インフルエンザの予防接種はいつ受ける? 副作用、費用、受けられない条件等まとめ

インフルエンザ予防のためにワクチン接種を受けよう
インフルエンザの予防接種を余裕をもって受けるために、9月から予約をすることが大切です。また受けられない方もいますので、インフルエンザや予防接種について詳しく知っておきましょう。
医療の現場
イシコメ運営事務局

【目次】

とっても暑〜い夏もそろそろ終わり。
だんだんと過ごしやすい気温になってきましたね。

ご飯もおいしくて嬉しい秋ですが、実はそろそろインフルエンザの予防接種を考えなきゃいけない時期だって知ってましたか?

「まだこんなに暑いのに!?」

ってびっくりしちゃいますよね。

でも、冬になってあの苦しい思いをしないためにも、今からインフルエンザの予防接種にむけて準備をしましょう!
とくに受験生や小さなお子さんがいる家庭では、家庭内での感染を防ぐためにもみんなで受けることが大切です。

今回は知っているようで知らない、インフルエンザとその予防接種についてご紹介します。

そもそもインフルエンザとは

インフルエンザで高熱が出た女の子

「高熱が出る」
「頭痛もして、寒気を感じる」
「とりあえず、すっごい苦しい」
「なんか型?みたいなのがあるんだよね」

このようにざっくりとしたことは知っていても、ちゃんと理解している人は少ないのではないでしょうか。
ここでは「インフルエンザとはどんな病気か?」について簡単に解説します。

インフルエンザは感染症の一種

インフルエンザはインフルエンザウイルスという病原菌によって引き起こされる気道感染症の一つです。

気道感染症は呼吸器感染症ともいい、口や鼻から肺までの区間がウイルスや菌によっておかされることによって生じる病気の総称です。
発熱、咳、痰などの症状を引き起こす病気の殆どが気道感染症に該当するといわれています。

インフルエンザには3つの型がある

インフルエンザウイルスは大きく「A型」「B型」「C型」の3つの分類されます。

特にA型・B型は大きな流行の原因になるといわれています。

A型

  • 最も一般的で、感染力が強い
  • ウイルスが変異しやすい
  • 動物にも感染する
  • 高熱が出やすい

ウイルスが変異しやすいので、ワクチンが存在しない型のウイルスが誕生することもあります。
そのため流行しやすく、インフルエンザを発症した場合も回復が遅くなりがちです。

B型

  • ウイルスの変異は穏やか
  • 春先に流行することが多い
  • A型ほどの高熱は出ず、38度前後の熱が数日続く

ウイルスの変異が活発ではないので、すでに免疫を持っている方が多いです。

とはいえ、発熱が長引くと脳に炎症を起こすこともあり、怖い病気ですので油断してはいけません。

C型

  • ウイルスの変異が最も少ない
  • 5歳以下の小さい子どもの感染が多い
  • 38度前後の熱が出て、鼻水が多く出る。

ウイルスの変異が小さいため、一度かかると二度とかからないといわれることが多いです。

そのためA型・B型とくらべて流行することは少ないといえます。

インフルエンザの感染経路は大きく分けて3つ

インフルエンザは感染症ですので、当然のごとく人にうつります

大切なのは「どこからどうやってうつるのか(=感染経路)」です。
インフルエンザの感染経路は、大きく下記の3件に分かれます。

飛沫感染

インフルエンザにかかった人(感染者)がせきやくしゃみをすると、痰など(気道分泌物といいます)が細かい飛沫となって空気中に飛び散ります。

その飛沫を周囲にいる人が口や鼻から吸い込むと、体内にインフルエンザウイルスが入り込んでしまいます。
こうして感染するのが飛沫感染です。

1回のせきで10万個、くしゃみなら200万個の飛沫が空気中に飛び散ります。
おおよそ1〜1.5メートルの範囲であれば、直接周囲の人の呼吸器に侵入します。
個人差や周囲の環境によっては、もっと広範囲に飛ぶこともあるようです。

