最近少しずつ暖かくなってきていますね!
ところどころ、桜のつぼみが膨らんでいるところもあるみたいです。
でもこんな季節の変わり目は風邪に要注意です!
暖かくなってきたと油断すると、ある日なんだか具合が悪くなって、体温を測ってみると微熱が・・・なんてことになりかねません。
そこで今回は、風邪予防に効果的とされている対策法について医師3000名以上に聞いたアンケート調査の結果をご紹介します!
※ 本調査は医師専用コミュニティサイト「MedPeer(https://medpeer.jp/)」にて2012年11月28日から同年12月4日にかけて行われ、3148名から回答をいただきました。
医師の4割「手洗いが最も効果的」
この調査は「一般的に知られてる風邪予防法の中で最も効果的と考えられるものはどれか?」と質問し、
1. 手洗い
2. うがい
3. マスク
4. 加湿器・空気清浄器
の中から最も自身の考えに近いものを選択していただく形式で行われました。
その結果をまとめたのが下記の図1です。

すると、40%以上の医師が「手洗いが最も効果的」と考えていることが分かりました。
次いで「うがい」が25%、「マスク」が24%と続きました。
ちなみに、風邪患者の治療をすることの多い内科や、風邪を始めとする感染症を専門している感染症かの医師に絞ってみても、結果はほとんど同じでした。

- 50代男性 一般内科医
うがいは鼻からの感染は防げず、普通のマスクは加湿くらいしか意味がないのは? 空気清浄器はものによっては効果があるのかもしれませんが、市販品程度ではどうでしょうか。加湿器も使っていますが実効性には疑問があります。手洗いは、もしやらなかったら大変感染率が上がることは確かかと。 - 60代男性 一般内科医
手洗い・アルコール消毒が最も効果があると信じています。うがいは、(やり方によっては)咽頭部粘膜を剥がし、免疫力が低下することがあると聞きました。通常のマスクは、ウィルスを簡単に通過させます。加湿器は、在宅中は効果あると思いますが、私は加湿器の恩恵を受けられるほど家にいる時間が長くありません。 - 50代男性 一般内科医
予防としては、手洗い・加湿器と思います。ウイルス性疾患で、マスクを着用してもウイルスは簡単に通過してしまい予防できません。うがいを頻回に施行すれば咽頭へのウイルス付着を予防する効果を若干期待できそうですが、現実的ではありません。従って、帰宅直後の手洗いが最も予防効果が高いと推定します。
手洗い・うがいをセットで
このアンケート調査は選択肢を一つ選ぶ形でしたが、「うがいと手洗いはセットだ」「複数回答じゃないのが惜しい」とするコメントを複数いただきました(至らなくてすみません・・・)。
- 30代男性 総合診療医
自分の中では「手洗い・うがい」をセットとして、風邪予防としています。上気道を掃除する意味では「うがい」が良い気がしますが、単に帰宅後にお水(お茶)を飲むだけでも予防効果ありと何かの文献で確認した事があるので、では「手洗い」が最も効果的かと思った次第です。 - 30代男性 一般内科医
目の前でゴホゴホしていた患者さんがインフルエンザと判明したりすると、手洗いとうがいを普段の2倍くらいするようにしています。そのおかげか、今のところ何年もインフルエンザをもらわずに済んでいます。 - 50代男性 一般内科医
あえてひとつ選択するならば、感染性胃腸炎も考慮して手洗いですかね。しかし手洗いとうがいはセットで必須でしょう。 - 40代男性 一般内科医
複数選択にしていただきたいです。手洗いうがいマスクの組み合わせで予防です。加湿器・空気清浄機は清潔を保たないとカビなどの問題も生じますし、実感としては風邪予防にさほど効果的とは思いません。
体調を十分に整えるのが一番、手洗い・うがい・マスクで補助する
結局、「これさえやっておけば大丈夫!」という風邪の予防法は無いようです。
特に手洗いとうがいをこまめに行い、またマスクを積極的に使うことで風邪を予防しましょう。
また医師からのコメントの中には「体調を整え、身体の抵抗力を十分に高めておくことも最も重要(40代男性 一般内科医)」という意見も見られました。
あくまで予防法は補助的なもので、普段から体調を崩さないように気をつけることがいちばん大切なのかもしれませんね。