五月病を徹底解剖!(原因編)精神科・心療内科医200人アンケートで分かった五月病の7つの特徴って?

GWが明けて5月病になったサラリーマン
五月病の原因について精神科・心療内科の医師を対象にアンケートを行いました。社会人の方は、人間関係や日常生活のパターンの変化に適応できず、4月に我慢していたところ、ゴールデンウィークをはさんで発症してしまうという流れのようです。学生の方は、友人関係の悩みが原因になったり、入試で合格して燃え尽きるというパターンも散見されたりするようでした。
うつ病・躁鬱
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入学・就職で新生活がはじまり、早くも1ヶ月が経ったという方もおられるのではないでしょうか?

ゴールデンウィークが終わり、聞くようになるのは「五月病」という言葉。
新しい環境への緊張や頑張りが重なった結果、心身の不調が出る病気です。

五月病って、一体どんな原因で発症し、どう対処すればよいのでしょうか?

精神科・心療内科の医師206人を対象に、五月病についてアンケート調査を行いました。
今回は、まず五月病の原因についてご紹介します。

※ 本調査は2017年4月24日〜4月27日にかけて、医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて精神科・心療内科系の医師に向け行われました。

本調査では、五月病について、原因・症状・対処といった様々な角度の質問を精神科・心療内科の医師206人に聞きました。

自由記述欄には、選択肢を選んだ理由や具体的な診療のエピソードを描いてもらいました。
本記事では、医師が最もよく出会った五月病の原因について取り挙げます。

結果は、以下の図1になります。

最もよく出会う五月病の原因

五月病の原因1位が「人間関係の悩み」、2位が「日常生活の変化」

1番多かった五月病の原因は人間関係、次に日常生活の変化でした。
コメントとして寄せられた五月病になってしまう原因のなかでも特徴的だったものについて紹介していきたいと思います。

五月病の特徴①:「上司」との関係性の悩みから

  • 40代男性 精神科
    会社に入って上司に叱られたあと会社に行けないという方が多いです。また、新入社員方の適応障害が最近多いように思います。
  • 40代男性 精神科
    上司が厳しい人に代わり、ストレス性に不眠や不安が生じたケースが見られます。その際は人事の担当者と面談して環境調整行って改善しました。
  • 30代男性 精神科
    上司が嫌な人だった場合が圧倒的に多い気がします。

まず目に飛び込んできたのが、「上司」という言葉。

職場の上司がどういう方なのか?

これが五月病になるかならないかを左右する要素の1つになるようです。

五月病の特徴②:これまでと違う「新入社員」という立場

  • 40代男性 精神科
    新入社員に多くみられ、この時期に増えます。
  • 50代男性 精神科
    新社会人に多いです。新しい職場の環境に上手く適応することができず、相談に来るケースを毎年沢山経験します。昔は共感できるケースも中にはありましたが最近では理解出来ないものも多くなってきているような気がします。
  • 60代男性 心療内科
    新入社員がなりやすく、昇進うつ病も出やすいです。
  • 50代男性 心療内科
    学生気分が抜けきれず、職場の人間関係に適応できないという方が多いです。
  • 70代男性 精神科
    新しい環境の中で一番のストレスは、人間関係です。診察場面で人間関係の愚痴を吐き出すことで回復していく患者さんを何人も診ました。

新しい職場や学校のストレスというコメントが多くを占め、新入社員、新社会人という立場がなりやすいとありました。

やはり、これまで異なる環境にさらされることで、五月病を発症してしまうようです。

五月病の特徴③:「慣れない仕事」が負担になる

  • 40代男性 精神科
    慣れない長時間勤務で、心身ともに不調になる方が多いようです。
  • 30代男性 精神科
    仕事に慣れるまではストレスがかかりやすい。

新しい職場の仕事内容やルールを覚える必要があったり、勤務時間が長かったりと、これまでと違う日常業務も原因となり得るようです。

五月病の特徴④:新生活のイメージとの「ギャップ」

  • 30代男性 精神科
    新社会人が、思い描いていたものと実際のギャップに抑うつ状態を呈してくることが多いと思います。
  • 50代男性 精神科
    合わないと思われる仕事に就いて、こんなはずじゃなかったと思うケースが多いです。

