皮膚科医200人に聞いた本当に正しいニキビ跡の消し方

ニキビ跡に悩む女性
ニキビ跡の中でも、特に赤みがかったニキビ跡であれば比較的容易に消せる可能性があります。自分でできる対策として最も有効なのは毎日の正しい洗顔ですが、ニキビ跡が気になるのであれば、基本的には医療機関を受診して皮膚科医に相談することが大切です。
お肌・美容の悩み
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「悩んでいたニキビがようやく落ち着いた!」

そう喜んだのもつかの間、今度は治ったはずのニキビが赤くなって後が残ってしまった、なんて経験をされたことがある方も多いですよね。
美容に関する悩みはなかなか男女で理解しあうことの難しいものが多いですが、ニキビに関する悩みだけは女性も男性も共通です。

特に思春期は男女ともにニキビができやすく、また容姿に関して思い悩むことも多い時期です。
ニキビ跡を発見してしまうと、「跡が消えるまでもう外に出たくない!」とまで思ってしまうこともあります。

でも、実際にはニキビ跡を自分で治すことはとっても難しいですよね。
諦めてしまったというかたも大勢いるのではないでしょうか。

今回は、たくさんの方を悩ませるニキビ跡について皮膚科系の医師201人にアンケート調査を行いました!

※ 本調査は2017年2月2日〜2月3日にかけて、医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて皮膚科系の医師に向け行われました。

ニキビ跡が残ってしまうのは炎症のせい

そもそも、ニキビ跡はなぜ残ってしまうのでしょうか?
元通りに治ってくれればいいのに。

まず「ニキビ跡ができる原因は?」と医師に質問してみました。
すると、ほぼ200人全員からニキビをつぶしたり繰り返すことによる炎症が原因と回答をいただくことができました。

  • 50代女性 皮膚科医
    ニキビを自分の指でつぶすと、指に付着している細菌が皮膚組織の中に入り炎症が悪化してしまう
  • 60代男性 美容・アンチエイジング医
    ニキビを不適切につぶすと皮膚に大きなダメージが加わり、跡になってしまう
  • 50代男性 皮膚科・アレルギー科医
    炎症が真皮までにおよびかつ炎症が長引くとできる

ちなみに真皮というのは皮膚の内側にある層のことです。
皮膚はいくつかの層で成り立っているのですが、真皮はその最下層にあり、コラーゲンやヒアルロン酸など美肌をつくる最も重要な物質を多く含む場所になります。

皮膚の奥深くまで炎症が及ぶことでニキビ跡ができてしまうということですね。

もう少し専門的に詳しくいうと・・・

  • 30代男性 皮膚科医
    毛包組織への炎症波及が強いざ瘡では毛包が損傷、破壊されて炎症が真皮内まで到達する。
    特に内容物が毛包外へ破裂した場合には、異物肉芽腫をともなう強い炎症が生じて、真皮が完全には修復できずに瘢痕に置き換わって治癒が完了するため。

こうなります!
難しいですが、興味のある方は調べてみてくださいね。

ニキビ跡が残る原因として、炎症以外のものとしては下記のような意見がありました。

  • 50代男性 美容・アンチエイジング医
    持って生まれた皮膚の状態に起因します
  • 50代男性 皮膚科医
    不十分な治療。肌質。
  • 60代男性 皮膚科医
    青春の新陳代謝

個人的には最後の「青春の新陳代謝」が好きなので、誰かにニキビ跡の原因について聞かれたらこう答えようと思います。

一番消しやすいのは「赤みのあるニキビ跡」

ニキビ跡の原因がわかったところで、いよいよニキビ跡の改善について学んでいきたいと思います。

ニキビ跡には状態に応じていくつか種類があるのですが、その中で改善しやすいニキビ跡はどんなものか、医師にきいてみました。

【図1】消しやすいニキビ跡
  • 赤みのある色素沈着したニキビ跡
  • 茶色く色素沈着したニキビ跡
  • クレーター状になったニキビ跡
  • ケロイド状になったニキビ跡

上記の中でどれが一番消しやすいかを訪ねたところ、なんと7割以上の医師が赤みのあるニキビ跡が最も改善しやすいと答えました

  • 60代男性 皮膚科医
    赤みは時間がたつと薄くなります。色素沈着が残らないように、遮光が大切です。
  • 30代男性 皮膚科医
    炎症が起きてから時間があまり経過していないため、比較的治療しやすい。
  • 50代男性 美容・アンチエイジング医
    実際の実績により赤みのあるニキビ跡が最も改善しやすいと判断できる。

赤みのあるニキビ跡は皮膚の炎症が起きてから時間が浅く、その炎症をおさえることでニキビ跡の改善が期待できるとのことでした。
なかには「抗生剤が効く(60代男性、皮膚科)」「レーザーなどで治療可能(50代女性、皮膚科)」といった、具体的な治療法を示す意見もありました。

「時間が解決する」といった意見も複数ありました。
しかし、「ニキビ跡はどれも改善しにくい」といった意見も見られましたので、ニキビ跡を残したくない方はなるべく早めに医療機関を受診するのがよさそうです。

逆に「ケロイド状になったニキビ跡」は消すのが困難

赤みのあるニキビ跡が比較的改善しやすいことが分かりました。
では、逆に改善しにくいニキビ跡ってどんなものなのでしょうか?

