発症率の高い糖尿病を予防するために必要なことは自身の知識

糖尿病予防のための知識を患者に説明する医師
糖尿病と聞くとどのようなイメージを持ちますか?診断されてから食事に気をつけることで改善できると少し軽視していませんか?糖尿病の改善は決して楽なものではありません。また糖尿病から考えられるリスクは大きいものです。まず大事なことは発症前に予防することです。そのために大事な知識を身につけましょう。
医療の現場
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糖尿病の危険性

まずはみなさんにしっかり認識しておいて欲しい、糖尿病の危険性です。糖尿病発症者の増加から少し危険性への認識が薄れていると思いますが、糖尿病は病気のリスクを高める危険な病気で改善には根気が必要になります。

そもそも糖尿病とは体内の血糖値のコントロールができなくなり高血糖という状態に陥ることですが、高血糖状態が続くことで深刻な血行不良を起こしやすくなります。血行不良は冷えや便秘などの症状の原因になるだけでなく血栓を作る原因にもなります。そして脳梗塞や心筋梗塞を起こす動脈硬化も引き起こしてしまいます。

つまり、糖尿病は命の危険を高める原因になってしまうということです。

糖尿病予防に繋がる食事

糖尿病は発症してからの改善には時間がかかり体にも大きな負担がかかります。大事なことは普段の食事です。糖尿病予防は毎日の栄養バランスのとれた食事がカギを握ると言ってもいいかもしれません。

糖尿病を予防しようと考えたとき、極端に摂取カロリーを抑えようと炭水化物を控えたり、食事の回数を制限しようと考える方が多いようですが、糖尿病予防のためには1日3食の食生活が第一です。そして栄養素を避けるのではなく体に必要と言われる五大栄養素、加えて食物繊維を食事の中にバランスよく組み合わせなければいけません。太る原因と考えがちな炭水化物も体内で必要な働きがあり、極端に避けることは内臓機能低下の原因となります。

糖尿病予防の食事は基本的な食習慣に全ての栄養素をバランスよく組み合わせることが基本です。

しかし炭水化物など主食となる食材は他の食材に比べると量を減らすことは大事です。

副菜を多めに摂取し、次に主菜、主食の順に量を計算するように心がけましょう。

またドカ食いや早食い、先にメインの食材を体内に取り入れると血糖値上昇の原因になります。血糖値を緩やかに上昇させるためにもよく噛み、ゆっくり食事を食べることも大事なポイントです。

糖尿病予防につながる生活習慣

食習慣を見直すことで格段と糖尿病予防の効果は高まりますが、合わせて見直して欲しい習慣は生活習慣です。

みなさん、毎日決まった時間に睡眠を取れているでしょうか?睡眠不足や不規則な睡眠は肥満の原因になります。毎日の生活リズムを整えることも大事な予防法の1つです。

そして体内に摂取した栄養素の本来の働きを促すためにも適度な運動から代謝機能を高めてあげないといけません。生活リズムを整えることで運動の習慣も身につけやすくなると思います。軽めの毎日続けられる運動を習慣にしましょう。ストレスもまた体内の機能低下の原因になり糖尿病のリスクを高めると言われていますが、運動習慣を身につけることでストレス解消にもつながり一石二鳥です。

ここまで紹介した予防法はすぐにでも取り入れられる方法で、意識することで糖尿病の予防につなげることができるのですが、毎日の晩酌が習慣になっている方、そしてタバコがやめられないという方。

今回の予防習慣を取り入れても過度なアルコール摂取、タバコ一本でも全ての効果はなくなると考えましょう。

糖尿病発症してから後悔する前にアルコールの摂取を控え、タバコはぜひやめて欲しいと思います。

まとめ

いかがでしたか?少しの油断で誰しも発症の可能性がある糖尿病。しかし糖尿病改善には多大な労力が必要になります。途中で挫折してしまうと恐ろしい合併症を起こす危険性も高まります。毎日の生活を楽しく快適な過ごすためにも大事なことは糖尿病を予防することです。そのために大事な知識を身につけたと思います。あとは実行に移すだけです。

医師のコメント

  • 田中 公孝
    啓蒙活動として地域で講演してて、糖尿病の合併症の怖さを説明すると皆さん驚いた反応をされます(一部の人はよくご存じだったりしますが)。いわゆるヘルスリテラシー(健康情報についての情報リテラシー)がある人は、糖尿病にならないよう注意することができますが、ヘルスリテラシーのない人は気づいたら発症していたということが臨床現場でも起きています。イシコメを見ている人達は予防に努めることができる方々だと思うので、ぜひ周りの人達にもこうした情報を伝えてもらえればと思います。
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