せきやくしゃみを手で覆ったとしてもそれほど意味はありません。
後述する直接接触感染にもつながりますので、インフルエンザにかかったら必ずマスクをして周囲にウイルスをばらまかないようにすることが大切です。

空気感染

上記の飛沫から水分がなくなり、非常に細かい粒子となってウイルスが空気中にただよいます。
それを吸い込むことで起きるのが空気感染です。

飛び散る粒子の大きさで飛沫感染と区別されます。
空気感染を起こす粒子は5μm以下であり、それより大きい場合は飛沫感染に分類されます。

とても長い間空気中に浮遊するため、距離は関係なく同じ空間内にいれば感染することがあります。

接触感染

ウイルスの付着した手や口などを直接触れることで感染する場合を「直接接触感染」といいます。
対して、感染者が使うことでウイルスが付着したものに触れるなどして感染する場合を「関節接触感染」をいいます。
この2つを合わせて接触感染と呼びます。

感染者が使った箸やコップ、タオルなどを使いまわしたりすることで発生します。

インフルエンザの症状

型によらず出る症状

  • 寒気
  • 頭痛
  • せき、くしゃみ、鼻水、たん

A型、B型、C型、全ての型で悪化することで気管支炎や肺炎、脳症などを引き起こすことがあります。

インフルエンザが流行る冬の時期は
「風邪かな?」
と思ったらぜひ医療機関を受診してください。

型によって出る症状

  • A型
    40度前後の高熱が出る。
    関節痛、筋肉痛を感じることも多く、せきや喉の痛みも最も強く感じる。
  • B型
    38度前後の熱が出る。
    腹痛や下痢などの症状が出やすい。
  • C型
    38度前後の熱が出る。
    鼻水が大量に出ることが多く、風邪と勘違いしやすい

インフルエンザで死ぬこともある

インフルエンザの潜伏期間は1〜2日、発症した場合も多くは1週間ほどで完治します。

したがって、感染してから10日程度で直ってしまうことが多いです。

しかし重症化すると肺炎や脳症を引き起こすことがあり、毎年数千人以上が死亡しています。

とくに小さい子どもは「インフルエンザ脳症」を発症しやすいと言われています。

幼児がインフルエンザ脳症になると、けいれんや異常行動などの症状が見られ、10〜30%が死亡する非常に怖い状態に陥ります。

インフルエンザは学校感染症に指定されている

インフルエンザは学校感染症の第二種感染症に指定されています。

もしインフルエンザになったら、「発症後5日、かつ解熱後2日(幼児は3日)が経過」するまでは出席停止が義務付けられています。

インフルエンザが流行っているときにお子さんに風邪の症状が出たら、速やかに医療機関を受診し、医師の診断を仰いでください。
その結果インフルエンザであるとわかったら、学校に連絡することも必要です。

大人の場合はこのような取り決めはありませんので、会社に行くことは自己責任とされています。
ただし就業規則等で制限がかけられている会社も多いので、お勤めの企業に確認してみると良いでしょう。

予防接種って何?

インフルエンザの予防接種で打つワクチン

ワクチンって何?

まず「予防接種」とは、ある病気に対して免疫をつけるために抗原物質を身体に投与することをいいます。
そして抗原とはアレルゲンのことで、病気やアレルギーの原因となる物質のことを指します。

インフルエンザの場合、インフルエンザウイルスのことを抗原といい、それを身体にわざと入れることで免疫をつけることを予防接種といいます。

ワクチンは大きく2つに分類される

ワクチンは「生ワクチン」「不活化ワクチン」の2種類に分類されます。

生ワクチンとは

生ワクチンは毒性を弱めたウイルスや細菌を生きたまま身体に入れてその病気にかかったのと同じ状態にすることで免疫をつけるという仕組みのワクチンです。

毒性を弱められた生きた抗原が体内で増殖して行くので、接種回数が少なくて済むという利点があります。

ただし、毒性を弱めているとはいえ生きた抗原をそのまま体内に取り込むため、稀にその病気と同じ症状が出ることがあります。
体調がすぐれないときなど、抵抗力(免疫力)が下がっているときに生ワクチンを摂取すると、体調を崩しやすいので注意が必要です。

