ジェネリック医薬品を飲んでいる医師は8割以上!医師3800人にアンケート調査

ジェネリックは医療費の節約にもなります
医療費の高騰が問題になっているなか、ジェネリック医薬品への流れが一層進むことが予想されます。値段が安く、国や病院全体で推進され、本調査でも多くの医師がジェネリックを支持されていました。一方で条件付きで飲むという方々や先発品の方に信頼を置くというコメントも…。
医療の現場
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最近、テレビでジェネリック医薬品のCMを見かけませんか?

先日わたしが病院を受診してもらった薬もジェネリックでした。
親しい友人のところには、ジェネリック医薬品への切替えをすすめる「ジェネリック医薬品利用促進通知」という通知が加入している健康保険組合から届いたそうです。

なんとなく、社会全体でジェネリック医薬品の活用をすすめているような雰囲気を感じますね!

気になって調べてみると、ジェネリック医薬品とは後発の医薬品のことをいうようです。
通常の薬ですと、医療の場で実際に使うためには臨床試験というテストが必要なのですが、ジェネリック医薬品の場合は臨床試験がないため、値段が安くなるのだそうです。

たしかにニュースでも医療費が高くなっていると聞くことは多いですし、何か病気をした際に、少しでもやすう治療ができればありがたいことですよね。

でも、ジェネリック医薬品は臨床試験をしていないということですが、これまで販売されていた通常の医薬品と比べて効果は変わらないんでしょうか?

また、薬を患者さんに処方をする側である医師たちはジェネリック医薬品についてどう思っているのでしょうか?

約4000名の医師にアンケートで聞いてみました!

※ 本調査は医師専用コミュニティサイト「MedPeer(https://medpeer.jp/)」にて2014年4月25日から同年5月1日にかけて行われ、3821名から回答をいただきました。

医師の8割以上が「ジェネリック医薬品を飲んでいる」と回答

この調査は、「医師であるご自身は、積極的にジェネリック医薬品を服用されますか、もしくは服用したいですか?」と質問し、以下の選択肢から選んでもらう形で行いました。

1. 積極的に服用している(ぜひ服用したい)
2. 状況に応じて服用している(服用してもよい)
3. 服用していない(先発品を服用する)
4. その他

そして、結果をまとめたのが下記の図1です。

 

 

 

それでは、ジェネリック医薬品を飲むという先生方のコメントから見ていきましょう。

図1 ジェネリック医薬品を服用していますか

ジェネリック医薬品を飲んでも問題なかった

  • 40代男性 腎臓内科・透析
    差を実感できないので、できるだけジェネリックを選んで服用しています。
  • 40代女性 血液内科
    一般的な薬はたいてい自動的にジェネリックに変更されていますが、とくに問題は感じていません。
  • 40代男性 一般内科
    特に差し支えなく服用します。

お医者さんが飲んで問題なかったと言われると、ジェネリック医薬品を飲んでみようかなと思いますよね。

他にも「自分で試して効果も知りたいので」「患者さんに処方しているので」と言った、処方している立場から医師自身もジェネリック医薬品を飲んでいるというコメントがありました。

ジェネリック医薬品の方が値段が安い

  • 40代男性 眼科
    自己負担を減らすためと医療費の削減の両方のために積極的に後発品にしています
  • 30代男性 精神科医
    医療費がどうしても増大してしまうので、少しでも節約できればいいと思います。
  • 50代男性 リウマチ科
    治療のなかでこれまで使用した経験では、効果に大きな違いはないと思われます。また薬価が安いので、使用しています。
  • 70代男性 代謝・内分泌科
    何よりも安価であることが嬉しいです。効果については注意して観察しているので、あまり問題ありません。
  • 40代男性 一般内科
    同じ効果のはずなので、安い方が良いと思います。これ以上医療費が多くなるのは後々困りますので。
  • 40代男性 脳神経外科
    ジェネリックだと薬代が半額以下になるものですから。

「医療費を減らす」という視点で、ジェネリックを支持する先生も多いようです。

「ジェネリックだと薬代が半額以下」というコメントもありましたが、参考までに少し調べてみました。

たしかに、先発品に比べて後発品の方が、薬の値段が下がっています。

  • 血圧を下げる薬
    先発品A:99.6円
     → 後発品A:27.4円
  • コレステロールを下げる薬
    先発品B:98.6円
     → 後発品B:43.5円
  • 胃薬
    先発品C:80.6円
     → 後発品C:31.5円

