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ケアマネ不要論に異議! ケアマネージャーが必要な3つの理由

ケアマネが不要なんてありえない
ケアマネージャーさんは要介護者とその家族、両方に寄り添って支えてくれる大切な存在です。心を閉ざすこと無く頼れることは頼ってしまうことをおすすめします。
医療の現場
イシコメ運営事務局 イシコメ運営事務局

家族が要介護になって、自分が家族を介護するとき……
この先いつか訪れる介護生活を自分一人で背負わなければならないかもしれない。
そんな風に考えたとき、絶望感を抱かないでいられますか?

「そんな大げさな」
「まだ先のことだし」
「うちは上の兄弟がいるし」

そんな風に思ってても、いつ自分のみに介護の現実が降りかかるかわかりません。

突如訪れたその瞬間から、あなたを救ってくれる心強い存在がいます。
それがケアマネージャーさんです。

普段の生活ではほとんどお世話になることはありませんので
「ああ、なんか介護関連のしごとだよね」
くらいの印象だと思います。

いざとなったとき、あなたの負担を減らしてくれるケアマネージャーさんのことをもっと広く知ってほしいと思い、今回ご紹介させていただくに至りました。ぜひ知ってほしくて記事にしました。

最近は「ケアマネージャーは不要なんじゃないか」といった声も聞こえますが、ぜんぜんそんなことはありません。
わたしたち介護をする側から見た、ケアマネージャーが必要な理由をご紹介します。

ケアマネージャーは必要?

介護がはじまると周囲の環境は驚くほどがらっと変わります。
代表的な変化が「さまざまな人が家に出入りするようになること」です。

少し考えただけでも、

  • 往診医
  • 往診看護師
  • 訪問看護師
  • 訪問介護士
  • ソーシャルワーカー
  • ケアマネージャー
  • 介護用品の社員

これだけいます。
(ここに上げたのは在宅介護を行ったわたしの例ですので、状況に応じて多かったり少なかったりするかもしれません)

……あまりに多くの人がいきなり家に出入りするようになり、誰に頼ればいいのかが分からなくなってしまいます。
介護のストレスもあって、周囲を拒絶するようになる要介護者やその家族もいらっしゃいます。

わたしの場合もそうでした。

あまりの人の多さに疲弊して
「どうせ誰も口だけで助けてくれない」
と口を閉ざした時期がありました。

ですが実際に介護が始まると、ケアマネージャーさんは常にわたしたち家族に寄り添い、助けてくれたのです。

さまざまな意見があるかもしれません。
しかし、少なくともわたしは介護の現場においてケアマネージャーさんの存在は必要不可欠だと思います。

ケアマネージャーさんが必要な3つの理由

ここから、実際にケアマネージャーさんがやってくれることをご紹介します。
ひとつひとつが、要介護者とその家族にとって、非常にありがたいことです。

① 手続きを代行してくれる

介護でなかなか家を出られない要介護者の家族のために、さまざまな手続きの代行をしてくれます
必要書類の調達、それを使った実際の申請作業に至るまで、煩雑な対応をやってくれるんです。

要介護認定を取ったときも、書かなければいけない書類を全て用意し、書き方も全て教えてくれました。
面接日の調整もしてくれたうえ、面接でどんなことを聞かれるのかについても事前に教えてもらうことができました。

なにより「具合が悪かったら寝ながらでもできますし、中断もできますから大丈夫ですよ」と、要介護者の気持ちを安心させてくれたことが嬉しかったです。

わたしの家族はもともと、全く介護に精通していませんでした。
多くの方もわたしたち同様、介護をする側になるまでは知らないことだらけです。

何もわからなくても、介護をするようになるとさまざまな手続きが必要です。
そんな時、介護のプロであるケアマネージャーが手続きを手伝ってくれるのは本当に有りがたかったです。

② 外部とのパイプになってくれる

ケアマネージャーさんはその地域の介護に精通したプロです。

往診医や往診看護師へ言いたい事を伝えるパイプのような存在であると同時に、なかなか言い辛いクレームの代弁もしてくれます。

介護は人間同士のことです。

たとえば家に来てくれているヘルパーさんと要介護者の相性が悪かった場合、ケアマネージャーさんに言えば上手に新しい人に変えてもらうことが可能です。
そのヘルパーさんの派遣元に対して、上手に角が立たないように説明をしてくれます。

そのおかげで、契約しているヘルパー派遣会社と気まずくなることだってありません。

「クレームをつけるともうヘルパーさんを派遣してもらえないかも……」
と不安になる家族も多いようですが、ケアマネージャーさんに相談すれば、何の問題もなく環境を整えてもらえます。

③ 親身に話を聞き、環境を整えてくれる

ケアマネージャーさんは要介護者の様子に応じて支援計画を調整し、どんどんいいものに変えていってくれます。

ケアマネージャーさんとのやり取りはとても多くなります。
その中では事務的な話だけでなく、どんな小さな不満や不安もすべて相談に乗ってくれます

わたしが「介護用品の使い勝手がすこし悪い」と言えば、すぐに違う会社の商品を借りてきてくれます。
突然状態が悪くなって「浴室に椅子が必要」となるとすぐに介助用の浴槽椅子を借りてきてくれます。

むやみに購入をすすめることもなく、できる限りレンタルする方法を取りながら、家庭の負担にならないように配慮していただきました。

ケアマネージャーさんは絶対必要!

要介護者やその家族は日常の介護に追われています。
日々の生活に手一杯で、多くの申請や介護用品の準備などを全て自分たちでやる余裕はありません。

ケアマネージャーさんは介護初心者を助けてくれる存在です。
心を開かずに門前払いなんてしないようにしてください。

金銭面での悩みなど、介護が原因で家庭が抱える深い部分までどんな相談にも乗ってくれます。
介護は自分一人で抱えるのではなく、頼ることが大切です。

医師のコメント

  • 石見 陽
    今、訪問診療を学んでいる中で、「ケアマネ不要論」などもってのほかだと感じます。もちろん、ケアマネにも色々な方がいらっしゃるのだとは思いますが、是非相性の良い、親身に相談に乗ってもらえるケアマネを積極的に探すべきですね。 そして、医師側も同様に、もっともっとケアマネを始め、介護の方々との連携を強化すべきだと思います。
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