切なことは介護者が体位を変えることです。ベッドなら、マットレス身体が触れる部分(おしりの仙骨部、かかと、耳の先、肘等)が集中して圧が掛からないようにするのです。具体的にはクッションを使用して向きを変えたり身体を浮かしたりします。

また、栄養状態が低いとリスクは高まるので、普段から十分な栄養が摂れているか意識しておくことが大切です。

オムツ交換等では排便や排尿があるままで、長時間放置しておくと仙骨部の床ずれのリスクを高めてしまうのです。よって、時間毎にオムツ交換をしたり、臭いがあるときは交換して、あまり長い時間オムツ内が汚れた状態にしないことが大切です。

介護用品を利用する方法もある

いくら家庭で気をつけていても床ずれができてしま場合があります。そのような時は介護用品の力を借りるのも一つの方法です。例えば身体に掛かる圧を分散させる分散マットや、マットに空気を入れて、圧が偏らないようにするエアマットと呼ばれるものがあります。

多くの介護用品は介護保険の対象になりますので、担当のケアマネさんに相談してみるとよいでしょう。

床ずれになったときの対応策

床ずれは段階を経て悪化していきますので、早期に状態の変化に気がつけば家族だけで対応できます。最初の段階は表皮が赤くなります。この段階で発見したなら、早期改善が期待できます。赤くなっている周囲を手で優しくマッサージしてみて下さい。血流が改善されて赤みがなくなります。

皮膚が剥げて肉まで見えてきたなら、医療機関で処置をしてもらう必要があります。主治医の医師に相談したり、訪問看護で対応してもらいましょう。その際、家族が普段行なうことを指導しえもらえます。

まとめると・・・

床ずれはいかに普段から発症しないようにするかがポイントです。一度発症してしまい、悪化すると家庭でそれを治していくのは大変なことです。酷くなれば入院をして切開をすることもあります。

日常的に皮膚の観察を行い、早期発見できるように心がけで下さい。

医師のコメント

  • 田中 公孝
    ベッド生活が長くなった高齢者の方を介護する場合、定期的に床ずれができていないか観察する意識が大事です。発赤程度で気づいて対処すれば、深い床ずれにならずに済みます。仰向けが長い方の場合、仙骨部、踵部、肘部などベッド接着面に床ずれができやすいですので、ポイントを抑えて観察しましょう。
    投稿日時:
  • 金沢 雄一郎
    大きな床ずれができるとそちらに目を奪われがちです。 床ずれができた原因があります。記事にあるように主には全身状態の衰弱です。肺炎、尿路感染、脱水などで動けなくなったことをきっかけにできることが多いです。原因にフォーカスすることを忘れないでください。
    投稿日時:
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