自分のなかで想像していたものと違うことが、五月病の引き金にもなるようです。

五月病の特徴⑤:4月にストレス暴露し、5月に表面化

  • 50代男性 心療内科
    実際には4月頃からストレス曝露があり、発症して少し我慢して来院するのが5月です。
  • 40代男性 精神科
    4月までは緊張感を持っているが、疲れが出てきた連休明けに対人関係の困難さが顕在化してくる。
  • 50代男性 心療内科
    (五月病には)複数要因が重なっています。目標達成または不達成で、4月の新年度を迎え、人間関係が不調で、ゴールデンウィーク後に不適応が顕在化する日本特有の病態であると認識しています。
  • 40代男性 心療内科
    4月に就職して環境が変わり、当初は頑張っていたものの、ゴールデンウィークで休日が入ることでリズムが狂ってやってくるケースが多くみられました。

時間経過で見ると、4月にストレスがかかり、溜まっていった結果、5月に発症するようです。

ゴールデンウィークも休む良い機会である一方、リズムが大きく変わってしまうため、影響してくるのかもしれません。

さて、ここまで社会人についてのコメントが多く見られましたが、学生の方にフォーカスがあたったコメントも多く見られましたので紹介します。

五月病の特徴⑥:学生は「友人関係」の悩み

  • 30代男性 心療内科
    大学の友人、恋人関係での悩みで受診された方がいました。
  • 40代男性 精神科
    子どもの精神科医をやっていますが基本的に悩みは友人関係であり、学業ではありません。
  • 50代男性 精神科
    大学が近いので、特に新入生に疲れている方が多いみたいです。人間関係のイザコザ、というより、まず最初の人間関係の構築がかなり大変のようでした。

学生こそ、人間関係で五月病になりやすいというコメントがみられました。

確かに、わたしも最初に友達ができるか不安だった学生時代を思い出します。

特に大学となると、地元や親元を離れて暮らすという環境の変化、新しいクラブやバイトなどの課外活動といった、これまでの学生生活と変化があることは、負荷になりそうです。

医師のコメントでは、小中高大のなかでも特に「大学生」と明示していたコメントも多かったように思います。

五月病の特徴⑦:志望校に合格して「燃え尽きてしまう」

  • 50代男性 精神科
    燃え尽きてしまい、新しい環境に適応する余力を失ってしまった人をしばしば診ています。
  • 50代男性 心療内科
    希望大学に無事入学したものの、その後の意欲が全くわかないという方が多いです。
  • 60代男性 精神科
    大学受験をはじめとし、今の学生はとにかく学校の成績のみが課題になりやすいです。そのせいか、とにかく学校の勉強以外のことをした経験がないようで、自分で次の目標を立てられない学生が多くみられます。受験勉強の後に何もなくなり、無気力状態になる方が多いようです。

目標に向けて頑張りすぎた結果、反動がくることがあるようです。

これ、わたし自身も心当たりがあったりします(焦)。

振り返ると、大学に入ることに必死になり、勉強だけに集中しすぎてしまったことで、その後のことをあまり考えていなかったのがよくなかったのかなと思います。

五月病の原因は、新しい環境の様々な要因で起こる

本調査では、五月病の原因について精神科・心療内科の医師を対象にアンケートを行いました。
その特徴をまとめたところ、以下のようになりました。

  • 「上司」との関係性の悩みから
  • これまでと違う立場「新入社員」
  • 「慣れない仕事」が負担になる
  • 新生活のイメージとの「ギャップ」
  • 4月にストレス暴露し、5月に表面化
  • 学生こそ「友人関係」の悩みが多い
  • 志望校に合格して「燃え尽きてしまう」

社会人の方は、人間関係や日常生活のパターンの変化に適応できず、4月に我慢していたところ、ゴールデンウィークをはさんで発症してしまうという流れのようです。

学生の方は、友人関係の悩みが原因となったり、入試で合格して燃え尽きるというパターンも散見されたりするようでした。

いかがでしたでしょうか?

ご自身で当てはまると思われた方、周囲の方で当てはまると思われた方には、五月病への対処が必要かもしれません。

次回の記事は、五月病の症状・対処について取り上げます。ぜひチェックしてみてください。

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