不活化ワクチンとは

不活化ワクチンは生ワクチンとは異なり、抗原であるウイルスや細菌は死んでいます。
抗原を殺すことで毒性をなくし、免疫をつけるのに必要な成分のみを抽出してつくったワクチンです。

抗原が死んでいるため体内で増殖しません。
したがって、生ワクチンと違って複数回の摂取が必要なことが多いです。

そのかわり、その病気と似たような症状が出ることは非常に少ないのが特徴です。

今回ご紹介しているインフルエンザのワクチンは不活化ワクチンに該当します。

ワクチンってどのくらい効果があるの?

ワクチンはインフルエンザの発症を100%防ぐものではありません

  • ウイルスが変異するから
    前述のとおりインフルエンザウイルスは変異を繰り返します。
    ワクチンは過去のデータを元につくられるため、新しく変異してしまったウイルスに効果がないかもしれません
  • ウイルスに種類があるから
    インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型があるのはすでに解説しました。
    実はこれに加えてA型は144種類、B型は2種類に更に分類されます。
    種類が違えばワクチンも違います。
    打ったワクチンと違う種類のウイルスに感染すれば、インフルエンザになってしまうのです。

これらの理由から、予防接種をしていてもインフルエンザになってしまうケースがあります。

ただし、

発症後、多くの方は1週間程度で回復しますが、中には肺炎や脳症等の重い合併症が現れ、入院治療を必要とする方や死亡される方もいます。これをインフルエンザの「重症化」といいます。特に基礎疾患のある方や御高齢の方では重症化する可能性が高いと考えられています。ワクチンの最も大きな効果は、この重症化を予防する効果です。

※平成11年度 厚生労働科学研究費補助金 新興・再興感染症研究事業「インフルエンザワクチンの効果に関する研究(主任研究者:神谷齊(国立療養所三重病院))」の報告では、65歳以上の健常な高齢者については約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があったとされています。

引用元:インフルエンザQ&A|厚生労働省

このようにワクチンを打っていおくことで万が一の重症化を防ぐ効果があるといわれています。

インフルエンザには根本的な治療法が存在しません。
(かかった場合は対症療法を行うことになります)

ワクチンは現状、インフルエンザからの唯一の防衛手段といえます。

予防接種を受けたから絶対にインフルエンザにならないわけではありませんが、打っておいたほうが無難といえるでしょう。

今年(2016-2017)はどの型のワクチンなの?

インフルエンザウイルスにはさまざまな種類があり、それに合わせてワクチンもつくられることはすでに解説しますた。

それでは、今年はどのような型のワクチンがつくられるのでしょうか?

国立感染症研究所によりますと、

○2016/2017冬シーズン

    A/California(カリフォルニア)/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09

    A/Hong Kong(香港) /4801/2014(X-263)(H3N2)

    B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)

    B/Texas(テキサス)/2/2013(ビクトリア系統)

引用元:2016/17シーズン インフルエンザワクチン株

2016年の冬はこれらの型のワクチンがつくられるとのことです。

ワクチンは十分に流通するの?

今年のワクチンにつかわれる上記の抗原は増殖するスピードが比較的遅いといわれています。
つまり、ワクチンをつくるためのスピードが遅いということです。

それに加え、一部メーカーの工場が先日の熊本自身等の影響を受けて稼働していません。

これらの理由から、今年のインフルエンザワクチンは不足しがちになることが予想されます。

特に、チメロサールフリーワクチンは流通なし

いきなり専門用語が出てしまいました(すみません、、、)。

チメロサールとは有機水銀製剤の一種で、ワクチンの防腐剤として用いられる薬品です。

「水銀」と聞くと「体に悪そう!」と思う方が多いですよね。
ですがチメロサールが人体に与える影響は非常に小さいため、基準を守れば問題はないとされています。
※ WHO(世界保健機関)基準が0.22μg/kg/日