このように薬の種類によって差があるものの、半額やそれ以下で収まる価格差がありました。

血圧の薬になると毎日飲むことになるので、1ヶ月や1年の単位で考えれば、まとまった金額の節約になりそうです。

国や病院がジェネリックを推進している

  • 50代男性 整形外科医
    院内の薬は基本的にジェネリックなので、自動的に自分の服用する薬はジェネリックになります
  • 60代男性 脳神経外科医
    院内にはジェネリック薬品に可能な限り変更されており、これは調剤薬局も同様であり、否応無しにジェネリックを内服しています。
  • 50代男性 一般内科医
    厚生労働省から、積極的に使用するよう指導されていますので。

国や病院の方針というのも医師の診療に影響を与えていることがわかります。

他にも「最近は先発品を探すほうが苦労する」というコメントがあり、施策によって医療現場が後発品の推進に向け、行動しているのだと感じます。

 

一方で、「ジェネリック医薬品を飲むにしても条件付き」という医師の方々や「先発医薬品に信頼を置く」というネガティブなコメントもありました。

国や病院がジェネリックを推進していても、現場経験に基づく医師の意見では異なる部分もあるのが現実のようです。

メーカーや薬によってジェネリック医薬品と先発医薬品を使い分ける

  • 40代男性 泌尿器科医
    正直、ジェネリック医薬品はあまり好きではありません。しかし、ものによっては内服しています。どちらかというと作っているメーカーで選びます。
  • 50代男性 一般内科医
    とある種類のジェネリックは効かないので飲みませんが、他は門前薬局にジェネリック医薬品があるものはジェネリックにしてもらっています。
  • 50代男性 一般内科医
    特別な影響がないと思われる場面では服用してもよいと思っていますが、基本は先発品です。

ジェネリック医薬品と先発医薬品を状況に応じて使い分けるという意見も多かったです。

しかし、わたしたちにその判断は難しいので、ジェネリック医薬品の効果が気になる場合は、医師や薬剤師に相談するのが大事そうですね。

先発医薬品に信頼を置く医師も

  • 40代男性 脳神経外科医
    普及したジェネリックであれはある程度信頼が置けますが、やはり先発品の方が品質が良いのではないかと思っています。
  • 30代女性 消化器外科医
    鎮痛剤くらいしか薬を服用しないので、ジェネリックを使用していますが、好みは先発品です。
  • 20代男性 一般内科医
    よく飲む薬はジェネリックがないのですが、他に関しても先発薬の方が信頼性はありますね。

先発医薬品の信頼性が高く、ジェネリック医薬品は使わないという先生のコメントも一定数見られました。

理由はさまざまあるようで、「先発医薬品だと副作用や薬の効果に安心できるから」「使い慣れているものが安心だから」といったコメントが比較的多く見られました。

ジェネリックの効果を感じられなかった経験がある

  • 50代男性 脳神経外科医
    自分で胃薬のジェネリックを内服しましたが、効果が薄い印象があります。
  • 60代男性 一般内科医
    先発医薬品からジェネリック医薬品に変更で、安定した効果が得られないことがあります。
  • 40代男性 精神科医
    今は服用していませんが、私自身はジェネリック医薬品を服用することに特に抵抗はありません。ただし、臨床をしていると先発品は大丈夫なのにジェネリックは合わない、という方が極々少数ですがいらっしゃいます。

このように、「ジェネリック医薬品の種類によっては先発品と比べて効果が薄かった」、「体にあわなかった」ということがあるようです。

薬は効果も副作用も、個人差が出ることがあります。
ジェネリック医薬品を飲んでみて、違和感を感じたり、効果が薄いと感じたら医師や薬剤師に相談してみると良いでしょう。

ジェネリック医薬品について考える機会をつくりましょう

医療費の高騰が問題になっているなか、ジェネリック医薬品の流れが進んで行くと予想されます。

ジェネリック医薬品の特徴は、値段が安くなることで、国や病院で推進されているのが現状です。

今回アンケート調査から、ジェネリック医薬品に関するメリット、デメリット、医師それぞれの意見が見えてきたと思います。
風邪や花粉症で病院を受診する際、ジェネリック医薬品を希望するのか考える機会にしてもらえればと思います。

医師のコメント

  • 伊藤 涼
    防衛省 総合診療
    すべてのジェネリック薬について勉強してはいませんが、あるPPIではジェネリックも数種あり、そのうちのいくつかのいわゆる"ガワ"となっている薬効と関係ない部分はその危険性が吟味しつくされていないといいます。所詮、製薬会社の営業の方にヒアリングした話なので、信ぴょう性は定かではありませんが…。

    安価でいいのですが、なぜ数種あってそれぞれあれほどにも薬価が異なるのでしょうか。各社の営業努力でそんなに差が出るのでしょうか(笑)
    投稿日時:
    なるほど

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    医師
    1
    一般
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