産婦人科医130人に聞いた不妊治療の病院選びと値段について

不妊治療をする病院の選び方
不妊治療の病院選びについて最も多かった回答は、体外受精の優れた実績でした。次に、不妊治療専門医がいること、アクセスの良さなどが挙げられました。患者さんの負担はあるということは理解しつつ、ある程度金額に関して、妥当または場合によるという見解が多い結果となりました。
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ときどき、芸能人の不妊治療の話を耳にしませんか?

東尾理子さんもその1人。
ご自身の体験記をWeb記事として載せています。

参考:[東尾理子さんインタビュー 第1回]思うように進まなかった2人目妊活、焦る気持ちをおさえて1歩1歩進みました - 赤すぐ 妊娠・出産・育児 みんなの体験記

体験記を読むと、採卵、凍結受精卵、移植という話があり、いわゆる自費の不妊治療で妊活をしたことがわかります。

そんな不妊治療を自費で受ける場合、何を基準に病院を選ぶとよいのでしょうか?

例えば、もし通常の内科に受診するのであれば、近くのかかりつけ医や病院などが思い浮かぶと思いますが、自費の不妊治療となると同じ感覚で選んでよいものか、より成功率が高くなるよう選んだ方がよいものか、いろいろ迷うところだと思います。

また、高額なイメージがある不妊治療の値段ですが、産婦人科医はどう思っているのでしょうか?

今回の調査では、不妊治療の病院選びと自費の値段について聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2017年5月26日〜5月31日にかけて行われ、産婦人科医139名から回答を頂きました。

それでは、早速結果を見ていきましょう。

図1

体外受精の優れた実績が重要! 次に、不妊治療専門医・アクセスなど

  • 40代女性 産婦人科
    体外受精は施設間でかなり差があります。500件以上やっている施設がいいと思います。
  • 50代女性 産婦人科
    実績も大事ですが、患者さん一人一人で微妙に病態・コンディションも異なるため、どのくらい個別対応を優しく丁寧にしてくれるかが大事です。
  • 40代男性 産婦人科
    適切な診断と治療をしてくれるところ、総合的に見てくれるところ、患者さんのために治療をしてくれるところを選ぶことが肝要です。
  • 60代女性 産婦人科
    遠方だと仕事を持つ方は、通院しきれないということもあり、第1選択はアクセスの良さですが、専業主婦やフルタイムの仕事でない方は、実績を見て選んでいます。
  • 40代女性 産婦人科
    きちんとした産婦人科全般のトレーニングを受けた医師が行なっていること、生殖カウンセラーのような人がいることです。
  • 60代男性 産婦人科
    仕事をしながら、不妊治療をしている人も最近多いので、なるべく通院しやすく設備のそろっている施設がよいと思います。

不妊治療の病院選びで最も多かった回答は「体外受精の優れた実績」でした。

他のコメントでも「やはり結果が大事でしょう」や「ある程度数をこなしている病院で無いと成績が出ないと思います」と実績を推す声が多数ありました。

次に、不妊治療専門医がいること、アクセスの良さなどが挙げられました。
「なんども通わないといけないので、通院疲れされる方がいます」とするコメントも届いており、頻回治療では通いやすさはなかなか大事になってくるようです。

さて、不妊治療の自費の値段についての調査も見ていきましょう。
産婦人科医に自費の値段が高いと思うのか、妥当だと思うのかなど感想を求める形式で調査を実施しました。

人工授精については、以下の通りです。

図2

人工授精の値段は、「妥当だと思う」が最多

  • 40代女性 産婦人科
    いきなり体外受精を説明されると高いと思われるでしょうが、それまでステップアップしてきた方には妥当に感じられるのではないかと思います。
  • 60代女性 産婦人科
    容器や器具などすべて含めての費用になりますから、患者さんには知っておいてほしいと思います。
  • 40代女性 産婦人科
    かかるコストは病院側にも結構かかりますが、患者さんにとって負担はやはり大きいです。

人工授精の値段は「妥当だと思う」という回答が最も多く、「場合による」という意見も多く見られました。

生殖補助医療に関しては、以下の通りです。

図3

生殖補助医療の値段は、「場合によると思う」が最多

  • 60代女性 産婦人科
    大変手間がかかる治療なので、世間の物価などから照らせば高いと思われる人もいるでしょうが、仕方ないと思います。
  • 40代女性 産婦人科
    確実に妊娠できると保証される治療はなく、経済的負担を考えると病院選びは重要になってきます。
  • 60代男性 産婦人科
    都会ではたくさんの不妊専門施設があり、自由競争の原理が働いていると思います。高すぎれば患者さんが来ないです。妊娠率が高い(評判)ところは患者さんが集まります。
  • 30代男性 産婦人科
    1回50-70万程度必要と実際に行った友人から聞きますが、施行している立場にないので利益がどれくらいなのかは知りません。

体外受精に関しては、「場合によると思う」が最多で、人工授精の調査に比べると「高いと思う」という意見が少し多い傾向でした。
コメントからは、患者さんの負担はあるということは理解しつつ、ある程度金額に関して、妥当または場合によるという見解が多い印象でした。

不妊治療の病院選びは、実績、アクセスが大事。自費の値段は「妥当」「場合による」。

本調査によると、不妊治療の病院選びで最も多かった回答は、体外受精の優れた実績でした。次に、不妊治療専門医がいること、アクセスの良さなどが挙げられました。

自費の値段については、患者さんの負担はあるということは理解しつつ、ある程度金額に関して、妥当または場合によるという見解が多い結果となりました。

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