しかし、いくら影響がないといっても
「身体に入れないにこしたことはないよね」
という発想でチメロサールが使われていないワクチンの開発が進められています。
これをチメロサールフリーワクチンといいます。

前述の震災の影響があるようで、チメロサールフリーワクチンは今年(2016-2017)は製造されません

チメロサールの入ったワクチンを打つ方が、インフルエンザになるよりはマシだと思います。
チメロサールが入っていることを理由に予防接種をやめる必要はありません。

個人的には「有機野菜を選んで食べることは素晴らしいけど農薬を使っていることを理由に野菜を食べないのは健康に悪い」のと同じようなものだと思います。

インフルエンザの予防接種を上手に受けるには

インフルエンザの予防接種は病院に行って受けよう

インフルエンザ予防接種を受けるべき時期と回数

予防接種を受ける時期は、インフルエンザの流行する時期から逆算すると正確です。

インフルエンザは、毎年12月下旬〜翌年3月にかけて流行します。

ワクチンは打ってから効果が出るまでに2〜4週間かかり、その後5ヶ月間は効果が持続します。

年齢によって受けるべき回数が異なりますので、それをふまえて時期を選ぶのが有効です。

小学生以下の場合

生後6ヶ月から12歳以下の子供の場合、インフルエンザの予防接種は2回受けることが原則です。
免疫力が未熟なため、1回だけですと十分な量の免疫を体内で生成できません。

1回目と2回目のワクチン接種は間隔を4週間あけることでより高い効果が期待できます。

したがって、10月中に1回目、11月中に2回目を摂取するとよいでしょう。

中学生以上の場合

中学生以上の場合はワクチン接種は1回で大丈夫です。

したがって、11月、遅くとも12月中旬までに予防接種を受けることをおすすめします。

ただし「受験があるから」など理由がある場合は、小学生以下と同じように2回摂取することでより高い効果が期待できます。

インフルエンザの予防接種を予約しよう

今年(2016-2017)はインフルエンザワクチンの不足が予想されます。
ですので、予防接種を受けることを決めた方は予約をするといいでしょう。

インフルエンザの予防接種は多くの病院で10月からスタートします。
それに合わせ、9月の初旬〜中旬にかけて予約を開始する病院が多いようです。

こういった理由から、確実にインフルエンザの予防接種を受けたい方は、9月から動く必要があるのです。

予約の開始は医療機関ごとに違いますので、ワクチン接種を予定している病院などに確認してみるといいでしょう。

インフルエンザワクチンの価格は?

インフルエンザの予防接種は自由診療なため、医療機関ごとに価格が異なります。

地域によっても異なりますが、1回あたりおおよそ3000円〜4000円くらいが多いようです。

大学病院などの大きな病院の場合ですと5000円以上になることもありますので、ワクチン接種はお近くの内科医院・クリニック等で受けると安くすむと思います。

中には2000円以下など、赤字覚悟の激安プライスで受け付けている病院もあります。
安いからといって中身は変わりませんので、近くにそういった病院がないか調べてみるのもいいでしょう。

予防接種をお得に受ける方法は?

健康保険や自治体で助成金を出していることが多いです。

まずはお住まいの自治体や、加入している健康保険組合のホームページを確認したり、電話で問い合わせるなどしてみてください。

一人あたり1000円〜2000円程度が助成されるケースが多いようですので、場合によっては半額以下で予防接種を受けられます。

ただし手続きが必要だったり、予防接種を受けられる病院が指定されていたりといった事がありますので、よく確認することが必要です。

例えば東京都渋谷区では、中学生以下のお子さんであれば予防接種の料金全額が助成されます。

インフルエンザワクチンを受けられないこともある

インフルエンザを受けるのがNGなこともあるので注意が必要

以下のケースに該当する場合、インフルエンザワクチンの接種は受けられません。
ただし素人では判断が難しいですので、医師に相談しましょう。

  • 37.5度異常の発熱がある方
  • 重い急性疾患にかかっている方
  • 過去に予防接種をはじめとする何らかの医薬品が原因であ柳楽キシ―を起こした経験のある方