【図2】消しにくいニキビ跡

医師に聞いてみた所、「ケロイド状のニキビ跡が改善しにくい」と答えた医師が全体の60%以上にのぼりました。
また、クレーター状のニキビ跡が改善しにくいと答えた医師と合わせると95%になることから、色素沈着以外のニキビ跡を消すのは難しいと考える医師がほとんどであることがわかります。

  • 60代女性 皮膚科医
    ケロイドはそれ自体が人によって治るのに時間が必要です。また、ステロイドの処方による治療もできなくはありませんが、そうすると再びニキビが出る可能性が出てきてしまいます。
  • 40代男性 皮膚科医
    ケロイドの盛り上がりは多少改善することができても、そのかわり(ニキビ跡の)面積が大きくなってしまいます。
  • 50代女性 皮膚科医
    治療しても平坦化するのが限度です。

このように治療の難度をあげる声が多く見られたほか、

  • 60代男性 皮膚科医
    事実上、ほとんど治療不可能です。
  • 50代男性 皮膚科医
    お手上げです
  • 40代男性 皮膚科医
    (ケロイド化したニキビ跡を完全に消すのは)無理でしょう

といったように、諦めモードなコメントもいくつか寄せられました。

本気でニキビ跡を治したいなら病院に行くべき

さて、世の中には「自分でできるニキビ跡の治し方!」みたいな情報がたくさんあります。

しかし、実際には医師のほとんどが治すのは難しいと考えるニキビ跡も存在することがわかりました。
病院に行かずに自分でニキビ跡を消すなんてこと、本当にできるのでしょうか?

【図3】本当にニキビ跡を自分で消すことはできるのか?

医師にきいてみたところ、約6割が不可能(ニキビ跡が気になるならすぐに医療機関を受診するべき)と答えました。

「状況によっては可能」と答えた医師も、

  • 50代女性 皮膚科医
    色素沈着のみなら可能
  • 30代男性 美容・アンチエイジング医
    程度が軽い場合は自然治癒が見込める

といった「色素沈着の程度によっては病院に行かなくても治る場合ある」という意見が大部分を占め、軽症のときのみ自分でのニキビ跡改善が可能という答えがほとんどです。

自分のニキビ跡が自然に治るものかどうかの見極めを自分でするのは困難です。
従って、結局、一度は病院に行って医師にみてもらった方がいいと言えそうですね。

ニキビ跡を改善したいなら、洗顔をしっかりすること

ニキビ跡を消したければ病院に行く必要が有ることがわかりましたが、何も自分でできることが全く無いわけではありません。

一般的に「ニキビの予防・ニキビ跡の改善に効果が期待できる」とされるものが、本当に効果があるのか医師に聞いてみました。

【図4】一般に知られているニキビ跡の消し方は本当に効果があるのか
  • サプリなどの栄養補助食品
  • 定期的な運動
  • 生活リズムを整える
  • 食生活の改善
  • ニキビケア用の洗顔料、化粧水等の使用
  • 毎日の正しい洗顔

これらについて医師に聞いてみた所、全てにおいて「効果がある」が「効果はない」を上回りました

特に毎日の正しい洗顔がニキビ・ニキビ跡の予防・改善に効果があると答えた医師は全体の9割弱にのぼり、いかに毎日の基本的なスキンケアが重要かを物語っています。

ニキビ跡用の基礎化粧品の選ぶポイントは大きく3つ!

上記の図4の結果を見ると、「効果がある」と答えた医師の割合が最も少なかったのが、「ニキビ跡のケア効果を謳う化粧水などを使う」という選択肢だったことがわかります。

これ、意外じゃないですか?
スキンケアと言えば、化粧水や乳液などの基礎化粧品を用いたものが浮かびますよね。

しかし、実際には医師の4割弱がニキビ跡のケアには効果がないと考えているんです。

ただしそれは、基礎化粧品に有象無象が溢れすぎて、本当に効果のあるものを選ぶことが難しくなっていることも要因の一つと言えるでしょう。

そこで、ニキビ・ニキビ跡のケアに置いて効果的な基礎化粧品の選び方を質問してみました。

すると、最も多く見られたのが

  • ノンコメドジェニックの記載があること
  • ピーリング効果をうたっているもの
  • ビタミンC(誘導体)を配合しているもの

という回答です。

それぞれ、医師のコメントを紹介します。

  • 40代女性 皮膚科医
    保湿効果と、ノンコメドジェニックをうたったものがベターです。
  • 50代女性 皮膚科医
    ニキビ跡の改善だけなら、ピーリング作用のあるものをすすめます。
  • 60代女性 美容・アンチエイジング医
    色素沈着であればビタミンC誘導体。凹みやケロイドには無理と思いますが、何もしないよりは良いでしょう。

また、これらの他にも

  • 50代男性 皮膚科医
    刺激感の有無。使用後の潤い感。など個々で使い心地を試すようすすめています。
  • 40代女性 皮膚科医
    皮膚科で販売されているもの(薬用)から選んでください。
  • 60代男性 皮膚科医
    色素沈着のみなら、ハイドロキノン製剤が配合されたものが良いです。
  • 30代女性 皮膚科医
    ビタミンC、トラネキサム酸含有のものは普通のものよりは良いかもしれません。

といったコメントが寄せられました。

まずは病院に行き、医師の指示をあおぐことから始めよう

ただし注意したいのが、化粧品のみでは効果はない・薄いといった回答も非常に多かったということです。

すべての医師のコメントに共通しているのは

「まずは医師に相談し、その上で自分の症状にあったケアを行うことが重要」

という点です。

  • 50代女性 皮膚科医
    ニキビ跡が気になるレベルでしたら、一度皮膚科を受診することをおすすめします。
    程度や原因によっては自己流は効果がないどころか、悪化する恐れもあります。皮膚科医の診断に基づくアドバイスに従うのが一番改善の可能性を高めると思います。

あくまで自分でもできる対応を行うのは補助的なもので、病院での治療が必要と考えてください。
ニキビ跡を改善したい、消したいということであれば、まずは一度医療機関を受診し、医師に相談してみることから始めましょう。

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