子供が風疹(三日はしか)! 今話題の麻疹とは何が違うの?

風疹になっても元気そのものだった息子
息子が4歳になったころの夏、耳の下のリンパが腫れていました。予想していなかった「風疹」に感染していました。おたふく風邪や水ぼうそうなどのように症状がわかりやすくないので病院に行くまでなんの病気かわかりませんでした。病院では別名「三日はしか」といわれたので、しばらく「麻疹(はしか)にかかった」と勘違いしていたのでした。
医療の現場
イシコメ運営事務局

初めて病院で隔離された感染症

今から10年ほど前、息子が4歳になった夏のことです。
朝から「ここが痛い」と耳の下あたりを押さえて言っていました。

少し腫れているようだったので、熱をはかると37℃台、ちょっと高いくらいの熱が出ていました。

少し熱はあるものの、息子は元気な様子で、そんなに心配はいらない状態でした。
しかし大事をとって保育園にお休みすることにしました。

リンパが腫れていて、熱もあるのでお休みすると伝えたところ、保育士さんは
「おたふくかな?」
といっていたので、わたしもそうかもしれないなと思いました。

その日は土曜日でしたが、念のため病院に連れて行くことにしました。

診察しているかどうかわからなかったので、かかりつけの小児科に電話することに。
午前中は開いてるそうだったので安心しました。

ついでに、朝から出ている症状を伝えたところ、
感染の恐れがあるので、病院についたらお子さんを車で待機させてください」
「まずはお母さんだけで、裏側にある玄関からいらっしゃってください」
と指示をいただきました。

小児科に別の入口があることに驚いたことを覚えてます。

自分もかかったことがある「三日はしか」

病院につくと、いわれた通り息子を車で待機させて裏口にまわりました。

インターホンを通して受付をすると、
「他の感染症のお子さんがいるので、車で少し待っていて下さい」
とのことで、車でしばらく待機しました。

「こんなに厳重に隔離するものなんだな」と初めての徹底した隔離に戸惑いました。
ただ、隔離された状況とはうらはらに息子はとても元気だったのが印象的でした。

結局30分ほど待ち、やっと診察が回ってきました。
看護師さんに呼ばれて中へ入り、しばらくすると診察してもらうことができました。

「おたふく風邪じゃないね」
「少しだけ発疹も出てるみたいですし、『三日はしか』だね」

と言われました。

「三日はしか」と聞いて、わたし自身も幼いころにかかったことがあることを思い出しました。

わたしは結構大きくなってからかかったので、記憶にありました。
息子と症状が同じだったことを思い出したのです。

母子手帳も持参していたのでワクチン接種済みなのも医師にすぐ確認してもらうことができました。
名前の通り三日ほどで症状はおさまるので心配しないで大丈夫、とのことでした。

勘違い…風疹を麻疹にかかったと思っていた

その後、息子は小さな赤い発疹がパラパラとお腹にすこし出ました。
また耳の下が腫れて、発熱が37℃台後半くらいまで上がりました。

このような症状が出たものの、医師が言ったとおり3日ほどで回復しました。

ワクチンを受けていたおかげか、症状としては非常に軽く、特に大変なこともなく無事に完治しました。

それから10年経って、最近「麻疹(はしか)」が全国で流行していると度々テレビなどで耳にするようになりました。

しかしわたしは
「わたしも息子も麻疹になったこともあるし、大丈夫だよね」
と、特に心配することもありませんでした。

これが大きな勘違いだと先日気づいたのです。

それは「三日はしか=風疹」だと知らなかったこと。
ずっと「麻疹」にかかったと思い込んでいました。

名前が紛らわしいのと、「三日はしか」についてわたしがちゃんと調べなかったのが原因です。

大事に至る前に勘違いに気づきましたが、
「麻疹にかかった経験がある、風疹はない」
と息子も自分もそう思い込んでいるのはちょっと危険です。

今から十年ほども前で、当時はネットもそれほど普及しておらず、十分に調べることができずに情報不足でした。

風疹の知識はしっかり持ちましょう

わたしのように麻疹と風疹の区別がついていない人はそんなにいないかもしれませんが・・・
間違えていると周りの人に迷惑をかける可能性も出てきますので、注意してくださいね。

子どもが病気にかかったら、しっかり医師にどんな病気か聞いておくことをおすすめします。

今回勘違いしたわたしの場合も
「自分も三日はしかにかかったことがあるからこの病気については知ってる」
という思い込みがあり、しっかり質問しなかったことが原因だったと思います。

そしてやっぱり予防のためワクチン接種はきちんとしておくと安心です。
息子の症状が軽くて済んだのも、事前にきちんと接種していたおかげだと思います。

医師のコメント

  • 横山 俊之
    麻疹は、11日の潜伏期を経て、気道症状や微熱と共に下奥歯に近い頬粘膜に「コプリック斑(白色点状丘疹)」が認められ(前駆期)、一両日で、高熱と全身性に小紅斑が出現します(極期)。紅斑は癒合傾向を示し、回復期に色素沈着を残します。極期に熱性痙攣、中耳炎、結膜炎、気管支炎、稀に脳炎を合併し、重症感の強い病気です。 一方、風疹は、14日の潜伏期を経て、微熱と共に全身性に癒合しない小紅斑が出現します。色素沈着は残しません。「後頚部リンパ節腫脹」は特徴です。一般に軽症ですが、稀に血小板減少性紫斑病、脳炎の合併があります。特に、妊婦が妊娠初期に風疹に罹患すると「胎児に先天性風疹症候群」のリスクがあります。
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