インフルエンザの予防接種を受けるのに注意が必要な場合

インフルエンザを受ける際に注意が必要なケースがある

予防接種はインフルエンザの罹患や重症化を防ぐ有効な手法ですが、受けるのに注意が必要なケースがあります。

ここで紹介するケースに当てはまる場合は、医師によく相談する必要があります。

1歳未満の赤ちゃん

まず、生後半年未満の赤ちゃんはワクチン接種を受けることができません

生まれたばかりのこの時期は、生まれた時にママからもらった免疫がまだ十分に働いているので、受ける必要もそれほど無いでしょう。

半年以降であればワクチン接種ができますが、1歳未満の赤ちゃんに対するワクチンの効果は証明されていません

赤ちゃんはインフルエンザワクチンの他にも受ける必要のある予防接種がたくさんあります。
(詳しくは「一歳までの必須予防接種9種」)

他の予防接種とのスケジュール感を踏まえながら、医師と相談してインフルエンザワクチンの接種を検討しましょう。

妊婦の方

妊娠中のワクチン接種は胎児に影響がないとされています。

なお妊娠中にインフルエンザになった場合の胎児への影響の有無はわかっていません。
ただし発熱などの症状が出ることで切迫流産・切迫早産のリスクが高まるといわれています。

妊婦も予防接種を受けたほうが良さそうですが、医師によって判断が別れることがあります。
健診のときなどに医師や助産師さんに相談してください。

ちなみに一番いいのは妊娠前にワクチン接種を受けることです。
そうすればママの身体でつくられた免疫が赤ちゃんにも渡り、生後しばらくの間、赤ちゃんをインフルエンザウイルスから守ってくれます。

授乳中の方

授乳中の方は問題なくインフルエンザの予防接種を受けることができます。

母乳を通してインフルエンザワクチンが赤ちゃんに悪影響を与えることはありませんので、安心して受けてください。

むしろ授乳中は免疫力が弱まるといわれていますので、インフルエンザになりやすい状況です。

インフルエンザになった場合、なんらかの薬をのむことになります。
タミフルなどの薬は母乳を通して赤ちゃんに影響を及ぼします。
その場合は母乳を上げるのを中止しなければいけません。

アレルギーをお持ちの方

インフルエンザワクチンには微量の卵成分が含まれています。
したがって、卵アレルギーの方はインフルエンザワクチンの接種に注意が必要です。

卵でアナフィラキシーを起こすほどの強いアレルギー症状がある方は予防接種は難しいケースが多いです。

それ以外の方は問題なく受けられることも多いので、医師と相談の上で受けることをおすすめします。

卵アレルギーの自覚がなくとも、過去に予防接種を受けたあと2日以内に発熱・発疹・じんましんなどの症状が出た場合は注意が必要です。
思い当たるフシのある方は、予防接種前に医師に相談してください。

その他、注意が必要な場合

  • 心臓病や腎臓病などを患っている方
  • けいれんを起こしたことがある方
  • 自分自身、もしくは近親者に免疫の異常がある方
  • 気管支喘息をお持ちの方

