子供が呼吸困難!何度も救急病院に駆け込んだ仮性クループ体験談

元気だった息子がいきなりクループ症候群に
夜中に異常な咳をして苦しむ息子を連れ、何度も救急病院に駆け込みました。原因不明でしたが、小児科医に診てもらうことでようやく原因が判明。それは聞いたのこともない怖い病気だったのです。
医療の現場
イシコメ運営事務局 イシコメ運営事務局

息子は小さいころからよく体調をくずして小児科にかかっていました。
たいてい風邪などのよく聞く病名でしたので、とくに問題なく成長してくれて安心していました。

ですがあるとき、全く予兆もなく、聞いたことのない咳と呼吸困難が息子を襲いました。
原因がわからず、不安な日々を過ごしたときのことをご紹介したいと思います。

ケンケンという咳で呼吸困難になった息子

息子はもともと体が丈夫な方ではありませんでしたが、大きな病気をすることもなく、元気にすくすくと成長してくれていました。

ところが、いきなり原因不明の咳が息子を襲ったのです。
1歳7か月ごろの夏、普段通りの生活を送っていたある日の夜中の出来事でした。

部屋で息子と寝ていたわたしは、息子の咳で目が覚めました。

最初は咳きこむという感じだったので背中を優しくさすって様子をみていました。
しかし咳がどんどん酷くなっていったので、わたしは不安になって完全に目が覚めてしまいました。

「大丈夫?」と声をかけましたが、息子は苦しそうに顔をゆがめるだけです。
そのうち、「ケン!ケン!」と聞きなれないおかしな咳をし出したのです。

驚いたわたしは息子を抱きかかえました。
すると背中をまるめて苦しそうにします。
まるで呼吸困難になったかのようでした。

その犬の吠えるような咳は明らかな異常を感じました。
怖くなってすぐにタクシーを呼び、救急病院に駆け込みました。

次の日には体調回復、でも原因はわからないまま

病院に着いたのは20分後くらいだったと思います。
息子の咳はタクシーに乗っているその20分の間におさまっていました。

いったんほっとしました。
しかしとりあえず原因を知りたくて、診察をしていただきました。

救急病院で担当してくださった先生は小児科の医師ではありませんでしたが、呼吸の様子などみてもらいました。

その結果、呼吸は「正常」で、原因不明との診断をもらいました。

「発作のように思えるのでもしかして喘息かも」ともいわれましたが、今までそんな兆候はありませんでしたので不思議に感じました。

特に処置はないとのことで、悪化した場合は「明日小児科に」とだけ促され、わたしと息子はそのまま帰ることになりました。

翌日は多少風邪のような症状があるものの、息子は元気いっぱいで何事もなく過ごしたのでした。

わたしは少し疑問を持ちつつも、ほっとしていつも通り生活していました。

ほっとしたのもつかの間…喘息?

あの日の原因不明の咳のことを気にしなくなっていた3ヶ月後のある日、またあの咳が襲ってきたのです。

前回同様、また救急病院に駆け込みました。
今回も違う科の医師が担当で、咳もまたタクシーの中でおさまっていました。

ですが3ヶ月前も同じ症状があったことを訴えると吸入をしてくれました。
そして「明日、症状がなくても小児科受診をしてください」と指示をいただきました。

翌日、いわれた通り朝早く小児科を受診しました。

小児科での診断は「軽いアレルギーによって風邪のような症状が出やすく、それで咳も出ているのではないか」というものです。

呼吸困難と咳については喘息を疑うということになり、通院になりました。
咳がでたときの薬をいただき、対策法も教えてもらって病院をあとにしました。

3回目の呼吸困難で仮性クループと判明

ですが数週間後、今まで一番ひどい咳がまた起こってしまったのです。

またも夜間でしたので、やはり同じく救急病院に行くしかありません。
前回・前々回とも、病院についた時には症状が収まっていたため、医師としても診断のしようが無かったのかもしれません。
とにかく急いで咳が止まらないうちに受診させようとしました。

このときは咳が長い時間続いていて、病院についてもあの犬のような咳が出ていました。
それを聞いた看護師の方も緊急性を感じてくれ、小児科の医師を呼んでくれたのです。

小児科の医師は
呼吸困難を起こしています。このままだと命にかかわるのですぐ処置します」
といい、すぐに息子は処置室に連れていきました。

とても不安でしたが、しばらくすると咳はおさまって呼吸も正常に戻りました。

とりあえず一安心、医師の診断を聞くと仮性クループという診断をいただきました。

息子は頻繁に風邪にかかり、その度に炎症を起こしてクループになっていたようでした。

入院をして腫れと細菌を無くす治療し、しっかり治してから家に戻りました。

医師から家では「加湿」に気をつけるようにアドバイスをもらったので、普段から室内の湿度には気をつけるようになりました。
退院後もしばらく吸入に通っていましたが、医師から「成長すると自然にかからなくなる病気だから日常で気をつけておけば大丈夫」と助言され、安心したことを覚えています。

実際、この入院のあとはクループを発症しませんでした。

仮性クループは「呼吸困難」がおそろしい病気です。
息子のように咳が酷い場合はすぐに医療機関に受診してください。

医師のコメント

  • 梶野 健太郎
    体験談拝見しました。自分の息子は喘息でしたが、やはり診断がつくまでは小児科の開業医さんに通い続け、最後は発作がひどくなり、大きな病院を紹介してもらうと即刻入院加療となりました。同じ医師として受診時に異常が指摘できない小児に対して投薬を控えるというのは理解できますが、身内のこととなると、早い目に薬を出してくれというのが本音です。 最後に子供を守れるのが親とすれば、勇気をもって他院や大きな病院を紹介してもらうことも、ありだと思います。(ちなみに、その後も夜間に喘息発作が起こることもありましたが、市販の超音波吸入器を購入し、吸入薬だけ処方してもらったところ、夜間にお世話になることはなくなりました。)
    投稿日時:
ツイート
この記事の著者

関連する記事