インフルエンザの副反応

インフルエンザワクチンの副反応に注意

インフルエンザの予防接種を受けた場合、副反応を起こすことがあります。

重い症状が出ることもあるので、予防接種後30分以内はひとりきりにならず、医師とすぐ連絡を取れる状態を維持しましょう。

以下にインフルエンザの予防接種で生じうる副反応をご紹介します。
思い当たる症状が出た場合は必要に応じて医療機関を受診してください。

腫れや発熱、痛み

  • 赤くなる
  • 腫れる
  • かたくなる
  • 熱をもつ
  • 痛くなる

予防接種を受けた方のうち、5〜10人に1人は上記のような症状が出ます。

通常は2〜3日で解消しますが、長く続くようであれば医師に相談しましょう。

アナフィラキシー

非常に強いアレルギー反応で、命の危険があります。

のどが腫れて気道が塞がることで呼吸困難に陥ったり、血圧が一気に低下するなどの症状が出ます。

症状が出た時点で病院内にいる場合はすぐに看護師もしくは医師を、そうでなければすぐに救急車を呼んでください。

※ アナフィラキシーについては「誤食でアナフィラキシー」も参考になります。

急性散在性脳脊髄炎

アレルギー性の脳脊髄炎です。
脊髄を中心とした中枢神経系に炎症が生じ、頭痛や嘔吐、発熱などの症状が見られます。

重症化すると意識障害や呼吸困難に陥ることがあるので、異常を感じたら医療機関を受診してください。

ギランバレー症候群

自己免疫異常(アレルギー疾患)の一つです。
筋肉を動かす働きを持つ末梢神経に障害を起こします。

手足のしびれや、力を入れることが困難になるなどの症状を引き起こします。

重症化すると呼吸するための筋肉が麻痺することによる呼吸困難や、顔面神経の麻痺などの症状が出ます。

予防接種後、数日以内に手足のしびれ等を感じたら医療機関を受診しましょう。

黄疸・肝機能障害

肝臓が正常に機能しなくなります。
放置すると肝炎や肝硬変、肝臓がんなどに悪化することがあります。

皮膚や白目が黄色くなるという症状が代表的です。
インフルエンザワクチンの接種後、白目に違和感を覚えるようなことがあれば一度医師に相談しましょう。

ぜんそく

息をする際にゼーゼーという異音がします。
また、咳や痰が多量に出るなどの症状が出てきます。

酸欠によって歩行困難になったり、顔(特に唇)や爪が青くなることもあります。

重症化すると呼吸困難になることもあるので注意が必要です。

思い当たる症状が出た場合、医療機関を受診してください。

予防接種を受けた場合に注意すべきこと

予防接種を受けた場合に注意すべきこと
  1. 急激な副反応が出ることがあるので、接種後30分はひとりきりにならず、医師とすぐに連絡がつく状態を維持してください。
    できれば30分が経過するまでは病院から出ないことが確実です。
  2. 入浴は問題ありませんが、注射した部分に過剰に触れたり、摩擦することは避けてください。
  3. 注射した部分の清潔を維持してください
  4. 激しい運動や大量の飲酒は避けましょう
  5. 上記のような副作用(副反応)が出ないか、24時間程度は体調を注意深く観察してください。

インフルエンザ対策は早めの準備が重要

インフルエンザ予防の準備をしよう

インフルエンザワクチンは効果が出るまで時間がかかりますので、流行する時期に先んじて予防接種を受けることが重要です。

特に今年はワクチン不足に陥る可能性もありますので、予約をして確実に接種を受けるなど、早めの対策が必要です。

みんなで寒い冬を乗り越え、新しい春をむかえるためにも、今からインフルエンザへの対策を進めていきましょう。

医師のコメント

  • 横山 俊之
    インフルエンザウイルスは粘膜下組織で急増、血液侵入の恐れも!短い潜伏期で咽頭痛や高熱出現 ! 高熱は非特異免疫でウイルス増殖を抑制、次の特異免疫を誘導!ウイルスは食細胞処理され、ウイルスを中和する抗体とウイルス感染細胞を処理するキラーT細胞を誘導。その誘導に時間が必要で時間稼ぎが非特異免疫(発熱など)!ワクチンは特異免疫の事前準備!但し不活化ワクチンはキラーT細胞が誘導不能で感染細胞は処理できません。抗体でウイルス血症(重症化)は予防できるので、あくまで重症化予防が目的! http://www.geocities.jp/ygrkt763/zScan0112f-horzspart1.jpg
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